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ν賢狼ホロν
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2009年01月18日
『闇の輩(ともがら)の肉宴〜淫水魔ファリス』 part3
もうレナの身体からはそこかしこから骨と骨の悲鳴が上がっている。勿論レナも淫怪人であるからその程度で身体が壊れたりはしないが、痛みや苦しみの感じ方は普通の人間とそう変わりはしない。
「ね、姉さん…。苦しい……離して……」
あまりの痛さに、レナは声を出すのも億劫になってきた。なんとかファリスの手から逃れようと懸命に身体を揺すり、ファリスの手を緩めようとした。
そのかいがあったのか、身体をグイグイと揺するレナの腰が僅かだが周り始め、レナは体を捻ってファリスと相対することが出来るようになった。
「姉さ……?!」
が、そこでレナの見たファリスの顔は、それがファリスなのかと疑問に思うくらい満面を発情させ欲望に瞳をぎらつかせていた。
「食べてみたいんだ、レナの全てをな……
その瑞々しい肌、プリッと膨らんだ胸、丸々としたケツ…。もう辛抱できねえんだよ…」
うっすらと開いたファリスの口から、夥しい量の涎と共にぎざぎざに尖った牙が顔を覗かせている。
その中でも一際長く伸びた元犬歯からは毒々しい紫色の液体が滴り、ファリスの胸に紫の水溜りを作っている。
「レナ…全てはお前が悪いんだぜ。
俺がこんな淫らで気持ちいい淫水魔になれたのもお前のせい。俺がこんなに欲情しちまうのもおまえのせい。
だから、この体中の切ない疼き、お前に解決してもらわなきゃいけないじゃないかぁ!」
いい終わってから口元をグワッ!と開いたファリスは、そのまま牙をレナの首筋に穿ってきた。
「あっ?!あああーーーっ!!」
ファリスの思いも寄らぬ行為に、レナは全身を戦慄かせてファリスの牙に酔ってしまった。
ぶっすりと突き刺さった牙からは人を淫らに変える淫毒がドクドクと吹き出し、レナの身体に染み透っていく。
もちろんこの淫毒は人間に対して効果があるものなのだが、淫怪人に使ってもその効果の程はそう変わりはしない。
それどころか、性感が人間よりはるかに高い淫怪人にとって淫毒は場合によっては人間をも凌駕する効果を得てしまうことも往々にしてある。
今回のレナはまさにそのとおりになり、たちまちのうちに太腿からはお漏らしをしたかのように愛液がドロドロと滴り落ちてきて、二つの乳首は布越しでもはっきりと分かるくらいまで膨らんでいる。
「ふっ……、ふぅっ……」
その身にたっぷりと淫水魔の淫毒を注入されたレナは、さっきまであった人間っぽい理性の光は消え失せ淫魔竜軍の淫怪人に相応しい本能と獣欲が暴走した一匹の牝へと変貌していた。
「ふふふ…、いいぞレナ。体中から淫らな匂いが立ちこめて来ているぞ。
これならさぞかし…、身体もいい味がするだろうよ!」
ファリスはその鋭い爪で、レナの衣服を引き裂いてしまった。ファリスの前に、発情しきって全身をドロドロに濡らしたレナの全身が露わになる。
(あぁ…私の裸、姉さんに見られている……)
僅かに残っているレナの理性が、自分の裸をファリスにまじまじと見られていることに激しい羞恥心を与えていた。
ファリスがレナの仕草にコンプレックスを持っていたように、レナもファリスの女らしい肢体に激しいコンプレックスを持っていた。
なんで姉妹なのに、こうも身体の組成に差が出てしまうのかと。何を食べたらそんな姿になれるのかと。



だから、さっきファリスを犯したとき、レナは激しい征服感を隠しきれなかった。
(あの逞しく優しく頼りになっていた姉さんが、いまは私の下で悩ましく腰を振って、ダークサタン様の魔因子と魔精を今か今かと待っている!)
そう考えただけですぐに達し、ファリスの膣内に精液をぶちまけそうにそうになったくらいだ。

ところがが今は立場が完全に入れ替わっている。
犯そうとしている側はファリスであり、レナはファリスに手をつけられるのを今か今かと待ち受けている側だ。
「へへっ…。その顔、ますますそそるじゃねえか……
じゃあレナ、早速だがまず俺の身体に奉仕して貰おうか?ほら、こっちに来いよ」
ファリスはボーットしているレナの頭をきゅっと掴むと、そのまま自分の胸にぼふん!と押し付けた。
「なぁ…、レナ。俺の乳首……吸ってくれよ……。バッツも、俺の胸大好きなんだぜ?
バッツと抱き合う時、あいつは大抵最初に俺の胸を弄るんだ。両手でおっぱいをぐにぐにと捏ね、そのまま乳首をちゅうちゅうって吸い出すんだ。まるで赤ちゃんみたいによ…
あいつ、ガキの頃にお袋さんと死に別れてるから、お袋さんおっぱいが恋しいのかもしれないよな…」
おそらく普段バッツと肌を合わせているときにはいつも乳首を責められていたのだろう。ファリスの乳首はそれ自体が生き物のようにピクリピクリと細かく蠢いている。今すぐに誰かに弄られたい吸われたいと主張しているみたいだ。
「これが…、姉さんの…」
間近にある乳首を見て、ファリスにいわれるまでもなくレナは無性にその乳首を咥えてみたくなった。
別にバッツへの対抗心というわけではない。ファリスが発する淫力がレナの心を酔わせ、ファリスの肉体を欲して止まなくなっているのだ。
「ほら…。もう俺、辛抱たまらねえよ…」
ファリスの声に切なさが混じり始めている。そんな姉の声を聞いてしまったら、もうレナには辛抱できない。
「…あむっ!」
レナはそのままファリスの乳首をくわえ込み、ちゅうちゅうと音を立てて吸い始めた。柔らかいが弾力のある乳房の張りと、こりこりとした乳首の感触がレナの口内粘膜を刺激してくる。
「んっ…ちゅう、ちゅう…」
レナは慈しむようにファリスの胸を舐め、吸い、しゃぶって転がす。いつもバッツにされているのとは違う舌使いは、ファリスにとってとても新鮮だった。
「ああっ!いい!!いいぜレナ!!レナの口、すっげぇ気持ちいいぜ!
レナ、レナ!だからお前も、もっと気持ちよくしてやるぅ!!」
ファリスは胸を吸われる快感に顔を緩ませながら、二つの胸に体内の媚毒を集め乳腺へと流していった。
そして、レナが今ひとたび乳首を吸い上げた時、

ブシュッ!

