2017年03月28日
保険の代理店
コールセンターで働く少し前まで23年間、副業で損害保険の代理店をしていました。
主に自動車保険と火災保険を扱っていました。
やはり多いのは自動車事故。
旅行中に旅先へ事故を告げる電話が架かってきたこともあります。
自動車事故は物損と人身に分けられます。
事故を起こして警察へ行き、届けると事故証明書を作ります。
当時の事故証明書には一番下に、物損か人身かどちらかに〇で囲む欄がありました。
物損の場合は通常、当事者同士が警察署に届けて終わりです。
人身事故なら、後日現場で警察官が立ち合い実況見分となり、行政処分を受け、減点され免許証に傷が付きます。多くの場合、罰金を納めることになります。
支払われる保険も、物損と人身に分けられます。
誰かがケガをした場合、治療費は人身事故でなければ保険金が支払われませんから、何かと手続きが多い人身事故として警察に届けることになります。
ケガをしていない場合は、物損で届けた方が手続きもすぐに終わるため、多くは物損で済ませたいケースが多くあります。
昔は保険代理店業も良いものでしたが時とともに、だんだんと規制が多くなり、手数料も少なくなり、また私の場合はある事情から代理店を閉めることになりました。
閉めることが決まってからほどなく、最後の事故を扱うことになりました。
その最後の事故は、フィナーレというにふさわしく(?)
劇的なものでした。
自営業をしていたので時間に拘束されることがなく、友人の店にお邪魔して世間話をしていたとき、
突然タイヤのスリップ音。
そしてドーンという衝撃音。
「事故だ!」
友人と二人で店から出てみると、目の前に車が横転していました。
ナンバープレートが目に入ります。
私は数字を憶えるのが好きだったので、すぐにその車が自分のお客様のものというのがわかりました。
お客様は車から出ようとしています。
でも、横転した車から一人で外に出るのは無理だと、そのとき思いました。
普段は横に軽く開くドアでも、横転して上に持ち上げるには重すぎます。
パワーウィンドウでは窓も開かないでしょう。
まして、車の幅が高さになりますから、背伸びをして持ち上げなければ脱出する隙間はできません。
その状態で車から這い出るというのは無理そのもの。
手を貸してあげて、お客様に
「大丈夫?」
と聞きます。
事故の状況は、
後方をよく確認せずに路肩から出てきた車をよけようとして対向車線にはみ出した。
対向車線には車がいたため、自車線に戻るため、急ハンドルを切った。
バランスを崩し横転、そのまま歩道に突っ込んだというもの。
幸い、どちらにもケガはなかったので物損事故。
まさか最後の事故が、自分の7〜8メートル先で起こるとは。
普通、代理店が事故現場に駆けつけることはありません。
が、
起こった事故に駆けつけてみたら、自分のお客様だったというお話です。
主に自動車保険と火災保険を扱っていました。
やはり多いのは自動車事故。
旅行中に旅先へ事故を告げる電話が架かってきたこともあります。
自動車事故は物損と人身に分けられます。
事故を起こして警察へ行き、届けると事故証明書を作ります。
当時の事故証明書には一番下に、物損か人身かどちらかに〇で囲む欄がありました。
物損の場合は通常、当事者同士が警察署に届けて終わりです。
人身事故なら、後日現場で警察官が立ち合い実況見分となり、行政処分を受け、減点され免許証に傷が付きます。多くの場合、罰金を納めることになります。
支払われる保険も、物損と人身に分けられます。
誰かがケガをした場合、治療費は人身事故でなければ保険金が支払われませんから、何かと手続きが多い人身事故として警察に届けることになります。
ケガをしていない場合は、物損で届けた方が手続きもすぐに終わるため、多くは物損で済ませたいケースが多くあります。
昔は保険代理店業も良いものでしたが時とともに、だんだんと規制が多くなり、手数料も少なくなり、また私の場合はある事情から代理店を閉めることになりました。
閉めることが決まってからほどなく、最後の事故を扱うことになりました。
その最後の事故は、フィナーレというにふさわしく(?)
劇的なものでした。
自営業をしていたので時間に拘束されることがなく、友人の店にお邪魔して世間話をしていたとき、
突然タイヤのスリップ音。
そしてドーンという衝撃音。
「事故だ!」
友人と二人で店から出てみると、目の前に車が横転していました。
ナンバープレートが目に入ります。
私は数字を憶えるのが好きだったので、すぐにその車が自分のお客様のものというのがわかりました。
お客様は車から出ようとしています。
でも、横転した車から一人で外に出るのは無理だと、そのとき思いました。
普段は横に軽く開くドアでも、横転して上に持ち上げるには重すぎます。
パワーウィンドウでは窓も開かないでしょう。
まして、車の幅が高さになりますから、背伸びをして持ち上げなければ脱出する隙間はできません。
その状態で車から這い出るというのは無理そのもの。
手を貸してあげて、お客様に
「大丈夫?」
と聞きます。
事故の状況は、
後方をよく確認せずに路肩から出てきた車をよけようとして対向車線にはみ出した。
対向車線には車がいたため、自車線に戻るため、急ハンドルを切った。
バランスを崩し横転、そのまま歩道に突っ込んだというもの。
幸い、どちらにもケガはなかったので物損事故。
まさか最後の事故が、自分の7〜8メートル先で起こるとは。
普通、代理店が事故現場に駆けつけることはありません。
が、
起こった事故に駆けつけてみたら、自分のお客様だったというお話です。
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