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2018年06月16日

命と生活

最近 両親のが具合が芳しくなく
 色々とバタついていた


 両親とも80歳を過ぎているし
 年齢からいっても 衰えてくる頃だ


 二人とも心疾患を患い
 大きな手術を体験している


 父は82を過ぎた頃 大動脈バイパス手術
 母は2年前 大動脈弁置換手術(TAVI)


 今思うと 術後の経過も良く 
 本当に 先生方に感謝しかない


 父は脳梗塞も3度発症しており
 認知症が進んではいるが 
 自力歩行もしっかりしているし 
 食事も自分で摂れる


 誤解を恐れずに言えば まだ普通に
 人間らしく毎日を過ごせている



 手術をするにあたり 年齢・体力両面から
 術後の状態も 寝たきりになるかもしれない
 万が一の時に 家族協力できるか?と
 主治医から 繰り返し確認された


 命と生活 
 どこで どういう状態で生きていくのか?




 私自身
 手術できるのか? 出来なかったら治療は?
   

 
 先が見えない 知識も無い

 
 そんな中 ガン患者には 
 自身で結論を出さなくてはならない場面が
 たくさん出てくる

 
 手術をすれば はい終わりという事にはならない

  
 


 

  
 


   
 


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2018年06月07日

自覚症状はあったのか?


 肺腺ガン

 
 病名からのイメージは


 咳込み 声はか細く
 体力はなくなり 身体は痩せ細り・・・



 こんな感じだと思っていた


 
 市民健診での ” 要精検” なんて
 自分には関係のないことだ、とまで思っていた

 
 通知が来ていたというのに

 
 何故なら 全くそれらしき症状がなかったから 





 強いて言えば・・・・
 
 2008年の秋彼岸を過ぎた頃から


 右肩が凝って凝って 毎日幾度となく
 息子に肩を揉んでもらっていた

 
 日が経つにつれて 肩ではなく
 右肩甲骨の背骨寄りの所が 
 とても硬く感じるようになってきていた

  
 と同時に やけにその辺りが冷たく
 
 11月の半ばを過ぎる頃からは
 手のひらで 肩甲骨周りをこすって
 温かくしてもらっていた

 
 その辺りだけが異様に冷えていたのを覚えている

 
 一番ひどい時には 毛布にくるまり
 最高の温度にあげたホットカーペットの上で
 
 右側だけが熱くなるように 
 
 左半身をタオルで高くして
 一日中 横になっていた


 
 当時は 夫が単身赴任中

 
 学校の役員もしていた上に
 受験生もいた



 単に 
 疲れが溜まっているんだな
 としか 考えていなかった



 

 

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タグ:#自覚症状

2018年06月06日

いつから・・・だった?16 ずいぶん前から


 担当医の話を聞いた後

 自分ではハッキリと静かに現実を
 受け止めたつもりでいた


 けれど 3年前の健診での再検査通知が
 始まりだったんだ、と 
 頭の中で
 後悔の念が渦巻き始めていたんだと思う




 
 


 「・・・〇〇病院と大学病院のどちらに
  紹介状を書きますか?
  ご希望はありますか?」


  遠くから話しかけられたように
  先生の声に ハッとした



  「あ、じゃ〇〇病院でお願いします」



  とっさに答えていた

  大学病院には 知り合いも勤務していたし
  その時には 病気のことを知られたくなかった


  何だか 悔しさと不安と後悔が混じった
  言いようもない気持ちになっていた





 
  ” 本当は大学病院のほうがいいのかな・・・”

  
  心許ない気持ちでいたが 夫は
  終始 無言だった

    







 

   






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2018年06月03日

いつから・・・だった?15 結果そして宣告

 担当医のところに行ったのは PET検査が終わり
 1週間ほど経った頃


 
 夫と二人で診察室へ


 「これがPET検査の結果です」


 レントゲンフィルムとは違う
 全身が映ったフィルムを見せられる


 画像診断ねぇ・・・


 あちこち 色がついて光って見える

 ” え?これが全部ガンなの?”



 「脳や扁桃腺付近、腎臓・膀胱あたりは普通の人でも
  FDGが集積するので光って見えても問題はありません」


 
 向かって左、そう右の肺の上の方に

 綺麗に光ってる球形がある!!!

 
 ” うわっ 綺麗!” と思ったその時




「この部分がガンですね
 大きさは5.7cmくらいでしょう
 結構大きくなってしまってますね」



 え???
 何気にサラッと言ってるし!・・・先生!!!


