2017年02月10日

生徒にとっての理想の教科書と記憶との関係‐法政大学通信教育部教職課程‐教育心理学リポート

生徒にとっての理想の教科書と記憶との関係‐法政大学通信教育部教職課程‐教育心理学リポート


 全ての生徒が自ら学ぶ力をつける理想の教科書を作るためには、生徒自ら教科書を作ってはどうだろうか。

他人が作った教科書では、なんの関連性もなく、ただ意味なく、暗記学習に陥りやすく、自ら学ぶのではなく、テストのためにしかたなく、教科書を暗記するに留まってしまうのではないだろうか。


 そして、暗記学習は、記憶研究の知見から考えると、エビングハウスの忘却曲線実験によって証明されるように、意味のない暗記の記憶は短期間で急激に忘れ、その後は緩やかに忘れていくのである。

最終的には大部分の記憶が時間の経過によって、ほとんど忘れ去られるのである。

これは、試験のために、1夜づけで、勉強して知識を詰め込む学習が、その後の人生にあまり意味をなさないことを意味しているのではないだろうか。


 ここで、少し記憶のメカニズムについて、説明すると、記憶には感覚貯蔵庫、短期貯蔵庫、長期貯蔵庫の3種類がある。

これらの貯蔵された記憶の事を感覚記憶、短期記憶、長期記憶と言う。

最初人間のすべての感覚からもたらされた情報は無意識的に感覚蔵庫に保存されるが、1秒以内に消えてしまう。

そして、感覚蔵庫に入っている情報の中で、意識している情報だけが、短期貯蔵庫に入る。しかし、短期貯蔵庫の情報はもってせいぜい20秒ぐらいである。

短期貯蔵庫の情報を半永久的に記憶するためには、長期貯蔵庫に入れなければならない。

長期記憶にするためには、短期記憶の段階で何度も繰り返してリハーサル(復唱)を行う必要がある。

勉強に励むときは、この長期保存記憶に情報を保存する必要がある。

何度もこつこつと学習を繰り返せば長期記憶として、自分の身につくことになる。

しかし、先ほどのエビングハウスの実験で分かるように、せっかくリハーサルによって長期記憶に記憶が入っても、そのほとんどが、時間の経過とともに忘れ去られる。

これを防ぐには記憶に意味を付けてやることである。

記憶に意味を付ければ、記憶が短期記憶から長期記憶に移りやすく、また、記憶を忘れにくいのである。

効率のよい記憶術はたくさんある。


 そして、この方法の1つが最初に述べた、自分自身の手によって教科書を作るである。

生徒自ら教科書を作ることによって、教科書に意味付けがなされて、長期記憶になりやすく、また、忘れにくくなるのである。

生徒自身の手によって教科書を作るという事は、生徒自らが体験や経験を行って、自分の手で物事を調べるために、きっと、生徒自身が自ら学習をする動機づけにもなるのではないだろうか。

だれにも強制されずに、自発的に学習する事ができれば、自ら学ぶ力をつける理想の教科書であると思う。


 実際に、生徒自ら教科書を作るとは、どのようなことか説明すると、生徒が実際に体験したことや調べたことを教科書に書き綴る方法である。

例えば、生物なら、実際に蛙を解剖して、体の構造を見て調べて、自らの教科書に蛙の体の内部の絵を書いたりして、自ら書き綴ってはどうだろうか。

科学の時間なら、生徒自ら科学実験を行ってこの作業手順や実験の経過や結果を教科書に書き綴っていけばいいと思う。

地理の教科書作りなら、実際に生徒自らが学習する現地に足を運んでその土地の風土を堪能して、写真をとり、自らの教科書に貼り付ければ良いと思う。

もし、場所が離れていて足を運べない場合は、図書館や旅行書、インタ―ネットなどあらゆる手段を使って自らの力で調べてみるのもいいのではないであろうか。

歴史なら生徒自身の手で調べて空白の年表を埋めるのもいいかもしれない。

他にも例を上がればたくさんある。

この生徒自ら教科書を作るというアイデアはあらゆる科目に適応されるアイデアではないだろうか。


 生徒自らの手によって作られた教科書は、生徒一人一人同じではない。

若干内容が変わってくる、例えば、科学の実験結果は多少違いも出てくるし、同じ蛙でも個体差もある。

また、生徒が写真をとるにしても、写真技術で個人差はでてくるし、スケッチする技能も生徒によって違うし、写真や絵、文字のレイアウトも人によって代わってくる。

物事を調べるにしても、参考にした資料によって、若干の違いはでてくる。

まさに、世界に1つしかない教科書ができる。


 生徒自らの手で造られた教科書は、後で読む時も、まるで、日記を読むように、教科書を作ったときの苦労などを思い出しながら楽しく学習できるのではなかろうか。

生徒自らの手で作った教科書なら、試験勉強以外でも読む気持ちにもなれると思う。


 しかし、ここで、重要となることは、教科書の内容が生徒によって全く違ってくれば問題があるので、教師がある程度のマニアルを提示する必要がある感じる。


 その他、生徒の想像力を働かすのもやる気をもって学習するのに効果的だとおもう。

例えば、数学で、5+3=○、と問い掛け答えの8を求めるよりも、○+○=8、のように、8を求めるために、いろんな組み合わせで○の中に入る数字を考えるほうが面白いのではないかと思う。

