
製品概要
種別
2×25cm-3ウェイ フロア型スピーカー
特徴
「S3900」に限定生産カラーのブラックグロスが登場!
65年の歴史の中で熟成され続けて来たJBL独自の高性能コンポーネントを搭載。
信頼性の高いシステム形式に先進テクノロジーを融合させた最新設計が施されています。
JBL伝統のホーン&コンプレッション・ドライバーを搭載しながら、10インチ(25cm)径ウーファーをダブルで搭載する事で、十分な低域エネルギーと共にスリムなトールボーイスタイルを実現。
設置性に優れたパワフル&センシティブなトールボーイ・フロアスタンディング・スピーカーシステムです。
※ブラックグロスは限定生産カラーとなります。

製品詳細
発売日
2012年8月
販売
2018年1月現在、現行品です。
メーカー希望小売価格
価格:
S3900BG標準価格 ¥490,000(税抜)/1本
S3900仕上げ標準価格 ¥330,000(税抜)/1本
※ブラックグロスは生産完了につき流通在庫のみとなります(2018年1月現在)
仕様
詳しい内容は、Harman International JapanのWebサイトを参照下さい。

JBLについて
【JBL関連レビュー共通】
※すでに別のJBLレビューを読んだ方は飛ばしてください。
恐らくこのブログを見ている方でJBLを全く知らない人はいないかと思いますが、管理人の簡単な紹介を入れておきます。
1927年にLansing Manufacturing Inc.としてアメリカのカリフォルニアで創業。
現在も本社はカリフォルニアのノースリッジにあります。
意外と知られていないことは、コンシュマー向けの「JBL」ブランドと、業務用向けの「JBL Professional」ブランドの2つのブランドが存在していることです。
販売も分かれています。
1969年にジャービス・コーポレーション(現ハーマン・インターナショナル・インダストリーズ)に買収されました。
ハーマン・インターナショナル・インダストリーズは、アメリカのコネチカットに本社があるオーディオ機器などを製造、販売する多国籍企業です。
所有ブランドは、JBLをはじめ、harman/kardon、Mark Levinson、AKGなどがあります。
2017年にサムスン電子がハーマン・インターナショナル・インダストリーズを買収し、合併されています。
その影響は、まだ表には出ているように感じませんが、今後の動向が気になるところです。
JBLの特徴は、微細な音から大音量まで機敏に反応し、能率よく破たんすることなく、音が前に出てきて熱量が伴ってくる音にあると思っています。
ダイナミック、躍動的、反応の良さ/高能率、大型ユニット、透明かつ豊かな音などのキーワードがはまると思います。
JBLは、スピーカーユニットの性能を他社では行っていない120デシベルという大音量でも検証しているそうで、ピーク時にも強いユニットを作り続けている数少ないメーカーかと思います。
また技術面において、他社ではほとんど採用されていないホーンドライバー、コンプレッションドライバーにあると思います。
ホーンドライバーは、反応が良く繊細な音楽的表現力を備えていることや一方で大音量でもひずみが少なく音を鳴らすと言われています。
ホーンはその構造から大型になることや、指向性の狭さ、ホーン特有の音色などの弱点がありますが、そこは研究開発を続け、進化していますので2018年現行製品の多くはその弱点が気になることは少ないと管理人は考えています。
コンプレッションドライバーは、能率が高く、入力信号に対して敏感で、大音量にも強いユニットと言われています。
JBLはこういった特徴から、好き嫌いがはっきりしやすい音を出すブランドなのだと思います。
管理人もそうですが、その昔、大型スピーカーを使っていた人や、スピーカーは3wayユニットなどのマルチユニットでないと、という人には親和性がある音だと思います。
JBL主要ラインナップ
プレミアム・・・主に大型フロア型
スタンダード・・・主にホームシアター用
スタジオモニター・・・JBLと言えばこれというくらいの代表モデル
プレミアムアクティブ・・・据え置き型
アクティブ・・・色々なシーンや場所に対応
ホームシアター・・・シアターバー
ヘッドフォン/イヤホン・・・色々なシーンや場所に対応
カーオーディオ・・・ユニットから完成品まで
に大きくは大別されます。
クオリティ・レビュー総評
本スピーカーは、JBLの中では「プレミアム」カテゴリーに位置し、ハイエンドという扱いです。
本機はその中で、エントリークラスのフロアタイプです。
フロア型を探している方は、本機の下のカテゴリーである「スタンダード」カテゴリーとの違いが気になるかもしれません。
「プレミアム」カテゴリーと「スタンダード」カテゴリーでは、やはり値段差もそうですが、音は全然違います。
まずは、このカテゴリー別に製品を確認していき、どちらのカテゴリーが良いか、実際に試聴するしかないと思います。
