2014年01月12日
リアルな異星人との交流
今日紹介する本は 『緑の少女』 というSF本である。
あまり有名な本ではないようで、
私も、ブックオフで安かったから何の気なしに買ったという程度のものだったと思う。
が、読んでみるとこれがアタリなのである。
何がそんなに良いのかというと、
この本に限らずSFでは、異星人との交流、ファーストコンタクト、などをテーマにしたものはある。
けれども、SFのなかに登場する異星人というものは、なんと言うか人間の変形物でしかないものが多い。
例えばスタートレックのミスタースポック、クリンゴン人、スターウオーズのヨーダなど、
それなりに特徴付けはしていても、それは、人間という生き物がもっている性格、特性の一部を誇張しただけのものだったりして、単に見た目が違うだけで、精神的な部分は人間とほとんど変わらなかったり、まったく同じだったりするパターンは多い。
例外として今、思いつくのは 『ソラリスの陽のもとに』 ででてくるものくらいだろうか。
それで、この 『緑の少女』 で出てくる宇宙人は、見た目はもちろん、精神的にも人間とかけ離れたものであることが示される。
この宇宙人は、自分たちの幼生体を食糧にする習慣があるのである。
もう主人公びっくりである。
主人公 「なんでそんなことするんじゃあ!?」
宇宙人 「え、なにが?」
てなもんである。
よく考えれば、カマキリとかは交尾の後にメスがオスをむしゃむしゃ食べてしまうようである。
だから、幼生体を食糧にする習慣も宇宙人的には、まああり得ない話じゃないということなのだろう。
異星人と地球人が似通った価値観で簡単に交流できる、なんていうのは幻想だよねー。
っていう話なのである。
とてもオススメの本なので、ぜひご一読あれ。
中古価格 |
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/2108461
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック