2012年08月17日
あれから、28日後... 一人の男の罪悪感によって爆発的に感染していく死のウィルス そして、人々は思う・・・愛する者に殺される恐怖・・・・愛する者を殺してしまう絶望を・・・
皆さん、こんばんは
気がつけば、夏の風物詩のかき氷を食べないといけない事に最近気がついた
僕がお送りするNO,Movie NO,Life!!のお時間でございます。
さて、今夜は金曜日ですね。
仕事が終わって休みモード全開の方にお届けするのは、やはりホラー映画。
先週は、ダニーボイル監督の「28日後...」をお送りしたんですが、今回ご紹介するのは、
その続編「28週後...」でございます。
前作では、全速力で走る感染者が登場すると同時に、「人間の性(さが)」も取り入れられた作品だったんですが、今回は、一貫してサバイバルホラー色が強いんですね。
勿論、この惨劇を通して繰り広げられる物語も存在するんですが、それをも忘れさせてくれるぐらい、感染者の存在が強烈なインパクトを残す作品でもあるんですよ。
さて、前作を知らない方も多数いらっしゃると思うのでここで前作の「28日後...」のストーリーを
ちょこっとだけご紹介しましょう。
研究所での動物実験が失敗し、死のウィルス(レイジ)が漏れてしまってから28日後。
誰もいない病院で昏睡状態から目覚めたバイク・メッセンジャーのジムは、廃墟と化したロンドンの街へさ迷い出る。
人を探して彼は教会に入るが、そこにいたのは、死体の山に紛れていたウィルスの感染者たち。
ウィルスは血液を媒介とし、数秒で人間の精神を破壊するので、感染者はすぐに殺さなければ自分の命はない。
やがてセリーナ、フランクとその娘ハンナといった仲間を得たジムは、特効薬を見つけたというラジオ放送を頼りに、マンチェスター郊外まで車を走らせる。
だが彼らを待っていたのは、炎上するマンチェスターだった。
そしてフランクが感染し、ハンナの目の前で凶暴化した彼を、ヘンリー少佐が指揮を取る軍人たちが射殺し、ジムたちは軍に保護されるが、ヘンリー少佐は部下たちに女を与える目的で助けていたのだった。
反逆したジムは、セリーナとハナを連れて安全な場所に逃げることに成功する。
そして、28日過ぎたある日の平和な午後、上空に戦闘機の姿を見つけ、自分たちの生存を知らせるのだった・・・・。
今作では、レイジウィルスに感染した感染者が全て死に絶えた事を確認し、アメリカ軍の厳しい
監視下のもとでイギリスが徐々に復興していくシーンから物語が始まるんですね。
この厳重な中で、どうやって死滅したレイジウィルスが再発していったのかも、見所の一つなんですよ。
それでは、お待たせしました、今回の作品「28週後...」のストーリーをご紹介です。
近未来のイギリス。
感染すると見境なく人間が狂暴化してしまうレイジウイルスが発生してから28日後。
ドンと妻のアリスは、他の生存者と共に山荘に立て篭もっていた。
ある日、一人の子供がドン達が避難している家に逃げ込んでくるとアリスは独断で山荘の中に
迎えるが、子供を追ってきた感染者によって、たちまち強襲を受けてしまう。
感染者たちを振り切り、自分が生きるために妻さえも見捨て、ドンは一人で家から逃げ出しボートでの脱出後、無事に逃れるのだった。
ウイルスの発生から28週後、安全宣言が出されたロンドンでは米軍を主導としたNATO軍の保護下で都市の復興が進んでいた。
そして保護地区で暮らし始めたドンのもとに、海外からの帰国者も検査を受けた後、住むことを
許可され、スペイン旅行中でウィルスからの難を逃れていたタミーとアンディの姉弟が彼のもとに帰ってきたのだった。
ドンは、母親は感染者に襲われ死んだ、とだけふたりに告げる。
なかなか、事実を受け止められないアンディは、母親を忘れない為に生前の写真を持ち帰ろうと
保護地区外の自宅へと侵入するのであった。
市内にある我が家へと向かったタミーによって、逃げ延びていたアリスが発見される。
アリスは生きていたのだった・・・
監視下にあった姉弟はすぐに保護され、アリスは医療センターに収監され、軍による厳密な検査の結果、“レイジ”に対する免疫力があることが判明し、ワクチンへの期待が開かれるのであった。
