テーマにした「スゴロクで学ぶユーチューブ」の27本目です。
これまで「ビジネス成功者の仕事ゲーム」で
取り上げてきた会社や個人を比べてみて
注目すべき点をユーチューブにしてみした。
今回は、「IT大企業とITベンチャー企業を比べてみたら
大企業は低迷、ベンチャーは急成長!」編です。
IT名門・大企業とITベンチャー企業の業績を比較すると
@IT大企業(NEC・富士通)は、売上の低減化傾向にあります。
AITベンチャー企業は、楽天(サイバーエージェント)など
業績は急成長です。
この業績の違いについて原因を考えていくと
なんとなく労働時間が気になってきました。
社会は、働き方改革ということで
労働時間、特に残業時間の短縮化がすすめられています。
起業意識のあるやる気に満ちた仕事好きな若者には
納得できないかもしれません。
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起業家は必死に働きます。
起業した事業を成功させたいので、頑張らざるをえません。。
事業理念共有する社員も経営者なみに働くようです。
「会社で一番働くのは社長」という都市伝説は、今も生きているようです。
実際、起業家がどのくらい働いているのかを調べてみました。
サイバーエージェント・藤田社長は
起業時に2人の社員と「1週間110時間働きましょう」
という取り決めをしたそうです。
労働基準法で、労働災害の対象になるのが月間残業時間100時間位です。
この週110時間労働は、労働基準法の想定外の働き方です。
1週間110時間、年中無休の働き方は
@月〜金、朝9時から深夜2時まで働く
労働時間は1日17時間 → 5日間で85時間
A土〜日 1日約12時間 → 2日間で25時間
@とAを合計すると、週110時間、年間労働時間は5,720時間です。
1日約16時間労働となり、1日の3分の2働くことになります。
一般的な会社員の平均的な労働時間は次のようになります。
1日8時間、週40時間です。
年間の出勤日は235日
=365日―104日(土日)−15日(祝日)−(11日夏・冬休み)
年間労働時間2,120時間=235日×1日労働8時間+1か月残業20時間×12か月
(残業・月間20時間と推定)
起業家は一般社員の2.5倍は働いていることになります。
これだけ必死に働かないと、事業を成功させられないのでしょう。
起業した経営者が限界まで働くのは
IT企業だけでなく、アナログの会社にも該当します。
カレーハウスCoCo壱番屋の社長が
株式上場前に自分の労働時間を1年間記録したそうです。
1996年、タイムカードでチェックした労働時間は
年間5,637時間だったそうです。
毎朝4時55分に出勤し、3時間半
お店のアンケートハガキをチェックしたそうです。
1日のうち、入浴・食事・睡眠以外はすべて仕事だったそうです。
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おそらく、創業間もないベンチャー企業なら
青天井で働くことも可能かもしれません。
しかし、一般企業で年間3、000〜5,000時間働く
というのはほぼ不可能です。
人事部が許すはずがありません。
IT名門大企業が低迷するのは
労働時間が関係している様にも思えます。
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進歩の早いITの分野では
人の何倍も働かないと時代をリードできないのかもしれません。
徹夜して社員が頑張るのが当然の組織かもしれません。
ソフトバンク孫さんは、仕事に集中すると
食事をしないことがあったそうです。
ゲーム好きがゲーム開発を行えば、好きだから頑張りつづけます。
働き続けますが、残業意識はないはずです。
新規事業について、働き方改革の大手IT企業が
死に物狂いで働くベンチャー企業に勝つのは
難しくなっている時代かもしれません。
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