答えは1つでない。


 まとめると、がちがちの答えが1つしかないような事柄を暗記してしまう教科書ではなく、生徒がつねに考え想像しながら学習できる教科書が理想と言えるだろう。


(教育心理学 徳田克巳 高見令英 2003年 博文社 参照) (教育心理学概説 会田元明 内野康人之 横山朋子 1996年 ミルヴァー書房 参照)
 

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2017年02月04日

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2017年01月28日

人口と食糧問題の関係について‐現代社会の光と影に迫る‐教職課程、地歴科教育法リポート

人口と食糧問題の関係について‐現代社会の光と影に迫る‐教職課程、地歴科教育法リポート


 最初に世界の人口や日本の人口が地域によって、どのような変化をしているのか、理解し、人口の移り変わりが、現在から未来にかけて、食料問題にどのような影響を与えるか考える。

そして、食糧問題がどれだけ、危険な立場にあるか、理解してもらい、次の時代を担う子供達に、この問題を考えてもらいたい。


 日本を含めて、世界の人口は現在もなお、ふえつづけている。日本では、近年出生率の低下から、人口増加率が低下をたどっている。

近い将来日本の人口は減少に転じる事が予想される。


 日本の食糧事情は現在どうなっているのだろうか、コンビニに代表されるように、大量生産そして、賞味期限が過ぎれば、大量廃棄を行う。

このような、大量生産大量廃棄社会によって、日本の経済が成り立っていると思われる。

違う見方をすれば、食糧を含めた物を無駄に使っていることが分かる。

問題点としては、日本の穀物自給率は非常に低く、約26パーセントぐらいである。

日本国内だけでは、日本の人口を養うことは不可能なのである。

それにも、かかわらず、現在でもなお、減反政策が行われているのが、おかしなことではなかろうかと思われる。


 食糧の不足分は、大量生産大量廃棄社会から、生み出される経済力で、食糧供給を他の地域からの輸入に頼っているのが現状である。

経済大国である、日本が食糧危機になる可能性はないと思われるが、どうなるかはわからない。

もし、仮に他の地域が輸入をストップした場合である。

原因の可能性としては、食糧輸出国の不作などによる食糧危機、国家間の不仲による、国際的な孤立による、輸出のストップ、戦争などによって、輸出ルートの閉鎖などなど、いろいろ可能性は考えられる。

その他、日本での出生率の低下は、近い将来の高齢化社会の到来を告げる原因となる。

もし、第1次ベビーブームと第2次ベビーブームの世代が老年期になった時、働ける世代が極端に少ない社会になるだろう。

そうなると、現在の経済力を日本が維持できるのかどうかは、非常に難しくなるのではないかと思われる。


 子供達に分かってもらいたい、ポイントは、日本の社会がこれまでのように、裕福で物に溢れた社会で、いられる保証はないこと、また、今までのような、大量生産大量廃棄社会で本当にいいのだろうかなどの問題意識を持ってもらって、これから、どのような日本社会を作っていかなければならないかを、考えてもらいたい。
 

 現在世界の人口は爆発的な増加の現象にある。

しかし、全ての地域で人口増加現象があるのかというと、そうではないのである。

各地域によって、いろんな、人口問題を抱えている。
 
かつて、世界には人口の密集地域があった。

ヨーロッパやアメリカ、日本を含めた極東などである。

現在でもこれらの地域の人口は多いのだが、人口増加率はかなり少なくなってきて、人口の減少も見られる。

言い替えると先進諸国では、人口増加はあまりみられず、減少傾向にあることである。

そして、爆発的な人口増加が見られる地域は現在、アジア、アフリカなど、第3世界と言われる発展途上地域である。近い将来、人口の密集地域の変化が起こるであろう。

かつて、人口の多さは、その国が、どれだけの国力を保有しているかの、重要なバロメーターとなっていたが、現在は反対に貧困をしめす、バロメーターになっているのではないかと思われる。

それは、国の経済が安定している地域では人口は増えずに、経済が安定してない地域では人口が増えていることである。

なんともおかしな現象である。


現在から未来にかけての、世界の食糧事情はどうなのであろうか?

日本のように、食糧が溢れている地域もあれば、食糧不足で困っている地域もある。

食糧不足地域の例をあげると、現在、いろんな報道手段をつかって、アフリカなどの発展途上国に募金を呼びかけて、食糧を含め、人、物資、資金など、いろんな援助が行われている。

このように、世界では食糧は不足している。

今後、もっと、深刻な食糧不足に陥ることが、予想される。


 食糧不足の原因は、人口の増加、農業生産の低下、異常気象などが考えられる。

人口はなぜ、増えるのだろうか? 

