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2018年03月05日
2018年3月6日09:30発表ー豪州実態指標「2018年1月集計分小売売上高」(結果検証済)
T.事前投稿
ブログの日時は事前投稿日となっています。指標発表後に事後投稿し、その日時は「U.事後検証」のタイトル行付近に記載しています。
本指標の反応分析はこちらに詳述しています。以下に記す今回の取引方針は、この分析結果に基づきます。
そこで述べた通り、本指標には
- 発表結果が市場予想を上回るか否かに極めて素直に反応
- 指標発表直後の反応程度は、直後1分足跳幅の過去平均が19pipsあるものの、そのうち3回に2回は平均以下
- 指標発表直後の反応方向は、直後11分足終値が直後1分足終値を超えて反応を伸ばしていたことが50%未満
という特徴があります。
今回発表の要点は下表の通りです。
現時点(3月4日18時頃)における市場予想は前回結果を上回っており、事前差異はプラスとなっています。市場予想は修正されることも多いので、指標発表直前に確認しておきましょう。
1月17日に発表された1月集計分Westpac消費者信頼感は+1.8%でした。また、2月13日に発表された1月集計分NAB企業景況感指数は、12月の13から1月19へと大きく改善しています。1月は、景気が良いと考えた消費者・企業の方が悪いと考えた消費者・企業より多かったようです。
今回の市場予想は、前月比+0.4%となっており、前回結果よりも0.9%も高く予想されています。ところが、過去3年間で本指標結果が前月よりも0.9%も改善したことは、たったの一度しかありません(2017年3月集計分△0.1%から、翌4月集計分の+1.0%)。
つまり、前回より指標結果は改善するものの市場予想(現時点の+0.4%)には及ばない、というのが見立てです。
さて、前掲の詳細分析結果に基づくシナリオは以下の通りです。
- 直前1分足の陰線率は88%にも達してます。事前差異との方向一致率は31%(不一致率69%)となっています。
この数字を見て、この期間にロングをオーダーすることはあり得ません。ショートか取引きしないかが選択肢です。 - 直後1分足と直後11分足の方向一致率は85%あり、その85%の方向一致時に直後11分足跳幅が直後1分足跳幅を超えて反応を伸ばしたことが69%です。
指標発表から1分を過ぎても反応を伸ばし続けているのだから、初期反応方向を確認したら追撃は早期開始です。但し、その時点で15pipsを超えていたら、拙速な追撃開始は諦めた方が良いでしょう。
以上
U.事後検証
以下は、2018年3月6日20:40頃に追記しています。
指標結果と反応を纏めておきます。
指標結果は前回を上回ったものの予想を下回り、反応は陰線でした。
市場予想が高すぎるのではないかという事前分析はその通りでしたが、あまりアテにできない予想としてシナリオには含めていませんでした。
分析対象期間こそ陰線での反応だったものの、その後は12:30のRBA金融政策発表を睨んでAUDJPYは上昇しています。この日は朝から前日のダウ大幅上昇を受けて日経平均が上昇していたので、USDJPYの上昇がそれを加速した感があります。
事前分析結果を検証しておきます。
- 直前1分足の陰線率は88%にも達しており、事前差異との方向一致率は31%(不一致率69%)となっていました。この数字を見て、この期間にロングをオーダーすることはあり得ず、ショートか取引きしないかが選択肢だとしていました。
結果は陽線でしたが、確率上の問題なので論じても仕方ありません。 - 直後1分足と直後11分足の方向一致率は85%あり、その85%の方向一致時に直後11分足跳幅が直後1分足跳幅を超えて反応を伸ばしたことが69%でした。
結果は、直後1分足跳幅で陰線側に安値を形成すると、その後は陽線側に転じようという動きが強くなっていました。分析は外しました。
今回の取引結果を下表に纏めておきます。
それでも、勝つことだってあるので不思議です。運が良かったのでしょう。
なお、背景を黄色にしている取引はシナリオ外なので、下表のシナリオ成績には含めていません。また、上記の陽線側に転じようとする動きによって最初の追撃は含損を抱えたものの、ナンピンで欲張らずに利確したことが良かったようです。