 
 肺腺ガンの疑いとは言われていたし
 今さら病名自体には慄くことはなかったけど



 「大きさや他の臓器への転移が見られないことから
  ステージUb というところでしょう」




 先生の説明が淡々と続く


 「ただ胸郭に接していて 拡大しても
  どの程度の浸潤か判断はつきません」


 ここで先生がしっかりとこちらを見た


 「私が執刀することもできますが
  あまりに微妙な位置・大きさなので
  紹介状を書きます」




 担当医が言うには 
 
 胸郭に浸潤していた場合 その度合いにもよるが
 ステージが上がってしまうし 
 右肺の上葉を摘出するだけでは済まなくなる可能性もある
 同時に 開胸時の判断で閉じるだけになるかもしれない


 画像で光っている範囲以外にも問題が出る可能性が、と

 そうなると 術後のサポートがよりしっかり取れる
 大きな病院がいいと

 (ここも結構 大きな病院なんだけどな・・・)



  

 「この腫瘍は だいぶ以前から 時間をかけて
  大きくなっているような気がします」

 「健診等で 何か異常はありませんでしたか?」




 あぁ   やっぱりそうだったんんだ

 
 要精検のハガキ・・・・・・・・・・


 発見された時から 少しずつ大きくなってきたんだ


  

















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タグ:#PET #結果 #宣告

2018年06月02日

6月になりました

 
 今年も もう半分過ぎようとしています

 梅雨入りが例年より早くなると言う予報



 サッカーW杯ロシア大会もすぐ!

 何となく盛り上がらないまま本番を迎えそうですね


 2002日韓共催W杯の頃は 国内開催ともあって
 日本中が活気にあふれ 元気だったような




 あの頃は まさか10年後に肺腺ガンになるなんて

 風邪ひとつ引いたことがない自分がガンになるなんて

 想像もしていなかったな・・・


 そして 6月はもうひとつ大きな経験をした月です
 追々 備忘録として書いていこうと思っています




 来週は 脳内MRIの検査です


 
 今回も 何事なく帰って来れますように







 


 




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2018年05月31日

いつから・・・だった?14 PET検査

 
 技師さんに呼ばれたのに すぐに
 気づかなかった


 薄暗い部屋だったので ウトウトしていたんだろう

  
 
 いくつかある 検査室の一つに入る

 
 CTのような機械だけど ちょっとみ
 私には 区別がつかなかった


 相変わらず 狭い

 
 「とにかく 動かないでじっとしていて下さい」


 悪い癖で 何となく咳込みたくなってきた


 「咳が止まらなくなったらどうすればいいですか?」


 「それでも なるべく我慢してじっとしていて下さい」


 MRIのように大きな音もなく
 検査している実感もないまま・・・




 そこから2〜30分くらい経っただろうか?

 やっと終わって 着替えに戻る


 


 「あなたはどこのガン?」

 着替えの部屋で突然 70代くらいの方に
 声をかけられた


 「私は ガンで胃を全摘してるの 
  転移がないかどうか
  定期的にPET検査していただいてるのよ!」と



 とても顔色のいい綺麗な方だったのでびっくり!





 もし 自分がガンだとしてもあの人のように
 朗らかに笑うことができるのかな?



 急に 不安が押し寄せてきた







野菜をMotto!!レンジカップスープ






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タグ:#PET

2018年05月30日

いつから・・・だった?13 PET検査


 帰省していきた大学生・高専生の息子達も交え
 年末年始 表面上は楽しく過ごした

 

 喉の奥に何か引っかかっている感じはずっとしていた

 
 痰が絡んでいたのも事実だけど 何よりも
 これからの検査
 その結果
 症状に基づいた治療なり手術なり・・・

 全く予想できないので 心の対処の仕方がわからない


 何となく 大事になりそうな気分
 いや 自分に限ってそんなはずはないという気持ち



 初診時から行ったり来たりしている ふらふらした
 心持ちのまま PET検査の日を迎えた




 位置的には 電車で1時間弱の場所にある
 圏内でも有数の 大病院


 脳外科や放射線治療で名を馳せている所だ


 そこを紹介された時点で
 夫は私がガンであると確信した様子だった


 
 混んでいた!!!
  
