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2020年04月30日

「はじめてストリップ劇場にいってきたはなし」を電子書籍にまとめました!

ルポ漫画表紙.jpg

「ルポ漫画・はじめてストリップ劇場にいってきたはなし」

無料です!!


pixivでもかなりの(私としては…)観覧数!
たくさんのブックマークもいただきましたので…

しつこいようですが、
当分コレを推していく!

(だって今まで、こんなにヒットした漫画はなかった…)

ルポ漫画家になるつもりはないけど、
こういう取材は今後もしていって
いつもの自分の漫画に生かしていきたい!!

ストリップだけでなく
鹿児島にいってきた話もいっしょに収録していますよ!





posted by 蒼乃シュウ at 12:04 | TrackBack(0) | 電子書籍

2020年04月28日

GWでももちろん仕事!

ウチの旦那2−2672.jpg

毎年GWとか関係なくて、

世の中が浮かれてると仕事しにくいなーと

思いながらだったのですが

今年は自粛ムードなので…


こんなに「どこにも遊びにいくな!」と

いいつつも、連休は連休のままなんですね。

そもそも、連休になるように設定したのは

みんなで遊びにいって経済を活性化させるためなんじゃないの?

まあどっちにしろ私にはあんまり関係なのですが…。


いまやってる原稿は、3話分の、第2話、で

もうすぐできます。

これが完成したら、あと一話。


ネームの時点でいろいろ言われて

修正もしたりして

ストレスたまったけど、

やっぱりこれくらい長い話を描けるのは

ありがたいことだし、

私の作品であることには変わりないので…

がんばります!


普通の主婦に彼女ができてしまうという話なんだけど

(ちゃんと旦那のことも愛しているという設定)

本当はもっとこうしたかった…と

悔やむ点はいくつもあるけど

とりあえずは…

私の意見も通ったので

たくさん読んでもらえたらいいな!















2020年04月27日

仕事をしていてツライことC

人魚姫 表紙 雨72.jpg

昨日の「日曜美術館」で紹介していた

100歳の画家の女性にめっちゃ感動!した!

そのVTRは以前にも見たことがあって、そのときも

じぃーんと胸が熱くなったことを覚えている。

そして現在…、104歳で現役!

(よかった!)

