例えば、
「お足元を ご確認ください。」
これ、
「足元を ご確認ください。」
このように言い換えたら失礼だと感じますか?
相手に求めることは「足元」と「確認」
この二つ。
「足元」に “お” が付いてなくても、「確認」にきちんと “ご” が付いてます。
過去にも触れましたが、ワンフレーズにひとつ、敬語を入れることで立派な敬語になります。
それを、「お」だの「ご」だの、ペタペタ付けられるだけくっつけたら、より丁寧な敬語になるというのは大きな間違いです。
悲しいかな、それを知らない。まして、それに気づかない人たちが大多数になってしまったのかと、焦りに近いものを感じます。
ちょっと話題が飛びますが、“We Are The World” って歌、ありますね。
その収録ビデオの中で、シンディ・ローパーさんが、(確か)クインシー・ジョーンズさんに注意されるシーンがあります。
収録中にシンディローパーさんの付けている、ネックレスの音がジャラジャラうるさいと。
それを思い出します。
ネックレスは一つで良いんじゃないですか?
いま、古いテレビドラマのDVDを借りて見ています。
もう、39年前の。
その中ではちゃんと、敬語がワンフレーズに一つです。
そのように、ある規則に沿って敬語を話そうと思えば、頭の中は常にパズルをしているようです。
いま話す言葉に “お” は必要か?
でもその後に続く言葉に “お” を付けるなら、ここに “お” はいらないとか、
一瞬、頭に浮かんだ言葉、
「〇〇様はいらっしゃらないですか?」
と口にする前に、
「〇〇様はいらっしゃいませんか?」
と言い換えるように。
パズルも快感です。ね?
今は携帯でもスマホでも相手の電話番号を覚える必要がなくなった時代。
頭はどんどん退化していきますね。
ゆかしい日本語をもっと大切にしたいと思うのです。
タグ:二重敬語
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