次回本指標の発表は4月4日の予定です。
以上
ーーー注記ーーー
本記事は、同じ指標の発表がある度に更新を繰り返して精度向上を図り、過去の教訓を次の発表時の取引で活かせるように努めています。がしかし、それでも的中率は75%程度に留まり、100%ではありません。詳細は「1. FXは上達するのか」をご参照ください。
そして、本記事は筆者個人の見解に基づいています。本記事に含まれる価格・データ・その他情報等は、本記事に添付されたリンク先とは関係ありません。また、取引や売買における意思決定を、本記事の記載通りに行うことは適切ではありません。そして、本記事の内容が資格を持った投資専門家の助言ではないことを明記しておきます。記載内容のオリジナリティや信頼性確保には努めているものの、それでも万全のチェックは行えていない可能性があります。
ポジションを持つ最終的なご判断は読者ご自身の責任となります。その点を予めご了承の上、本記事がFXを楽しむ一助となれば幸いです。
ーーー注記ーーー
本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者及びFX手法研究会に対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
以上
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no image
2018年03月04日
2018年3月5日18:30発表ー英国景気指標「2018年2月集計分サービス業PMI」(結果検証済)
T.事前投稿
ブログの日時は事前投稿日となっています。指標発表後に事後投稿し、その日時は「U.事後検証」のタイトル行付近に記載しています。
本指標の反応分析はこちらに詳述しています。以下に記す今回の取引方針は、この分析結果に基づきます。
そこで述べた通り、本指標には
- 本指標実態差異は、直近直前1〜3か月前のEURGBPとの一致率が80%前後(GBP安が物価上昇による消費低迷に繋がり指標結果悪化)
- 指標発表直後の反応程度は過去平均で23pipsあるものの、3回に2回は平均以下しか反応しない
- 指標発表直後の反応方向は、事後差異との方向一致率が82%と素直で、直後1分足が30pips以下の陰線だった場合と20pips以上の陽線だった場合には直後11分足終値が直後1分足終値を超えて反応を伸ばしがち
という特徴があります。
今回発表の要点は下表の通りです。
現時点(3月4日11時頃)における市場予想は前回結果を上回っており、事前差異はプラスとなっています。週明け月曜の市場予想は修正されることも多いので、市場予想は発表直前に確認しておきましょう。
最新のEURGBPとの一致率は、2月がGBP安(指標悪化の期待的中率69%)、1月がGBP高(同26%)、12月がGBP安(同82%)、11月がGBP安(同75%)、と今回の指標悪化を示唆する情報が優勢です。
さらに、2月前半は株価下落も起きており、今回の市場予想が前回結果を上回るというのは、指標発表前に修正される可能性が高い、と見ています。
さて、前掲の詳細分析結果に基づくシナリオは以下の通りです。
- 直前1分足は過去の陰線率が77%と、異常な偏りがあります。よって、この期間にポジションを取るならショートでなければいけません。
話が複雑になるのは、直前1分足が10pips以上跳ねたことが過去26%あることです。
もし、直前1分足が陰線側に大きく跳ねたなら、先のショートポジションと一致します。けれども、問題は陽線側に大きく跳ねた場合です。このときは、直後1分足は直前1分足と逆方向(78%)に小さく(平均14pips)跳ねがちです。よって、先述のショートポジションはそのままで構わない、ということになります。
あくまで、確率上の問題ですが。 - 本指標実態差異は、直近直前1〜3か月前のEURGBPとの一致率が80%前後(GBP安が物価上昇による消費低迷に繋がり指標結果悪化)に達します。前述の通り、この間のGBPはEURに対し、当月発表結果の前回結果よりも悪化を示唆する状況が優勢です。
ところが、今回は市場予想が前回結果を現時点で上回っています。よって、今回の発表結果は市場予想・前回結果を上回り、反応は陰線と見込みます。