次の作品にも意欲的に取り組んでいる。


その画家の女性は、大きなキャンパスに青い芥子の花を描きながら

とても幸福そう。


だんだん、絵がわかってくるんです…と言いながら

描いている。

100歳でも…

描いても描いても

描けば描くほど…

絵というものは完成がなく

描いていけるものなのだ。


目的が見つかれば、人生はあまりにも短い。

100年では足りない。


でも…

目的が見つからなければ

100年はあまりにも長い。


それは酷な話だけど真実だ。

目的や目標は、他人が与えてあげるものではない。



私も漫画を描いてきて長いけど

おもえば…

自由に「描いている!」と実感できている時は

まだ、あまり無い。

あることはある、けどとても少ない。



漫画家の仕事というものは

まだまだ画家や小説家ほど

「偉い」ものではない。


画家や小説家のように

自分の意見を描く、

自分の考えを描く、

世間に問いかける、

世間を変える、目覚めさせる

などという高貴なものでも

芸術的なものでもなくて


「仕事」となると常に上に編集者が

構えている。

編集者が、出版社が、

見出して、売ってやる、という形が

まだまだ主流なのだ。


私は幼い頃、手塚治虫や竹宮恵子、その他大勢の

素晴らしい漫画に出会って

「目覚めた」し、

生きていくことができた。

それなのに…


漫画はエンタメ的なだけではなく

充分、芸術的だし、世の中を問うものだとおもうし

目覚めさせるものだと思う。


そう思って私は漫画家になったはずなのに…



いつまでも

「売れてない」

「無名」

ということが私を消極的にさせているし、

編集者に対し委縮してしまうし

どうしても

「仕事をいただく」という姿勢でいてしまう。


私は何も、編集者にへいこらとしてほしいわけではない。


ただ、私は私の漫画を描いていきたいだけ。


漫画も


描いても、描いても

終わりが無い。


それは別に「10ねんも連載が続いた」とか

「100巻までいった」

ということではなくて。


私は基本、読み切りがいい。

短編小説がいい。

1本の映画くらいのストーリーがいい。


それを何本も何本も積み重ねて自分を表現していきたい。




なぜ、漫画だけがいつまでも地位が低いのだろう、と思う。


出版社から依頼を受けて仕事をしていると

「スゴイですねー」と言われるけど

何がスゴイのだろう。



当然のようにプロットを提出させられて

それをチェックさせられ

ダメ出しを受け、

結局、どこかで見たような話にまとまる。


私の意見、考えなど、まるで無いかのように扱われて

「このプロットじゃわからない」

「これではウチの読者向きじゃない」

と言われる。


プロットでわからないのは当たり前なんだ。


逆にいうと、プロットですべてわかってしまうような

漫画は、漫画として失敗なんだ。


でもプロットが通らないと、仕事につながらないのだ。



1本が32ページとして、

32ページを原稿にするには

1カ月かかる。


1ページにつき5時間ほどかかるからだ。

(ネーム抜きで)


1カ月すべてをついやして

やっと32ページ描ける。


1年は12カ月しかない。

1本につき12ぶんの一を費やす。


そして私は若くない。

命には限りがある。


できれば100歳になっても描きたいけど

今のような形で描くのであれば、

当然もたない。


「売れてないくせに」と

言われるかもしれないけど、


本当に自分の、描きたいことを描きたい。


趣味で描くにしても、

32ページでまるまる1カ月かかってしまうので

原稿料がでないと、生きていけない。



プロットからネームまで、

編集者と何回も話し合って

直しながらできたネームと


自分が「描きたい」とおもいながら描くネームで


絶対に「おもしろい」と思うのは

後者なのだ。


描いていても幸せだし、いつまでも描きたいし、

(きっと)読者の心に響くのは

後者…なのに。



実際、長いことやってて

たいして売れないしいつまでも無名だった。


編集者の意見を入れながら描いたって

自分も読者もたいしておもしろいとおもってもらえてないのだ。



ここ2年くらい、ずっとうだうだと悩んでる。

どうしても壁を越えられなくて。


どうしても…

自分の描きたいものを自由に描いて

生きていきたいのに。














posted by 蒼乃シュウ at 15:41 | TrackBack(0) | 日記

2020年04月26日

女という謎の生き物を紐解くような…



「ソナチネ」小池真理子著

短編集です。

私は小池真理子氏の短編小説が大好き!!!

なんです。


いつもだいたい、好きなのは

ラストがえぐいミステリー。

さらっと、軽やかに、人を見殺しにしてしまうような

残酷さが好き。

なんというか、めっちゃ「女」!なのです。


しかしこの短編集は、

ラストにオチは特になく、

さらっと…というか

放り投げるように終わっています。

その過程の、

なんだか、胸のつかえ、のような

ドロっとしたものを、

まさに放り投げるような快感があります。


なんでもないようでいて、どこにでもいるような

女…が主人公。

いやはや、こういう「普通」の「どこにでもいる」

女こそが…



怖い!!




のだ!



posted by 蒼乃シュウ at 16:24 | TrackBack(0) | お買い物

2020年04月24日

もともと、そもそも、自宅で仕事

ウチの旦那2−772.jpg







今世の中はコロナウィルスの影響でいっぱい!

自宅で一人で仕事することを強いられているのです!

そんな!

と思いきや、私はコロナ前から、そもそも

自宅で一人で仕事してたやん!

てことで、最近急に自宅で一人仕事になった皆さん…

ようこそ!

て感じです。


自宅の方が実はサボれないっていうのは真実…でしょ?

とはいえ、ずーっと家にいるのは

私もキツイので、今朝は早起きして

喫茶店でモーニングして業務スーパーで食材を買いに

行きました。


帰ってきてから、サクサク仕事です。

下絵やペン入れは相変わらず手描きなのでしんどいけど

仕上げはデジタルなので、すいすい〜という感じです。

でも調子乗ってやってたら画面がフリーズしてしまって

途中までやってた分が消えてしまったけど…


そういうアクシデントもあるけど(こまめに保存しましょう!)