「スタンダード」カテゴリーで満足できるか出来ないか、予算はあるかないか、その判断かと思います。
本機の「プレミアム」カテゴリーを選んだ場合は、大抵の場合は、所有満足感を含め、後悔はしないと思います。
なぜなら、基本的な部分での「JBLの音が好きである」という大前提があった上での購入だと思いますので。
JBLが良いかどうか、そこから悩んでいる場合は、徹底して好みのメーカーか機種を絞り込む必要がありますね。
どのメーカーも、機種の前後にラインナップがありますので、いきなり特定機種にたどり着かないと思います。
まずは、メーカーのラインナップ(カテゴリー)を選んでいくことからスタートだと思います。
良く聴くジャンルに合うスピーカーメーカーは?という考え方もあるでしょうし、選び方は色々です。
JBLの場合は、音の出方や音色が、他のメーカーとは結構違いますので、ピンとくるかどうか、判断はしやすいと思います。
同一メーカーで、ラインナップを選んでいく場合は、最初は下のクラスから視聴すると良いと思います。
上まで視聴したら、今度は、また下に向かって比較すると、自身で納得できる塩梅が探りやすいと思います。
大抵は、メーカーまでは絞れていたら、上位のラインナップほど、惹かれるものがあると思いますが、際限がありませんので・・・。
本機は2012年から2018年まで、毎年、専門誌の受賞モデルでもあります。
1年も受賞を逃していません。
評論家受けが良いのか、他のメーカーの同一価格帯(専門誌の賞は価格帯で選考しますので)に、良い機種が少ないのか・・・、そこは不明です。
まあ、素直に考えて、このスピーカーの価格帯では、コストパフォーマンスが良く、多くの人が好む音がするのだと思います。
販売開始の2012年には5つの賞を受賞しています。
2012年から2018年で約6年間、モデルチェンジなしで来ています。
これは海外メーカーではまあ普通なのでしょうが、日本市場で考えると少ないと思います。
スピーカーは、モデルチェンジするような新しい技術がないのか、技術が枯れている世界なのか、売れないから手を付けられないのか、またはその全てかはわかりませんが、ずっと変わっていません。
ある意味で、現代的JBLの完成された外観やデザインとも言えると思います。
本機の外観は、他社には少ない大型ウーファーが2個あり、デザインも好きな人が多いと思います。
B&W、Sonus faber、FOCAL、TANNOY、KEF、MARTIN LOGAN、PMC、QUAD、THIELなど、その外見を見たらそのメーカーだと判る工業デザインが特徴ですが、現行のJBLのラインナップもそういう意味で2010年以降の代表的デザインなのだと思います。
逆に、1世代前の機種を見ると、やはりデザインでは、現行機種のほうがあか抜けて見えます。
本機の後継機種が出たら、やはり本機がそのように古く見えるのでしょうが、それでも本機は十分に洗練されているように見えます。
開口面積が大幅に拡大されたHFホーンは、JBLの最新機種では標準となっています。
JBLで最小サイズの超高域用19mm径コンプレッション・ドライバーが、HFホーンと一体化したシンプルな見た目が良いです。
「プレミアム」カテゴリーのラインナップは、大きさは違いますが、見た目が共通です。
そういう意味で共通なのは、「プレミアム」カテゴリーのどのラインアップも3WAYなのですが、実際は、
・超高域ユニット
・中高域ユニット
・低域ユニット
となっており、他のメーカーとは3WAYの考え方が違うことも特徴ですね。
※他のメーカーの3WAYの多くは、「高域ユニット」「中域ユニット」「低域ユニット」だと思います。
上位機種のS4700と同じユニットを使っているなどの情報を目にしますが、実際は大きさも取り付け方も素材も色々違っています。
ウーファーとエンクロージャーの大きさくらいしか違いがないような情報もあったりします。
管理人が過去にJBLのスピーカーを購入しようと色々調査をしている時に、気になった点です。
その情報からは、低域の違いくらいしか違わないように見受けられます。
で、実際に試聴したら、一発で分かりますが、S4700と本機は全く別物です。
同じような音はしません。
そこはスピーカー制作時の音決めとかで変わったような違いのレベルではありませんので、ご注意下さい。
逆に下位機種である「スタンダード」カテゴリーのフロア型スピーカーとも全く本機は違います。
その違いは、実際に試聴することが一番です。
エンクロージャーは、さすがにハイエンドらしくJBL標準(?)の1インチ(25mm)厚MDFボードです。
それに15mm厚MDF製サブバッフルを重ねて強化しています。
上位機種のS4700でも同じエンクロージャーの厚みなのですが、S4700はなぜか「フロントバッフルは...サブバッフルにより強化」と敢えて記載がありますので、本機と使い方が違うのかもしれません。
(S4700のサブバッフル強化は、フロントのみ???)
