2018年11月22日
介護の実際、ぶっちゃけます!
はじめに
僕は訪問販売の営業職を経て介護の業界に入りました。グループホームで10年勤務しながら介護福祉士を介護支援専門員の資格を取得してリーダー兼ケアマネージャーとして働いていました。その後「きつい」と有名な特別養護老人ホーム(以後特養)の介護がどんなものかという興味もあり特養に転職しました。
介護に関するニュースは増え、介護の仕事についての認識は社会的にも高まってきています。しかし僕は思うのです。介護のニュースや政府の見解は僕たちが働く現場とだいぶ違う。そしてなにより違和感があるのは、働いている介護職員もそのことに気づいていないということです。気づいていないというより無関心と言ったほうが良いのかもしれません。僕はそんな介護業界に疑問を投げかけたい。本当に介護が必要としていることは何か。介護が本当にするべきことはなんなのか。愚痴や不満ではなく、実際の介護をしっかりと受け止めながら明るい介護を築く方法を考えるためにこのブログを綴ります。
特養に勤務したきっかけ
僕が特養に転職した理由は、特養が「きつい」と言われていたからでした。グループホームで認知症を抱える利用者さんたちの生活を支えるのもギリギリの状態なのに、さらに「きつい」状態とは一体どんな状態なのか。
・そんな介護が本当に存在するのか?
・そんなものが介護保険として成り立つはずがない。
・国がそんないい加減な仕組みを作るはずがない。
・きっと古い考えに囚われてやり方が間違っているんだ。
・僕がそんな介護を変えてやる!
こんな思いを抱いて、僕は特養へ転職しました。
特養で突きつけられた現実
特養で勤務して、僕は現実を思い知らされることになりました。
・グループホームよりきつい介護は存在する。
・そんなものが介護保険として成り立っている。
・国はそんないい加減な仕組みを作っている。
・最新の考えをもってしてもきつい。
・変えるどころか悪化していく。
グループホームは1ユニットで9人の認知症を抱える高齢者のお世話をします。事業所によりますが僕の働いていたグループホームでは1ユニット早番、日勤、遅番そして夜勤の1日4名で業務を交代していました。僕が転職したユニット型特養は1ユニット10人の要介護高齢者を早番または日勤、遅番そして夜勤の1日3人で業務を交代しています。利用者が一人増えるのに職員が一人減るのです。仕事量はありえないくらい多くありました。
介護業界の感覚はズレている!
特養で勤務する中で一番感じたのが、介護職、管理者だけではなくこの仕組みを作っているほとんどの人たちの価値観は、社会一般における価値観と大きくズレているということです。
僕の勤務している施設はユニット型特養です。これに対して従来型特養というものがあります。従来型特養は大人数の高齢者を極小数の職員で対応するため流れ作業、ベルトコンベア介護で人を人として扱えない、人が尊厳を保てないと社会から評価されていました。この従来型特養の評価を基準にそれよりマシな介護サービスを考え出し、なんとか少し良くなっている状況です。そんな社会一般レベルとは程遠い介護サービスの中に、社会一般の常識を無理やり責任として負わせるため結果的に何がしたいのかわからない介護サービスが行われています。
それでも絶望するわけには行かない!
国が示す介護サービス、実際に行われている介護。様々な問題があります。それでも現場に困っている高齢者がいる以上、絶望するわけにはいきません。新しい介護を提唱する人たちも増えてきています。僕は微力ながら「介護のおかしいところ」を記事として取り上げながら、それを同改善していくべきかを提案していきたいと思います。
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