2009年01月18日
『闇の輩(ともがら)の肉宴〜淫水魔ファリス』 part4

「んんっ?!」
レナの口の中に、ファリスの乳首からドバッと媚乳が噴出してきた。甘く暖かい味がレナの舌と喉を包み込んでいく。
(えっ?!こ、これおっぱい?!)
考えてみればファリスは淫水魔なので体内の体液を操るなど造作もないことなのだが、あまりに不意をついたことなのでレナはファリスから母乳が出たことに一瞬呆けてしまった。
「………んぶっ!げほっ!!」
しかもその量が半端ではなく、一気にレナの気管まで乳液が流れ込んでしまい、レナは派手にむせて思わず乳首から口を離そうとしてしまった。が、
「ダメだ。全部飲むんだ!」
ファリスがレナの頭をがっしりと抑えて離さず、片手で乳房をぎゅっぎゅっと扱いてレナの口の中にさらに媚乳をどぼどぼと送り流した。
「んっ!んんんっ!んぶぶぅ〜〜〜っ!」
止め処なく口の中に流れてくる母乳を、レナは息が詰まらないように必死に飲み込んだ。それでも全てを飲みきれず、口から溢れた母乳がブシュッと噴出していた。
「あははっ!どうだレナ、俺のミルクの味は!やめられなくなるぐらいうまいだろ!
俺のミルクをこれだけ飲めば、もう身体が辛抱たまらないはずだ。今すぐにでも犯されたいだろ。そうだろ?!」
ファリスがようやっと乳首をレナの口から離したとき、レナの瞳はすっかり曇り、口からは溢れた母乳と共に切ない溜息が漏れていた。
「うぁっ……、ね、姉さぁん……。私……うっ!うはぁーーっ!!」
体内に流し込まれた媚毒が一気に活性化したのか、レナは背中の翼をバサッと広げ腰をガクンと落とした。
ファリスに支えて貰わなければ立っていられないほど体中からグニャグニャと力が抜け、下腹部からはまるで間に合わなくて漏らしたように大量の愛液が零れ落ちていた。
「ふふふ、もう体中が疼いて疼いて我慢できないだろ…。ここもまるで湧き水のようになっているぜ」
ファリスはレナを抱えたまま、もう片方の手で熱く濡れそぼったレナの秘部に指を突っ込んだ。
そこは何の抵抗もなくファリスの指を受け入れ、くちゅくちゅといやらしい水音を立てている。
「ひいぃっ!……っかはっ……」
そして、ただそれだけのことでレナは軽く達してしまい、ファリスの手を噴出した潮でべとべとに濡らしてしまった。
「ん?触っただけでイッちまったのか?そうだろそうだろ。
俺の淫液をあれだけ飲めば、普通の人間ならとっくに廃人だ。セックスのことしか考えられないケダモノになっちまう。
まあ、レナは淫怪人だからそこまではなりはしないが、どうだ?したいか?」
「あっ!!ああっ!!姉さん、私、体中が熱い!燃え狂いそう!!したい、したい!したい!!
思いっきり挿されて、擦り切れるまでハメたいぃ〜〜〜〜!!」
淫毒に全身を冒されたレナは、ファリスの問いかけに痛々しいまでに血走った瞳をぎらつかせ、自分の秘部をまさぐるファリスの腕をがっしりと掴みながら恥も外聞もなく喚き散らした。
もうレナの頭にはどろどろに蕩けた子宮に肉棒を突き刺してもらうことしか考えられない。
「して!姉さんセックスして!!私の体メチャメチャにして!!
胸の奥のドロドロしてつっかえているものを、全部外に吐き出させてぇ〜〜っ!!」
ファリスとしても、ここまで乱れ狂い泣きを入れてくるレナを見るのは初めてで、人間だったレナの
時からは想像も出来ない有様に非常に興奮していた。
(う…レナかわいすぎるぜ…!お、俺もレナの中に入れてみてぇ…)
ファリスの心にレナを征服してみたいという気持ちが湧きあがるのも、ごく自然の成り行きだろう。
だが、淫水魔であるファリスは牡の器官は持っていない。淫怪人の中には自分でペニスを作り出したりあるいは元々持っている者もいるらしいが、ファリスにはそういったものは実装されなかった。
だが、今のファリスはレナを犯したくて犯したくてたまらなくなっている。
(じゃあいっそのこと、この舌で嘗め回して……うっ?!)
何か代替案はないかと頭を巡らしていたファリスだったが、そのとき不意に、子宮の奥に激しい疼きを感じた。
「な、なんだ!なんだこれぇ?!」
それはファリスの子宮の肉が突然こんもりと盛り上がり、ぶくぶくと太くなりながら子宮口を伝って外へと飛び出ようとぐいぐいファリスの中を進んでいる。