管理人の印象では、この大きさのスピーカーとしてはちょっと心もとないと感じます。
管理人がその昔使用していたONKYOのD-77シリーズや、DIATONEのDSシリーズは、42mmのMDFとかの厚みがありましたので。
そのため、本機は他のJBLスピーカーと同様に箱鳴りします。
天板を触るとすぐに判ります。
それを踏まえたサウンド作りをしていると思います。
管理人の好みは箱鳴りしない「ビシッ」とした音が好みなので、別途レビューしていますが【JBL 4429】などと同じ振動対策が必要かと思います。
対策しすぎると、本来の良さが打ち消される副作用があるので、軽い対策が良いと思います。
管理人は、本機は比較するために試聴を繰り返してきましたが、購入はしていませんので、実際のところは不明です。
そもそもMDFだけでは箱鳴りしますので金属などの補強をしているB&Wなどが構造的に好みですが、そうするとJBLの音像型の良さがそがれてしまうのでしょう。
結局、理論ではなく、どういう音が好みか、と言う点に収束しますが、JBLの良さを出すには、こういうエンクロージャー構造になるのでしょう。
上位のS4700と奥行きが3mmしか変わらないので、ほぼ同じですね。
逆になぜ微妙な3mmの違いがあるのか不思議です。
規格が揃った大きさありきで、設計していないのでしょうね。
そのあたりは、音やクオリティに良い影響があるので、好印象ではあります。
これを揃えてしまえ、と無理に揃えると、何かしら制約ありきの世界からスタートするので、良くないと思います。
企業運営面で考えますと、生産ラインは揃っていたほうが、効率や材料費が良くなるのだと思いますが・・・、音にこだわっている姿勢(?)なので、ユーザーとしては助かりますね。
S4700と比べ、幅は130mm小さいですし、高さは61mm低いです。
数値上はあまり違いを感じないかもしれませんが、並べると結構違います。
いや、かなり違うと思います。
160cmの身長の人と、180cmの身長の人との違いに似ている感じです。
威圧感や存在感がかなり違います。
本機はそういう意味で、S4700に比べたらかなりスリムに見えます。
一方で、普通のフロア型と比べると、ちょっと大きいな、と感じる大きさです。
実際に見ないと伝わらないかもしれませんが、他のメーカーのフロアスピーカーと比べると、普通の人から見たら本機はちょっと引いてしまう大きさだと思います。
6畳とか8畳の部屋に導入すると、威圧感は結構出ると思います。
それを楽しむのも趣味というものですが・・・。
曲面を描いているデザインは、「プレミアム」カテゴリー共通のものです。
写真では判り難いですね。
実物の方が、この曲線ははるかに良いですよ。

音声レビュー
現行機種のJBLの大型フロア型のプレミアムシリーズは、大抵の場合は、他のスタジオモニターシリーズなどに比べて、音にギャップを感じる印象があります。
本機の場合は、エントリークラスだからか、見た目通りの音がします。
上位機種との大きな違いはいくつかあります。
まずホーンから飛び出す高域は、上位機種に比べちょっと弱めです。
上位機種は、カラッとした乾いた音が、スパッと飛んできます。
これが嫌いな人は結構いるようですが・・・。
本機は奥行方向に音場を創出するような印象があります。
飛んでくるという印象はあまりないです。
ちょっと厚みをもってマイルドな方向性に感じます。
情報量は普通で、粒々の微細な情報量を表現するような感じではありません。
気を引くようなホーン特有の音の出方をしませんので、自然に聴けるという意味でもあります。
ギラギラ、スパーっとした高域が苦手な方には良いのかもしれません。
「プレミアム」カテゴリーのラインナップは、値段もそれぞれ全然違いますが、音もそれぞれレベル感が全然違います。
エントリーのS3900と中堅のS4700では、かなり音質の差があります。
情報量は何倍か違い、比べるとS3900がこもって聴こえるほどの印象です。
ただし、これは上位機種と比較した印象です。
逆に、下位の「スタンダード」カテゴリーと比べると、そこはやはり格が違います。
低域の量感や音の印象が全く違います。
痩せたお相撲さんと勝負しているようなもので、本機はどっしりとして厚い音を出してきます。
ボリュームを上げてもうるさく感じませんし、余裕さを感じます。
そして比較しないで、本機をしばらく聴いていると、いい味を出してきます。
定位感はそこそこ良く、ボーカルの実在感があります。
