2018年10月12日
大腸CTアカデミア 電子クレンジングによって一つ下のポリープカテゴリーになってしまった!
PubMedから、今日のつぶやき − 342 −
Brauer C, et al. CT colonography: size reduction of submerged colorectal polyps due to electronic cleansing and CT-window settings. Eur Radiol 2018 May 14. doi: 10.1007/s00330-018-5416-0. [Epub ahead of print]
先日のIさんの質問には感謝しております。
勇気をもってご質問いただき、問題を共有していただきました。
私からの折り返しの質問については、個人的にお返事を頂戴しました。
私自身は、BMIによって送気圧を変更するようなことはしてきませんでした。
とても勉強になりました。
自施設でもBMIで送気圧を変更されていらっしゃる方がいらっしゃいましたら、是非、教えてください。
個人的には、送気圧が過剰に高くなればデフリートするから安全性に心配ないと
また、痛がる場合にはその時点で送気圧を下げればよいと考えてきました。
このあたりピットフォールかもしれませんね。
なるべく多くの方からご意見をお伺いできましたら嬉しいです。
Iさんに重ねて感謝致します。
さて、
論文「大腸CT検査において、電子クレンジングの使用およびCTウィンドウ条件設定は
水没病変のサイズを小さくする」
のご紹介です。
【結果】
電子クレンジングによって
大腸条件では6−9ミリのポリープのうち6個(12.5%)が、
10ミリ以上のポリープのうち1個(6.7%)が
一つ下のポリープカテゴリーに変更となった。
(補足)
6−9ミリのポリープカテゴリーのものは5ミリ以下のカテゴリーに
10ミリ以上のカテゴリーのものは6−9ミリのポリープカテゴリー
サイズダウンしたということです。
骨条件では6−9ミリのポリープのうち9個(19.1%)が、
10ミリ以上のポリープのうち1個(6.7%)が
一つ下のポリープカテゴリーに変更となった。
軟部組織条件では6−9ミリのポリープのうち4個(14.8%)が、
10ミリ以上のポリープのうち2個(16.7%)が
一つ下のポリープカテゴリーに変更となった。
(補足)
各カテゴリーのポリープの数と割合があいませんが、
そもそも電子クレンジングを使用していなくても
軟部組織条件だとサイズダウンしてしまっているため、
電子クレンジング前のカテゴリー別のポリープ数自体が異なっています。
Table 2.
(ラインコミュニティ限定で配信しました)
ウィンドウ条件設定別における電子クレンジング前後のカテゴリー別ポリープ数
それでは、また。
原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29761359
ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。
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