人間も動物の一種、食物連鎖の食物ピラミッドの頂点に立つわけだが、本来なら、食糧となる、他の動物や魚、植物の数が減少すれば、その割合に応じて、人間の数もうまく調節されるはずである。

過去の歴史を見ても、人口が増加すると、疫病や飢饉の大量発生などの要因により、人口は調節されてきた。しかし、現在は、医療技術の爆発的な進化、人間の高齢化などのために、人口が急激に増加した。


 農業生産の低下原因は、砂漠化、井戸を掘ったことによる地下水の減少、ダム建設の弊害、塩害、などである。

農地を増やすために、森林の伐採が行われるが、これまた、いけないのである。

森林の伐採は、地球の温暖化、永久凍土融解、土地が腐る、などの要因となる。

地球の温暖化は異常気象や砂漠化の原因ともなる。

このように、さまざまな要因が絡み合い悪い方向へと、地球は進んでいる。

地球の土地は劣化していき、農業生産はどんどん、下がっていくことが、今後も予想される。


 食糧供給の救世主として、品修改良である、緑の革命がある。

食糧問題の救世主的な存在ではあるが、危険性もある。化学肥料を大量に使うために、環境への懸念、品種改良をつづけた、品物を食べつづけることの危険性などである。


 子供たちに分かってもらいたいポイントは、日本のように、食糧に満ち溢れている地域もあれば、その裏に、アフリカなんどの、発展途上国の食糧が不足して、たくさんの餓死や貧困があることである。

そして、これらの地域では、養うこともできないのに、人口が増えていることである。

よく報道で発展途上国に対する資金援助の募金やボランティアの募集、などを見かける。

集まった資金で、食糧や病気のワクチンやボランティア活動による、井戸の建設、農地の建設などを行うことに、どのような意味があるかを考えてもらいたい。

子供達それぞれに、さまざまな意見があると思われる。

それぞれに意見をクラス中の人にだしあってもらって、さまざまな意見があることを分かってもらって、今後どのようにしていけばよいのか考えてもらいたい。

今までどうりでいいのか?  

もっと、他によい、解決策はあるのか? 

どちらにしても、問題意識の1つとして、子供達の心に残してもらいたい。


 ここからは、私の個人的な意見ではあるが、人間も含めてだが、生き物の命はもちろん、尊いものである。

しかし、一時的な救済に意味はないと思う。

根本的な解決が必要である。

食糧がないのに、増えつづけている人口増加を抑えることが、最重要課題ではないのかと思う。

それには、教育ってものが必要ではないのかと思われる。 


(人文地理学序論 河上税 長島勝雄 大明堂 参照)(総務省統計局 日本国勢図会  世界国勢図会 以上のデータ参照)  


