2016年02月04日
ドル安かぁ
どうも見立てが違っていたようだ。ドル円(USD/JPY)が失墜して、当初予想していた流れに戻っていくのかと思っていたら、ここから違った展開になるようである。
もう一度整理してみよう。
これまでの流れは、原油安を背景として資源国通貨が売られてきた。加ドル(CAD)を筆頭に、遅れて豪ドル(AUD)とNZドル(NZD)。
※ニュージーランドは本来の意味であれば資源国ではないが、オーストラリアとの関連でつられて動きやすい。
その対極(リスク回避先の対象)として買われていたのは、米ドル(USD)ではなく日本円(JPY)。なので、米ドル自体の動きというものはなかった。
ここで注意しておきたいのは、なぜ買われたのは米ドルではなく円だったのかということ。よくニュースの説明でさらっと使用されているが、本当にそうなの? もしそうなら、これまたよく使われているフレーズがあるのだがそれと矛盾することになる。どちらが正しいのか。そのあたり無責任に自分達の都合のいい解釈を使っているようなので気をつけたい。この点について書くと長くなりそうなのでまた別の機会に。とにかく、円が買われていたのは事実としてある。
もう一方のグループである欧州通貨のうち英ポンド(GBP)は、資源国の一面をクローズアップされて資源国通貨と同じような動きをしていた。ユーロ(EUR)とスイスフラン(CHF)はほぼ米ドルと同じ。
まとめると、全体としては資源国通貨が売られて円が買われていた。米ドルは対資源国通貨では買われていたが、対円では売られていたので、基軸通貨ではあるものの主体的な動きをしていなかった。
上記のような動きがまずあって、それが反転したのが先月の下旬である。この反転が目先だけのもので終わるか、完全に流れが変わるのかを注視していた。どうも目先だけで終わりそうだと思っていたが、「絶妙」のタイミングで日銀がマイナス金利を導入してくれちゃったので、目先だけで終わらなくなった。
それならそれで、きっちりその動きを続けてくれれば良かったのにあっさり終わってしまった。ここでちょっと早合点してしまい、単純に元の流れに戻ると勘違いしてしまった。
昨日の朝の時点でも、何となくの兆候はなくもないのだが(NZドル)、こちらが夜の間に完全に流れができてしまったようだ。ドル円だけ見ているとわからないが、今回の動きの主導はドル安である。米ドルの単独安。ただしスイスフランや円といった一部通貨に対しては、これまでの上昇分の余力があるので、一方的に売られることはないと思われる。
この動きもいつまで続くかわからないが、とりあえずこれまでとは動きが変わってきた(環境が変わった)ということだけは認識しておく必要がある。
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