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2018年10月05日

大腸CTアカデミア 電子クレンジングの問題点をまとめるよ








PubMedから、今日のつぶやき − 337 −


Brauer C, et al. CT colonography: size reduction of submerged colorectal polyps due to electronic cleansing and CT-window settings. Eur Radiol 2018 May 14. doi: 10.1007/s00330-018-5416-0. [Epub ahead of print]



論文「大腸CT検査において、電子クレンジングの使用およびCTウィンドウ条件設定は
水没病変のサイズを小さくする」
のご紹介です。

European Radiologyでは、論文の新知見を「Key Points」としてまとめています。
今日はKey Pointsをみてみましょう。

・電子クレンジングはタギングされた残渣内のポリープのサイズを有意に小さくする。

・腹部のCTウィンドウ条件では水没したポリープのサイズを有意に過小評価する。

・電子クレンジングによるサイズの減少は、ウィンドウ条件が広い場合より狭く設定した場合の方が有意に認められる。

・電子クレンジングによるポリープの過小評価は、適切な治療機会を損なう可能性がある。

・ポリープの計測は電子クレンジングを用いずにウィンドウ条件が大腸条件で行うべきである。

(感想)
そのまま教科書にできそうな内容ですね。
講義にも使えそうです。

次回からは論文の内容をみていきましょう。
ラインコミュニティ限定で具体的な図もアップしていきますね。

それでは、また。


原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29761359


ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。



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大腸の専門家 ナガイチ
大腸を専門に外科、内視鏡、画像診断のキャリアがあります。               経歴のご紹介:               1996年 国立医学部医学科卒業。       1996〜2007年 消化器外科、内視鏡医として従事。                    2007〜2011年 ハーバード大学 医学部 放射線科、マサチューセッツ総合病院に留学。 2009年〜国内のナショナルセンターに外来研究員として併任。               2011年 帰国し内視鏡医として従事。     2015年〜国内のナショナルセンターに常勤勤務。 2019年〜某国公立大学医学部医学科の特任教授として働いています。                  資格: 外科認定医・認定登録医、消化器内視鏡認定医・専門医・指導医、消化器病専門医、H. pylori(ピロリ菌)感染症認定医、消化器がん検診認定医、胃腸科専門医・指導医、アメリカ消化器内視鏡学会(American Society for Gastrointestinal Endoscopy) 国際会員、アメリカ消化器病学会(American College of Gastroenterology) 国際会員                    どうぞよろしくお願いいたします。              ご注意)個人的な病状に関するご相談、診療に準じるご相談にはお答えできませんので、何卒、ご容赦ください。
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