指標発表直前にショートを取り、発表直後の跳ねで利確/損切します。 - 指標発表後は、直後1分足値幅が30pips以下の陰線だった場合と20pips以上の陽線だった場合、直後11分足はそのまま反応を伸ばしがちです。それらの場合、直後1分足終値が付く頃に追撃ポジションを取り、利確/損切の目安は5〜10pipsとします。
但し、今回は直後1分足が陰線だった場合には複数回の追撃も是としますが、陽線だった場合には逆張り目線でショートをオーダーする機会を窺います。
以上
U.事後検証
以下は、2018年3月5日20:30頃に追記しています。
指標結果と反応を纏めておきます。
指標結果は前回・予想を上回り、反応は陽線でした。
今回の結果が前回を下回れば指標推移を下降基調と見なすところでしたが、結果は改善でPMIは2016年8月集計分以降19か月に亘って高い水準で留まっています。
自然に考えれば、賃金が上昇しているものの、物価はそれ以上に上昇し、小売は伸びていません。貿易収支もトレンドとしては赤字拡大が続いているように見えます。にも関わらず、企業景気指数が下がっていないことは不思議です。
事前分析結果を検証しておきます。
- 直前1分足は過去の陰線率が77%と、異常な偏りがありました。
結果は陰線でした。 - 本指標実態差異は、直近直前1〜3か月前のEURGBPとの一致率が80%前後(GBP安が物価上昇による消費低迷に繋がり指標結果悪化)に達します。前述の通り、この間のGBPはEURに対し、当月発表結果の前回結果よりも悪化を示唆する状況が優勢でした。
がしかし、結果は前回結果を上回りました。分析は外しました。 - 指標発表後は、直後1分足が陽線だった場合、逆張り目線でショートをオーダーする機会を窺っていました。
結果は、直後1分足終値を上回って直後11分足が反応を伸ばしており、これも分析を外しました。
今回の取引結果を下表に纏めておきます。
負けました。まぁこういうこともあります。
次回本指標の発表は4月5日17:30の予定です。
以上
ーーー注記ーーー
本記事は、同じ指標の発表がある度に更新を繰り返して精度向上を図り、過去の教訓を次の発表時の取引で活かせるように努めています。がしかし、それでも的中率は75%程度に留まり、100%ではありません。詳細は「1. FXは上達するのか」をご参照ください。
そして、本記事は筆者個人の見解に基づいています。本記事に含まれる価格・データ・その他情報等は、本記事に添付されたリンク先とは関係ありません。また、取引や売買における意思決定を、本記事の記載通りに行うことは適切ではありません。そして、本記事の内容が資格を持った投資専門家の助言ではないことを明記しておきます。記載内容のオリジナリティや信頼性確保には努めているものの、それでも万全のチェックは行えていない可能性があります。
ポジションを持つ最終的なご判断は読者ご自身の責任となります。その点を予めご了承の上、本記事がFXを楽しむ一助となれば幸いです。
ーーー注記ーーー
本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者及びFX手法研究会に対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
以上
次週(3月5日〜10日)の経済指標その他
前週USDJPYは、ダウが26日に少し戻したことを受け、翌27日に107.67円まで戻したものの、2日に米大統領が鉄鋼・アルミ製品に関税を課すとの報道によって105.25円まで下げ、2月16日の安値105.55を一時下抜けました。終値はこれで3週連続105円台に留まったことになります。
米大統領の保護主義報道の動にも、2日は日銀総裁が、2019年度の物価2%達成時期(見込み)に出口議論を実施している見込み、と当然のことを発言しました。日銀の出口戦略の議論に関する報道は、USDJPYを下げる方向に働きました。
USDJPYの下げによって、円クロス通貨ペアは軒並み下げた週でした。JPY以外でもUSDが売られたため、円クロス通貨ペアでの下降を加速した面があります。
週末の報道も、週明けのUSD売・JPY買(リスク継続)を示唆する内容ばかりです。
次週は米雇用統計の週です。が、前月の株安のきっかけが米雇用統計の良好な結果を受けて米金利上昇が起きたことだった点を覚えておかないといけません。
