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2018年03月01日
2018年3月1日22:30発表ー米国物価指標「PCEコアデフレータ」・実態指標「個人消費(PCE)・個人所得」(結果検証済)
T.事前投稿
ブログの日時は事前投稿日となっています。指標発表後に事後投稿し、その日時は「U.事後検証」のタイトル行付近に記載しています。
本指標の反応分析はこちらに詳述しています。以下に記す今回の取引方針は、この分析結果に基づきます。
そこで述べた通り、本指標には
- 本指標は、指標発表前こそPCEや個人所得の事前差異も影響するものの、指標発表後にはPCEコアデフレータ(以下「CD」と略記)の事後差異の有無に反応方向が影響を受ける(但し、CDは市場予想と発表結果がズレないことも多いため、その場合にPCEの事後差異に注目すれば良い)
- 指標発表直後の反応程度は以前から安定して小さく、直後1分足跳幅が過去平均で8pips(7〜12pipsだったことが55%)
- 指標発表直後の反応方向は、直後1分足と直後11分足の方向一致率が76%あり、その76%の方向一致時には直後11分足跳幅が直後1分足跳幅を80%の事例で超えている(短期追撃に良し
という特徴があります。
今回発表の要点は下表の通りです。
さて、前掲の詳細分析結果に基づくシナリオは以下の通りです。
- 指標発表前は、もともと反応が小さいこともあってヒゲの発生頻度が高いようです。気を付けましょう。
直前10-1分足は過去平均跳幅は6pips、同値幅は3pipsです。事前差異との方向一致率が76%あるものの、利確や損切の目安を3・4pips程度としておいた方が良いでしょう。跳幅と値幅の比率が過去平均で全幅の50%にも達しているためです。
欲張りは禁物です。
今回の事前差異判別式の解は、現時点(2月28日23:00頃)でマイナスとなっています。よって、ショートで2・3pipsの利確を狙います。 - 直前1分足は、陽線側に1pips跳ねたら逆張りでショートを持ち、利確・損切の目安を2pipsとしておけば、年間損益をプラス化できます
- 直後1分足の過去平均跳幅は8pips、過去平均値幅は5pipsです。
そして、事後差異との方向一致率は76%と高く、指標結果の良し悪しには素直に反応します。何より、直後1分足と直後11分足の方向一致率は76%あり、その76%の方向一致時には直後11分足跳幅が直後1分足跳幅を80%の事例で超えています。
反応が素直で伸びることを示しているのだから、初期反応方向を確認したら直ぐに追撃です。追撃は過去平均値幅の5pips未満でポジションオーダーに成功すると、利確の可能性が高まります。
但し、直後1分足の過去反応分布は、7〜12pipsに収まったことが55%で、13pips以上伸びたことが6%しかありません。
利確の目安を3〜8pips、損切の目安を4pipsぐらいにしておけば、年間で負けることはないでしょう。ポジション解消のタイミングは指標発表から1分ぐらいが良いでしょう。 - 直後11分足は、直前1分足との方向一致率が31%(不一致率69%)となっています。直前1分足が陽線だったのに指標発表後に実態差異がマイナスを確認したら、直後11分足は陰線となる可能性が高いと言えます。同様に、直前1分足が陰線だったのに指標発表後に実態差異がプラスを確認したら、直後11分足は陽線となる可能性が高いと言えます。
そうした場合には、直後1分足終値が付く頃に順張りでの追撃を徹底です。
利確・損切の目安は、直後1分足と直後11分足の値幅の差である5pipsで良いでしょう。
以上
U.事後検証
以下は、2018年3月1日20:30頃に追記しています。
指標結果と反応を纏めておきます。
指標発表結果は、ほぼ市場予想通りでした。指標発表直後の反応はほぼなく、暫くして陽線側に伸びました。
市場予想通りとは言え、PCEコアデフレータ前月比は+0.4%に達しました。発表時点では1月集計分以来の大きな伸びとなっていました(修正値との比較では2017年8月集計分以来)。2月14日に発表された1月集計分CPI前月比も+0.5%と、12月集計分+0.1%から伸びていたので、この結果は妥当です。
個人所得前月比が+0.4%と高い水準となっており、個人消費前月比も+0.2%と悪くありません。
ただ、これらの結果はほぼ市場予想だったこともあって既に折込まれていたため、指標発表後の反応は鈍いものでした。その後、陽線側に反応が伸びたのは、本指標結果に対してというより、24:00に予定されていたISM製造業景況指数の改善を見込んでの動きだったと思われます。