「あっ!あっ!!何か、何か出てくる!くるうわあぁーっ!!」
腰に走る強烈な快感にがくがくと腰を揺らし、ブチュッと愛液が吹いた後に出てきたものは、さっきレナがファリスを犯したのと同じ、ダークサタンの触手だった。
「ひ、ひあぁ……。お、俺にダークサタン様の触手がぁ……」
所々に太い血管が走り、淫液で妖しく濡れた触手をファリスは呆然と見ていた。
ダークサタンの触手は、現場で淫怪人が仲間を作るとき淫怪人に生やされるものだとされている。
だから、人間を犯す時にしか出てこないはずだ。
だが今、ダークサタンの触手はこうしてファリスの腰から生え伸びている。
(もしかしたら、ダークサタン様が俺の願いを叶えてくれたのかもしれない……
あ、ありがとうございますダークサタン様!俺は、俺は今一度ダークサタン様に永遠の忠誠を誓います!)
そういう考えに至り、ファリスはまだ見たこともない主のダークサタンにいたく感謝した。
「ふ、ふふふ…。レナ、見てみろよ……」
ファリスは悶えるレナの顔を強引に下に向かせ、自分の腰でうねうねと蠢いている触手を見せ付けた。
「あぁ…っ!姉さん……すごぃっ!」
それを見たレナの眼が燃えるような獣欲に彩られる。
「これでお前を、ガンガンに犯してやるぜ……。気持ちよすぎて、気絶するなよ?」
「う…うん、うん!!」
期待に胸を弾ませるレナは、こくこくと頷くとその場にぺたりと座り、太腿を大きく開いた。
「ね、姉さん!早く…早くちょうだい!!もう私のココ、挿れてもらいたくてウズウズしているの!!」
レナは指で膣口をぱっくりと開け、ファリスの触手を促していた。そこは淫毒に冒されたことで火傷しそうなほどに熱く潤んでいる。
「…だめだ、レナ。そんな格好じゃ挿れてやらねぇ…
四つん這いになって後ろを向き、ケツを高々と掲げてみな…。そうしたら、挿れてやるよ…」
だがファリスはせがむレナに対し、非常に恥ずかしい要求をしてきた。
当然のことながら、ファリスはペニスを使って女を抱くのは初めての経験だ。
なら、いっそのこと今まで自分がバッツに与えられた一番恥ずかしい経験をレナに与えてやろうと考えたのだ。
それが、人を淫らに堕落させる淫怪人としての初めてのセックスに相応しいと考えたからだ。
「こ、こうですか?!姉さん!!」
もう一刻も早くファリスに挿れて欲しいレナはファリスの言うことに反論もせず、くるっと後ろを向くとこしを高々と掲げ、ファリスの方へ挿入口をまじまじと見せ付けた。
「そうだ。そしてそのままケツの穴を弄り、腰を振りながら俺に挿れてくれってせがんでみな。
そうしたら、レナの気が済むまで犯してやるよ…」
おいバッツ、お前今まで一体どんなエロプレイしてきたんだ。羨ましい奴め。
「?!そ、それは…」
ファリスのあまりな要求に、流石にレナも一瞬躊躇った。だが、
「いやならいいんだぜ?そのまま誰にも相手にされずよがり狂ってな」
といってその場を立ち去ろうとしたファリスを背中越しに感じ、レナの僅かに残っていた羞恥心も全て吹っ飛んだ。
「あっ…、や、やる!私やる!!見て、姉さん!私のいやらしい姿、じっくりと見て!!」
レナは背中越しに腕を尻へと導き、中指を使って菊門をずぷずぷと弄り始めた。自分で弄っているはずなのだが異常な状況と淫毒の効果からかまるで別の触手が自分の尻を責めているように感じる。
「ひ…ひぃっ!!気持ちいい!お尻気持ちいい!!
姉さん、姉さん!!お願い!挿れて、犯して!!その太い触手ちんぽでガンガンに犯してぇ!」
しりから湧き上がる妖しい陶酔感に顔をうっとりと崩しながら、レナは言われたとおり腰をふりふりと振ってファリスにせがんできた。
そのあまりに淫靡な様に、ファリスは一瞬気が遠くなった。
(こ、こりゃあきつい…。バッツめ、俺にこんなことさせてやがったのか……)
確かにこんなことを目の前でされたら、気も昂ぶるというものだろう。実際今のファリスがそうなのだから。
「よぉ〜〜し、よくやった…。じゃあ約束どおりたっぷりと犯してやる!」
ふるふると動くレナの尻を両手で掴んだファリスはそのまま腰を落とし、触手ペニスをずぶずぶとレナの腰に沈めていった。
「ああぁーぅっ!姉さん!!姉さんが入ってくるぅぅっ!!」
待ちに待った貫かれる感触に、レナは歓喜の悲鳴を上げた。
だが、悲鳴を上げたのはレナだけではなかった。


