2018年04月29日
保険継続(1)
自動車保険。今ではネットで加入されている方も多いと思います。
私は1983年に初級代理店資格を取得。翌年に普通代理店資格を取得しました。
初めは祖父の代理店を手伝うことから始め、祖父が他界した1995年から代理店主になり、品目は主に自動車保険と火災保険を扱っていました。
保険業界では早くから少子化による人口減を想定していて、そのため代理店の合理化を推し進めました。
合理化というのは、小さな代理店は合併することを促され、合併しない代理店は収保(売上げ)が少ないとそのまま代理店手数料率に転嫁されるという方式でした。
当初は毎月毎月よい小遣いになる代理店手数料でしたが、あれよあれよという間に、半分以下になっていきました。手数料が半分以下になっても費やす時間と手間は変わりありません。まして副業です。
また、私は家族等にまつわる諸事情から皆で札幌市へ移住することを考えていました。
まだ転居がいつになるか、決まっていませんでしたが、やがていなくなるとわかっている地で保険の新規募集はできないと考えていたんです。生真面目ですから(笑)。
それを保険会社が見逃すはずもありません。
ある日、毎週来ていた保険会社の担当者は、売上げが延びていないことを理由に代理店契約を解除するといってきました。何の前触れもなくです。2007年のことでした。
そこで保険会社の打ち出してきた後始末というのは、、
私の持っていた顧客、契約はその保険会社が持つ他の代理店にそっくりそのまま移譲すること。
ここで疑問が湧きます。
果たしてお客様は保険会社のお客様か、代理店のお客様なのかということです。
結論からすると、お客様次第であり、またどっちもどっちということです。
初めは中堅の保険会社のみ扱う代理店でした。
途中から友人の紹介で大手の保険会社との乗合代理店になりました。
そのとき、扱っていた契約のうち一部のお客様に、大手に切り替えませんか?と持ちかけたところ、半分以上のお客様は賛成してくれました。それ以外はお前に任せるという感じ。
大手の保険会社にはブランド意識が働くんだと感じました。
このことからすると、半分以上はブランド志向 = 保険会社のお客様
と考えがちですが、その前に私のお客様であることに違いありません。
「代理店のお客様は保険会社のお客様」という考えのもと、大手保険会社のやり方に正直、腹を立てた私は、特に親しいお客様から順に、他社へ乗り換えを促すようにしました。
かといって代理店を廃業する身です。あとのフォローができません。
そこで乗り換え先としてネットで加入する保険会社を勧めることにしました。
ソニー損保や三井ダイレクトです。すでに私も三井ダイレクトに乗り換えていました。
そっくりそのまま「代理店が変わります」と私に配るよう、挨拶状を作成して持ってきた保険会社でしたが、やがて解約するお客様が増えてくるにつれ、
「何しているんですか?」
と慌ててやってきました。
ただ私も、無駄な時間と労力とは思っていたので、あとの契約は他の代理店に譲ることにしました。
私に大手保険会社を紹介してくれた友人の代理店です。
後にその代理店主から聞いた話では、譲った保険契約のうち、すべては残らなかったといいます。
保険会社はまさか、一代理店を廃業させても100%契約が残るとは思っていなかったでしょう。
しかし、なくした代理店よりも、失った契約の方が大きかったのではないでしょうか。
保険業界もハッタリの世界だと思っています。
中堅のみだった頃から大手の乗合になるとき、中堅の承認が必要です。
その際、もとの中堅会社から泣き落としに遭うと大手の営業から聞いていました。
ところが実際には、中堅の担当者は「こっちから代理店を切る」と言ってきたのでした。
しかしそんなこと、できるわけがありません。実のない脅しです。
一か八か、賭けに出てきたのです。
また、10歳以上、中堅の担当者より年下だった私は幾度か「ナメられたな?」と思うことがありました。
その中堅をやめるとき、50年以上のお付き合いを切る辛さはありましたが、ナメられた担当者への仕返しが後押ししてくれたのも事実でした。
と、今日はネット保険と保険継続の話を書こうと思っていましたが、また話題が逸脱したままここまで書いてしまいました。
本題は明日にさせてください。
失礼いたしました。m(_ _)m
私は1983年に初級代理店資格を取得。翌年に普通代理店資格を取得しました。
初めは祖父の代理店を手伝うことから始め、祖父が他界した1995年から代理店主になり、品目は主に自動車保険と火災保険を扱っていました。
保険業界では早くから少子化による人口減を想定していて、そのため代理店の合理化を推し進めました。
合理化というのは、小さな代理店は合併することを促され、合併しない代理店は収保(売上げ)が少ないとそのまま代理店手数料率に転嫁されるという方式でした。
当初は毎月毎月よい小遣いになる代理店手数料でしたが、あれよあれよという間に、半分以下になっていきました。手数料が半分以下になっても費やす時間と手間は変わりありません。まして副業です。
また、私は家族等にまつわる諸事情から皆で札幌市へ移住することを考えていました。
まだ転居がいつになるか、決まっていませんでしたが、やがていなくなるとわかっている地で保険の新規募集はできないと考えていたんです。生真面目ですから(笑)。
それを保険会社が見逃すはずもありません。
ある日、毎週来ていた保険会社の担当者は、売上げが延びていないことを理由に代理店契約を解除するといってきました。何の前触れもなくです。2007年のことでした。
そこで保険会社の打ち出してきた後始末というのは、、
私の持っていた顧客、契約はその保険会社が持つ他の代理店にそっくりそのまま移譲すること。
ここで疑問が湧きます。
果たしてお客様は保険会社のお客様か、代理店のお客様なのかということです。
結論からすると、お客様次第であり、またどっちもどっちということです。
初めは中堅の保険会社のみ扱う代理店でした。
途中から友人の紹介で大手の保険会社との乗合代理店になりました。
そのとき、扱っていた契約のうち一部のお客様に、大手に切り替えませんか?と持ちかけたところ、半分以上のお客様は賛成してくれました。それ以外はお前に任せるという感じ。
大手の保険会社にはブランド意識が働くんだと感じました。
このことからすると、半分以上はブランド志向 = 保険会社のお客様
と考えがちですが、その前に私のお客様であることに違いありません。
「代理店のお客様は保険会社のお客様」という考えのもと、大手保険会社のやり方に正直、腹を立てた私は、特に親しいお客様から順に、他社へ乗り換えを促すようにしました。
かといって代理店を廃業する身です。あとのフォローができません。
そこで乗り換え先としてネットで加入する保険会社を勧めることにしました。
ソニー損保や三井ダイレクトです。すでに私も三井ダイレクトに乗り換えていました。
そっくりそのまま「代理店が変わります」と私に配るよう、挨拶状を作成して持ってきた保険会社でしたが、やがて解約するお客様が増えてくるにつれ、
「何しているんですか?」
と慌ててやってきました。
ただ私も、無駄な時間と労力とは思っていたので、あとの契約は他の代理店に譲ることにしました。
私に大手保険会社を紹介してくれた友人の代理店です。
後にその代理店主から聞いた話では、譲った保険契約のうち、すべては残らなかったといいます。
保険会社はまさか、一代理店を廃業させても100%契約が残るとは思っていなかったでしょう。
しかし、なくした代理店よりも、失った契約の方が大きかったのではないでしょうか。
保険業界もハッタリの世界だと思っています。
中堅のみだった頃から大手の乗合になるとき、中堅の承認が必要です。
その際、もとの中堅会社から泣き落としに遭うと大手の営業から聞いていました。
ところが実際には、中堅の担当者は「こっちから代理店を切る」と言ってきたのでした。
しかしそんなこと、できるわけがありません。実のない脅しです。
一か八か、賭けに出てきたのです。
また、10歳以上、中堅の担当者より年下だった私は幾度か「ナメられたな?」と思うことがありました。
その中堅をやめるとき、50年以上のお付き合いを切る辛さはありましたが、ナメられた担当者への仕返しが後押ししてくれたのも事実でした。
と、今日はネット保険と保険継続の話を書こうと思っていましたが、また話題が逸脱したままここまで書いてしまいました。
本題は明日にさせてください。
失礼いたしました。m(_ _)m
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