事前分析結果を検証しておきます。
- 直前10-1分足は、事前差異との方向一致率が76%あるため、ショートで2・3pipsの利確を狙うことにしていました。
結果は、下ヒゲを残した陽線で、分析を外しました。最初から最後までポジションを持っていたら、1pipsぐらいの損切となったようです。 - 直前1分足は、陽線側に1pips跳ねたら逆張りでショートを持ち、利確・損切の目安を2pipsとしていました。
結果は、同値でスプレッド分の損切となっていたでしょう。 - 直後1分足は、事後差異との方向一致率が76%と高く、指標結果の良し悪しには素直に反応する指標です。
がしかし、今回の事後差異は0で、跳幅1pipsのかすかな陽線(ほぼ反応しなかった)ことは、ほぼ分析通りだったと言えるでしょう。
儲からんカタチで分析があたっても、ちっとも嬉しくありません。 - 直後1分足と直後11分足の方向一致率は76%あり、その76%の方向一致時には直後11分足跳幅が直後1分足跳幅を80%の事例で超えていました。反応が素直で伸びることを示しているのだから、初期反応方向を確認したら直ぐに追撃するつもりでした。
ところが、前述のようにどっちに反応しそうか、指標発表直後にはわからない状態でした。こんなときは、どうしようもありません。 - 直後11分足は、直前1分足との方向一致率が31%(不一致率69%)となっていました。
結果は、直後1分足がかすかな陽線で、直後11分足は陽線側に反応を伸ばしているので、分析は外れたことになります。今回は仕方ないですね。
今回の取引結果を下表に纏めておきます。
次回本指標の発表は3月29日21:30の予定です。
以上
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2018年02月28日
2018年3月1日18:30発表ー英国景気指標「製造業PMI」(結果検証済)
T.事前投稿
ブログの日時は事前投稿日となっています。指標発表後に事後投稿し、その日時は「U.事後検証」のタイトル行付近に記載しています。
本指標の反応分析はこちらに詳述しています。以下に記す今回の取引方針は、この分析結果に基づきます。
そこで述べた通り、本指標には
- 当月の製造業PMIの予想解説記事において、直近のGBP安・GBP高を論拠に挙げているものが散見されるものの、過去の傾向を見る限りそんなことは指標結果の良し悪しに関係ない
- 指標発表直後の反応程度は直後1分足跳幅の過去平均が22pips、但し直近ではこれを下回ることが多い
- 指標発表直後の反応方向は、直後1分足終値よりもその後に反応を伸ばす確率が高く、特に直後1分足が陰線だった場合にその傾向が顕著になる
という特徴があります。
今回発表の要点は下表の通りです。
さて、前掲の詳細分析結果に基づくシナリオは以下の通りです。
- 直前1分足は事前差異と逆方向に見込みます。現時点(2月28日21:30)における事前差異はマイナスとなっています。
よって、直前1分足は陽線と見込み、利確/損切の目安は3・4pipsとしておきます。
論拠は、指標一致性分析の結果、事前差異と直前1分足の方向一致率は24%(不一致率76%)です。
但し、前述の通り、直前1分足は過去25%の頻度で10pips以上跳ねています。跳ねても、その方向が直後1分足の方向を示唆している訳ではないので、ポジションと逆方向に跳ねてしまったら損切せざるを得ません。ご注意ください。 - 指標発表後の追撃は、早期開始して短期利確を繰り返しながら複数回行います。
初期の反応は、事後差異との方向一致率が97%に達しており素直です。がしかし、指標発表から1分を過ぎると、数分以内に直後1分足跳幅を超えて反応を伸ばす一方、10分後には直後1分足終値を超えて反応を伸ばしていたことが55%しかありません。さっさと追撃・利確して、欲張らないことです。
但し、直後1分足が陰線だった場合は別です。追撃はショートで徹底します。
以上
U.事後検証
以下は、2018年3月1日20:30頃に追記しています。
指標結果と反応を纏めておきます。
指標発表結果は前回を下回り予想を上回りました。反応は陽線で、指標発表後2-3分後まで反応を伸ばし、その後は陰線側に転じました。
指標は3か月連続で前回を下回りました。2016年7月集計分をボトムとする上昇基調が、これで下降に転じたとはまだ言えません。
発表内容を見てみると、かなり受注が増えたものの生産が減っています。現状を鑑みれば、生産の減少は先行きの不透明感から在庫を減らそうとしている、というのが自然な解釈です。けれども、受注が増えた以上、来月発表以降暫くは仕掛在庫(作りかけ部材の増加)が起きるので、来月も受注が好調ならば来月以降に再上昇の可能性があります。