 駐車場から始まり その病院のどこもかしこも
 患者さんやその家族の方で とても混んでいた

 


 受付に呼ばれて地下1階に案内される
  
 そこには 放射線科全般の受付があった


 ここにもたくさんの人

 「ガン患者ってこんなにいるの?」
 その頃には もうすっかりガン患者の気分だった


 一通りの確認作業の後 着替えをして
 小さな部屋まで看護師さんについていく


 この部屋に入る所から 放射線管理区域の
 大きなマークが付いていた
 いやに おどろおどろしく感じたのを覚えている


 注射器でFDG(ブドウ糖に似ている薬剤)を
 注入される

 
 何でも ガン細胞のような分裂が激しい細胞に
 放射線を出す物質らしく 
 ガン細胞が凝集していれば
 そこが光って映るようにする目印をつけるらしい

 
 点滴のようにゆっくり 確実に入れられた

 あまり いい気分ではないな・・・

 
 その後 大きめの病室のようなくらい部屋に行く

 
 パーテーションで区切られていて
 リクライニングチェアーが置いてある


 「これから 1時間ほど安静にしていただきます」
 
 「検査の順番が来たらお呼びします。
  その間のトイレ歩行などは問題ありませんが
  早歩きをしたりはしないで下さいね」


  身長が低く 胴長の私は 
  この椅子を ギシギシいわせながら
  フィットしない身体の調整をずっとしていた


 

 
  



 









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タグ:#PET

2018年05月28日

医師との接し方

 私自身は 3度の出産経験以外 
 いわゆる 大病の経験は無い



 長男が小学校4年生の時 小児慢性特定疾患で
 大学病院に3ヶ月入院したことがある

 その時は いつも先生に質問を用意して
 とにかく何でも聞きまくった

 
 難病指定だからといって 親が諦めてどうする?と



 
 なのに 今回は質問しようがない

 ハッキリと宣告されている訳でもないし

 先生も言いたそうな雰囲気ではあるけれども
 (肺腺ガンの疑いって言ってたのに)
 検査結果優先だと 教えてくれないし


 ひょっとして 違う病気なのかしら?
 
 素人では判断出来ない重大なことが
 レントゲン画像に写っていたのかな?


 わずかな自覚症状である咳込みも治まりつつあり
 自分でも 何をどう質問していいのやら・・・



 山ほどの疑問を一つ一つぶつけてみたいけど
 担当医は ちょっと距離を置いている


 信頼できる先生だとは思うけれども
 強引に聞いて 面倒がられたら嫌だな



 
 今になって思い返せば 何をそんなに
 遠慮してたんだろう?と思う

 病気になっているのは自分なのだし
 プロである担当医に 
 先生個人の見解でもいいので、と
 もっと突っ込んで聞いてみてもよかったのでは?



  
 この 年末年始のモヤモヤを経験したおかげで
 自分の病気に そして検査や先生方と きちんと
 向き合っていかなくては!と決心できたのだ



   


  





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2018年05月27日

いつから・・・だった?12 確定診断は?

 
 気管支鏡検査を終えて退院はしたものの・・・


 担当医からは 
 「肺腺がんの疑いがある」というままの
 病状説明のみだった


 
 いやぁ どうみたってガンじゃない?
 
 いやいや 何かのポリープかもよ?

 そうだよね・・・咳も止まって来てるし

 あれ? 入院の時の採血結果もまだじゃない?

 悪い結果だったら 言ってくれるよね?



 年末年始の忙しさに紛れてはいるものの
 ハッキリとした結果を言われていないので
 毎日 自問自答




 職場にも復帰したが 結果・治療諸々のことについては
 年明けに報告します としか言えないでいた
















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2018年05月26日

いつから・・だった? 11 結果は?


 病室に戻るまで 車イスの上で抜け殻だった

 検査前は あんなに饒舌だったのに

 
 何も考えられず ただただ終わった・・・と

 「もうしばらくは飲食できないので我慢して下さいね」

 誤嚥の恐れがあるからだそう



 ベッドに横になると 緊張が解けてきたせいか
 体のあちこちがギシギシとしてきた


 
 ” あまりの咳込みと痛さで 余計な
  力が入ってたんだろうな・・・”

 
 とにかく ホッとしたと同時に
 これからの治療は どんな事をしていくんだろう、と
 今まで感じた事のない 不安を覚えた



 夜の面会時間には 夫と娘が来てくれた

 いかに「壮絶な」検査だったのか
 力説したのだが もちろん実感がある訳でもなく(笑)


 
 自分の不安を悟られないように
 コントのように話をしていた


 

 検査結果は年明けだとのこと

 「別の病院でのPET検査の結果と併せて
  お話しさせていただきますね」



 
 えーーーーーーーーー???

 年末年始の楽しみが いっぺんに
 黒雲で覆われてしまった



 こんな状態で 年越しするのか・・・・

 
 何だか納得いかないままに
 一泊二日の入院を終えた
 




 野菜をMotto!!レンジカップスープ






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プロフィール
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ニャンまま
2011年12月に肺腺ガンの疑いと宣告される。 翌年2月に右肺上葉を切除。2014年に右腎臓摘出。 その間 何度か部位を変えて転移するも現在に至る。 2019年12月にパーキンソン病の確定診断を受ける。
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