2012年12月05日
サードインパクトから約14年・・・「エヴァの呪縛」にとり憑かれた子ども達が、己の信じる道を 主張する為、今再び戦場を駆け巡る・・・・。
皆さんこんばんは
最近、街を歩いているとクリスマスに向けて予約販売しているケンタッキーのセットが凄く美味しそうに見えてしまい、気がつけばお店に入って毎週食べてしまう、季節外れの食欲全開!!な
僕がお送りするNO,movie NO,life!!のお時間です
さて、今夜お送りする作品は、カテゴリーを「最近見た映画」と題しまして昨日映画館で鑑賞した作品、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」をご紹介したいと思います。
今作は一応、前回ご紹介した「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 」の続編なんですが、この新劇場版お約束の物語としては、全く新しいオリジナルストーリーになっているんです
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 」、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 」も新劇場版としてTV版には無いオリジナルシーンは多数存在していたんですが、一応TV版を踏まえての演出だったので、驚きも
少なず見る事は出来たんですけど、今作に関してはTV版の軸を一切辿らず、完全新作としての
作品に仕上がっていたんです。
なので、サブタイトル通り「急展開」な映画になっているんですね。
それではここで、碇シンジがニアサードインパクトを発生させてから約14年・・・新たな舞台で描かれている独自のストーリーで彩った作品、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」のあらすじをご紹介しましょう。
碇シンジとヱヴァンゲリヲン初号機の覚醒によってもたらされた「ニアサードインパクト」から14年後。
葛城ミサトをはじめ旧ネルフ職員らは、反ネルフ組織「ヴィレ」を結成し、ネルフのエヴァを殲滅すべく活動していた。
ヴィレはエヴァ改2号機(搭乗者:式波・アスカ・ラングレー)と8号機(搭乗者:真希波・マリ・イラストリアス)によって、衛星軌道上にネルフが封印していた初号機を強奪する「US作戦」を実行する。
改2号機は自動防衛システム「コード4A」の妨害を受けるが、8号機の援護射撃でそれを突破。
さらに初号機とともに格納されていた「コード4B」の迎撃により窮地に陥るも、一時的に覚醒した
初号機によって助けられ、2号機は初号機とともに地球へと帰還するのだった。
ヴィレ(WILLE)の艦艇・ヴンダーヴィレの艦艇「AAA ヴンダー」で目覚めたシンジは、ヴィレのメンバー、14年経ったミサトやリツコらと再会するが、「ニアサードインパクト」を引き起こした罪人として扱われ、もうエヴァには乗らないように警告される。
ヴンダーは「コード4C」の襲撃を受けるが、空中戦を展開しそれらを殲滅する。
その戦闘後、リツコはシンジに、初号機から保護されたのは彼のみで、第10使徒から助けたはずの綾波レイは発見されなかったこと、そしてシンジが今後エヴァに乗りそれを覚醒させた場合、装着された首輪「DSSチョーカー」が発動し死ぬことを告げるのであった。
そこに、ネルフのエヴァMark.09がヴンダーを襲撃し、シンジを連れ戻そうとし、搭乗者・レイの声を聞いたシンジは、ミサトたちの警告を無視してネルフへと向かう。
地表にあった第3新東京市が消滅し、荒廃したネルフ本部へ戻ったシンジは、碇ゲンドウから渚カヲルとともにエヴァ第13号機に乗るよう命じられる。
シンジはレイが生きていたことを知り、さらにピアノの連弾を通してカヲルと親しくなり次第に元気を取り戻すのだった。
しかし、自分が14年前に起こした「ニアサードインパクト」が原因で一面真っ赤な荒廃した世界になったこと、そしてレイが自分の母ユイの複製体であり、自分の知るレイは助けられなかったことを知り、絶望してしまう。
第13号機完成後も、シンジは「首輪があるからエヴァには乗れない」「乗っても何も良いことはない」「誰も信じられない」とカヲルを拒むが、カヲルがシンジの首輪を外して自分の首に移し、さらに「第13号機がロンギヌスの槍とカシウスの槍を手にすれば世界をやり直せる」と説得したことで、カヲルと一緒に第13号機へと乗り込むことを決めるのだった。