反応は素直と言えるものでした。
事前差異判別式の解がマイナスに対し直前1分足が陽線、事後差異判別式の解がプラスで直後1分足が陽線、実態差異判別式の解がマイナスで直後11分足が陰線、となりました。
これは過去の本指標への反応傾向と完全に合致しています。まぁ、調子の良いときもあります。
18:32〜18:33頃にピーク147円弱に達し、これを機に反転しました。
147円はキリが良い数字であることの他、特別に意味を持つ値ではありません。1分足や5分足のチャートでは、これ以前の2回のピークを結んだ線で反転したことになりますが、その線に過剰に意味づけするぐらいなら、キリの良い数字という方がしっくりきます。
前夜のダウ下落を受けて、指標発表直前のFTSE100(英株価)も下がっていたので、この日の陽線は反転のタイミングを待っていたのかも知れません。
事前分析結果を検証しておきます。
- 直前1分足は事前差異と逆方向に見込んでいました。今回の事前差異はマイナスだったので、ロングをオーダーで利確の目安は3・4pipsでした。
結果は陽線で、跳幅7pips・値幅3pipsでした。 - 指標発表後の追撃は、早期開始して短期利確を繰り返しながら複数回行うつもりでした。
結果は、指標発表後2-3分で高値に達し、その後は反転しました。
今回の取引結果を下表に纏めておきます。
最後の逆張りは147円での反転を期待してで、これはあたりました。がしかし、シナリオ外なので上表には記録していますが、指標取引成績を示した下表には反映していません。
1月の取引結果を検証していなかったようです。これは後日記録を見て検証したら上表に反映します。
次回本指標の発表は4月3日17:30の予定です。
以上
2018年02月27日
2018年2月28日22:30発表ー米国経済指標「2017年10-12月期GDP改定値」(結果検証済)
T.事前投稿
ブログの日時は事前投稿日となっています。指標発表後に事後投稿し、その日時は「U.事後検証」のタイトル行付近に記載しています。
本指標の反応分析はこちらに詳述しています。以下に記す今回の取引方針は、この分析結果に基づきます。
そこで述べた通り、本指標には
- 指標発表前は、1✕GDP事前差異+1✕PCE事前差異、という判別式の解の符号(プラスが陽線、マイナスが陰線)と、直前10-1分足の方向一致率が71%
- 指標発表後の反応程度は、直後1分足跳幅の過去平均が15pips
- 指標発表後の反応方向は、なぜか指標発表後1分を過ぎると、直後1分足と逆方向に向かいがち
という特徴があります。
今回発表の要点は下表の通りです。
改定値は、速報値よりも四半期GDPと四半期PCEが下方修正されると予想されています。
毎月発表されるPCEを見てみましょう。
7・8・9月のPCE前月比はそれぞれ+0.3%・+0.1%・+1.0%です。6月を起点にすると、9月は6月より+1.4%個人消費が増えたことになります。
同様に、10・11・12月のPCE前月比はそれぞれ+0.3%・+0.6%・+0.4%です。9月を起点にすると、12月は9月よりも+1.3%個人消費が増えたことになります。
6月を起点に9月の個人消費が+1.4%増えて、9月を起点に12月の個人消費が+1.3%増えた訳ですから、10-12月期は前期7-9月期よりも個人消費伸び率が0.1%減っています。
今回の市場予想が前期よりも低く見込まれていることに違和感はありません。ただ、速報値より0.2%も下方修正されるという現時点(2月26日21時頃)の市場予想は、少し低めに見込まれている気がします。
さて、前掲の詳細分析結果に基づくシナリオは以下の通りです。
- 直前10-1分足は、過去の陽線率が76%で、事前差異との方向一致率が71%に達しています。
がしかし、今回の事前差異はマイナスとなっています。これは、過去の陽線率の高さと、事前差異との方向一致率の高さが矛盾していることになります。
よって、今回はこの期間の取引を諦めます。 - 直前1分足は過去平均跳幅が3pips、同値幅は2pipsです。また、直前1分足は直前10-1分足との一致率が23%(不一致率77%)しかありません。逆ヒゲは2pips程度のことが多いようです。
よって、もし直前10-1分足が陽線で、指標発表前1分前後に陽線側に2pips以上跳ねたらショートをオーダーします。
直前10-1分足が陰線だったときは取引を諦めます。 - 直後1分足は過去平均跳幅が15pips、同値幅は12pipsです。平均的なヒゲの長さは全幅の20%です。平均的なヒゲは小さく、大きな戻りは期待できません。
