2011年03月26日
ルイス・ブニュエル監督映画 『銀河』
新品価格 |
他の掲示板への書き込みをメーカーの方が拝見されていたのでしょう(^^)
ルイス・ブニュエル監督の『銀河』、既に再販されています\(^0^)/
例によって、この商品も、私は既に予約で入手していたのですが、
紹介するのを出し惜しみしていたので、敢えて、ここには書いていませんでした。
しかし、商売は商売ですから、この際、そういう感情は抜きにしましょう。
私は腹を括りました。
これからは本格的に、私が観てきた映画をもったいぶらずに載せていこうと思います(^0^)v
今まではどこかで遠慮していましたし、誰かに教えてしまうのは嫌だなぁ、という感情もありました。
そうした感情の中で何となく妥協もしていたのですが、
もうそれは止めます!
\(^0^)/
この『銀河』、間違いなく、ルイス・ブニュエル監督の最高傑作です!
ルイス・ブニュエルと言えば、無声映画時代、あの天才画家、サルヴァドール・ダリと共に、シュールレアリスムの怪奇映画『アンダルシアの犬』を撮ったことで有名ですが、
(その『アンダルシアの犬』とは、この商品です ↓ )
新品価格 |
1930年代初頭に、↑ の『アンダルシアの犬』を発表して後、
ブニュエルはメキシコへ渡り、約15〜20年ほどかけて、約30本ほどの長篇白黒映画を撮っていきます。
元々は、スペイン出生の監督なのですが、帰国後は、スペイン=フランス合作の映画を量産し(メキシコ時代と比べれば寡作ですが)、
キリスト教の信仰と論理の矛盾を描いた『銀河』はまさに、このスペイン帰国後の作品と言えるでしょう(^^)
メキシコ時代の作品もひっくるめて、この『銀河』は、スペイン帰国後のブニュエル映画を代表する一本です。
私個人としては、この『銀河』こそが、ブニュエルの生涯の中で、最高の傑作であると考えています。
サルヴァドール・ダリとの共同製作で、麻薬中毒めいた狂気を孕んだ『アンダルシアの犬』よりも、
この『銀河』に描かれている合理的な批評精神の方が、観客としては冷静に楽しめるというのが素直な感想です(^^)
実際に鑑賞してみると分かるのですが、西欧の知識人たちや農民階層などが信仰について檄を飛ばし合ったり、儀式を行ったり、説教を説いたりする様が日常風景のように淡々と描出されているのが、風俗観察のようになっていて、それが観ていて楽しいのです(^^)
あっ、そういえば、キリスト教って、信仰している人は意外とこうなのかもしれない、と思える場面が随所にあります。
ブログ購読者の皆様も、これを機会に、真の信仰とは何か? 神とは何か? 奇蹟や神秘とは? というテーマに関心を持たれてはいかがでしょう?