シンジとカヲルを乗せたエヴァ第13号機は、アヤナミレイの乗るMark.09とともにサードインパクト爆心地であるセントラルドグマ最深部へ辿りつくが、カヲルはリリスとMark.06に刺さる槍を見て、そこにあるべき槍ではないと困惑する。
さらに、アスカの改2号機とマリの8号機の妨害を受けるが、シンジはそれを退けて槍を引き抜こうとする。
カヲルは止めようとするがシンジはそれを拒み、カヲルからのエヴァの制御を遮断して、遂に2本の槍を抜いてしまう。
すると第2使徒リリスの骸が形象崩壊し、Mark.06の体内に潜んでいた第12使徒が活動を再開してしまうのであった。
最近、街を歩いているとクリスマスに向けて予約販売しているケンタッキーのセットが凄く美味しそうに見えてしまい、気がつけばお店に入って毎週食べてしまう、季節外れの食欲全開!!な
僕がお送りするNO,movie NO,life!!のお時間です
さて、今夜お送りする作品は、カテゴリーを「最近見た映画」と題しまして昨日映画館で鑑賞した作品、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」をご紹介したいと思います。
今作は一応、前回ご紹介した「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 」の続編なんですが、この新劇場版お約束の物語としては、全く新しいオリジナルストーリーになっているんです
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 」、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 」も新劇場版としてTV版には無いオリジナルシーンは多数存在していたんですが、一応TV版を踏まえての演出だったので、驚きも
少なず見る事は出来たんですけど、今作に関してはTV版の軸を一切辿らず、完全新作としての
作品に仕上がっていたんです。
なので、サブタイトル通り「急展開」な映画になっているんですね。
それではここで、碇シンジがニアサードインパクトを発生させてから約14年・・・新たな舞台で描かれている独自のストーリーで彩った作品、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」のあらすじをご紹介しましょう。
碇シンジとヱヴァンゲリヲン初号機の覚醒によってもたらされた「ニアサードインパクト」から14年後。
葛城ミサトをはじめ旧ネルフ職員らは、反ネルフ組織「ヴィレ」を結成し、ネルフのエヴァを殲滅すべく活動していた。
ヴィレはエヴァ改2号機(搭乗者:式波・アスカ・ラングレー)と8号機(搭乗者:真希波・マリ・イラストリアス)によって、衛星軌道上にネルフが封印していた初号機を強奪する「US作戦」を実行する。
改2号機は自動防衛システム「コード4A」の妨害を受けるが、8号機の援護射撃でそれを突破。
さらに初号機とともに格納されていた「コード4B」の迎撃により窮地に陥るも、一時的に覚醒した
初号機によって助けられ、2号機は初号機とともに地球へと帰還するのだった。
ヴィレ(WILLE)の艦艇・ヴンダーヴィレの艦艇「AAA ヴンダー」で目覚めたシンジは、ヴィレのメンバー、14年経ったミサトやリツコらと再会するが、「ニアサードインパクト」を引き起こした罪人として扱われ、もうエヴァには乗らないように警告される。
ヴンダーは「コード4C」の襲撃を受けるが、空中戦を展開しそれらを殲滅する。
その戦闘後、リツコはシンジに、初号機から保護されたのは彼のみで、第10使徒から助けたはずの綾波レイは発見されなかったこと、そしてシンジが今後エヴァに乗りそれを覚醒させた場合、装着された首輪「DSSチョーカー」が発動し死ぬことを告げるのであった。
そこに、ネルフのエヴァMark.09がヴンダーを襲撃し、シンジを連れ戻そうとし、搭乗者・レイの声を聞いたシンジは、ミサトたちの警告を無視してネルフへと向かう。
地表にあった第3新東京市が消滅し、荒廃したネルフ本部へ戻ったシンジは、碇ゲンドウから渚カヲルとともにエヴァ第13号機に乗るよう命じられる。
