私のお友達はたった一人だけ。
お葬式にも、沢山の人が参列してくれて、
工事現場のガードマン(連絡を取っていない人)まで来てくれる程、
旦那の人望は厚かったみたいです。
(私が死んでも、数人しか来てもらえないんじゃないかな)
火葬場で、最後のお別れをして、みんなが部屋から出て行ったあと、
もうこれで本当にお別れなんだな。
焼かれちゃうんだなと思ったら、涙が出てきて、
焼き釜に入れられる時、
私は半狂乱になりました。
「早く帰ってきてー」
「やだー」
「早く帰って来てー」
と泣き叫びました。
両脇を母親と、旦那のお姉さんにかかえられていないと、立てないほど、
発狂していました。
できれば、私も一緒に焼かれたかったです。
ついに、釜の中に入れられてしまい、
ふと後ろを振り返ると、ガラス張りの壁の部屋だった事に気づきました。
全員にガラス越しに、見られていました。
誰も見ていないと思っていたのに・・・。
一人だけ来てくれた、私の友達が
ビショビショに濡れたハンカチで私の涙を拭いてくれました。
「このハンカチ冷たいよ!」って文句を言う私に、優しく何か声をかけてくれました。
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