2013年11月22日
ちょっとした好奇心から、始まったただの遊びは、人間の心の闇でさえも、覗かれてしまう・・・
皆さんこんばんは
先日、朝の通勤ラッシュで、もう無理だろうと思えるぐらいギュギュになった電車を駅のホームから見ていたんですが、本当に窮屈そうで、早く扉を閉めて発車すれば、いいものをなかなか電車は発車する事ができず、外に押し出されないように手を扉上にしがみ付いて、(まるでえび反りを思わせるかのような)頑張っている中年のオッサンを見ていたら、笑いを通り越して哀愁すら感じてしまった僕がお送りするNO,movie NO,life!!のお時間でございます
・・・というか、もの凄く久しぶりなブログ更新でございます。
前回の最終更新日を見てみたら、なんと9月・・・約3ヶ月ぶりの更新でございます
さてさて、この空白の3ヶ月は何をしていたかと言うと、最初の2ヶ月は音楽とデザインの勉強をしておりました。
そして、問題の1ヶ月は、モンハン4が発売されたので、軽くモンハン廃人と化してました(笑)
でも、ちゃんと外の空気と暖かな太陽の日差しは毎日浴びておりましたよ。
さて、いきなりなんですがもし皆さんが、3ヶ月間家にいないといけない状況だったら、自分の家で毎日何をしますか・・・?
この答えは人それぞれ・・・ここぞとばかりに、寝る人もいれば、溜まっていたゲーム消化に費やしたり・・・本を読んだり・・・テレビを見ながらまったり過ごしたりなどなど。
そこで、やっと今夜ご紹介する映画のご登場です。
その作品とは、自宅から出られない青年が、親友を味方に、携帯電話やパソコン、ビデオカメラを駆使して猟奇犯の正体を追うサスペンススリラー「ディスタービア」でございます。
この映画なんですが、一言でいえば他人の家・隣人の家を覗く趣味の悪い青年が、偶然にもニュースで報道されていた殺人鬼が、彼の隣のちょっとイカしたオッサンの行動と重なる所があったので、興味本位で監視してみたら後々大変な事件に巻き込まれてしまう・・・・という内容なんですね。
もっと、分かりやすく言えば「ホームアローン3」のサスペンスバージョンです(笑)
個人的に・・・・そう思いました。
そして、今作に登場している高校生ケールには、「トランスフォーマーシリーズ」・「インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国」、「イーグル・アイ」で主役を演じたシャイア・ラブーフなんですね。
個人的には、今回彼の友達でもあるロニー演じるアーロン・ヨーが出演している所がびっくりしました(笑)
彼は、世界中を恐怖のどん底に突き落とした1980年製作の同名ホラーをリメイク作品「13日の金曜日」にも出演していたんですね。
まさか、またここで彼の姿を見ることになるとは・・・・
それでは、ここで自宅軟禁中の青年が、近所ののぞき見を始めたせいで事件に巻き込まれていく様子を描写する予測不可能なサスペンス映画「ディスタービア」のストーリーをご紹介しましょう。
郊外の住宅地に住む男子高校生ケールは、目の前で最愛の父を自動車事故で亡くしてしまう。
深い悲しみによって自暴自棄になり、母親のジュリーや教師に対しても無愛想で陰気な態度を見せるようになってしまう。
そんなある日、宿題をやってこなかったことを教師に咎められたケールは、怒りを爆発させ、その教師を殴ってしまうのだった。
裁判所から言い渡された処罰は、3ヶ月の自宅謹慎。
ケールの足首には、半径30メートルを超えると警察に通報されるGPS監視システムが取り付けられてしまう。
母親からはテレビやコンピューターゲームまでも取り上げられ、自宅内で退廃的な生活を送っていたが、
退屈しのぎに何気なく近所の覗き見をするようになる。
妻の外出中にメイドと浮気をする夫、隣に引っ越してきた美しい同級生アシュリーなどを見ているうちに、ケールは窓の外に見える光景に好奇心を抱き始めていた。
やがて、アシュリーとも親しくなり、親友のロニーを交え3人でちょっとした“覗き見ゲーム”にのめり込んでいく。
ある日、ケールは偶然にも血まみれのゴミ袋を引きずる人影を偶然にも目撃してしまう。
同じ頃、付近では赤毛の女性ばかりが行方不明になる事件が連続して起こっていた。
ケールは、家の裏手に住むミスター・ターナーが事件の容疑者と同じ車に乗っていることに気づき、疑念を抱くようになるのだった。
次々と浮かび上がるターナーの不審な行動の真相を探るため、ケールはデジタル機器を利用して、
アシュリーやロニーと共に彼を監視し覗きを続けていく日々が始まった。
しかし、その行動はミスター・ターナーに察知されていたのだった……。
そして、ちょっとした興味本位から始まった“覗き見ゲーム”が彼らに思いもよらない恐怖の影を落とし始める・・・・。
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さて、今回久しぶりにご紹介している映画、「ディスタービア」なんですが、普通に面白かったなと思いましたよ(笑)
僕自身、いつもレンタル屋さんで借りる時は、ジャケ借り(ジャケットのデザインなどで判断し、借りること)、なんで、ほとんどが普通ぐらいか、運がよければ大好きなB級映画的な内容がほとんどなんですね。
でも、今作は物語の中に様々な、伏線や緊張感も演出されていてなかなかの作品でした。
特に、主人公が置かれている状況を軸にして、ストーリーが自然な流れで進んでいく所が印象的でしたね。
あらすじにも書いてあるんですが、彼の置かれている映画内での状況は、僕達がいる現実的な生活としても考えられるんです。
まぁ、家から出たら警報器がなって警察が来る事はありませんが・・・・
いつも学校に行っている時間・・・仕事にいっている時間が急に無くなってしまって、とりあえず家にずっといないといけなくなったら・・・・?