シンジはレイが生きていたことを知り、さらにピアノの連弾を通してカヲルと親しくなり次第に元気を取り戻すのだった。
しかし、自分が14年前に起こした「ニアサードインパクト」が原因で一面真っ赤な荒廃した世界になったこと、そしてレイが自分の母ユイの複製体であり、自分の知るレイは助けられなかったことを知り、絶望してしまう。
第13号機完成後も、シンジは「首輪があるからエヴァには乗れない」「乗っても何も良いことはない」「誰も信じられない」とカヲルを拒むが、カヲルがシンジの首輪を外して自分の首に移し、さらに「第13号機がロンギヌスの槍とカシウスの槍を手にすれば世界をやり直せる」と説得したことで、カヲルと一緒に第13号機へと乗り込むことを決めるのだった。
シンジとカヲルを乗せたエヴァ第13号機は、アヤナミレイの乗るMark.09とともにサードインパクト爆心地であるセントラルドグマ最深部へ辿りつくが、カヲルはリリスとMark.06に刺さる槍を見て、そこにあるべき槍ではないと困惑する。
さらに、アスカの改2号機とマリの8号機の妨害を受けるが、シンジはそれを退けて槍を引き抜こうとする。
カヲルは止めようとするがシンジはそれを拒み、カヲルからのエヴァの制御を遮断して、遂に2本の槍を抜いてしまう。
すると第2使徒リリスの骸が形象崩壊し、Mark.06の体内に潜んでいた第12使徒が活動を再開してしまうのであった。
今回この作品をみた感想は、主人公・碇シンジがとても悲劇的に描かれている所でしたね。
「破」のラストシーンで、「綾波レイを助けた」という事が、14年後に目覚めた彼の絶対的な希望でもあったのに、回収されたエヴァ初号機からは、レイの姿は確認する事は出来ず、この行為によって人類が破滅してしまったという事実も突きつけられ、彼自身、行き場のない虚無感と絶望感でいっぱいになってしまうんです
その状況の中で、彼の唯一の救いが、渚カヲルとの出会と、ヴンダーヴィレの艦艇からシンジを連れ出したアヤナミレイの存在だったんです。
でも、この場所にいるアヤナミレイという人物は、碇シンジが知っている彼女で無く、無機質なクローンのような存在でしかないんですね。
それでも、シンジは自分自身の希望という「思い」を消さない為に、彼が知っていた頃、綾波レイが本を読んでいた事を思い出し、彼女の部屋の前に、毎日何冊も本を置いていくんです。
でも、この場所に存在しているアヤナミレイは本を読むという行為すら分からないと思わせるような口ぶりで、全く興味を示さず、シンジに対して無機質な感情で受け答えをするんですね。
彼自身、このアヤナミレイが、自分の知っている綾波レイという違う事実は心の何処かでは理解していたのに、それを認めたくない行動の果てが、彼女に毎日本を持っていき、少しでも自分が見覚えのある彼女の姿を見て、自分への安心感を得たい・・・という心境が伺えるシーンでもあったんです。
でも、彼が思っていた通りにはならず、結局は辛い現実しか待っていなかったんですね。
そして、この空虚となった彼の心を埋めたのが、渚カヲルの存在だったんです。
彼は、シンジに対してピアノを共に連弾しようと提案するんですよ。
初めは、ピアノという楽器に対して抵抗のあったシンジだったんですけど、カヲルとの楽しい「音遊び」に
曇っていた彼の心が、次第に晴れていくんですね。
その証拠に今作のポスターのデザインでも伺える、シンジとカヲルが背中合わせで星空を眺めている様子も、壊れそうになっていた彼の心を、カヲルの存在、彼と出会えたからこそ、この状況の中でも気持ちに余裕が出てきて「綺麗な星」を見る事ができ、それと同時に、絶望感の中にいた自分の存在も、少しだけ明るく照らされているような「つかの間の安らぎ」という意味も込めて描かれているようにも思えたんですね。
それに加え、劇中で流れているピアノの旋律もシンジの心境を表現しているかのような様々なメロディーでバックに流れているのも印象的だったんですよ。
その後、シンジがカヲルに自分が知らない「サードインパクト」の真実を訪ねる事となり、カヲルはこの惨劇の原因となったのが、「破」のラストで描かれている初号機の覚醒がトリガーとなり、「ニアサードインパクト」から「サードインパクト」になってしまった・・・という事実をシンジに告げると彼は、「自分が原因でこのような状況になったという」信じがたい真実に拒絶してしまうんです。
