2011年07月27日
大殺陣の神髄、『雄呂血』!
さて、前回、日本の活弁トーキー映画を紹介したのに引き続いて、
今回は、大殺陣の神髄と謳われる『雄呂血』を紹介します。
コレです!
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一枚目は、前回の記事で紹介したのと同じ、活弁トーキー付きの日本のサイレント映画です(^^)
主演俳優がいったい、誰か、クリックすれば分かります(^ー^)
二枚目は、リメイク版で、主演は、市川雷蔵です。
私は、日本の時代劇が大好きで、所蔵しているDVDの数が500本あろうと、600本あろうと、どの映画も日本の時代劇には敵わないと確信して止まないのですが、この『雄呂血』もその一つです。
ストーリーラインは、バナーをクリックして、アマゾンの商品ページで確認した方が、正確なところが分かると思うのですが、
要するに、許嫁のいた若い武芸の達人が時の為政者たちにハメられて、冤罪に陥り、最後は自分一人で、並みいる無数の仇敵たちを、彼を捕縛しようとたくらむ御用の連中も含めて、皆殺しにしてしまうという凄まじい内容です。
とにかく凄いんです! 最後の大殺陣が!
サイレント盤にしろ、雷蔵リメイク盤にしろ、どちらも白黒映画ですが、その孤軍奮闘の凄まじさといったら!
複数の藩の為政者たちによって編成された、二百数人はいる敵の群れを、主人公一人だけで全て蹴散らしてしまおうとするわけですからね!
今、この名作を故・深作欣二監督や北野武監督がカラーでリメイクしたら、一体、どんな傑作が出来上がるんだろう? と、思ってしまうくらいです。
アレクサンドル・デュマの『モンテ・クリスト伯』ではないですが、日本の時代劇や19世紀のフランス文学に接していて、私は、報復劇が一番、好きなのですね。
バルザックの作品にしろ、『ゴリオ爺さん』の最後で、ラスチャニヤックは「今度は俺とパリの一騎打ちだ!」と戦いを挑んでいくわけですし、『幻滅』でパリの出版業界や社交界、詩人の仲間たちから手酷い攻撃を受けたリュシアン・ド・リュバンプレは、『人間喜劇』作中最大のギャングスタ、悪党ヴォートランの助けを借りて、『浮かれ女盛衰記(娼婦一代記)』で、パリに対し、報復に打って出るわけです(^^)
2パックやエミネムの格好良さも、音楽によって、復讐のモチベーションを爆発させているところに共鳴したファン層が多いわけですよね。
私が日本の俳優で一番好きなのは、市川雷蔵なんですが、いやぁ、本当に、雷蔵が映画の中で演じている『眠狂四郎』とか、今回のこの『雄呂血』の主人公のように、並みいる強敵、それも無数の敵をたった一人で片付けてしまうことのできる、そういう男になってみたいですなぁ!0(^ー^)0