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2017年01月21日

教師の仕事とは?法政大学通信教育部教職課程、教職入門リポート

教師の仕事とは?法政大学通信教育部教職課程、教職入門リポート
 

人間は知識なくしては生きていく事はできない。

人間が自分の力で生きていくためには、さまざまな知識や技能を身に付けていかなければならない。

子供の時なら、場合によっては、親が面倒をみてくれるために知識や技能がなくても生きていく事ができるかもしれない。

しかし、将来自分自身の力で生きていくためには知識や技能が必ず必要となってくる。


人間が生きていくために必要な知識や技能を子供達に身に付ける1つの方法が学校制度である。

学校制度の中で教師が補う役目となるのが、生徒に生きるために必要な知識や技能をみにつけさせることである。

教師の仕事は大きく分けて、勉強を教える学習指導、生活全般に渡って指導する生徒指導、そして、学習指導や生徒指導に関連した学級経営である。

これら、3つ上げた項目は、いずれも、生徒が将来生きるために必要となる技能や知識を教えることに関係している。


 学習指導は教師が受け持つ科目を生徒に教えることである。

学校で教える各科目にはそれぞれ、生徒が将来生きるために必要となる要素を含んでいる。

私自身が担当する事になる社会科で考えると、社会科を勉強することによって、世の中のさまざまなシステムや制度などを知る事ができる。

きっとその知識は将来の生活に役に立つであろう。

また、歴史や地理を学ぶ事によって、国際社会に生きる日本人としての資質や技能をみにつけることができるであろう。

そして、社会科を学ぶ最大の理由として考えられるのが民主主義の力を養う事にある。

日本は民主主義の国なので、民主主義を養う事は重要な役割となる。

民主主義とは話し合う社会である。社会科の授業を通じて、話し合う力を身につけることが重要な教科目標となる。

学習指導の時に、一方的に生徒に知識を詰め込ませるだけではだめである。

生徒が学習に興味を持つための興味付けを行うのも教師としての重要な仕事となる。


 日本では生徒指導に関しての教師の仕事は幅広いものとなる。

アメリカなどの学校では教師は教科指導に専念して、生徒指導は専門のスクールカウンセラーが行うシステムができあがっている。

日本では教育という仕事は、勉強以外の部分にまで及んでいる。

生活指導において、どこまでの領域を教師が踏みこんで生徒に指導するのかは難しい問題である。

生活指導において、基本となる考えは、生徒が将来良い大人になるための教育である。

例えば、どうでも良いような校則を生徒に守らせるための生徒指導は、将来良い大人になるための教育と繋がっている。

大人になって、社会に出れば、法律に縛られた生活をおくらなければならない。

法律の中にはどうでも良いような法律もたくさんあるが、しかし、日本社会に生きる以上、どうでも良いような法律でも守らなければならないのである。

学校教育で校則を守ることは、将来社会に出た時に法律を守ることに繋がっている。

生活指導で難しい点は、(将来良い大人になる)という事柄の定義が難しいことである。

なにが良いことで、なにが悪いことなのかは人それぞれの価値観によっても、生まれた環境によっても変わってくる。

教師は定義がはっきりしないことを生徒に教育していかなければならないのである。

教師の仕事に求められる資質はかなり高度なものと言えるだろう。


 もう1つ教師の仕事で重要となるのが学級経営である。

学級の経営は学習指導や生徒指導を円滑に行う役割がある。

また、人生を生きるためには組織の中で生活することを意味している。

大きく区切れば、国、小さく区切れば、会社や地域など、人間は組織の中で生きる事になる。

学級という1つの組織の中では、生徒たちが役割を決め、リーダを決定し、学級単位で競争も行う。

学級は組織社会の要素が詰まった空間とも言える。

生徒にとって学級での活動は、将来組織社会で生きる時の訓練の場とも言える。

教師は、学級経営において、速やかでスムーズに学級経営が行われるように指導、監視、調停などをおこなってうまくコントロールする役割をはたす。


 教師の仕事はありとあらゆることを含んでいる。

教育をつかさどるとは、人生の先輩として、人生にとって必要なことを生徒に教育することにある。

生徒にとって学生時代は人生を生きるための訓練期とも捉える事ができ、その中で、教師は、生徒が人生を生きるための力をえるための手助けをする存在とも言える。

特に現在の世の中は、両親の共働きが一般的になり、親が子供を教育することが困難な時代と言える。

この傾向は今後もっと加速すると思われる。

また、地域の横の繋がりも薄くなり、地域単位で子供を教育するシステムもなくなりつつある。

子供を教育する場がすくなりつつある現在の世の中において、子供の教育に与える影響力は、学校で行う比重が多くなるのが現在の社会の特徴になる。

そうなると、教師の教育をつかさどる職務の重要さがますます大きくなるのである。


(学校って何だろう 苅谷 剛彦 講談社 参照)


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2017年01月14日

教職入門リポート・教師になる意味とは?法政大学通信教育部教職課程

教職入門リポート・教師になる意味とは?法政大学通信教育部教職課程 

 教育をつかさどる教師の仕事は非常に重要である。

教育は時として危険な存在にもなる。

教育は人間の人格を作るもので、その方法が間違えば危険な人間ができてしまう可能性がある。


 第二次世界大戦後の日本の教育は、戦前の反省を踏まえたものである。

戦中は教育が国家のために利用された社会である。

戦中の日本国家は、植民地獲得のために戦争を行いつづける軍国主義国家である。

それは、天皇を中心とした中央集権体制のもと、国民が1つとなった国家でもある。

戦中の教育でもっとも重要なのが国家のための教育、国家のための教員である。

教育を行うのは国家の意思を国民に伝えるためで、日本国家にとって、扱いやすく、国家のために忠誠を尽くせる人間を育てるために教育制度が利用され、また、教師の資質として、国家の意思を子供にたたきこむことが教師の資質となった。

そして、戦時中ともなると、教育は、軍人を作る養成機関の役割をはたして、教育が武力と密接に結びつくものとなった。

 私が担当する社会科教育でも、国の意思が大きく影響された。

真実の歴史とは言えず、天皇の神格性の意味付けとして歴史を系統的に学習する内容で、天皇を神として、国家に忠誠を尽くせる人間を育成していった。


 日本は、植民地主義により、内外に多大な損害を蒙り、終戦を迎えた。

第二次世界大戦の敗北は、日本の国家政策が過ちを犯していたことに気付かせ、日本の国家政策を支えた教育もまた、過ちを犯していたことに気がついたことになる。


 戦後は、戦前の過ちを反省し、2度と同じ過ちを繰り返さない理念を踏まえた国家政策を行うことになる。

そして、日本国憲法が作られた。

日本国憲法は、占領国のアメリカ主導のもとに作られた憲法だが、しかし、平和と人権を考えた、戦前の反省点を考慮に踏まえた、徹底した平和憲法である。

そして、日本国憲法に促した形で教育基本法が作られた。

教育基本法の理念は、平和、個性である。

平和教育とは、戦争がなく、物事の紛争は武力じゃなく、言葉を使って民主的に解決することができる人間を育てることにある。

戦争と暴力で物事を解決していた時代の反省と言える。

戦後の主権は天皇から国民へ変わった。

これは国民によって国家が運営される民主国家のことであり、そして、主権者の国民を教育するのが教師の役割である。

次ぎの時代を担う、子供達に平和や民主主義を教育することは、平和で民主的な国家を作ることにも繋がる。


 個性豊かな人間を育てることは、戦前のような、言論の自由も奪われ個人の自由もままならない、統一的な思想を持った国民教育への反省からきている。

もちろん、現在の社会でも、さまざまな規制やモラル、価値観などがあり、実際に個性豊かな人間を育てる教育を行うのは難しく、自由な社会だとは思えない。

しかし、個性豊かな人間を育てるのは理念としては良いものである。

個性豊かな人間を認めることは、その人が持つ人間性を認めることであり、人それぞれが持つ人権を尊重することにも繋がっている。

教師の役割は、本来さまざまな価値観や考えを持っている人間の個性を伸ばすことにある。

個人が持つ個性を伸ばすことによって、人間にはそれぞれ侵す事のできない人権があり、人それぞれの尊厳もある事が認識されるであろう。


 教師になるということは、現在の日本国家がのぞむ平和を重んじる個性豊かな国民を育てる使命を果たす事である。

現在の教育も国家の意思がすくなからず入っていると考える事ができる。

国家が望む平和という価値観が本当の意味で正しいのか、正しくないのか私には分からないが、しかし、思うに、平和を望む個性豊かな人間を育てる使命はすばらしいことであり、世の中、戦争もなく平和に暮らせたら、それが人間にとって良い事だと思う。

そして、そう願いたいものである。


 日本国憲法は非常にすばらしい理念であると思う。この素晴らしい理念をもとに教育が行われるのは大変良いことであるが、平和と言う理想論だけでは世の中通用しないこともある。

平和と武力の関係、例えば平和を維持するための自衛隊の存在など、現実的な問題も考えていかなければならない。

教師になるということの意味は、理想論だけの平和ではなくて、実際の生活に密着した形での現実的な価値観で平和を考えられる個性豊かな人間を育てることにある。

そして、平和な国家を築き、平和な世界を築き、人々が幸せに暮らせる世の中を作ることが教師に課せられた使命だと私は思います。


(新しい社会・地理・公民の教育 大森正 石渡延男 梓出版 参照)



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2016年12月31日

1988年(平成元年)の教育改革‐法政大学通信教育部教職課程(地歴科教育法リポート)





1988年(平成元年)の教育改革‐教職課程(地歴科教育法リポート)


 平成元年、この時代は、世紀末であり、21世紀を目前に控えていた。

多様化する国際情勢、国際化の世界の流れは、これから先もっと、大きくなるであろう。

世の中の急変な流れの中、社会は変わりつつあった。今までの教育では、もう、限界が見えてきた。


 そして、21世紀を目指し、激動の多様化する国際情勢に対応できる、国際感覚があり、広い視野で物事を感じ、豊で臨機応変な人間の教育を目標として、平成元年の1988年に、文部省は高等学校学習指導要領の改正と学校教育施行規則の一部改正に踏み切った。

 
高等学校の社会科科目をもっと、専門的、系統性に分け、日本の歴史文化を理解し、尊重しながら、世界の歴史文化を理解できるような、国際社会にも対応できる人間の育成に応えるために、社会科を歴史地理、公民に再編成した。


中学校の社会科は、歴史、地理、公民の三つの部分に分かれている。歴史部分は、主に日本史がメインである。世界史の扱われている部分はあまりなく、日本史の部分に関連した所が扱われているにすぎない。

21世紀の国際社会に対応できる人間を目指すためには、世界史の学習が必要である。

平成元年の社会科科目改正は、その、段階を踏んで実行に移された。最初は、来たる国際化の時代に向けて、昭和58年に、中央教育審議会教育内容等小委員会は、1、自己教育の育成、2、基礎、基本の徹底、3、個性と創造力の伸長、4、文化と伝統の尊重の4視点から、今後の科目編成の変更案を検討した。

そして、昭和58年から昭和62年にかけて、臨時教育審議会によって、21世紀に向けた新しい、今後の教育の3つの観点が示された。

これによると、1、個性重視の原則 2、生涯学習体系への移行 3、変化への対応である。

審議会の中で、社会科科目について、歴史、地理、公民などを、1つの社会科と言う枠に収めるべきではなく、構成に問題があるとの意見がでた。

また、従来の通り、歴史、地理、公民などを社会科の枠に収めると言う意見もあった。


 このような新しい教育のあり方が問われた、世の中の流れの中、昭和60年、文部大臣の要請を受けた教育過程審議会は、これまでの教育の改革にのりだした。

そして、1、豊かな心をもち、たくましく生きる人間の育成を図る。 2、自ら学ぶ意欲と社会の変化に主体的に対応できる能力の育成を重視する。 3、国民として必要とされる基礎的・基本的な内容を重視し、個性を生かす教育の充実を図る。 4、国際理解を深め、我が国の文化と伝統を尊重する態度の育成を重視する。以上4つの方針を基にして、各教科・科目編成・授業時間数、などの教育全般に渡る改革に着手した。


 結果として、改革によって、高等学校の社会科は、地理歴史・公民に分かれ、実際には、平成元年にこの改正案が実施された。


 そして、高等学校の地理歴史科目の中の歴史については、日本史A 日本史B 世界史A 世界史Bに分かれた。

履修科目として、世界史Aと世界史Bの中から1科目、日本史A、日本史B、地理A,地理Bの中から1科目の合計2科目4単位以上が必須となった。

注目する点としては、世界史が必修科目となったことである。

これにより、全ての高校生が世界史を勉強することとなった。

世界史が必修になったことの狙いは、中学までの歴史は日本史がメインである。

日本の歴史を理解した上で、世界の歴史を勉強することにより、国際化社会に対応できる、資質を養うことが狙いである。


地理歴史の4科目を詳しく説明すると、世界史Aは、世界の歴史は1つの地域が単独で独自の発展をしたのではなく、常に世界の地域が相互に影響を与え、交流を行いながら発展していき、現代の世界を作り上げた。全世界の歴史を一体化して歴史を考える。