でも、この悲劇的な状況を元に戻せるという希望をカヲルから聞かされ、エヴァンゲリオン第13号機に搭乗するんですね。
しかし、復元の可能性を秘めているロンギヌスの槍とカシウスの槍を見た瞬間、カヲルの中に小さな疑惑が生まれるんです。
何処か、嫌な予感がカヲルの頭を過ぎり、同乗していたシンジに「ここは一旦戻ろう」と問いかけるんですけど、シンジは今ままでの自分の行為が、このロンギヌスの槍とカシウスの槍によって帳消しになるならという一心で、カヲルの忠告も耳に入らない状況だったんです。
そして、シンジはこの二つの槍を抜いてしまった結果、覚醒した第13号機は父親ゲンドウの罠によって第13使徒に堕とされたカヲルをトリガーとして、「フォースインパクト」が発動してしまい、「セカンドインパクト」の悲劇が再来してしまうんです。
シンジは「純粋」に「世界を復元したい、自分の罪を償いたい」という思うでいっぱいだったのに、彼の意思とは、また違う方向に運命が流れてしまったんですね。
なので、今作で登場するシンジは、やっぱり可愛そうな存在なんですよ。
その他にも、今作のサブタイトルとなっている「Q」(Quickening=胎動)という意味も、僕自身、鑑賞しながら思ったのが、この「Quickening」という意味以外にも、「Question」というテーマも隠されているようにも思えたんです。
例えば、14年の間眠っていたシンジが、一番最初に取った行動が、「質問」なんですね。
当然、観客である僕らも、「破」の続きから見ていればシンジと同じ状況な訳であって、「なんでいきなり、こんな展開になっているの?」みたいな感覚に陥っているんです。
でも、誰も答えてくれず、ネルフ本部に移され初めて、カヲルとゲンドウの側近でもある冬月が答えてくれるんです。
質問に関するカヲルの答えが、上記でも書いたように、シンジの行為でサードインパクトが発生してしまった・・・という解答でもあり、冬月の答えが、シンジが載っていた初号機の中に彼の母親でもある「碇ユイ」の魂が存在し、父親でもあるゲンドウの本当の目的・・・など、この二つのキーワードを得るために「Question」した「質問」が「Quickening=胎動」という作品全体の「答え」のような意味も感じる
事ができたんですね。
そして、今作で僕が好きな見所シーンは、サードインパクトの爆心地で戦うエヴァンゲリオンですね。
今まで、あまりエヴァ同士の激しい戦闘シーンは無かったんですが、今作は今までのエヴァの覆すかのような戦いに大人気なく夢中になりましたね(笑)
しかも、初号機を彷彿させるかのような第13号機と改2号機の戦闘シーンは見所ですよ
「破」から14年後の世界を描き、少年の葛藤・苦悩を極限にまで描いた新劇場版3作目、
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」。
「破」のラストシーンで、「綾波レイを助けた」という事が、14年後に目覚めた彼の絶対的な希望でもあったのに、回収されたエヴァ初号機からは、レイの姿は確認する事は出来ず、この行為によって人類が破滅してしまったという事実も突きつけられ、彼自身、行き場のない虚無感と絶望感でいっぱいになってしまうんです
その状況の中で、彼の唯一の救いが、渚カヲルとの出会と、ヴンダーヴィレの艦艇からシンジを連れ出したアヤナミレイの存在だったんです。
でも、この場所にいるアヤナミレイという人物は、碇シンジが知っている彼女で無く、無機質なクローンのような存在でしかないんですね。
それでも、シンジは自分自身の希望という「思い」を消さない為に、彼が知っていた頃、綾波レイが本を読んでいた事を思い出し、彼女の部屋の前に、毎日何冊も本を置いていくんです。
でも、この場所に存在しているアヤナミレイは本を読むという行為すら分からないと思わせるような口ぶりで、全く興味を示さず、シンジに対して無機質な感情で受け答えをするんですね。
彼自身、このアヤナミレイが、自分の知っている綾波レイという違う事実は心の何処かでは理解していたのに、それを認めたくない行動の果てが、彼女に毎日本を持っていき、少しでも自分が見覚えのある彼女の姿を見て、自分への安心感を得たい・・・という心境が伺えるシーンでもあったんです。
でも、彼が思っていた通りにはならず、結局は辛い現実しか待っていなかったんですね。