2009年01月18日
『闇の輩(ともがら)の肉宴〜淫水魔ファリス』 part5

「うおぉっ!!す、すげぇ!!これが女の中なのかよ!気持ちよすぎるじゃねえかぁ!!」
ファリスもまた、触手から送られるレナの中の心地よさに夢心地になっていた。
触手自体は確かにダークサタンのものなのだが、ファリスの体の中を通し、ファリスの肉を使って顕現した触手は紛れもなくファリスの体の一器官だった。
粘膜が擦れあう感触、肉が肉に包まれる感触。片方は散々経験してきたことなのだが、立場が変わるだけでこれほど新鮮な悦楽が得られるとは思いもしなかった。
「うあぁ、すげぇ!女を犯すのが、こんなに気持ちいいなんてよぉ!」
これなら度々バッツが自分の体を要求してきたのも分かる。挿されるのも勿論気持ちよかったのだが挿すのがこれほどまで凄まじい快感をもたらしてくれるとは。
「へへっ…、こんな体験人間のままだったらとてもできねえよ。やっぱ俺、淫怪人になってよかったぜ!」
レナの腰を掴んだまま、ガッツンガッツンと腰を揺すり、ファリスは触手がもたらす快感にずぶずぶと浸っていた。
「ああぁ姉さん!もっと、もっと突いて!私の全てを吐き出せて、うわぁぁ〜〜っ!!」
一方レナのほうも、愛する姉に犯される背徳の気持ちが快感をより大きく増幅させ、腰から湧き上がる快楽に溺れていた。
淫毒で敏感になったレナの神経は、普通に犯されるときの何十倍もの快楽を脳内に送り届けている。普通の人間なら悶絶死しかねないほどの強烈なものだが、淫怪人であるレナはその全てを受け止めさらに貪ろうとしていた。
「姉さん!もっと奥も!子宮も卵巣も全て犯してぇ!!」
「ああ!そんなこといわず子宮ぶち破って、内臓を外から犯し抜いてやるよ!!おらおら!!」
レナはより深い快感をファリスに求め、ファリスもレナのより深いところを犯そうと触手を抜き差ししていた。
「へへっ、たまらねえなぁ!こりゃ癖になる……うっ?!」
調子に乗ってレナを犯し続けていたファリスに異変が生じたのはそのときだった。リズム良く動かしていた腰がぴたりと止まり、体そのものがカチンと凍りつく。
「ああ〜〜っ!姉さん気持ちいいの!奥で、奥で触手が動いているのぉ〜〜!」
だが、レナのほうは相変わらず顔をとろんと蕩けさせて触手がもたらす悦楽に酔っている。
でも、いまファリスは腰を動かしていないはずなのだが。
「お…おい、ちょっと待てよ。な、何で勝手に……」
ファリスが動揺したのは、触手ペニスが自分の意思とは関係なく勝手に動き始めたからだった。触手は自分で意思を持つかのようにレナの子宮を責め、蹂躙していく。
そしてそれは、ファリスにも予想のつかない快感を与えていた。
「う、うわっ!!触手が、触手が勝手に動くーっ!!すげぇーっ!!きもちいいーっ!!」
自分がレナを犯しているはずなのに、まるでレナに自分が犯されているような相反した思い。
それによりファリスの体は急速に高みへと昇っていった。
女であるファリスには当然感じるはずのない、体の奥から何かが込み上げてくるような感覚。
(もしかして…これが射精?!)
自分は今まで射精を受け止める側だったが、射精をするというのはどれほど気持ちのよいものだろうか。
今までの牡の快楽を考えたら、それは絶対に物凄いものの筈だ。
「ああっ!レ、レナ!俺もう出ちまう!出ちゃう!!」
「い、いいよ姉さん!私も、私ももう全部出ちゃいそうなのよぉ!!」
レナのほうも、もう限界に達しようとしていた。それまで胸の奥でつかえていたなにかが、全て外に出てしまいそうな強烈な開放感がすぐそこまで込み上げていた。
「ひいぃっ!!もう、もうダメだ俺、俺はぁ!!」
触手の中心にある管を、熱くどろどろしたものが抜けていく感触が伝わる。
「私も、私も!ひゃあぁぁっ!!」
体の奥にある熱いものが、食道を伝ってきているのが分かる。
「ああっ!出るでるぅぅーーっ!!」
一際ファリスがレナに深く突き入れたとき、遂にファリスの触手の先端が決壊した。



ドピュウウウゥゥゥッ!!

まるでマグマのように熱い淫液が、レナの体内いっぱいにぶち撒けられた。
そして、それを受け止めたレナも同時に達する。
「ふわっ!あ、熱いいいいぃぃっ!!」
レナは膣に受け止められた淫液の熱さに喉の奥から嬌声を張り上げ…

ドゴオオォォォーーーッ!!!

一緒に摂氏5000度に達する灼熱の炎、アトミックレイを吹き上げた。
「ああぁ…射精、すっげぇ気持ちいい……い?!」
「アハァ…、や、やっと胸のつかえが取れ……あ」
同時に快楽の余韻に浸った二人の顔は、まさに同時に凍りついた。
なんとレナの放ったアトミックレイはそのままセイバーのいる館を直撃し、たちまちのうちにメラメラと燃え上がったのだ。
それまで快楽の炎に炙られていた二人の心が、熱い炎を見て一気に醒めてくる。
「あ、あぁ…姉さん……」
レナが繋がったままファリスの顔を不安げに見る。
「や、やべえんじゃねえのかこれは……」
ファリスのほうも、轟々と燃える館を呆然と眺めていた。
「姉さん、姉さん淫水魔なんでしょ?なんかたくさん水を出す技ないの?!」
「あぁ…俺、そういった技は持っていないみたいなんだ…。体の中で毒液を作り出すことはできるんだけれど…」
そういってひれからピュッと出した毒液の量は、館どころかそこいらの焚き火を消すことすら出来ないものだった。
「それじゃ役に立たない〜〜」
そんなことをしている間にも、館の火は手におえないほど激しくなっている。いや、元から手遅れなのだが。
「お、おいおまえら!!バケツでもなんでも使ってあの火を消すんだ!!」
ファリスは周りでまごまごしているモンスターたちに慌てて命令した。さいわい、ここは海に通じる地底湖がありアジト跡だけあって樽やバケツも豊富にある。
だが、モンスターがそれらを実行するより早く、館はガラガラと焼け落ちてしまった……
「ね、姉さん……」
「に、逃げちまうか……いっそ」
二人は完全に瓦礫になった館を見て、ようやっと体を離すとこそこそとその場を離れていった。


その後、館が焼け落ちた跡から真っ黒焦げになったセイバーとモンタは発見された。
勿論セイバーはレナをこっぴどくお仕置きしたものの、仕事をサボっていたことがダークサタンにばれ
後日ダークサタンからよりこっぴどくお仕置きを受けたことは、改めて語るまでもない。



文責 いなづまこと







2009年01月17日
1日1曲 良サントラ【高音質】 013番 「Nuclear Fusion」



SFC 聖剣伝説3で、ボス戦・いろいろなイベント後に流れました。
曲名は、「Nuclear Fusion」です。作曲者の菊田裕樹さんは素晴らしい!! 
聖剣伝説2と3はストーリーも良かったけど、
それに合わせたBGMを作るこの方は、やっぱりすごいと思う。
プレイした方は、かなりテンションあがると思います。







2009年01月16日
「香田 晋」→「こうだ しん」→「こう しん」→「更新」
 ○SS 『天装勇者セイバーエンジェル』  いなづまこと様作に、
   『闇の狭間の淫略〜淫魔竜レナ』を追加しました。
 ○1日1曲 良サントラに、1日1曲 良サントラ【高音質】 
   012番 「The Second Malformation Of ''G''」を追加しました。
 ○『ダーククロス』 設定に、
   淫魔(親衛軍 ) ヴィータ ・ 淫魔 はやて→淫妖花 はやてを追加しました。


最近、SSに手を触れてない私ですが、
そろそろ完結させたいですね。
パラサイトアイランドや地球防衛軍に
終止符を打ちたいのが本音。



ひさしぶりに寄生ジョーカーをやってみました。



もちろんSランク。(F12キー何回も取れちゃったよ。)
ネット上で寄生ジョーカー調べてたら、
寄生ジョーカー貝ってのがあったのでびっくり!!
いきなり最初から無限弾とか、私の苦労って…