一方、子供たちに不信感をもたれたドンは感染を知らされていないまま、アリスの隔離されている医療センターに侵入し、見捨てて逃げたことを謝罪するかのように唇にキスをしてしまう。
この接触感染から“レイジ”が再発し、アリスを殺害し、基地内にウィルスを撒き散らしながら医療
センターを中心に、ドンの行動する先々で感染者が爆発的に増えてしまう・・・。
ドンはそれでも残った理性で子供たちを探し続けていた。
軍隊による封じ込めは不可能となり、隔離しようと集めた住民たちに瞬く間に感染が広がる。
そして、手の施しようがない最悪の状況でついに軍は緊急警報を発令する。
「コードレッド」
医療班のロス少佐はアリスの免疫性が子供たちに遺伝している可能性を考慮して二人を保護するが、群集の混乱に巻き込まれアンディーと離れ離れとなってしまう。
しかし、この最悪の現場のなかでも、タミーと思いが通じ合い無事再開する事が出来たのであった・・・。
その頃、ストーン准将は感染者の選り分けは不可能と判断し、感染者の射殺は勿論のこと、全住民の殺害をも指示する。
この、虐殺の最中、狙撃犯の一人ドイル軍曹は離反し、ロス少佐とともにタミーとアンディを連れて街を出ようとする。
その後、准将は街中に焼夷弾を落とすが、やはり封じ込めに失敗、ついに感染者は街の外に
溢れ出してしまう。
感染者はもとより、生きた人間までをも射殺という状況でドイル軍曹一行は感染者と軍隊に追われながら、ヘリ操縦士のフリンとスタジアムで合流しようとするが、軍隊がこの混乱を沈静化しようと開発した化学兵器による生物消滅作戦が彼らを待ち受けていた。
そして、消えゆくわずかな意識の中で子ども達を探す感染者となった父親ドンの姿もそこにあったのだ・・・・・
今回は、主人公達を襲う感染者もそうなんですが、その他にも人間率いる軍隊も敵になるんですよね。
一言で言ったら、沈静化出来なかったからといってやり過ぎですね(笑)
あと今回で、一番印象に残ったシーンは、やっぱりドンが感染者になってしまう場面ではないでしょうか?
僕自身、凄く皮肉な演出だなと感じたんですね。
それは、28日間生き延びて、安全が保障された中での生活をしていたのに、突如裏切った妻が現れ過去に彼女を裏切った報いに対し、詫びるようにキスをした事で感染してしまう。
彼女自身も、もしかしたら自分の中にウィルスがあると確信したうえで、ドンの行為をワザと受け
あの時に裏切られた思いを復讐し、さらに「感染」という絶望的な状況を望んでいたのでは
ないんじゃないか?と感じましたね。
前作もそうなんですが、この作品もサバイバルホラーという中で、「家族愛」というテーマも
盛り込まれているんですよね。
「28日後...」も父親・フランクと娘のハンナの家族を思いやる愛が、この絶望的な状況の中でジムとセリーナの中では、唯一の希望の象徴だったんです。
今回も、前作とはまた違った「家族愛」のテーマ性が演出されているんですね。
例えば、ドンが感染者という夢も希望もない怪物になってしまい、それと同時に消えていく人としての心の中では愛する子どもたちを思う気持ちが微かに残っていたのかも・・・
僕が思うに、愛する妻を犠牲にした罪悪感を自分なりに償おうとする気持ちの対象が、愛する
二人の子ども達を何があっても守り続けていくという思いもあったんではないでしょうか?
そして、やはり続編だと実感させてくれるのが、映画の冒頭シーンなんですよね。
ホラーと言えば、闇の中に潜むモノが恐怖を演出してくれるのが一般的なお約束だと思うんですけど、今作では、暗闇からドンと妻のアリスの会話のシーンから始まり、感染者から逃げてきた
子どもを家に入れた時の外の景色が目を見張るぐらいの快晴と絵に描いたような美しい草原なんですよね。
これから絶望的な惨劇など起こるはずの無いくらいの・・・・
この演出が凄いんですね、前作のラストシーンでは、この美しい場面がジムとセリーナ・ハンナ
に示された輝かしい未来の象徴として、描写されているのに対し、今作では関係無く感染者達が
主人公に襲い掛かってくるんですよね。
この容赦ない演出が、紛れも無い「続編」という意思を明確に感じさせられました。
ここも見所の一つかもしれません。
一滴の血からイギリス全土を破滅に追いやった死のウィルスが死滅して、28日後...
しかし、罪の罪悪感から皮肉にも広がったレイジの感染がまた新たな絶望を生むホラー作品、
「28週後...」
是非ご覧下され・・・・
気がつけば、夏の風物詩のかき氷を食べないといけない事に最近気がついた
僕がお送りするNO,Movie NO,Life!!のお時間でございます。
さて、今夜は金曜日ですね。
仕事が終わって休みモード全開の方にお届けするのは、やはりホラー映画。
先週は、ダニーボイル監督の「28日後...」をお送りしたんですが、今回ご紹介するのは、
その続編「28週後...」でございます。
前作では、全速力で走る感染者が登場すると同時に、「人間の性(さが)」も取り入れられた作品だったんですが、今回は、一貫してサバイバルホラー色が強いんですね。
勿論、この惨劇を通して繰り広げられる物語も存在するんですが、それをも忘れさせてくれるぐらい、感染者の存在が強烈なインパクトを残す作品でもあるんですよ。
さて、前作を知らない方も多数いらっしゃると思うのでここで前作の「28日後...」のストーリーを
ちょこっとだけご紹介しましょう。
研究所での動物実験が失敗し、死のウィルス(レイジ)が漏れてしまってから28日後。
誰もいない病院で昏睡状態から目覚めたバイク・メッセンジャーのジムは、廃墟と化したロンドンの街へさ迷い出る。
人を探して彼は教会に入るが、そこにいたのは、死体の山に紛れていたウィルスの感染者たち。
ウィルスは血液を媒介とし、数秒で人間の精神を破壊するので、感染者はすぐに殺さなければ自分の命はない。
やがてセリーナ、フランクとその娘ハンナといった仲間を得たジムは、特効薬を見つけたというラジオ放送を頼りに、マンチェスター郊外まで車を走らせる。
だが彼らを待っていたのは、炎上するマンチェスターだった。
そしてフランクが感染し、ハンナの目の前で凶暴化した彼を、ヘンリー少佐が指揮を取る軍人たちが射殺し、ジムたちは軍に保護されるが、ヘンリー少佐は部下たちに女を与える目的で助けていたのだった。
反逆したジムは、セリーナとハナを連れて安全な場所に逃げることに成功する。
そして、28日過ぎたある日の平和な午後、上空に戦闘機の姿を見つけ、自分たちの生存を知らせるのだった・・・・。
今作では、レイジウィルスに感染した感染者が全て死に絶えた事を確認し、アメリカ軍の厳しい
監視下のもとでイギリスが徐々に復興していくシーンから物語が始まるんですね。
この厳重な中で、どうやって死滅したレイジウィルスが再発していったのかも、見所の一つなんですよ。
それでは、お待たせしました、今回の作品「28週後...」のストーリーをご紹介です。
近未来のイギリス。
感染すると見境なく人間が狂暴化してしまうレイジウイルスが発生してから28日後。
ドンと妻のアリスは、他の生存者と共に山荘に立て篭もっていた。
ある日、一人の子供がドン達が避難している家に逃げ込んでくるとアリスは独断で山荘の中に
迎えるが、子供を追ってきた感染者によって、たちまち強襲を受けてしまう。
感染者たちを振り切り、自分が生きるために妻さえも見捨て、ドンは一人で家から逃げ出しボートでの脱出後、無事に逃れるのだった。
ウイルスの発生から28週後、安全宣言が出されたロンドンでは米軍を主導としたNATO軍の保護下で都市の復興が進んでいた。
そして保護地区で暮らし始めたドンのもとに、海外からの帰国者も検査を受けた後、住むことを
許可され、スペイン旅行中でウィルスからの難を逃れていたタミーとアンディの姉弟が彼のもとに帰ってきたのだった。
ドンは、母親は感染者に襲われ死んだ、とだけふたりに告げる。
なかなか、事実を受け止められないアンディは、母親を忘れない為に生前の写真を持ち帰ろうと
保護地区外の自宅へと侵入するのであった。
市内にある我が家へと向かったタミーによって、逃げ延びていたアリスが発見される。
アリスは生きていたのだった・・・
監視下にあった姉弟はすぐに保護され、アリスは医療センターに収監され、軍による厳密な検査の結果、“レイジ”に対する免疫力があることが判明し、ワクチンへの期待が開かれるのであった。
一方、子供たちに不信感をもたれたドンは感染を知らされていないまま、アリスの隔離されている医療センターに侵入し、見捨てて逃げたことを謝罪するかのように唇にキスをしてしまう。
