2024年03月17日
本屋という激務、その実情。
僕はとある地方の最果てでかつて本屋をやってました。
このブログはそもそも、
\今この小説が面白い!/
\うちの店ではこんなイベントやってます!/
\あの人気過ぎてどこの店でも売り切れ中のコミック全巻あります!/
といった類の内容ではありません。
{じゃあ何が言いたいの?
と思うかもしれませんが
このブログで言いたい事は
「本屋で働くことがいかに激務であるか」
これに尽きます。
本屋の規模はナショナルチェーン系の大手から町のちいさな本屋さんまでピンキリですが、大きく分けて二通りに分類されます。それが
・主に新刊をメインに扱う[新刊書店]
・古本をメインに扱う[古書店]
上記の二通りです。このブログでは「新刊書店」にスポットライトを当て、新刊をメインに扱うがゆえの苦悩と実情をありのままに曝け出します。
知られざる本屋の実情をここに、今。
つらい理由@:とにかく給料が安い
本屋の給料は驚くほど安いです。
あくまで平均値ですが、日本人の正社員の平均年収の77%というのが実情。
オリックス銀行のWEBサイトによると、日本人の正社員の平均年収は458万(2022年時点。記事は2024年3月のもの)
それにくらべ本屋の正社員の平均給与は353万。単純に月給に換算すると、その差
なんと9万円。地域にもよりますが、アパートの家賃並みの差という訳です。
つらい理由A:朝の3分が勝敗を決める
結論から言うと、本屋の売り上げの勝敗を決めるのは朝、しかも早朝なのです。
時間帯が5時からの3分間、そして8時。
「一体何を言い出したんだろう…」
そう思いますよね。しかし紛れもない事実であり、一見本の手配に困らなそうな名だたる本屋ですら行っていること、それが早朝注文なのです。
では早朝に何を注文しているのか。
答えは99%コミックです。
今、時代はコミックの人気作品の確保を逃すと売り上げが大きく損失する時代。
公益社団法人全国出版協会・出版科学研究所の算出データ(2022年)によると
市場規模は「コミック6770億円に対し、書籍が6680億円、雑誌が2855億円となり、ついにコミックが書籍を逆転した。市場占有率はコミック41.52%、書籍40.97%、雑誌17.51%となった」とのこと。
本屋に行く人であれば
テレビアニメ化等され人気に火がついたコミックが売り切れている光景に出くわすこともあると思います。
業界では、出版不況の話は普遍のテーマなのですが、コミックに関しては不況もどこ吹く風といった状況。
必然的に、売り切れが続かないよう、本屋はあらかじめ人気が出そうな作品をあらかじめ手配しておき
すぐに売り切れないように準備しているものですが、予想を上回る売り上げが出てしまうのがコミックという市場の常
数千にも渡る全国の本屋からひとつの出版社へ注文が殺到し
結果、せっかく出版社へお願いした注文も保留され
やがてアニメ化作品のブームも下火となり
世間が次のアニメ化作品に注目し始めるころ、ようやく保留分が送品されてくるという流れが当たり前
後には旬を過ぎたアニメ化作品が売場に滞留し、何事もなかったかのように返品に回されるという悪循環の完成という訳です。
コミックが本屋の売り上げの要となっている以上
コミック担当者は何としてでもお目当てのコミックを確保したい。ところが出版社は電話すらまともに取り合ってくれない。
確保に困った本屋さんがたどり着いた答えは
「WEBの注文サイトに上がる在庫を早い段階で確保する」
とあるWEBサイトのみに上がる在庫が更新される朝5時にPCやスマホで注文サイトのコミックの在庫状況をチェック
在庫があれば即注文するというブラック企業も真っ青の早朝注文システムが書店業界内で完全に構築されているのです。
但し全ての本屋さんで行われているのではなく、熱意と努力に満ちた一部の本屋さんに限る話ではありますが。
8時の注文はさほど大変では無いにしろ、5時の注文は大変です。ましてや朝弱い人ならなおさらですよね。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
\本当に本が大好きで、本に囲まれた日々を送りたい!/
上記のような思いの、給料度外視で本屋に働くのが夢という方には響かない話かもしれませんが
本屋で働いて生計を立てるのが目標の方には酷な話ではあります。
\本屋で働くのが大変なのは分かった。だけどどうしても本屋の正社員になりたい!/
と叫ぶ人ならきっと大丈夫です。熱意の深さは人生の財産になるはずですから。
次回も本屋の実情を粛々と語ります。
ブログ訪問に感謝m(__)m
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