EURUSDは、この週末の独大連立政権承認投票と伊総選挙を睨んで、前週あれだけUSDが売られたにも関わらず、小幅上昇しか起きませんでした。EURJPYはUSDJPYの下落に応じて129.56円と、一時130円を下抜けました。昨年9月月初に130円を上抜けてから約半年ぶりの129円台です。
週明け時点で独投票と伊選挙といったリスク要因は結果判明しています。けれども、例えEUR買の結果となっていても、USDJPYが上がる状況でもないため、EURJPYの上昇に勢いがあるとも思えません。
次週のEUR自体の材料は、8日のECB理事会を睨んだ動きです。がしかし、今回のECB理事会は、資産買い入れ策を巡る市場への伝達スタンスの微調整についての討議に留まる可能性が高い、との解説報道が目立ちます。前月の株安や今回の保護主義騒動を踏まえると、ECB資産買い入れ策の終了時期に関する話なんて出せないはずです。
2日の英首相演説は、EU離脱交渉への方針として、企業業績や雇用を優先する姿勢を強調し、議論が続いている関税同盟への残留を拒否し、独立した通商政策の追求を行いたい旨、表明したものでした。ハードブリグジットに繋がる内容でありGBP売に繋がる内容でしたが、この日は前述の米保護主義懸念からUSDが売られており、GBPUSDの動きは上下に綱引きで小さなものでした。
ともあれ、GBPもUSDも売りの状況となっています。
豪州AUDは、もともとリスクに弱く資源価格の推移にも敏感なため、先月月初の株価下落以降は下げが続いています。前週は、米関税対象が中国製品を念頭に置かれていることと中国側の反発報道によって、AUDJPYが81円台まで下げました。この水準は2017年6月頃の水準です。
テクニカル的には、前週に月足一目均衡表の基準線に迫り(81.46円)、追行線が実体値動きに当たったところです。一旦遅行線が実体に跳ね返されると、基準線を下回る動きとなります。
そもそもリスクが起きているとき、AUDはからっきし弱いのだから、2017年6月頃の安値(レジスタンス)下抜けを警戒した方が良さそうです。
GBPやAUDは、仮にレジスタンスで反発しても、落ちるときのスピードが半端ではありません。怖くてロングなんてとても持てません。
次週も経済指標が大きな影響を与えるとも思えません。陽線での反応は伸び悩み、陰線での反応はいつもより少し大きくなる可能性が高い、と見込めます。
下記太字はその指標の分析記事にリンクしています。
3月5日(月)
18:30 2月集計分英国サービス業PMI
24:00 2月集計分米国ISM非製造業景況指数
3月6日(火)
09:30 1月集計分豪州小売売上高指数
12:30 豪州(RBA)金融政策
3月7日(水)
09:30 10-12月期豪州GDP
22:15 2月集計分米国ADP雇用統計
22:30 1月集計分米国貿易収支
3月8日(木)
21:45 欧州(ECB)金融政策
3月9日(金)
18:30 1月集計分英国鉱工業生産・製造業生産
22:30 2月集計分米国雇用統計
前述の通り、陽線での追撃は伸び悩みに注意し、かと言って陰線での追撃で調子に乗ってはいけません。また、月曜24時のISMと水曜ADPと金曜雇用統計は、過去の分析通りに動く方が不自然な気がします。
指標の分析や結果にこだわり過ぎずに実際のチャートを良く見て、利確も損切も早め早めに行ってケガをしないように気を付けましょう。
本記事は、同じ指標の発表がある度に更新を繰り返して精度向上を図り、過去の教訓を次の発表時の取引で活かせるように努めています。がしかし、それでも的中率は75%程度に留まり、100%ではありません。詳細は「1. FXは上達するのか」をご参照ください。
そして、本記事は筆者個人の見解に基づいています。本記事に含まれる価格・データ・その他情報等は、本記事に添付されたリンク先とは関係ありません。また、取引や売買における意思決定を、本記事の記載通りに行うことは適切ではありません。そして、本記事の内容が資格を持った投資専門家の助言ではないことを明記しておきます。記載内容のオリジナリティや信頼性確保には努めているものの、それでも万全のチェックは行えていない可能性があります。
ポジションを持つ最終的なご判断は読者ご自身の責任となります。その点を予めご了承の上、本記事がFXを楽しむ一助となれば幸いです。
