『自分らしい仕事、自分らしい働き方』をテーマにしています。
29回目の講座は、いつものスゴロク解説でなく
「比べてみたら」という内容になります。
これまで取り上げてきた企業と主人公を比べ
見過ごしがちで気づかなかったことを明らかにしていきます。
今回比べてみたのは、「2000年代前半に株式上場した4社
(IT企業・DeNAとアナログ企業・カレーCoCo壱など)です。
タイトルは、「2000年代に株式上場した4社を比べてみたら
IT企業は売上・利益が急拡大・不安定
アナログ企業は売上・利益が微増・安定」です。
(「スゴロク(スゴロクはカタカナ)で学ぶ ユーチューブ」
でご覧いただけます。
ユーチューブで取り上げた2000年上場の会社4社の実態は
IT企業
@ DeNA(設立1999年)
2005年 東証マザーズ上場
2006年 「モバイルゲーム」配信開始、アプリゲームが大ヒット
2013年 売上2000億円突破
A ミクシィ(1999年泣Cー・マーキュリー設立)
2006年「潟~クシィ」に社名変更
2004年 SNS「mixi」の運営開始
2006年 東証マザーズ上場
2013年 「モンスターストライク」サービス開始・大ヒット、
2016年 売上2000億円突破
B「CoCo壱番屋」(1978年開業)
1982年 個人商店から法人化「活番屋」設立
2001年 株式店頭公開(2月決算)
2022年 売上450億円
Cリサイクルショップ・トレジャーファクトリー(設立1995年)
2007年 東証マザーズ上場
2022年 売上233億円
この4社の業績を比較すると次のような傾向となります。
@IT企業「DeNA」「ミクシィ」は売上・営業利益とも急拡大するが
ゲームがヒットするかどうかで大きく業績が変化(急上昇・急降下)
IT型企業の売上・営業利益の急拡大については
「収穫逓増型ビジネスモデル」とされています。
売上が増加しても、ほとんど固定費が上昇せず
利益額が一挙に増加するパターンです。
Aアナログ企業「カレーCoCo壱番屋」
「リサイクル業・トレジャーファクトリー」の売上・営業利益は
ほぼ毎年右肩上がりで安定的に増加
IT企業アプリゲーム開発・販売のIT企業と実店舗での販売になる
「カレーCoCo壱番屋」「リサイクル業・トレジャーファクトリー」では
全く事業構造が違うといえます。
事業構造の違いが、営業利益率の違いに出てきます。
これらのデータを見ていくと
気になるのは今話題の給料アップの問題です。
政府が強く企業に要請しているのは、物価上昇を上回る給料アップです。
しかし、業種別に企業の実態を分析していくと、難しいような気がします。
日本企業の7割はアナログの中小企業で
その業種別営業利益率は次のようになっています。
とても物価上昇率を上回る給料アップは難しいような数字です。
ユニクロ、トヨタ、サントリー、日本生命など大企業が
大幅な給料アップを発表しています。
テレビで報道され多くの会社が給料アップに取り組むようにみえます。
給料アップの企業は話題になりますが
本当のところ大幅給料アップは何社ぐらいになるのでしょうか?
給料アップがある人達とは
恐らく連合に所属するような会社の社員だと思われます。
連合の組合員数は700万人ぐらいです。
日本の総就業者数は6700万人です。
大企業に勤める連合の組合員の全員が給料アップしたとして
その数は総就業者数の最大10%ぐらいです。
とても国民全体の給料が上がるといった
状況にならないのでは・・・?
いずれにしても、アナログ業種の内需型の中小企業は
円安、電気料金、原材料費の値上げで経営が大変みたいです。
その多くは、我々の日常に関わる生活用品に関わる
業種の企業がおおいように思えます。
景気低迷で生活用品製造企業のおおくが廃業や倒産し
何かのはずみで日本中で生活用品不足が
起こることのないようにしてほしくなります。
これからの時代、少々リスクがあっても有望な就職先は
IT企業ということになるのでしょうか?
IT知識を学ぶのが、給料アップの近道なのでしょうか?
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image