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2020年07月17日

自賠責保険


 私は18歳のとき、まず初級損害保険代理店資格を取得して、代理店の手伝いから始めました。

保険といえば生命保険と損害保険に分かれていて、さらに第三分野といわれる生保と損保の中間的なカテゴリも存在します。私はすべて取得しました。
ただ、生命保険に携わったのは短い期間。どうしてやめたのかといえば、バカバカしいと思ったからです。

ご存知かと思います。
旧来、日本の生命保険は相当、ヤバい制度の上にあります。
生命保険というのは「主契約」といわれる、いわゆる死亡保険の上に「特約」が乗っかっています。

「特約」とは、例えば入院保険とかガン・生活習慣病保険、先進医療保険なんていうのもありますね。
ただ、生命保険は「積み立て」部分と「掛け捨て」部分とに分かれています。自動車保険なんかはほぼ、掛け捨てですね。保険料は払うけど、事故がなければ何も戻ってこないのが掛け捨てです。

生命保険の場合、主契約の死亡保険は「積み立て」で、長い年月かけて払ったものは、決して失われることはありません。ところが特約は「掛け捨て」で何もなければ戻ってきません。
さらに、旧来の日本型である生命保険はなぜかしら5年とか、10年ごとに「更新」しなければならず、新たにプランを組みなおさなければなりません。

更新するとき、特約の「掛け捨て」部分は、なくなると同時に、その時点での年齢で保険料が再計算されるため、当然ですが、更新するたび保険料は高くなっていきます。

昔から保険は政府に指導・管理されています。
なぜ、そのままで掛けていたい保険料を、何年かおきに更新しなければならないのか。
これは政府と保険業界との悪しき習慣が未だに続いているからに違いないだろうと私は考えています。

さて、
形のない商品である保険の正体というのは「約款」です。あの小さな字でぎっしり書かれた小冊子ですね。
「こうなったら保険金を支払います。でもこんなときには払いません。」
といったものです。主に基本約款です。

ちなみに「特約」というのは、基本約款より優先して適用されるものという定義があります。

話を戻して、昔からある日本の有名な生命保険会社は、今でも何年かおきに「更新」するシステムです。
だから「主契約」は継続されても、更新ごとにそれまで払った「特約」はリセットされ何も戻ってきません。
信じられないことに、これは今も変わりません。

しかし規制異緩和もあることから、1990年代後半、日本に外資系の生命保険会社が入ってきました。
外資系の生命保険には「更新」がありません。ザックリいえば無駄がないのです。
そして国内の損保会社も生命保険業界に参入します。更新なしで。

私は国内の損保系生命保険会社の資格を取りました。
で、最初、少し頑張ってみたのです。

人生で家の次に高い買い物といわれる生命保険。
ところが、試算すると生涯で何百万円も損をする国内の生命保険会社に契約しているお客様に、私の生命保険を説明しても迷惑がられるだけです。

田舎だったので特に、いくら高くても生命保険会社のおばちゃんを裏切れない。
そんな土壌に嫌気がさしました。

生命保険も損害保険も、収入というのは契約を取ってナンボです。バックマージンです。
死亡や事故があったとき、手続きに手間がかかってもかからなくても収入はありません。

 自賠責。
自賠責保険というのは扱える代理店とできない代理店があります。
聞いていたのは、年間に扱う保険料が一定以上なら扱えるというものでした。

しかし、思ったのは保険会社、担当者のさじ加減ではないかということです。
私は小さな代理店だったので、初めは自賠責を扱えませんでした。
でも頑張って保険料を増やしたというのもあります。

けど、自賠責を扱えるようになったとき、集める保険料がこれだけ増えたからという説明など、一切ありませんでした。でもまあ、扱えるようになったのは良いことです。

自賠責も契約を取ってナンボです。
しかも手数料は保険料に比例しません。
私がやっていた頃で一律、1,500円でした。

確か途中から1,700円になったと思います。今はわかりません。

これ、ハッキリ言って安いです。しょぼいです。
だけど、いままで他のところで自賠責に入っていたのを、私のところに買えてくれる際、なぜか皆、恩に着せてきました。きっと手数料が安いことを知らないのでしょう。

そして生命保険や損保の任意保険同様、保険手数料に万が一の事故処理手間賃も、すでに含まれています。
だから事故処理は無収入といって良いでしょう。それを丁寧にやるか、やらないかでお客様の印象から代理店の売上にかかわってくるのです。例外もありますけど。

まして、自賠責保険を請求することになる事故というのはまず、人身事故です。
人身事故は示談までとても時間を要します。短くて半年くらい。
そんな手間賃が、たった1,700円ですか?

今まで入っていた代理店から私のところに切り替えてくれたのは、とてもありがたいのですが、嬉しいかどうかは分からないのが自賠責保険でした。












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