本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者及びFX手法研究会に対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
米大統領の保護主義報道の動にも、2日は日銀総裁が、2019年度の物価2%達成時期(見込み)に出口議論を実施している見込み、と当然のことを発言しました。日銀の出口戦略の議論に関する報道は、USDJPYを下げる方向に働きました。
USDJPYの下げによって、円クロス通貨ペアは軒並み下げた週でした。JPY以外でもUSDが売られたため、円クロス通貨ペアでの下降を加速した面があります。
週末の報道も、週明けのUSD売・JPY買(リスク継続)を示唆する内容ばかりです。
次週は米雇用統計の週です。が、前月の株安のきっかけが米雇用統計の良好な結果を受けて米金利上昇が起きたことだった点を覚えておかないといけません。
ーーー$€¥ーーー
EURUSDは、この週末の独大連立政権承認投票と伊総選挙を睨んで、前週あれだけUSDが売られたにも関わらず、小幅上昇しか起きませんでした。EURJPYはUSDJPYの下落に応じて129.56円と、一時130円を下抜けました。昨年9月月初に130円を上抜けてから約半年ぶりの129円台です。
週明け時点で独投票と伊選挙といったリスク要因は結果判明しています。けれども、例えEUR買の結果となっていても、USDJPYが上がる状況でもないため、EURJPYの上昇に勢いがあるとも思えません。
次週のEUR自体の材料は、8日のECB理事会を睨んだ動きです。がしかし、今回のECB理事会は、資産買い入れ策を巡る市場への伝達スタンスの微調整についての討議に留まる可能性が高い、との解説報道が目立ちます。前月の株安や今回の保護主義騒動を踏まえると、ECB資産買い入れ策の終了時期に関する話なんて出せないはずです。
ーーー$€¥ーーー
2日の英首相演説は、EU離脱交渉への方針として、企業業績や雇用を優先する姿勢を強調し、議論が続いている関税同盟への残留を拒否し、独立した通商政策の追求を行いたい旨、表明したものでした。ハードブリグジットに繋がる内容でありGBP売に繋がる内容でしたが、この日は前述の米保護主義懸念からUSDが売られており、GBPUSDの動きは上下に綱引きで小さなものでした。
ともあれ、GBPもUSDも売りの状況となっています。
豪州AUDは、もともとリスクに弱く資源価格の推移にも敏感なため、先月月初の株価下落以降は下げが続いています。前週は、米関税対象が中国製品を念頭に置かれていることと中国側の反発報道によって、AUDJPYが81円台まで下げました。この水準は2017年6月頃の水準です。
テクニカル的には、前週に月足一目均衡表の基準線に迫り(81.46円)、追行線が実体値動きに当たったところです。一旦遅行線が実体に跳ね返されると、基準線を下回る動きとなります。
そもそもリスクが起きているとき、AUDはからっきし弱いのだから、2017年6月頃の安値(レジスタンス)下抜けを警戒した方が良さそうです。
GBPやAUDは、仮にレジスタンスで反発しても、落ちるときのスピードが半端ではありません。怖くてロングなんてとても持てません。
ーーー$€¥ーーー
次週も経済指標が大きな影響を与えるとも思えません。陽線での反応は伸び悩み、陰線での反応はいつもより少し大きくなる可能性が高い、と見込めます。
下記太字はその指標の分析記事にリンクしています。
3月5日(月)
18:30 2月集計分英国サービス業PMI
24:00 2月集計分米国ISM非製造業景況指数
3月6日(火)
09:30 1月集計分豪州小売売上高指数
12:30 豪州(RBA)金融政策
3月7日(水)
09:30 10-12月期豪州GDP
22:15 2月集計分米国ADP雇用統計
22:30 1月集計分米国貿易収支
3月8日(木)
21:45 欧州(ECB)金融政策
3月9日(金)
18:30 1月集計分英国鉱工業生産・製造業生産
22:30 2月集計分米国雇用統計
前述の通り、陽線での追撃は伸び悩みに注意し、かと言って陰線での追撃で調子に乗ってはいけません。また、月曜24時のISMと水曜ADPと金曜雇用統計は、過去の分析通りに動く方が不自然な気がします。