高域はさすがにホーンだけあって、キレイですね。
すっりしていて、まとわりつくものがない感じです。
生々しさが出るホーンの特性かと思います。
ちょっと線が細めにも感じます。
リアルな中高域の音に加え、熱量をもって表現する低域が重なる感じです。
低域は乾いていて、カリフォルニアをイメージさせるJBLサウンドです。
どちらかと言えば、音場は広い方ではありません。
小さめの部屋(8畳とか)でもちょうど良いかもしれません。
音の密度感や包囲感で部屋を満たすという方向性ではなく、音が空間に定位して奥行方向も出すような感じです。
音圧を伴う中低域は、視聴ポイントに飛んできますが、音像はそう大きくなく、きっちりとした印象です。
そういう意味で視聴位置は、結構狭いのかもしれません。
管理人が所有していないので、何度か視聴を繰り返してきた印象です。
セッティングなどによって、このあたりは試行錯誤すれば変わってくるのだとは思います。
ウーファーの口径がちょうど良いのか、グリップ力があり、スピード感があります。
かつ低域が良く出ます。
タイトな低域でもありますので、膨らんだり、暴れたりする印象はありません。
これは心地よいですよ。
「ベースやドラムの音が、弾けるようにタイトで楽しく聴けるスピーカー」と言い切っていいくらい、気持ちの良い音ですし、このスピーカーの特徴ではないかと思います。
どちらかと言えば、中低域寄りの音色です。
これは、視聴した本機のエイジングに関係しているので、実際はわかりません。
完成された音なのか、エイジング中の音なのか、そこは不明です。
管理人が視聴したハーマン社からの貸し出し機がどういう状態なのか、情報はありませんでした。
ドンとくる音圧を伴う低域は、さすが25cmウーファーが2つもあるだけあります。
楽しいですよ。
ちょうど、和太鼓の音がピッタリと、はまる感じの音です。
※管理人注:大太鼓ではありません・・・。
音楽ジャンルは、どういうものが合うかは、管理人が所有していないので、よくわかりません。
そんなにジャンルを選ぶような気はしません。
うーん、クラシックは合っていない気もします。
音場が広がるという感じがあまりしませんので。
そこはやはりJBLなのだと思います・・・。
今ではこういう大型の口径のウーファーは、他のメーカーではあまり見かけなくなりましたね。
そういう意味で、ある程度の大きさのウーファーは、その大きさでしか味わえない低域や音圧というものがあるのです。
ちなみに、これ、ウーファーが1つだったら、ちょっと物足りないでしょうね。
また、1つだったら、他のメーカーのスピーカーとかぶってしまう領域の音になってしまうのかもしれません。
ウーファーの中低域の良さを活かせるのは、そのスピード感やグリップ力から考えて、ホームシアターなどにも向いているのだと思います。
本機クラスになると、音量を上げても、無理して鳴っている感じは全くしません。
箱鳴りしていても、です。
本機クラスからは、ホームシアターでもサブウーファーは不要なレベルだと思います。
全く不満のない(少ない)ホームシアターの音が楽しめると思います。
※他のメーカーのフロア型ではホームシアターを十分に楽しめない、という意味ではありません・・・。
完成度の高いスピーカーなのだと、このレビューを書きながら思ってしまいました。
値段不相応のものや、見かけと違う音がするものなど、色々なスピーカーがありますが、本機は見た目も値段も結構良いと思います。
所有感も満たせる見た目や威圧感も十分かと思います。
ただ、上位のS4700とはずいぶん音が違いますし、音の傾向からして、他のメーカーとはやはりかなり個性が違うと思います。
そこは試聴して判断するしかないですね。
使いこなしTips
箱鳴りに関しては、エイジングとは関係ありませんので対策が最初から必要です。
まずは暴れる低域に関しては、ルームチューニングが必要です。
ブーミング対策とフラッターエコー対策が基本です。
このスピーカーに限りませんが。
対策方法は部屋などによって違いますので、ここでは取り上げません。
※別途機会はあれば、記事にしたいと思っています。
箱鳴り対策は、「JBL 4429」の記事と同様です。

出力が92dBと高感度なため、アンプを選ばない方だと思いますが、せっかくこのクラスのスピーカーを鳴らすのであれば、アンプは余裕があったほうが良いと思います。
アンプの出力が高いほど、音の伸びやかさが変わってくると思います。