そして、近現代を中心に国際社会はどのようにして、できたのかを考え、国際社会に生きる日本人としての自覚と資質を養うのが目的の科目である。


 世界史Bは、改正以前の世界史に近く、世界の各地域の特色ある文化や歴史を学習する。

また、各地域の文化、歴史の発展や現代世界の成り立ちの歴史的過程を考える。

この学習によって、世界の文化の多様性、各文化の違い、文化の交流や関連性、各文化の特色を知ることによって、歴史的な教養を身につけ、国際社会に生きる日本人を育成し、日本人としての自覚と資質を養うのを目的としている科目である。


 日本史Aは、日本の歴史を世界の視野にたって、勉強する。

日本史を古代〜現代まで学習する。

内容は、近現代を中心に学習して、近現代日本がどのように、世界と関わることによって、社会を作っていったかを、世界史的な立場から日本史を考える。

そして、日本史Aを学習することによって、子供達にこれからの、国際社会の中の日本はどのような課題、役割があるのかを、世界史的な立場から考えられる能力を身に付けてもらうことに、この科目を学習する狙いがある。


 日本史Bは、日本の歴史を学習して、日本独自の文化、伝統について、学んで、日本人としての誇りを、世界的な視野から考察する。

そして、日本文化の大切さを知ったうえで、日本人としての自覚を育て、これからの国際社会の中に生きる日本人の資質を養うことに、日本史Bのねらいがある。
 

 以上が社会科における平成の教育改革である。


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2016年12月25日

鎖国からくる江戸時代のつくられたイメージと幕府の対外政策‐法政大学通信教育部(公民科教育法リポート)

鎖国からくる江戸時代のつくられたイメージと幕府の対外政策‐法政大学通信教育部(公民科教育法リポート)


 鎖国という言葉のイメージは国交を完全に閉ざして外国とは付き合いをしないというイメージがある。

これは、江戸時代と聞いて日本人が連想する、閉ざした世界のイメージを植付け、閉ざした世界によって日本は世界の流れから大きく取り残されてしまうというイメージを作るものだった。

このイメージが定着することによって、後に続く明治維新の評価を価値あるのにしている。

明治維新によって、日本は外国との国交を回復して、文明の開花を行って、世界の流れから取り残されない国を作ったというイメージを作り上げた。
 
明治維新によって日本は飛躍的に文化の進んだ国に成長したと言う事を強調するために江戸時代の鎖国のイメージが必要だったのではと思われる。


しかし、西洋化=文明の発達と捉えてもいいのかという疑問がある。

機械や兵器の上では進歩したと言えるが、日本の古来の文化を古く、遅れているもとして、西洋の文化は進んでいるという考え方は、間違った認識である。

これも鎖国が持つ暗いイメージがこの考えを助長していると思える。


江戸時代の鎖国のイメージを捉える時、外国との国交を閉ざしたのではなく、一部国交を閉ざしたと考えるべきである。

江戸幕府は鎖国ではなく、むしろ積極的に外国と関係をもつことを望んでいたようにも思える。

本来、江戸幕府は大きな利潤を生むので積極的に西洋の国と貿易を行いたいが、しかし、貿易とセットになっている、キリスト教が日本に布教されるのはいやである。

このため、仕方なく、キリスト教が日本に入ってこないように、貿易に規制を掛けたのである。

江戸幕府の対西洋各国の対外政策としては、貿易の利潤よりも、キリスト教の禁止を対外政策の最優先事項にしたのである。

そのために、ポルトガルやスペイン、イギリスなどキリスト教が貿易とセットになる国は排除する必要があったのである。

また、キリスト教の布教と貿易を切り離して考えてくれたオランダに対しては、江戸時代を通じて、貿易を行ったのである。

当時の日本にとってキリスト教は非常に危険な思想と受けとめられていることが分かる。

このように、少し書き方を変えるだけで従来の鎖国のイメージとだいぶ違ってくるのである。


 次ぎに鎖国のもう1つの側面である長崎の出島に対するイメージである。

従来のイメージだと長崎の出島という、閉ざされた世界でのみオランダと中国のみと関係を日本が持って、その他の場所ではいっさい外国と関係を持たなかったというイメージがある。

当時の日本は徳川家の幕府、その他の大名、天皇など、日本の国の中にたくさんの国が存在して、その代表が徳川家の江戸幕府である。

江戸幕府の政策の1つに武家諸法度や参勤交代などのように幕府以外の領主の力を削ぎ、また、力をつけさせないことに政策の重点を置いている。

長崎の出島を幕府の直轄領にすることによって、大きな利潤を生む外国との貿易を幕府のみが掌握して、他領主に力をつけさせないことに、その目的があったのではと思われる。


 次ぎに隣国に対しての対外政策について考える。

従来の教育だとオランダや中国とのみ長崎の出島で貿易を行ったと教えられた。

しかし、北のアイヌや南の琉球、西の朝鮮についての内容はほとんど省かれて教えられてきた。

江戸幕府の隣国に対する対外政策としては、豊臣政権のように外国を侵略して日本の領土を広げる野心はなかった。

琉球に関しては、実際に兵を送って支配したのだが、あくまでも、目的は中国との国交を再開することにあった。

実際に支配したのは、兵を送った薩摩藩で、江戸幕府の琉球の位置付けとしては、あくまでも、日本と交流のある日本に従属した通信国としての位置付けである。

これは、幕府に次ぐ勢力をもつ薩摩藩の利潤と中国との国交回復を目的とした考えの両方が共存する難しい情勢なのである。

北のアイヌに対しての対外姿勢は、異民族として夷と捉え、松前藩を通じて幕府との関係を持った。

東の朝鮮は、豊臣秀吉の朝鮮出兵以来関係は最悪であった。

江戸幕府の対外政策の中心となったのは、朝鮮出兵の戦後処理を行って朝鮮との国交の回復をおこなって、そして、朝鮮ルートから中国との国交の回復を狙うことが政策の中心となった。

