2018年10月11日
大腸CTアカデミア 電子クレンジングによってポリープが削られる!
PubMedから、今日のつぶやき − 341 −
Brauer C, et al. CT colonography: size reduction of submerged colorectal polyps due to electronic cleansing and CT-window settings. Eur Radiol 2018 May 14. doi: 10.1007/s00330-018-5416-0. [Epub ahead of print]
それでは、
論文「大腸CT検査において、電子クレンジングの使用およびCTウィンドウ条件設定は
水没病変のサイズを小さくする」
のご紹介です。
【結果】
電子クレンジング後の平均ポリープサイズは、
ウィンドウ条件が大腸条件で9.4mm、骨条件で9.91m、軟部組織条件で7.1mm
であり、軟部組織条件で有意にサイズが減少した。
Fig. 1
(ラインコミュニティ限定で配信しますした)
無症状の71歳の女性。
上行結腸に観察された約8.5mmのポリープの電子クレンジング前後の画像。
a: 評価者10名の平均の測定サイズは8.5mm(大腸条件)
b: 電子クレンジング後の平均サイズは8.3mm
c: 電子クレンジング前の骨条件ではほぼ大腸条件と同じ
d: 電子クレンジング後の骨条件では7.8mmに減少
e: 電子クレンジング前の軟部組織条件では7.0mm
f: 電子クレンジング後の軟部組織条件では6.1mm
(補足)
図の中でポリープの最大径を測定している緑の線はいずれも8.5mmです。
同じ断面画像でeとfは8.5mmの緑線に比べて
明らかにポリープのサイズは小さくなっていますよね。
ポリープが削れてしまっています。
今日はこのあたりにしますね。
それでは、また。
原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29761359
ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。
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