指標の分析や結果にこだわり過ぎずに実際のチャートを良く見て、利確も損切も早め早めに行ってケガをしないように気を付けましょう。
以上
ーーー注記ーーー
本記事は、同じ指標の発表がある度に更新を繰り返して精度向上を図り、過去の教訓を次の発表時の取引で活かせるように努めています。がしかし、それでも的中率は75%程度に留まり、100%ではありません。詳細は「1. FXは上達するのか」をご参照ください。
そして、本記事は筆者個人の見解に基づいています。本記事に含まれる価格・データ・その他情報等は、本記事に添付されたリンク先とは関係ありません。また、取引や売買における意思決定を、本記事の記載通りに行うことは適切ではありません。そして、本記事の内容が資格を持った投資専門家の助言ではないことを明記しておきます。記載内容のオリジナリティや信頼性確保には努めているものの、それでも万全のチェックは行えていない可能性があります。
ポジションを持つ最終的なご判断は読者ご自身の責任となります。その点を予めご了承の上、本記事がFXを楽しむ一助となれば幸いです。
ーーー注記ーーー
本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者及びFX手法研究会に対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
以上
タグ:現状分析
2018年03月01日
もー何が何やら
明日は英首相のEU離脱方針が示される演説があります。何時からか知りませんが、その内容次第でGBPが動くかも知れませんね。
英国側の主張は「現状に近い互恵的な貿易協定を結ぶことが双方にとってメリットがある」というものです。尤もです。
そこでどんな離脱交渉方針を示そうが、EUがそれを呑むかどうかは別問題です。
EU側は「(EU離脱にあたって)いいとこ取りは許されない」との意見が強いものの、その実、そんなことが問題ではありません。EU離脱で英国が不利益を被らなければ、EU各国の離脱派が勢いづいてしまいます。それに比べれば、英国離脱でEU予算に穴が開こうが英国との貿易が減ろうが、そんなことは大した問題ではないでしょう。
もしGBPが上がっても深追いは危ない気がします。逆にもしGBPがどーんと下がるなら、週足の雲上端は144.5付近にあります。
何を演説しようが、丸く治まる話なんてなさそうです。もう一発、何か選挙で決めたろか、という話でもなければ、GBPにとって良い話ではない気がします。丸く治めるのでなくて、ちゃぶ台をひっくり返したろ、です。
経済指標とは関係ない話ですが、最近は経済指標がどうなろうが関係なく動くときの方が大きく動くので要注意です。
ちなみに、本日の英株価は今のところ結構下げています。ダウ先物は少し上がっているものの、前夜は米金利が下がったのにダウは下げました。
もー何が何やら。
もうすぐISMの発表ですが、ポジションも全てクローズしておいたので、もう寝ます。
英国側の主張は「現状に近い互恵的な貿易協定を結ぶことが双方にとってメリットがある」というものです。尤もです。
そこでどんな離脱交渉方針を示そうが、EUがそれを呑むかどうかは別問題です。
EU側は「(EU離脱にあたって)いいとこ取りは許されない」との意見が強いものの、その実、そんなことが問題ではありません。EU離脱で英国が不利益を被らなければ、EU各国の離脱派が勢いづいてしまいます。それに比べれば、英国離脱でEU予算に穴が開こうが英国との貿易が減ろうが、そんなことは大した問題ではないでしょう。
もしGBPが上がっても深追いは危ない気がします。逆にもしGBPがどーんと下がるなら、週足の雲上端は144.5付近にあります。
何を演説しようが、丸く治まる話なんてなさそうです。もう一発、何か選挙で決めたろか、という話でもなければ、GBPにとって良い話ではない気がします。丸く治めるのでなくて、ちゃぶ台をひっくり返したろ、です。
経済指標とは関係ない話ですが、最近は経済指標がどうなろうが関係なく動くときの方が大きく動くので要注意です。
ちなみに、本日の英株価は今のところ結構下げています。ダウ先物は少し上がっているものの、前夜は米金利が下がったのにダウは下げました。
もー何が何やら。
もうすぐISMの発表ですが、ポジションも全てクローズしておいたので、もう寝ます。
以上