そして、この空虚となった彼の心を埋めたのが、渚カヲルの存在だったんです。
彼は、シンジに対してピアノを共に連弾しようと提案するんですよ。
初めは、ピアノという楽器に対して抵抗のあったシンジだったんですけど、カヲルとの楽しい「音遊び」に
曇っていた彼の心が、次第に晴れていくんですね。
その証拠に今作のポスターのデザインでも伺える、シンジとカヲルが背中合わせで星空を眺めている様子も、壊れそうになっていた彼の心を、カヲルの存在、彼と出会えたからこそ、この状況の中でも気持ちに余裕が出てきて「綺麗な星」を見る事ができ、それと同時に、絶望感の中にいた自分の存在も、少しだけ明るく照らされているような「つかの間の安らぎ」という意味も込めて描かれているようにも思えたんですね。
それに加え、劇中で流れているピアノの旋律もシンジの心境を表現しているかのような様々なメロディーでバックに流れているのも印象的だったんですよ。
その後、シンジがカヲルに自分が知らない「サードインパクト」の真実を訪ねる事となり、カヲルはこの惨劇の原因となったのが、「破」のラストで描かれている初号機の覚醒がトリガーとなり、「ニアサードインパクト」から「サードインパクト」になってしまった・・・という事実をシンジに告げると彼は、「自分が原因でこのような状況になったという」信じがたい真実に拒絶してしまうんです。
でも、この悲劇的な状況を元に戻せるという希望をカヲルから聞かされ、エヴァンゲリオン第13号機に搭乗するんですね。
しかし、復元の可能性を秘めているロンギヌスの槍とカシウスの槍を見た瞬間、カヲルの中に小さな疑惑が生まれるんです。
何処か、嫌な予感がカヲルの頭を過ぎり、同乗していたシンジに「ここは一旦戻ろう」と問いかけるんですけど、シンジは今ままでの自分の行為が、このロンギヌスの槍とカシウスの槍によって帳消しになるならという一心で、カヲルの忠告も耳に入らない状況だったんです。
そして、シンジはこの二つの槍を抜いてしまった結果、覚醒した第13号機は父親ゲンドウの罠によって第13使徒に堕とされたカヲルをトリガーとして、「フォースインパクト」が発動してしまい、「セカンドインパクト」の悲劇が再来してしまうんです。
シンジは「純粋」に「世界を復元したい、自分の罪を償いたい」という思うでいっぱいだったのに、彼の意思とは、また違う方向に運命が流れてしまったんですね。
なので、今作で登場するシンジは、やっぱり可愛そうな存在なんですよ。
その他にも、今作のサブタイトルとなっている「Q」(Quickening=胎動)という意味も、僕自身、鑑賞しながら思ったのが、この「Quickening」という意味以外にも、「Question」というテーマも隠されているようにも思えたんです。
例えば、14年の間眠っていたシンジが、一番最初に取った行動が、「質問」なんですね。
当然、観客である僕らも、「破」の続きから見ていればシンジと同じ状況な訳であって、「なんでいきなり、こんな展開になっているの?」みたいな感覚に陥っているんです。
でも、誰も答えてくれず、ネルフ本部に移され初めて、カヲルとゲンドウの側近でもある冬月が答えてくれるんです。
質問に関するカヲルの答えが、上記でも書いたように、シンジの行為でサードインパクトが発生してしまった・・・という解答でもあり、冬月の答えが、シンジが載っていた初号機の中に彼の母親でもある「碇ユイ」の魂が存在し、父親でもあるゲンドウの本当の目的・・・など、この二つのキーワードを得るために「Question」した「質問」が「Quickening=胎動」という作品全体の「答え」のような意味も感じる
事ができたんですね。
そして、今作で僕が好きな見所シーンは、サードインパクトの爆心地で戦うエヴァンゲリオンですね。
今まで、あまりエヴァ同士の激しい戦闘シーンは無かったんですが、今作は今までのエヴァの覆すかのような戦いに大人気なく夢中になりましたね(笑)
しかも、初号機を彷彿させるかのような第13号機と改2号機の戦闘シーンは見所ですよ
「破」から14年後の世界を描き、少年の葛藤・苦悩を極限にまで描いた新劇場版3作目、
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」。
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