2016年10月31日
ディアボーイズの続きが見てみたい121話 〜コンビプレーは使っていない〜
ハーフタイム
杏崎(マークを絞りきれない横学に一気に襲い掛かった瑞穂でした。今大会全ての試合を50点以下に抑えている横学でしたが、前半だけで瑞穂が46点も入れたのです。氷室先生が前半の20分を評価していたのには、意外にもこの人でした)
氷室「よくやった水前寺!!今のあなたなら榎本と二人で横学のブレスを突破できると思った。去年、このオールコートブレスはあなた達の先輩、藤原君も突破するのに苦労したのよ」
水前寺「へへ!俺もとうとう藤原さん越えか」
全員(ないない)
氷室「榎本も良いフォローだったわ。水前寺君のドリブルテクニックをよく理解してるわね。捕まる場所がわかっているかのような、位置取りだったよ!」
榎本「こいつじゃ、まだまだ足りないっすからね」
杏崎(そうです。昨年よりもレベルが落ちたといわれている横学のオールコートブレスですが、1年生コンビが切り崩していたのです。これには湯川君の圧倒的オフェンス力による、相手チームの尋常ではない体力削りと、高階湯川ラインにボールを持たせないポジション取りが、オールコートブレスそのものを出来ないようにしていたのもありますが・・・)
氷室「県下最強のディフェンス陣にも通用してるって事よ、自信を持ちなさい」
水前寺・榎本「はい!!」
氷室「後半、横学にとどめをさすわよ。水前寺君に代わって、近藤君が入って。ジョーがセンター。近藤君がパワーフォワード」
近藤「はい!!」
氷室「で、」
トーヤ「イエッサーボス!!ここでゲームコントロールに参ります」
氷室「頼むよ、新キャプテン。ゲームをコントロールして!!」
トーヤ「勿論でございます」
湯川「俺も後半は好きにやらせてもらうぞ。20分も「アップ」していたから待ちくたびれた」
トーヤ「ははは、そうだな。ガンガンパスを回すよ」
杏崎(そうです。この試合、二人はコンビネーションプレーを一度もしていなかったのです。それでも46対24と既に20点以上の差をつけていました。後半、本来のオフェンス力を発揮しようとしていました)
榎本(・・・・・なんか悔しいな・・・・・・)
杏崎(氷室先生に褒められながらも、榎本君だけは少し悔しそうな表情をしていました)
ハーフタイムが終わり
「横学、頑張れ〜〜」
「負けるんじゃね〜ぞ〜」
「3ポイントで逆転だ」
「あの瑞穂がまだ3点を一回も決めてね〜んだ。お前達の実力は本物だぞ!!」
杏崎(会場には横学の応援がまだ残っていました。観客にとっては『あの瑞穂』が3点を一度も決めていない横学のディフェンスにまだまだ期待を込めていたのでした)
そんな中、試合は始まる。
瑞穂のメンバーチェンジはどういう風にポジションを変えたのかを確認したい横学だったが、高階の早いパスがゴール下に投げられていた。
誰も反応できなかった。この男以外は・・・
パス。
「なんだ今のレイアップ」
「一瞬でフリーになったぞ」
「はえ〜〜〜」
「湯川楓、去年の哀川みてえだぁ」
達也「落ち着こう。俺達はディフェンスと3ポイントで戦うって決めてたんだ。最後まで頑張ろう」
「おう!!」
*************************************
氷室「ディフェンスは2−3ゾーンでいいわ」
榎本「でも、それじゃ3ポイントは打ちたい放題じゃ」
氷室「ええ、そうよ。あなた達二人で簡単に打てないようにしなさい」
榎本「え?」
氷室「少し広めの2−3ゾーン。トップにはトーヤと榎本。陣形は好きに崩していいわ。中を信じて思いっきり出ていきなさい」
トーヤ「なるほど・・・トライアングル2に近い形だけど、今のメンバーなら横並びでも横学のインサイドに勝てる。それを見せつけるんだな。さすがドSボス」
氷室「ふふふ、それもあるけど、今の横学には簡単に3ポイントを決められる力はなくてよ」
トーヤ「イエッサーボス」
***************************************
「なんだあのディフェンス」
「3点打ちたい放題じゃないか」
「横学なめられてるぞぉ〜〜」
達也(くっ、僕達の3点は怖くないってのか、くそ)
シュートモーションに入る達也
横学監督「あせるなぁ、達也ぁぁぁぁぁ〜〜〜」
達也「えっ??」シュートが放たれる
フワッ
ガン
外れたボールを右手でキャッチし、体に巻き込むような大きなアクションで左手に持ってくる。体全体でボールを抱きかかえるように・・・
バチン!!!!