本指標は市場予想が低めになりがちです。その結果、事後差異のプラス率が過去72%にも達する偏りが生じています。
よって、指標発表直前にロングをオーダーし、指標発表直後の跳ねで利確/損切です。 - 指標発表後の追撃は、初期反応方向を確認したら早期開始です。
直後1分足と直後11分足との方向一致率は83%です。その83%の方向一致時だけに注目すると、直後1分足跳幅を直後11分足跳幅が超えて反応を伸ばしたことは67%です。指標発表時点から見て、1分後と11分後とが5回に4回は同じ方向に反応が伸び、そのうち3回に2回は指標発表から1分を過ぎても反応を伸ばしています。
がしかし、直後1分足終値を超えて直後11分足終値が伸びていたことは、たったの17%しかありません。追撃はできるだけ早めに決済し、利確/損切の目安は5〜10pipsぐらいでしょうか。 - 直後11分足の過去平均跳幅は18pips、値幅のそれは11pipsです。平均的なヒゲの長さは全幅の39%です。直後1分足の平均的なヒゲの長さが20%だったことを踏まえると、大きな戻しが起きがちです。
前述の通り、直後1分足終値を超えて直後11分足終値が伸びていたことは、たったの17%しかありません。といっても、直後1分足と直後11分足とが反転したことも17%です。66%(3回に2回)は、直後11分足が直後1分足の値幅を削っています。
指標発表から1分を過ぎたら逆張りの機会を窺い、その利確/損切の目安は3〜5pipsとしておきましょう。
以上
U.事後検証
以下は、2018年3月1日に追記しています。
指標結果と反応を纏めておきます。
指標発表結果は、GDPとデフレータが速報値を下方修正し、PCEが速報値と同値でした。市場予想に対しては、デフレータが下回ってPCEが上回って、影響が相殺されたようです。
反応は、指標発表直後が陰線で、その後陽線に転じました。がしかし、直後1分足は上ヒゲの方が下ヒゲより長く、陰線となったのはタイミングの問題でしょう。結果は結果ですが、全体的な印象としては、陽線側に伸びようとしていたようです。
分析対象期間外となりますが、この結果も踏まえて、この夜ダウはまた大幅下落しました。現在のロジックから言えば、この結果も先々の金利上昇を招くと解釈されたことになります。つまり、速報値よりGDPが下方修正されても+2.5%という数字は悪くない、ということでしょう。
現在、FRBは今年3回の利上げを想定しており、市場では3・4回の利上げを想定しています。市場での利上げ回数がFRBの想定よりも増える側となっているのは、米政権のインフラ投資増も踏まえて2018年の成長率が+3%に達すると予想されているためです。+3%に達すれば、FRBへの利上げ圧力が強まるとの見方です。
事前分析内容を検証しておきます。
- 直前1分足は、直前10-1分足が陽線だったなら、指標発表前1分前後に陽線側に2pips以上跳ねたらショートをオーダーすることにしていました。
結果は、直前10-1分足が陽線で、直前1分足は陰線でした。 - 直後1分足は、指標発表直前にロングをオーダーし、指標発表直後の跳ねで利確/損切することにしていました。
結果は陰線でしたが、上下に小刻みに動いて、陽線になるか陰線になるかが良くわからない動きとなっていました。分析は外れでした。言い訳したいけど。 - 指標発表後の追撃は、初期反応方向を確認したら早期開始することにしていました。
がしかし、今回の指標発表直後の反応は、どちらに伸びるかよくわからない動きとなっていました。最終的に陰線側に転じたのは、直後1分足に終値がつく頃でした。ですが、下記の通り指標発表から1分を過ぎると、反転率が異常に高い指標です。
よって、指標発表直後はポジションが取れない、が正解だったのではないでしょうか。 - 直後11分足は、指標発表から1分を過ぎてから逆張りの機会を窺い、その利確/損切の目安は3〜5pipsとしていました。
結果は反転でしたが、これも今回はあまり自信が持てる反転ではありませんでした。
実際、この夜ダウは大きく下落しました。ダウが下がると、翌朝の日経も下がりがちです。そのことを見越せば、USDJPYは売りでなければいけません。でも、それは本指標での取引時間を過ぎてから起きたことです。
ともあれ、追撃もままならず逆張りもままならず、本来ならこんなときはオーダーすべきでなかったと思います。
今回の取引結果を下表に纏めておきます。
幸い、「直後1分足と直後11分足の反転」が過去の傾向通りだったので勝てたものの、今回の取引のポイントは指標発表直後の追撃を、どっちに伸びているのかがわからずに諦めたことです。
短期取引なので、ポジションを持っていても勝てたかも知れませんが、それで稼げたのはせいぜい1・2pipsだったでしょう(結果論です)。