そして違うモードで、寄生された春香と戦うことになるなんて…



これはひどい…
このあと3秒で死にました。


2009年01月16日
淫魔(親衛軍 ) ヴィータ ・ 淫魔 はやて→淫妖花 はやて 
注意! この画像と文章には官能的表現が含まれております。
(ご覧になる方は、自己判断でお願いします。)


私的に考察した設定をいれてみました。
(セイバーズ&ダーククロスまとめwikiで書かれているように、もうひとつの設定です。
すいませんが勝手に画像をリンクさせていただきました。)






「ヴィータ」 淫魔前(親衛軍 )

「夜天の主」八神はやての守護騎士。騎士たちの中では外見、精神ともに最も幼く
(外見は小学1年生程度)常に勝気で自由奔放に振舞うが根は優しい少女。
同じくダーククロスがなのは達の世界に来て数年が経つ頃、
なのは達とともに、ダーククロスの侵攻を防いでいたヴィータ。
もちろんダーククロスの中に、淫魔となったフェイトもいた。
そんなある日、時空管理局になのはも行方不明となった情報が入る。
時空管理局は、なのはも敵の手に堕ちたと予想し、防衛を固めるが…

登場作品「魔法少女リリカルなのはA's 」



「ヴィータ」 淫魔前(親衛軍 )

防衛に回った機動六課は、ダーククロスの侵攻をなんとか食い止めていた。
するとヴィータの目の前に、なのはと思われる人物が現れる。
しかしそれは以前のなのはではなく、フェイトのように淫魔へと変わり果てたなのはであった。
なのはを守ると誓ったヴィータにとって、それは最悪の出来事だった。
もちろんなのはに攻撃することなどできず、ダーククロスに捕まる。
なのはの甘い言葉にすべてを許してしまったヴィータは、なのはの陵辱によって
そのままダーククロスの洗礼受けたのだった。





「はやて」 淫魔前(親衛軍 )

関西出身で、柔らかな関西弁を話す。幼い頃に身寄りを無くし、
足に原因不明の障害を抱えながらも前向きで、優しい心を持った強い少女。
今は足の障害も完治しており、時空管理局に入局し機動六課を立ち上げ、
なのはやヴィータとともに、ダーククロスの侵攻を防いでいた。
同じくなのはを失って、ヴィータ達とともにダーククロスの侵攻を防いでいたが、
淫魔へと変貌したなのはがそこに現れる。戦意を喪失したヴィータを守るために、
リミッターを解除したはやてだったが、淫魔となったなのはは強く、
そのままヴィータとともにダーククロスに捕まる。
ヴィータとはやてを失った機動六課は、逃げるように撤退していった。

登場作品「魔法少女リリカルなのはA's 」




「はやて」 淫魔後(親衛軍 )

ダーククロスに捕まったはやては、ダークサタンに能力を買われ、直々に陵辱される。
最初は抵抗していたはやても、直に快楽の虜となりダークサタンの洗礼を受ける。
魔因子と魔精を受けたはやては、なのはのように淫魔はやてへと変貌していった。
この後はやてが、リィンフォースIIをダークサタンに授けたことは、言うまでもない。



「はやて」 淫妖花

淫魔となったはやては、人間の時の性格とは反対に、その強大な力を振るい続ける。
人間達をダーククロスの民にするわけでもなく、人間ともども街を破壊していった。
紫をも凌ぐその力と命令違反に、ダークサタンは、はやてを淫魔にしたことに後悔した。
魔城に戻ってきたはやては、突然のダークサタンの強大な淫気に当てられ、気絶してしまう。
目覚めたはやては、あら不思議。淫妖花になっており力を抑制されましたとさ。
めでたしめでたし。




2009年01月15日
1日1曲 良サントラ【高音質】 012番 「The Second Malformation Of ''G''」



 PS「バイオハザード2」で、G第2形態・G第3形態との戦闘時に流れる、BGMです。
 タイトルは「The Second Malformation Of ''G''」です。 
 私が最初にやったバイオハザードで、かなり燃えた曲です。
 聴けなくなったらコメントを書き込んでください。








2009年01月14日
『闇の狭間の淫略〜淫魔竜レナ』 part1 

いなづまこと様の第5作目です。毎週ありがとうございます!!
今回はレナ(FFX)と誰かが悪堕ちしていきます。
いなづまこと様の作品はいつも違ったパターンの悪落ちなので、
本当に素晴らしいです。
それではどうぞ!

注意! この文章には官能的表現が含まれております。
(ご覧になる方は、自己判断でお願いします。)





ここはタイクーン城の北西の、かつて海賊のアジトがあった洞窟。現在では海賊団は解散し、奥には小動物以外誰もいないただの洞窟になっている。
が、その洞窟の入り口に今、二人の若者が姿を現していた。
そのうち一人の女性はボロボロの衣服を纏ったまま気を失っており、男の腕に抱かれている。
そしてもう一人の男…もとい、元海賊の頭目でありこの洞窟をアジトにしていたファリスは、遠くに見えるタイクーン城を見て悔しげに顔を歪ませた。
「畜生……。一体何が起こっちまったんだ!!」
ファリスの目に見えるタイクーン城は、周囲を真っ黒い霧で朦々と覆われていた



『闇の狭間の淫略〜淫魔竜レナ

いなづまこと様作



自らの野望を成就するため二つに別れた世界を一つに戻し、手に入れた『無』の力で全てをゼロに帰そうとした暗黒魔導士エクスデスをバッツ、ファリス、レナ、クルルの4戦士が倒してから約1年後、レナと共にタイクーン城にいたファリスは城を出ていく決意を固めた。
三歳の頃海難事故で両親と離れ離れになって海賊に拾われ、先代の養女になったあげくに後に海賊の親分となってしまったファリスにとって、タイクーン城は確かに生まれ故郷ではあったものの自由気ままな海の人間として振舞えない城内は決して住み易い環境ではなかった。
やれ礼儀作法だ、やれ勉強だ、やれ花嫁修業だと堅苦しい毎日に、ファリスの顔から次第に笑顔が消えていっていたことはレナも気がついていた。自分にとってはかつての日常でありさして苦にもならないことが、姉ファリスにとっては想像を絶する苦行だと思い至った。
だからファリスが一旦城から出て行きたいと言ってきた時、レナは最初応えに逡巡した。



レナとしては、ようやっと姉妹一緒に暮らせるようになったこの日常をそう簡単に手放したくはない。
しかし、そのレナの望みはファリスを心身ともに縛りつけ、ファリスの人生に暗い影を落としている。
自分のエゴにより、姉に苦痛を与えるのはレナとしても本意ではない。なにしろ、ここ数ヶ月、ファリスの公式な場での笑顔をレナは見た覚えがないのだ。そして、レナはファリスから笑いが消えた本当の理由がわかっていた。が、あえてそのことをファリスに問うことはしなかった。
熟慮の末、レナは最終的に自分のエゴより姉の幸せを選択した。これが永遠の別れになるわけではない。
心の健康を取り戻した姉さんは、また自分の前に戻ってきてくれる。
そう思ったからこそ、レナはファリスを快く送り出したのだ。
タイクーン城の裏口から人目をはばかるように出て行くファリスを、レナは姿が見えなくなるまで笑顔で見送っていた。
だが、その心の内は決して笑顔のままではなかった。
ファリスが足取り軽く駆けて行く様を見て、レナの心に少しだけ浮かんだファリスへの疑念。
(もしかしたら、姉さんはもう帰って来ないかもしれない)
(姉さんは、私を捨てて出て行った)
もちろんそんなことありはしない。あってたまるはずがない。レナはその黒い想いをさっと打ち消して城の中に戻っていった。ファリスが出て行ったことをどうやって爺に納得させるかを考えながら。
だが、レナがファリスに向けて思い浮かんだ疑念はこの後もレナ自身も気づくことないままずっとレナの心の中に燻り続けていた。
そして、その小さくも強烈な黒い意思が結果として招かれざる客をこの世界に導く結果となってしまったのだ。




一方城を出たファリスは、真っ先にリックスの町へと向っていった。そこはもちろんあのバッツの生まれ故郷である。
ファリスにとってバッツはエクスデスと闘い世界を救った仲間という以上に、自分が初めて異性として意識した男である。それまで海賊の荒くれ連中の中で頭領として振舞うために女としての自分を消さなければならなかったファリスが、本来の『女』としてのファリスを引き出させてくれたきっかけを与えてくれたのがバッツだった。
長い旅の間に、ファリスは自分より強くしかも心優しいバッツに惹かれ、バッツのほうもファリスを仲間ではなく『女』として見るようになっていった。
だが、エクスデスが滅び世界が平穏を取り戻すと、バッツはファリスの前から去っていってしまった。
本来が風来坊気質であるバッツは、こじんまりした城の中の世界で生きることはできなかったのだ。
ファリスに断りを入れて城を去っていくバッツに、ファリスは自分もついていこうと一瞬だけ考えた。
が、それは叶わぬことだった。
自分は今、海賊の親分ファリスではなくタイクーン王家第一王女サリサとしてこの城にいる。王家の人間である自分が勝手に城を抜け出て、男と一緒に当てもない旅についていくなんて真似をできようはずもなかったのだ。
いや、それでも以前の自分ならそうしたかもしれない。どうせ記憶の隅っこにしか残っていなかっ
た王族の身分など、うっちゃっても全然未練はないものだからだ。
しかし、今のファリスには妹のレナがいる。妹をほっぽって自分だけが逃げるなんてことができるわけない。
だからこそ、ファリスはバッツを黙って見送った。それしか、ファリスの選択肢はなかったのだ。
が、バッツが自分の手から離れた時から、ファリスの見る世界は色を失ってしまった。ファリスにとってバッツは、もはや欠くことのできないほど重要な位置を占める存在になってしまっていた。
(バッツに会いたい!とにかく会いたい!!会いたい!会いたい!)
ファリスはただそのことを悶々と考えながら日々をすごし、果てには体調すら崩しかねない状態になってきていた。
そしてその想いが限界を超えた時、ファリスはレナに頼み込んでタイクーン城を後にしていた。
目的はただ一つ。とにかく少しの間だけでもバッツと一緒にいたい。ただそれだけ。
ただ、そう簡単に会えるとは思っていなかった。相変わらず世界中を旅して周っていると聞くバッツに、リックスに行ったからといって会える保障は全くない。
むしろ空振りにあう確率のほうが高いだろう。
だが、それでもファリスの足はリックスへと向けられていた。どうせいつも根無し草のようにフラフラとしてどこにいるか分からないのだ。それなら、居る可能性が僅かでもあるところに脚が向くのは当然のことである。

2009年01月14日
『闇の狭間の淫略〜淫魔竜レナ』 part2 

結果として、その賭けは大当たりだった。
ファリスは町に入った途端、たまたま里帰りしていたバッツともろに鉢合わせしたのだ。
二人はそのまま旧交を温め、しばしリックスに滞在した後に二人でタイクーン城に行くことを決めた。
バッツとしても、レナに久しぶりに会ってみたいと思っていたところらしかったのだ。
そして、ようやっとタイクーン城が見えるところまで来たら……
「あれは…、どういうことなんだ?!」
目の前に広がる光景に、バッツとファリスは息を呑んだ。
ファリスの生まれ故郷であり、現在は妹のレナが王となっているタイクーン城の周囲は真っ黒な霧に覆われ、バッツ達からは城の一番高い塔のてっぺんぐらいしか見えてない。
しかも周りには上空を舞うモンスターの姿も細かい粒となって視認でき、今タイクーン城がただごとならぬ状況に陥っているのが見て取れる。
「ファリス、とにかくタイクーン城に急ごう!レナが心配だ!」
「おう!」
バッツとファリスは馬を駆け、タイクーン城を取り巻く黒い霧の中に突っ込んでいった。


