2021年11月21日
大正オトメ御伽話 第七話
BS11の「大正オトメ御伽話」です。大正十一年大晦日…今日は夕月の十五歳の誕生日！これで珠彦のお嫁さんになれる！
だが、珠彦は結婚できないと言う。今のままでは夕月を幸せにできないと…
「この一年、苦労だと思った事はありませんよ。それどころか、珠彦様の側にいるだけで幸せになれるんです。しかも、毎日ですよ。だから私は、珠彦様と一緒にいたいです。珠彦様は？」「ユヅ…僕だって」
思わず、珠彦は夕月に接吻する！
これが二人にとって初めての…
珠彦はひょんな事から、村の子供たちの勉強を見る事になる。綾の弟・綾太郎は「坊ちゃんと考えると難しい問題が簡単になるね」と珠彦に懐く。
そんな綾太郎が、丁稚奉公を嫌って姿を消した！綾が必死に探すが見つからず、珠彦に助けを求めてきた。
綾にとって綾太郎は、父親に金で売られ知らない男に手籠めにされそうになったのを守ってくれた大切な弟だった…
夕月が蔵で寝ていた綾太郎を発見！綾太郎は「奉公に行ったらもう一生家に帰ってこれない」と誰かに吹き込まれ「二度と姉ちゃん達に会えなくなる」と思って逃げ出したのだ。そんな綾太郎に珠彦は…
「あのな。それは嘘だ！僕は恥ずかしながら働いた事はない。が、小さい頃から奉公人をたくさん見てきた。みんな真面目に働けば暇もらって里帰りもできる。うちで働いていた者は東京に家族を呼んで案内してやってたぞ」「そんな事できるの？」
綾太郎は丁稚奉公に行く事にした！
旅立ちの日。綾太郎は珠彦に礼を言う。「いろいろとありがとうございました。行って参ります坊ちゃん…いや…先生！」
綾太郎は父親に甘えた事がないから珠彦に親身になってもらえて嬉しかったようだ。
（相変わらず自信は全くない。でも…寒い冬の後に春が訪れるように…少しずつ変わっていきたい。そしていつか君を守れる男になる…）
珠彦は夕月を見つめ、そう心に誓った…
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