氷室「ナイス!近藤!!」
トーヤ「ひゅ〜〜、兄貴にそっくりになってきたなぁ〜〜」
杏崎「こ、近藤先輩?・・・」
近藤「と、トーヤさん」 ひゅっ
パシ
トーヤ「ひひひ、リバウンドはそっくりなのに、その弱そうな面構えが違和感だらけだよ」
DEARBOYS NEXT
杏崎(マークを絞りきれない横学に一気に襲い掛かった瑞穂でした。今大会全ての試合を50点以下に抑えている横学でしたが、前半だけで瑞穂が46点も入れたのです。氷室先生が前半の20分を評価していたのには、意外にもこの人でした)
氷室「よくやった水前寺!!今のあなたなら榎本と二人で横学のブレスを突破できると思った。去年、このオールコートブレスはあなた達の先輩、藤原君も突破するのに苦労したのよ」
水前寺「へへ!俺もとうとう藤原さん越えか」
全員(ないない)
氷室「榎本も良いフォローだったわ。水前寺君のドリブルテクニックをよく理解してるわね。捕まる場所がわかっているかのような、位置取りだったよ!」
榎本「こいつじゃ、まだまだ足りないっすからね」
杏崎(そうです。昨年よりもレベルが落ちたといわれている横学のオールコートブレスですが、1年生コンビが切り崩していたのです。これには湯川君の圧倒的オフェンス力による、相手チームの尋常ではない体力削りと、高階湯川ラインにボールを持たせないポジション取りが、オールコートブレスそのものを出来ないようにしていたのもありますが・・・)
氷室「県下最強のディフェンス陣にも通用してるって事よ、自信を持ちなさい」
水前寺・榎本「はい!!」
氷室「後半、横学にとどめをさすわよ。水前寺君に代わって、近藤君が入って。ジョーがセンター。近藤君がパワーフォワード」
近藤「はい!!」
氷室「で、」
トーヤ「イエッサーボス!!ここでゲームコントロールに参ります」
氷室「頼むよ、新キャプテン。ゲームをコントロールして!!」
トーヤ「勿論でございます」
湯川「俺も後半は好きにやらせてもらうぞ。20分も「アップ」していたから待ちくたびれた」
トーヤ「ははは、そうだな。ガンガンパスを回すよ」
杏崎(そうです。この試合、二人はコンビネーションプレーを一度もしていなかったのです。それでも46対24と既に20点以上の差をつけていました。後半、本来のオフェンス力を発揮しようとしていました)
榎本(・・・・・なんか悔しいな・・・・・・)
杏崎(氷室先生に褒められながらも、榎本君だけは少し悔しそうな表情をしていました)
ハーフタイムが終わり
「横学、頑張れ〜〜」
「負けるんじゃね〜ぞ〜」
「3ポイントで逆転だ」
「あの瑞穂がまだ3点を一回も決めてね〜んだ。お前達の実力は本物だぞ!!」
杏崎(会場には横学の応援がまだ残っていました。観客にとっては『あの瑞穂』が3点を一度も決めていない横学のディフェンスにまだまだ期待を込めていたのでした)
そんな中、試合は始まる。
瑞穂のメンバーチェンジはどういう風にポジションを変えたのかを確認したい横学だったが、高階の早いパスがゴール下に投げられていた。
誰も反応できなかった。この男以外は・・・
パス。
「なんだ今のレイアップ」
「一瞬でフリーになったぞ」
「はえ〜〜〜」
「湯川楓、去年の哀川みてえだぁ」
達也「落ち着こう。俺達はディフェンスと3ポイントで戦うって決めてたんだ。最後まで頑張ろう」
「おう!!」
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氷室「ディフェンスは2−3ゾーンでいいわ」
榎本「でも、それじゃ3ポイントは打ちたい放題じゃ」
氷室「ええ、そうよ。あなた達二人で簡単に打てないようにしなさい」
榎本「え?」
氷室「少し広めの2−3ゾーン。トップにはトーヤと榎本。陣形は好きに崩していいわ。中を信じて思いっきり出ていきなさい」
トーヤ「なるほど・・・トライアングル2に近い形だけど、今のメンバーなら横並びでも横学のインサイドに勝てる。それを見せつけるんだな。さすがドSボス」
氷室「ふふふ、それもあるけど、今の横学には簡単に3ポイントを決められる力はなくてよ」
トーヤ「イエッサーボス」
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「なんだあのディフェンス」
「3点打ちたい放題じゃないか」
「横学なめられてるぞぉ〜〜」
達也(くっ、僕達の3点は怖くないってのか、くそ)
シュートモーションに入る達也
横学監督「あせるなぁ、達也ぁぁぁぁぁ〜〜〜」
達也「えっ??」シュートが放たれる
フワッ
ガン
外れたボールを右手でキャッチし、体に巻き込むような大きなアクションで左手に持ってくる。体全体でボールを抱きかかえるように・・・
バチン!!!!
氷室「ナイス!近藤!!」
トーヤ「ひゅ〜〜、兄貴にそっくりになってきたなぁ〜〜」
杏崎「こ、近藤先輩?・・・」
近藤「と、トーヤさん」 ひゅっ
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