次回確定値の発表は3月28日21:30の予定です。
以上
2018年2月27日24:00発表ー米国景気指標「2月集計分CB消費者信頼感指数」(結果検証済)
T.事前投稿
ブログの日時は事前投稿日となっています。指標発表後に事後投稿し、その日時は「U.事後検証」のタイトル行付近に記載しています。
本指標の反応分析はこちらに詳述しています。以下に記す今回の取引方針は、この分析結果に基づきます。
そこで述べた通り、本指標には
- 本指標は、先に発表された同月集計分のUM消費者信頼感指数速報値と逆に反応しがち(期待的中率69%)
- 指標発表直後の反応方向は、過去の陽線率が76%と偏っている
- 指標発表直後の反応程度は小さく、直後1分足跳幅の過去平均は8pips
という特徴があります。
今回発表の要点は下表の通りです。
本指標は、ほぼ同じ時期に同じ内容で調査したUM消費者信頼感指数(以下「UM速報値」と略記)になぜか逆らいます。
過去3年間のデータを整理してみると、UM速報値が市場予想を上回った/下回った月は、本指標結果は市場予想を69%下回って/上回っています。もっと直接的には、UM速報値発表直後1分足と本指標発表直後1分足は、方向一致率が27%です。
こんなことには意味がなく、単に偶然の偏りかもしれません。ご参考までに。
ちなみに、同月2月集計分UM速報値は市場予想を上回り、直後1分足は陰線でした。過去の傾向から言えば、今回本指標は市場予想を下回るものの、直後1分足は陽線です。
さて、前掲の詳細分析結果に基づくシナリオは以下の通りです。
- 直前1分足には、事前差異との方向一致率が23%(不一致率77%)となっています。そして、今回の事前差異はプラスとなっています。
但し、直前1分足は過去平均跳幅が4pips、過去平均値幅が2pipsしかありません。
よって、2・3pips陽線側に跳ねてから逆張りでショートをオーダーし、2・3pipsを利確/損切の目安にすると良いでしょう。陽線側に跳ねなければ取引を止めれば良いのです。 - 直後1分足の過去平均跳幅は8pips、過去平均値幅は5pipsです。そして、事後差異との方向一致率は85%と高く、指標結果の良し悪しには素直に反応します。
けれども、直後1分足と直後11分足の方向一致率が74%もあるにも関わらず、その74%の方向一致時に直後11分足跳幅が直後1分足跳幅を超えたことは64%です。0.74✕0.64=47%ですから、指標発表後の追撃は薦められません。
ただ、過去の陽線率は76%と偏りがあります。だから、指標発表直前にロングをオーダーし、発表直後の跳ねで利確/損切です。 - 指標発表から1分を経過すると、直後1分足終値を超えて直後11分足終値が伸びていたことが38%しかありません。
発表から1分経過後は、追撃よりも逆張り目線でいましょう。
以上
U.事後検証
以下は、2018年2月28日21:00頃に追記しています。
指標結果と反応を纏めておきます。
指標発表結果は前回・予想を上回り、反応は同値でした。
130超という今回結果は、約17年ぶり(2000年11月集計分)の高い水準です。
一方、先に発表されていたUM消費者信頼感指数速報値の2月集計分も前月を上回っているので、今月発表の本指標との実態差異符号は一致しました。
指標発表直後1分足は同値終了で、直後11分足は小さな陽線でした。
今回の反応は、今回の指標結果と関係ない動きだった可能性があります。
というのも、22:30頃からFRB新議長の議会証言が行われたため、今回の発表時刻前後はその余波がまだ続いていたようです。
- 直前1分足には、事前差異との方向一致率が23%(不一致率77%)となっていました。そして、今回の事前差異はプラスとなっていました。陽線側に2・3pips跳ねたらショートをオーダーし、2・3pipsを利確/損切するつもりでした。
結果は陽線で、分析を外しました。1・2pipsの損切となっていたでしょう。 - >指標発表直前にはロングをオーダーし、発表直後の跳ねで利確/損切のつもりでした。
結果は同値終了で、上下のヒゲのどちらが先に発生したかが確認できていません。最良で4pipsの利確、最悪で2pipsの損切だったと見込めます。 - 指標発表から1分を経過すると、直後1分足終値を超えて直後11分足終値が伸びていたことが38%しかありません。発表から1分経過後は、追撃よりも逆張り目線を薦めていました。
これも、直後1分足の上ヒゲ・下ヒゲの発生順序が把握できていないので、検証できていません。週末にチャートの動きを記録した他のHPを見て、追記・訂正します。
次回本指標の発表は3月27日23:00の予定です。
以上