ファリスとバッツがタイクーン城に近づくにつれ、その行く手を妨害するかのようにモンスターが二人に襲い掛かってきた。
「畜生!最近は随分と大人しかったっていうのに、なんでこんなに!」
ファリスが剣で周りをなぎ払いながら舌打ちをした。エクスデスを倒して以降、世界中を荒らしまわっていたモンスターたちは気が抜けたように大人しくなり、いわゆる普通の獣のような存在になってしまっていた。
勿論人間を襲うことはあるのだが、以前のように頻繁というほどではなくなっており自衛手段さえきちんとしていればリスクは相当に回避できていた。
だが、今ファリスたちに襲い掛かってきているモンスターたちは、明らかに昔のような悪意に塗れた意思を持ちこちらに向かってきている。それも、どう考えてもタイクーン周辺には出てこなかったような強力なモンスターが大挙して襲ってきているのだ。
「俺が出て行った少しの間に、タイクーンに何が起きちまったっていうんだよ!!」
ファリスがタイクーンを離れていたのはほんの一ヶ月もない間だ。たったそれだけでこれほどまでに環境が変わってしまうのが全く理解できなかった。
「くそっ…。これだったらクルルもいっしょに連れてきていれば……」
バッツはファリスたちと同じく共にエクスデスと戦った仲間のクルルのことを思い出していた。四人の中では最年少のクルルだが、その実力は決してバッツたちに見劣りするものではない。今現在の彼女は、祖父ガラフの後を継ぎバル城の女王となっているはずだった。もしタイクーンに行く途中でバル城によりクルルをいっしょに連れてくれば、レナもきっと喜んだだろうと考えたが後の祭り。
そして、今はそれを途中で思いつかなかったことを心底後悔していた。

「グオーッ!!」

バッツの行く手に二体の巨大な獣のモンスター、アケローンが立ちふさがる。本来次元の狭間にいる魔物がこんなところにいるのはやっぱり普通じゃない。

「バッツーッ!どけーーっ!!」

バッツの後ろからファリスの絶叫が響く。その声にバッツはバッと反応して身を横っ飛びさせるといま自分がいた空間を舐めるように炎の渦が飛んでいき、二体のアケローンをこんがりと焼き尽くした。
ファリスが発したファイガの魔法はそのまま触れるもの全てを焼き尽くし、タイクーンまでの道を真っ直ぐ切り開いてみせた。
「よし!これでタイクーン城まで行ける!」
四方から間断なく襲ってくるモンスターを切り伏せながら、ファリスとバッツは一目散にタイクーン城へと駆け抜けていった。
その先にある、更なる地獄の釜を開きに。

「これは…」
「ひ、ひでぇ……」
ようやっとたどり着いたタイクーン城内に入った途端、バッツは顔をしかめファリスは顔をそむけた。
城内は、地獄だった。
兵士達はところどころでぼろきれのように蹂躙され、無残な骸を晒し上げている。窓ガラスは割られ柱は崩れ、黒く霞む視界の先からは所々で火が出ている。
「なんでだよぉ…。なんでこんなことになっちまったんだぁ!!」
事切れている死体には、ファリスが良く知る人間も多数含まれている。
あまり城の中を知らない自分に親身になって話し掛けてきた兵士。
厨房に入り込んではつまみ食いをし、その仕返しに包丁を投げてきたコック長。
いつも部屋の花を取り替えに来た侍女。
その他その他…
そのどれもが、人間から肉の塊にへと変わり果てていた。
「畜生畜生ちくしょう!!俺たちの城をこんなにした奴は誰だ!!絶対、絶対ぶっ殺してやる!!」
敵を探すファリスの目は憎悪で激しく燃え上がり、復讐すべき相手を捜し求めていた。時折ちょろりと姿を見せるモンスターを一瞬にして切り刻み、次の獲物を探している。
そして今も、廊下の柱から不意を打ってきたモンスターを一刀の下に真っ二つにした。
「どこだーっ!どこにいやがるーっ!!」
あくまでも仇を求めるファリスだったが、そんなファリスの頭に冷や水をかけるものがあった。
「ファリス!今はレナを見つけるのが先だろ!まずはレナの無事を確認するんだ!!」
「ッ?!」
この一言が、血が昇っていたファリスの頭を一瞬にして冷静に戻した。
(そうだ!ここにはまだレナがいるんだ!こんなところで油売っているわけには行かない!)
現時点ではまだレナの安否は確認されていない。これは言い換えればレナがまだ無事かもしれないということを意味している。
勿論逆のこともあるのだが、今回はあえてそれは無視した。助けに行こうというのに死んでいることを前提にするのはあまりにもナンセンスだ。
「ファリス!レナの部屋に行くぞ!!」
「ああ!わかった!!」
バッツとファリスは手を取り合い、レナの寝室がある道を駆け抜けていった。