この時、対朝鮮政策の仲介となったのが宋氏である。

朝鮮とは幕府の努力が実り国交を回復して通信の国としての位置付けとなった。


 江戸時代における日本と外国との関係の位置付けは、日本的な日本流の華夷思想で、それによって日本の国としての国家の姿勢や自国意識を作ることになる。

 江戸幕府には豊臣政権のような外国に打って出て大帝国を作る野望や西洋諸国のように自らが世界の海に進出する野望もない。

あくまでも、隣接国や自国と関係のある国と友好関係を持って交易を行うのが目的にある。

そういう意味では、消極的な対外政策といるかもしれないが、当時の情勢になって考えてみると、ごくごく普通の考え方なのである。

豊臣秀吉や世界の海に進出した西洋諸国のほうが当時としては珍しい考えかたと捕らえたほうがいいのではと思う。

もちろん、西洋諸国と比べれば日本は消極的な対外政策であった。

また、近世は現代のような情報もあまりなく、交通手段や船の技術なども進歩していない時代に海を渡って、広大な世界の国々と積極的に関係を持つ考え方は一般的な思想とは言えない。


 日本の歴史教育は、世界の1地域にしか過ぎない西洋的な史観で歴史を考えているから、当時の江戸時代の日本は閉ざされた国だという鎖国のイメージが作れたのではと思われる。

(江戸開幕 集英社 藤井譲治 参照)
(天下泰平 横田冬彦 講談社 参照)


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2016年12月18日

リポートを書くときの基本的な考え方‐無駄を省いて、時間の節約

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リポートを書くときの基本的な考え方‐無駄を省いて、時間の節約

通信制大学には様々な目的で通われている人達がいます。

◎通信制大学を早く卒業して、取得した資格をスキルアップにつなげたい。

→不必要な事を省き的確に、必要な事だけを書く。




│ 通信制大学を人生のスキルアップに考えている

リポート作成で大事な事はいかに効率よく短時間でリポートを仕上げるか。

テキストの中で、各設題に対しての記述はほんのわずかである。

そのほんのわずかな記述のみを抜き出すだけで良い。

テキスト全てを勉強する必要はない。

参考文献も同じく、設題に関連する内容のみを抜き出し、後は省くのが得策である。

余計な事を覚えるのは時間の無駄である。




│ リポート作成手順

集める→抜き出す→作成。

テキストだけでなく、参考文献や資料を集め、その中で、設題と関係ない部分を省く。

→省いた内容を今度は本当に必要な内容だけを抜き出す。

抜き出した内容を集めて1つの文章として構成する。

リポートを作成。

いろいろと試しましたが、この方法が一番早く、的確にリポートを作成できました。


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2016年12月17日

人口について‐世界と日本から‐文学部史学科、人文地理学概説リポート





人口について‐世界と日本から‐文学部史学科、人文地理学概説リポート


 地球上の4つの人口密集地域は、北半球にすべてある。インド、極東、西ヨーロッパ、アメリカ合衆国である。


 インドは、人口の大部分が農耕を営む、農耕民族で、たくさんの人口を養う食糧生産が可能である。

また、土地も恵まれている。ガンジス川とプラマプトラ大河の毎年の氾濫によって、たくさんの自然のミネラルを含んだ栄養分がインドの土地にもたらされる。

そして、作物の栽培に有利な高温、多湿の気候である。

これらの理由のため、インドでは、たくさんの人口を抱えることができた。1997年の時点で、インドの人口は9億人を超えており世界でも第2位の人口を誇っている。


 極東は、主に中国や東アジアの列島である。中国では西の方の山地地帯には人はあまり住んでいないが、東側の平地にたくさんの人が住んでいる。

インドと同じく農耕民族である。

広い中国では地域により土壌や気候が違うため、その土地にあった作物を上手く栽培している。

とくに、華南の長江流域の米作地帯ではたくさんの米が生産される。

これらの理由から、中国ではたくさんの人口を養うことができた。

中国の人口増加はすさまじく、1950年の時点では5億5500万人の人口が1977年の時点では12億4300万人である。

しかし、近年では中国政府は人口増加に歯止めをかけるべく、一人っ子政策などで、人口増加を抑える政策を行った。この政策は現在成功している。


 西ヨーロッパは、緯度は比較的高めなのだが、海洋の影響で暖かく、作物を育てるのに都合のよい気候となった。

また、それぞれの土地にあった、作物をうまく使い分けて栽培した。

そして、ヨーロッパ人は、たえず、土地を開墾して、痩せた土地であっても肥料を与えて作物を作れる土地にして、収穫を上げていった。

その他、ヨーロッパでは、山地も上手く使い、夏になると家畜の放牧をおこない、農業と牧畜を組み合わせて、食糧を作っていった。

そして、いち早く文明を進歩させた西ヨーロッパでは、工業化が進み、その利益により、違う地域から食糧を輸入して、農業生産だけでは養うことができない沢山の人口を養った。