この接触感染から“レイジ”が再発し、アリスを殺害し、基地内にウィルスを撒き散らしながら医療
センターを中心に、ドンの行動する先々で感染者が爆発的に増えてしまう・・・。
ドンはそれでも残った理性で子供たちを探し続けていた。
軍隊による封じ込めは不可能となり、隔離しようと集めた住民たちに瞬く間に感染が広がる。
そして、手の施しようがない最悪の状況でついに軍は緊急警報を発令する。
「コードレッド」
医療班のロス少佐はアリスの免疫性が子供たちに遺伝している可能性を考慮して二人を保護するが、群集の混乱に巻き込まれアンディーと離れ離れとなってしまう。
しかし、この最悪の現場のなかでも、タミーと思いが通じ合い無事再開する事が出来たのであった・・・。
その頃、ストーン准将は感染者の選り分けは不可能と判断し、感染者の射殺は勿論のこと、全住民の殺害をも指示する。
この、虐殺の最中、狙撃犯の一人ドイル軍曹は離反し、ロス少佐とともにタミーとアンディを連れて街を出ようとする。
その後、准将は街中に焼夷弾を落とすが、やはり封じ込めに失敗、ついに感染者は街の外に
溢れ出してしまう。
感染者はもとより、生きた人間までをも射殺という状況でドイル軍曹一行は感染者と軍隊に追われながら、ヘリ操縦士のフリンとスタジアムで合流しようとするが、軍隊がこの混乱を沈静化しようと開発した化学兵器による生物消滅作戦が彼らを待ち受けていた。
そして、消えゆくわずかな意識の中で子ども達を探す感染者となった父親ドンの姿もそこにあったのだ・・・・・
今回は、主人公達を襲う感染者もそうなんですが、その他にも人間率いる軍隊も敵になるんですよね。
一言で言ったら、沈静化出来なかったからといってやり過ぎですね(笑)
あと今回で、一番印象に残ったシーンは、やっぱりドンが感染者になってしまう場面ではないでしょうか?
僕自身、凄く皮肉な演出だなと感じたんですね。
それは、28日間生き延びて、安全が保障された中での生活をしていたのに、突如裏切った妻が現れ過去に彼女を裏切った報いに対し、詫びるようにキスをした事で感染してしまう。
彼女自身も、もしかしたら自分の中にウィルスがあると確信したうえで、ドンの行為をワザと受け
あの時に裏切られた思いを復讐し、さらに「感染」という絶望的な状況を望んでいたのでは
ないんじゃないか?と感じましたね。
前作もそうなんですが、この作品もサバイバルホラーという中で、「家族愛」というテーマも
盛り込まれているんですよね。
「28日後...」も父親・フランクと娘のハンナの家族を思いやる愛が、この絶望的な状況の中でジムとセリーナの中では、唯一の希望の象徴だったんです。
今回も、前作とはまた違った「家族愛」のテーマ性が演出されているんですね。
例えば、ドンが感染者という夢も希望もない怪物になってしまい、それと同時に消えていく人としての心の中では愛する子どもたちを思う気持ちが微かに残っていたのかも・・・
僕が思うに、愛する妻を犠牲にした罪悪感を自分なりに償おうとする気持ちの対象が、愛する
二人の子ども達を何があっても守り続けていくという思いもあったんではないでしょうか?
そして、やはり続編だと実感させてくれるのが、映画の冒頭シーンなんですよね。
ホラーと言えば、闇の中に潜むモノが恐怖を演出してくれるのが一般的なお約束だと思うんですけど、今作では、暗闇からドンと妻のアリスの会話のシーンから始まり、感染者から逃げてきた
子どもを家に入れた時の外の景色が目を見張るぐらいの快晴と絵に描いたような美しい草原なんですよね。
これから絶望的な惨劇など起こるはずの無いくらいの・・・・
この演出が凄いんですね、前作のラストシーンでは、この美しい場面がジムとセリーナ・ハンナ
に示された輝かしい未来の象徴として、描写されているのに対し、今作では関係無く感染者達が
主人公に襲い掛かってくるんですよね。
この容赦ない演出が、紛れも無い「続編」という意思を明確に感じさせられました。
ここも見所の一つかもしれません。
一滴の血からイギリス全土を破滅に追いやった死のウィルスが死滅して、28日後...
しかし、罪の罪悪感から皮肉にも広がったレイジの感染がまた新たな絶望を生むホラー作品、
「28週後...」
是非ご覧下され・・・・
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