せっかくなら、力強く分厚く鳴らしたい機種です。
本機は、通常の使い方では、力強いとか雄大というほどの音の出方はしませんので、味付けはアンプでするイメージかと思います。
本機のバスレフポートはこれまた「プレミアム」カテゴリー共通で、後ろにありますので、部屋のコーナーに置いてしまったら、低域がブーミーで定在波も発生すると思います。
めちゃくちゃ低域が強力というわけでもありませんが、普通のフロア型スピーカーに比べたら相当出ます。
ルームチューニングやセッティングは、それなりに追い込まないと低音が強すぎるように感じると思います。
なおセッティングの容易さでは、スタジオモニターシリーズが良いと思います。
バスレフポートが前面にありますので。
逆にバスレフポートが後面にあることで、壁面による低域とあわせて調整したい場合は、本機のような大型フロアタイプが良いのだと思います。
クオリティ・レビュー詳細
【管理人独断レビュー】
※スマホで見る場合は、画面を横にしてください。(行ずれしてしまいます)
音声評点
・音場感
狭い ○○●●○○ 広い
・音像感
迫力 ○●●○○○ 繊細
・スピード感
ファースト○○●●○○ スロー
・音色
明るい ○○●●○○ 暗い
・解像感
シャープ ○●●●○○ マイルド
・コストパフォーマンス
高い ○○●●○○ 低い
・満足度
高い ○●●○○○ 低い
※表の見方
○:非該当
●:該当
まるの数:3つが最大、2つが標準、1つはなし
まるの数は点数ではなく、どちらに寄っているかという指標
さいごに
本スピーカーは、JBLの中でもちょっと変わった立ち位置のスピーカーです。
音楽もホームシアターも両方、そつなくこなせると思います。
そして、フロア型としては、大型の部類ですが、大きすぎず、決して小さくはない、というサイズです。
カメラの世界では、一眼レフとミラーレスの大きさ比較に似ている感じがします。
一眼レフほど大きくはないけれど、一般的なミラーレスにしては大きすぎる、という感覚です。
つまり、大きさに問題がなければそういう音、特に低域が得られます。
でも、ちょっとこの部屋には大きい、と思った方には悩ましいサイズだと思います。
管理人の感覚では、そんなに大きな部屋でなくても本機はちゃんと鳴らせるスピーカーのように感じています。
低域で部屋が飽和するような感じはあまりしないためです。
結構タイトで膨らむ印象はありません。
悩ましいサイズではないでしょうか?
それから、本機は同一口径の25cmウーファーが2つ縦に並んでいます。
威圧感は十分で、好みの方も多いのではないでしょうか?
管理人が本機を候補に色々と試聴したり、調べていた時に目にしたのは、同一口径の大型ユニットが2つあると、エイジングなどが難しいという話です。
これに関しては、購入していないので、何とも言えませんが、結構色々な場所で違う個体の試聴をしてきましたが、ウーファーが不ぞろいだと思ったことはないです。
当然、ユニットの個体差や取りつけは微妙に違ってくるでしょうが、ネジの締め付け以外では、エイジングによって、大体揃ってくるのではないでしょうか?
気になる人はいるかもしれませんが、管理人は感じることはありませんでした。
むしろ、2つのウーファーの良さしか感じませんでした。
そして、本機は2種類の値段の違うラインナップがあります。
ノーマル仕上げと、BG(ブラック・グロス)仕上げです。
このBG仕上げは、一般的には、ピアノ・ブラックと言われていて、艶のあるピカピカの仕上げです。
値段差は、16万円/1本も違いますから、かなり気になると思います。
そこは実際に聴いてみないとわからないですよね。
メーカーの試聴機に、BG仕上げはありませんでした。
これも一般論ですが、ピアノ・ブラックは、音が引き締まります。
塗装のように固くなるわけです。
この音が好みかどうか、です。
マイルドさを追求する方にとっては、不要なものになります。
本機のBG仕上げの音は、視聴していないので不明です。
値段が結構しますので、悩ましいですね。
ノーマル仕上げの音を聴いて、もっと音を引き締めたい、音の重量感をタイトにしたいという方には向いているのだと想像できます。
商品紹介
【2本セット】
JBL S3900(1ペア) 2×25cm-3way Floorstanding Speaker System | ||||
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