これらの理由で西ヨーロッパでは、沢山人口が密集した。

しかし、現在は人口もある程度落ちついた。

たくさんの国があるので、ここではEU加盟国15国、2003年の時点での人口は約3億8000万人である。

中国と比べてもけっして多い数とは言えない。

1997年の時点で、西ヨーロッパの1つの国を対象に見ると、西ヨーロッパの国々は世界人口のベスト10にすら1つの国も入ってない状況である。


 北アメリカは、土地は豊で、大平原が多くあるため、たくさんの収穫が期待される。

そして、太平洋側の地域では、ヨーロッパの気候に、にているため、ヨーロッパの作物を簡単に馴化させることが可能だった。

この様にたくさんの作物を作ることが可能な条件がそろっていた。

また、アメリカでは、石炭や鉄鋼などの地下資源も豊富なために、ヨーロッパの様に工業化も進んでいった。

工業化による利益でたくさんの人口を養うことも可能であった。

1997年の時点で、アメリカ合衆国の人口は、2億6800万人である。


 現在、世界の人口を考えると、西ヨーロッパ、北アメリカ、日本や中国の極東では、人口は安定して、逆に減少傾向にある。

そして、インドやアジア、アフリカの発展途上国の国々では、人口が爆発的に増加しており、近い将来人口過密地域に変更が生じるかもしれない。


日本の人口は、第2大戦後、爆発的に人口が増加の道をたどった。

それは、昭和22年〜24年にかけて、始まった第1次ベビーブームがきっかけで、現在の時点で考えても、この第1次ベビーブームの時に生まれた世代の人たちが人口に占める割合は多い。

一番人口が多い昭和24年の生まれの人は実に、240万に近い人口である。


 第1次ベビーブーム後、出生率は下がっていった。それに伴い、人口増加率が、第1次ベビーブームのときは、180万を越えていたのが、100万人を切る人口増加率にまで下がった。

昭和32年ぐらいから出生率がだんだんと、回復してきた。そして、人口増加率は増えつづけた。

昭和42年のひのえうまの年を除いて、増えつづき、ついには、昭和46年〜49年の第2次ベビーブームを迎えた。

昭和48年は第2次ベビーブームの最盛期で、人口増加数は、140万人近い数となた。


 しかし、第2次ベビーブーム以後は、出生率は下がっていき、それに伴い人口増加率は、だんだんと減っていった。

平成14年の人口増加は約14万5千人で、人口増加率と人口増加数は戦後最低の数字となった。

現在も、人口増加数は減りつづけている。


 日本の人口は、1950年の時点で約8000万人 2002年の時点での、日本の総人口は約1億2700万人である。

約50年の間にかなりの人口が増えている。

世界的に見ても、日本の人口は、1997年の時点で第8位とかなりの上位である。


 日本という、小さな枠の中では、現在の人口は多すぎると思われる。

しかし、出生率の低下で、近い将来日本の人口は減少に転じることが、予想される。

第2次ベビーブ−ムの世代がすでに、現在、結婚適齢年齢にさしかかっているにも、かかわらず、出生率はぜんぜん上がらない。

もし、第2次ベビーブーム世代が出産適齢期をすぎると、もっと出生率は減るのではないかと、思われる。


 戦後の日本の人口の大きな特徴として、2つのベビーブームと、現在の出生率の低下の3つの大きな特徴がある。

この3つの特徴は今後、日本の人口問題に大きく関係してくる。

近い将来、もっとも、人口が多い代1次ベビーブーム世代が高年齢に達して人口の高年齢化が進むであろう。

そして、医学の進歩により、平均寿命は延びているため、ますます、この人口の高年齢化が進むことが考えられる。

そして、第2次ベビーブーム世代が老人になったときは、もっとすごい、人口の高年齢化が予想される。


(人文地理学序論 河上税 長島勝雄 大明堂 参照)(総務省統計局 日本国勢図会 中国情報局 海外移住情報EU加盟国編 世界国勢図会 以上のデータ参照)  


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2016年12月16日

誰にも言えなかった大学進学‐26歳の大学一年生





誰にも言えなかった大学進学‐26歳の大学一年生


法政大学文学部史学科に入学する事が決った。

自分の条件にピッタリと合う大学で、この選択肢は結果的に正解であった。

大学進学に関しては、年齢的なものもあり、親や知り合いには大学進学のことを黙っていた。

定職に就かない若者に対して、世間の目は冷たい。

話をした所で、馬鹿にされて、話は終わるだろう。

また、入学した時点では本当に卒業できるのか、そして、教師になれるのかは未知数であった。

もし、途中で夢を挫折するような事があったら、恥ずかしい思いをするのは自分自身であった。

夢が実現するまでは誰にも知られない方が良いと思った。

まともに、大学の事を言えるようになったのは、卒業がほぼ確定された4年後の事であった。

今思えばもう少し早めに打ち明けて、金銭的な援助や協力をしてもらったほうが良かったと思う。

変な意地は人生にとってマイナスにしかならないと感じた。










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法政大学文学部史学科通信教育部を4年で卒業して、同時に教員免許も取得した。現在は高校教師教師として、働いています。
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