ブログの最初でも書いたように、家で過ごす時間は、人それぞれだと思うんですが、その中で普段意識してなかった隣人の行動など、際立つて感じられる時間でもあると感じらたんですね。
最初は、本当に些細な好奇心からだと思うんですが、それが自分自身の中で膨れ上がり気が付けば、興味の範囲を超えてしまっている・・・そして、好奇心から始まった行為が、最終的に「生活の一部」となってしまい、何か分からない「モノ」に支配されていくんですね。
今作では、隣人のターナーが「好奇心の対象」でもあるんですが、僕が感じたのはターナーという存在は、ただ映画の一部としてしか存在の意味を成してなく、それ以上に彼の行動を追いかけてしまう「好奇心」という人間誰もが持っている感情を突き詰めた「結果」を描いているように思えたんです。
この他にも、主人公ケールの隣に引っ越してきた、アシュリーという女の子も最初は仲良くなりたいけど
自分は家を出る事を許されていないので、声も掛ける事が出来なかったんです。
そんな時彼が取った行動が、彼女の家を覗く事で彼女のライフスタイルを知る事になるんです。
何時から何時まで、プールに入って・・・何時なったら寝るみたいな・・・こと細かくなんですね。
まぁ、少しネタばれになるんですが、彼らが些細な事で喧嘩した時、ケールが彼女に覗いていた事実を告白するんです。
その結果、彼女は怒りながらも、自分が今まで他人に気付いて欲しかった事をケールに言われ、彼女は彼に心を許すんですね。
この上記の内容も、彼女を覗いていたからこそ上手くいった「結果」でもあるんです。
なので、この作品は「好奇心」という感情により、振り回される人間の「結果」の果てを描いている映画だと感じたんです。
あと、下記のポスター画像もそうなんですが、やはり今作は「覗く」というテーマを軸に描かれているんですね。
主人公の場合、本当に「覗くという行為」=「双眼鏡」というアイテムで、伺うことができるんですが、劇中でも、双眼鏡からの視点も演出としてあり、人間の目から見る隣人の姿と双眼鏡から見る隣人の姿が、まるで別世界を見ているかのような感じにもなるんです。
勿論、同じ隣人を見ているので、別物という事は一切ないんですが・・・でも何故そのような演出を
見せるのか・・・?
個人的に思ったのが、双眼鏡という存在が、人間と人間の心を繋ぐ、覗く事に一番相応しい身近な道具だからかな?と思ったんです。
当たり前なんですが、実際「人間の目」で見た時より、双眼鏡で見た時の方がズームになっているので、明らかに見る対象が近いですよね。
その効果で、目では確認出来ない唇や目の色など、双眼鏡では確認できる・・・この理由の延長線上に「人間の心」も「もしかしたら見えてしまう・・・?」という「思い込み」や「もしかしたら・・・」などの意味も込められて「双眼鏡」という存在が劇中では、重要なキーアイテムになっているのではないでしょうか?
それによって、上記でも書いた「人の心を双眼鏡で覗いた結果」=「彼女の心の奥を知る事ができ、思いが通じ合えるようになった」、「人の心を双眼鏡で覗いた結果」=「いつもは優しそうな隣人が、殺人鬼だった・・・」なども、違う意味で考えられるようにもなるんですね。
映画の世界では、全て結果オーライでも、やっぱり覗きは悪趣味ですね・・・(笑)
アメリカでロングランヒットを記録した予測不可能なサスペンス「ディスタービア」。
是非、ご覧下され。
遅くなりましたが・・・今日から、更新再開です。
NO,movie NO,life!!これからもよろしくお願い致します。
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