2009年01月14日
『闇の狭間の淫略〜淫魔竜レナ』 part3
「レナ!」
道すがら襲ってくるモンスターをなぎ払い、ようやっとレナの寝室にたどり着きドアを蹴り破ったファリスの視界に、レナを小脇に抱えたモンスターが今にも窓から逃げようとしている光景が入ってきた。
どうやらレナは気を失っているらしく、青白い顔に目を閉じたままぐったりと力が抜けている。
「て…てんめえぇーっ!!レナを離しやがれーっ!!」
今にも妹がかどわかされようとしている状況に、ファリスの頭の血は一気に上りモンスターに向けて突進していった。
「お、おいファリス!」
それを見たバッツも慌ててファリスの後に続いていく。
「ぶもっ?!」
今までファリスが見たこともない、頭が牛の形をしている筋骨隆々としたモンスターはファリスとバッツの乱入に相当驚いたのか、レナをぽいと投げ捨てると手に持った両手斧を構えてファリスを迎え撃とうとした。
「ぶもーっ!!」
牛の怪物の持つ斧から、見るからに重そうな一撃がファリス目掛けて振り下ろされる。まともに受けたら剣ごと骨までへし折られてしまうだろう。
だが、ファリスを捉えるにはその動きは遅すぎた。
「へっ!のろまが!!」
ファリスは横に飛んで怪物の攻撃を難なくかわすと、そのまま剣を怪物の胴体目掛けて突き出した。
「ぶもぉ!!」
斧を振り下ろして体勢を立て直せない怪物に、ファリスの突きは真っ直ぐに胸板に突き刺さった。
が、怪物もどういう筋肉をしているのかファリスの突きは深々と刺さることなく切っ先がほんの数センチ埋まっただけだった。
「ぶ、ぶもーーっ!!」
だが、傷口から青々とした血を派手に噴出した怪物は苦悶の雄叫びを上げると、形勢不利と見たのかそのまま窓から飛び出しベランダ伝いに逃げ出してしまった。
もっとも、ファリスもバッツもそんなものに構うことなく、床に寝転げているレナに真っ直ぐ向っていった。
「大丈夫か、レナ!おいレナ!!」
身体に外傷は特になく呼吸もしているので取り合えず命に別状はなさそうだが、ファリスが懸命に揺すって語りかけてもレナはぐったりとしたまま全く動こうとしない。
「レナ!レナぁ!!」
「落ち着けファリス!今は一刻も早く城から逃げ出すんだ。このままここにいたらどうしようもなくなる!」
バッツの言うとおり、窓の下から見える城下には夥しい数のモンスターが集まってきつつある。もしこのまま城内に残っていたら、とてもじゃないが対抗しきれない。
「で、でも他の皆は……」
昔の記憶がなくても、人生の大部分を外で過ごしていたとしても、この城はファリスにとってはやはり生まれ故郷なのだ。そして、ここには何年もファリスを待っていた人間が多数いたのだ。
その人たちを残して自分たちだけ逃げることに、ファリスは躊躇していた。できるなら、生き残っている人間全員引き連れて脱出したい。
だが時間は刻々と迫っている。ほんの僅かな時間の遅れが、今は致命傷になりつつあった。
だからバッツは冷酷に言い放った。
「だめだ。もうそんな時間はない。他の人たちは幸運があるのを祈るしかない」
一人での長い放浪の経験があるだけあってバッツはその辺の決断は迅速だった。ファリスも海賊を率いていたので決断力がないわけではないが、それ故どうしても『仲間』『家族』を大事にするきらいがあって非情な判断を下すのには躊躇いがちになってしまう。
「ほら急ぐんだ!今ならまだ外に出られる余裕はある!」
バッツはファリスからレナを奪って抱え上げると、駆け足に寝室から飛び出していった。ファリスに何も言わないのは、もう議論をする必要も余裕もないという決意の現れであろう。
「………畜生!!」
ほんの少しの時間震え固まった後…、ファリスは後ろ髪を引かれるような思いで寝室を後にした。
これまでに死んだ、これから死ぬと思われる人間たちに心の中で詫びながら。

幸い、裏に隠し止めていた馬にはまだモンスターの手は伸びていなかった。
「ほらファリス。しっかり抱えているんだぞ!」
バッツはファリスの馬にレナを預けてから、自分の馬の手綱を解き放った。
どうやら自分が先頭に立ち、ファリスとレナの血路を開くつもりのようだ。
「いいか、もし俺が遅れても決して助けようとするな。全力で逃げるんだ。いいな!」
「そんな?!俺だって……」
「レナを抱えているのを忘れるな!俺なら一人でもどうにかなる。なにがあっても絶対に馬を止めるんじゃないぞ!」
そう言うなり、バッツを馬を走らせ始めた。行く先には、バッツたちの気配を察して集まり始めたモンスターが十重二十重と。
「うおおおぉっ!!」
馬の上からバッツが剣を振るう。その斬檄にたちまちモンスターの一角が崩れ、突破口が作り出されていく。
「いいなファリス!もし俺とはぐれたら、お前達二人だけで先にクルルのいるバル城へ行くんだぞ!」
「くそぅ…死ぬなよバッツ!お前が死んだら俺は、俺はよぉ!!」
その突破口目掛けてファリスが馬を突っ込ませていく。たちまちのうちに周りは血飛沫と怒号と悲鳴に包まれ、自分が前に進んでいるのか後ろに進んでいるのかすらもわからなくなってきている。
「ちきしょう!ちくしょう!ちくしょう!!」
前を進んでいるはずのバッツの姿が、いつのころからか確認できなくなってきている。だが、バッツとの約束から決して馬を止めることはなく、脱出路を目指しひたすら突き進んでいる。
(死ぬなよバッツ!死ぬんじゃねえぞ!!)
こうなってはもうファリスはバッツの無事を祈るしかなく、レナをしっかりと抱えながらもみくちゃになったタイクーン城下をひたすら駆け続けていた。
そんな大混乱の中、意識がないはずのレナの口元が不自然に上に釣りあがっていた。
が、逃げるのに夢中のファリスがそれに気づくことはなかった。

そしてようやっと包囲網を抜け出した時にはファリスは完全にバッツとはぐれていた。
「大丈夫だ……。あいつは絶対大丈夫だ。どうにかなるって、言っていたじゃないか……」
もしかしたら、先にアジトの洞窟に向っているのかもしれない。ファリスはそう納得し、先を急いだ。
「そうさ。俺が行ったら先についていたバッツが『遅かったな』っていって迎えてくれるんだ。
あいつは昔からそういう奴さ。いつもこっちを驚かせやがるんだ……だいたいあいつは……」
ファリスは自らにそう言い聞かせ、心の平静を保とうとした。
そうでもしないと、先に心が参ってしまいそうだったからだ。

だが、ファリスがアジトに辿り着いた時、そこにバッツはいなかった。バッツが乗っていたはずの馬もどこにもいなかった。
「……バ……そんな……
いいや!あいつが死ぬはずがない!あいつがこんなことで、ことで……!」
そうだ。待とう。もしかしたら少し遅れているだけかもしれない。どうせ落ち合うところはここと決めてあるのだ。しばらくしたら、きっとケロッとした顔でやってくるに違いない。
ファリスはとりあえず奥にあるアジト跡に引っ込み、まだ残っていたベッドにレナを寝かせて自分は洞窟の入り口辺りに身を伏せた。
こうすれば、もしタイクーンの方からモンスターがやってきてもすぐに引っ込んで地底湖から船をだせるし、また少しでも早くバッツを視界に捉えたいという意味もあった。
「まったく…おいバッツよぉ……。ちんたらしてるんじゃねえよ……」
そのままファリスはバッツの帰還を待ち続けた。


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