2013年12月19日
兵器・武器と世界観との関係
今日紹介するのは 『決定版 世界を変えた兵器・武器100』 という本である。
兵器や武器についての資料というのは、世にたくさんある。
だから、別に私が紹介せずとも、どれでも好みのものを選べばよいのであるが、
今日紹介する本は 『世界を変えた兵器・武器』 と限定しているところがすばらしいのである。
どのようにすばらしいのかというと、
異世界トリップ小説などを書いていると、ストーリーの展開によっては、
その異世界の兵器や武器なども設定する必要がある場合がある。
けれども、兵器や武器というものは、それ単独で存在しているのではなくて、
他の要素との関連において存在しているのである。
例えば機関銃のような連射性能の高い武器があるとする。
↓
そうするとその世界では、歩兵は密集した隊列を組めなくなり、散兵が基本になる。
↓
散兵が基本ということは、貴族にむりやり戦場に駆り出されたような、あまり士気の高くない強制徴募の兵は使いにくくなり、
↓
高い兵の士気が必要だということになれば、その士気の前提として、ひょっとすると国民国家の存在が必要になってくるかもしれない。
と、このように、ある種の武器や兵器は、それが存在することによって、小説世界のありようすら変えてしまうことがあるんである。
だから、世界観の設計についての資料としては、色々な兵器や武器を、単に数多くずらりと並べたような資料よりは、今日紹介するような、世界そのものとの関連で書いてあるもののほうが良いだろう。
というわけで今日の本は、兵器や武器の資料としてとてもオススメである。
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