やっぱり、手で描き描きするよりも

PCで処理をしている時間のほうが、

気持ち的になんかラク、で、時間も早く過ぎてしまうような

気がします。


私はもうだいぶ前から、アシさんは頼まずに一人で

やってるんだけど、

当然のことながら、アシさんいっぱい雇ってやってる

先生方もたくさんおられます。

そういう職場は…

今、めっちゃ困るんじゃないかな…

それでなくても、トーンなど漫画の画材が品薄になってきているので

もういっそ、デジタルにしてしまえば?

…なんて勝手なこと言ってしまいましたが

だいたい、私自身がPC苦手で、デジタルなんて絶対無理!と

言っていたのですが、なんということでしょう

ちゃんとPCでデジタルで仕事できるようになったでは

ありませんか!!

(覚えるまで2年かかったけど!)


しかしやっぱり、完璧ではなくて

突然フリーズしたり、理由なき不具合で

泣きそうになったりとか

相変わらずしております…。










2020年04月17日

読み応えあり!興味津々「飛田」の話




こういう本は、やっぱりおもしろい。

好きなのだ、この手のアンダーグラウンドな本が。


知らない世界の「常識」を知る時の驚きって、

ある種の「快感」なのだとおもう。


共感できないのに、共感してしまう。

いつもの常識が打ち破られる瞬間に、人は感動するのだと思う。



この本は、ただ飛田で働く女の子にインタビューをして…という

ものではなく、実際にオーナーとして店を経営していた人の経験談。

現在は店は手放したけど、スカウトマンとして活躍しているらしいです。


そういう人の、人の…女の子を見る目は

鋭いし、めっちゃ興味深い。

業の深い仕事であるとは思うけど、

その「人として」の、ぎりぎりのあたりって、

ものすごく興奮しちゃうんじゃないかな。


実は私も、昔、飛田に訪れたことがあります。

だいぶ前なのですが、冗談半分で、男女友人4人で

歩いたのでした。



まだ夕方だったけど、途端に空気が違うのがわかった。

お店に座っている女の子は、本当に綺麗で、

そんなことしなくても、AKBに入ったらいいんじゃないの?とか

思ったけど、まあそれは人それぞれ。理由や事情があるのですね。





posted by 蒼乃シュウ at 12:52 | TrackBack(0) | お買い物

2020年04月13日

仕事をしていてツライことB

セーラー服に、棘 2表紙.jpg








コロナの影響で、テレワークとか在宅勤務とかが

流行っているらしい。

流行ってる、って言い方はヘンなのかもしれないけど。


私はずっと以前から、在宅勤務だ。

漫画家なんだから、当たり前なんだけど…


ネームとか、プロットを考えるときは絶対外出する。

カフェとか街をブラブラしながら考えると

いい。いいっていうか、それしかできない。


在宅勤務…なのは、その後。

ひたすら下絵を描いて、ペン入れて、仕上げ。

これらは、ただひたすら時間がかかるので

誰にも会わずにもくもくと、やる。

海外ドラマ観ながら。


在宅じゃあできねーよ!という方はここがポイントなのかもしれない。

考えなきゃいけないときは、カフェ行って

(今はスタバ閉まってるけど)

ひたすら作業のときは、海外ドラマ(海外じゃなくてもいいけどさ)を

観ながらやればよい。

「ドラマなんか見ながら集中できるのか」と

言ってくる人がいれば無視すればよい。









で、ところで「仕事をしていてツライこと」とは

在宅勤務とか、そういうことじゃなくて、

やっぱり最近、ひしひしと

辛い…とか危機感が湧いてくるようになった。

(中年の危機かしら?それとも更年期障害?)



仕事をくれる出版社、編集者さんには

めっちゃ感謝してる。

仕事ほしい!ギブミー!

で、今、まとまったページ数の仕事をもらえて

3カ月ほどかけてネームを作って

原稿をやっているのだけど。


ネームは一生懸命、やった。

「年数だけはベテランの漫画家の意地!本気で描いたやつ」

であって、編集者さんにも絶賛された。

自分でも…おもしろい、と思う。

今流行りのセックスレス問題に加え、不倫、浮気、百合の要素もいれた

新感覚セックスレスもの!だと思っている。

ラストも満足いくものになった。



でも、やっぱり、原稿をしていて

ものすごく不安になる。


だって、過去にもネームでは絶賛されたけど

実際、ダウンロード数がイマイチで

「おもったより売れませんでしたねー」と

結局言われちゃうことが、よくあるのだ。


つーか、いつもだ。


3冊出した単行本だって

「愛しのKANSAN男子」も「ドキドキ☆ミダラなシェアルーム」も

「小悪魔switch」も。

全部、おもしろい。

編集者さんに「これはイケる!」と言われ

出してもらった自信作ばかり。


でも、たいして売れなかったので、

どこの出版社でも蒼乃シュウは「ポイッ」と

捨てられちゃった。


編集者が絶賛するものと、読者が求めるものは違う…


その溝をどう埋めてよいのやら。


そして現在よーく考えてみた。


もしかして編集者が絶賛するものは

結局、売れないものなのではないか…?と。


漫画家は、まず、ネームで編集者にOKをもらわなければいけない。

そうしなければ原稿にかかれない。

原稿にできなければ原稿料はもらえない。


だからまず第一関門である「編集者」という壁を

突破しなければいけない。

そういう、この業界では「普通」のことが、

もはや、現在では通用しないのでは?とおもった。


でね、私がちらりと考えた極論は…


編集者が「それはダメ!」と言うものの方が

売れるのではないか?


ということ。


いや、別に編集者が反対すりゃいいのか、っていうのは

また違うんだけど。



そういえば…

あの「ベルばら」の池田理代子先生だって、

はじめは、ベルばらは反対されたのだ。

でも、反対を押し切って連載をスタートされると

大ヒット。


そういうエピソードはよく聞く。

「はじめは反対されたけど…」というやつ。


もちろん「ほうら、やっぱり、言ったでしょ」というケースも

あるに決まってる。


でも…。


ここで大事なのは、作者自身が「どうしてもこれを描きたい」という

強い意志なのだと思う。


場合によっちゃー、編集者と戦うくらいの強さがいる、のだ。

いい子ちゃんではいけないのだ。


そもそも作家なんて生き方は普通じゃないのだ。

対する編集者は会社員。

いい大学を出たいい子ちゃんだ。


大手出版社の編集者は、「自分の(会社の)思い通りに書いてくれる作家がほしい」は、

本心だと思う。


そんなこと言われて喜んでる作家は作家ではない。ただの「下請け」ではないか。



仕事はもちろん、キチンとやる。締め切りは守る。

それは当たり前。


でも…


プロットのときから何度も「打ち合わせ」と称して

向こうのいいように変更させられ…

ネームでも

「これじゃあ読者に反感かうかも」という理由で

手直しさせられ…

それはもはや「推敲」とはいわない。



本当に、魂で描きたい…

本当に、私が「いい」という漫画を描きたい。


それは贅沢なのか?

それは甘いのか?

そんなんじゃ「食ってけない」のか?

直されて私らしさが半減したネームを原稿にしながら

悲しくなる。


私の、本当に私が描いた、という漫画で

生きていきたい…とおもう。

























posted by 蒼乃シュウ at 13:49 | TrackBack(0) | 日記

2020年04月08日

私には夢がある!無料で読んでね!蒼乃シュウの電子書籍

人魚姫 表紙 タイトル 72.jpg







kindleインディーズですので、無料です


kindleをお持ちでない方も、無料アプリをダウンロードしていただければ

スマホでもPCでも読めますよ!


お店も休業が多い、この時期…。

こんな時はおうちで漫画でも読んで、楽しんでください!




2019年はkindleインディーズで

電子書籍を自力でたくさん作ることができました。


デジタルの練習も兼ねて…だったので

この「人魚姫」を仕上げることで

デジタルのことはだいたい、わかった!


その後は、仕事の原稿もデジタルで入稿できています!

良かった!



練習を兼ねて…だったのですが、

今やってる仕事が終わったら、

またインディーズで発表する作品に

取り掛かりたい!



昔は仕事がもらえるまで

待っていたのですが…


今はもう、待つ必要はない!

自分で描きたい作品を勝手にどんどん描いて

電子書籍にしちゃえばいいのだ!

(*‘∀‘)


まあ、ヒットしなければ、

収入は無いのですが…


でも、それは仕事のときといっしょ。

仕事の時は原稿料はいただけても

ヒットしなければすぐに切られるんで…

しかも、自由には描かせてくれず制約が多い!



絶対におもしろいものを

描くぞ!!!



予定としては、今の仕事が一段落する

6月から、「Black Lily 黒百合短編集」の

続編。


1話「瞳」2話「秘密」の

登場人物のその後を

1話16ページで描くつもり!


ドロドロのエロスな百合にするぞ!



その後は、文フリのためのピノコプレスを作って…

10月からは「pink and blueberry」の第二部を描く!

これはもうネームはできている。


その後、2021年になるけど、

「人魚姫」の続編。

これも、ネームはもうできている。


あと、もう一つ描きたいテーマがあったんだけど

それはまだまだ先…になりそうです。




自分の描きたいもので充分収入が見込めるようになったら…



夢があります!

I have a ドリーム!



電子書籍で発行する雑誌を作りたい!




私が「おもしろい」と思う

百合漫画、ミステリー、恋愛、エロなど

女の子のための漫画!

絶対におもしろい雑誌を!


絶対につくりたい!





















posted by 蒼乃シュウ at 12:47 | TrackBack(0) | 電子書籍

2020年04月06日

すべて無料だよ!大人から子どもまで無料でおうちで楽しめるからよかったらどうぞ!

漫画を描いてみよう!




こんなときだからこそ!

日頃できなかったことをやってみよう!


img321.jpg

このブログの「漫画の描き方」カテゴリーから

無料公開しています!

「山田宝子のストーリー漫画入門」は

私が20年ほどまえに、漫画の通信講座のために

書き下ろしたテキストです。


漫画で授業が受けられますよ!






無料漫画もあるよ!




kindleインディーズで公開している蒼乃シュウの漫画、

すべて無料です!



百合マンガ「pink and blueberry」第一部 全5話

kindleインディーズで無料で読めます!



これがはじめてkindleインディーズに投稿して作った電子書籍。

はじめて1巻を作ったときは感動しました〜!


「kindleは難しそう」と思っていたのですが、

最初の手続きが英語だからちょっと戸惑っただけで

私でもできました!

今から登録される方は、個人番号カードをご用意ください!

ここに登録さえできれば、インディーズじゃなくても

kindleで電子書籍を出版することができますよ!





そして次に作ったのは「Black Lily 黒百合短編集」です。

本格的な電子書籍にしたいと思い、目次とかあとがきを入れたりして

がんばりました!




同時に作ったのが「セーラー服に、棘」。



漫画を描いてkindleインディーズで公開してみよう!

簡単に電子書籍ができちゃいますよ!



2020年04月03日

父の寿命

blacklily-02.jpg


4月1日で80歳の誕生日を迎えた私の父。

そして、この日に、病院で昨日受けた検査の結果が。


癌でした。

あと長くて2〜3年ということです。


父が死ぬ。

癌ではなかったとしても、確実に、親は必ず、絶対に、死ぬ。(そして私自身も)


今すぐに、急に、というわけではないので、

悲しみとか喪失とか、そういうセンチメンタルなものは置いといて…、



今、この瞬間に私が感じていることを書きます。


父の死までに、あと2〜3年で、何ができるか、と私は考えた。

そう思うと悔しさがこみあげてきた。

私は…

なんでこんなにいつまでも「無名の」「売れない」漫画家なのか、と。


漫画家にはなれた。

そして毎日仕事はしている。毎日、漫画を描いている。

漫画だけの収入で、一人生きてはいけている。


それでも、心の奥は、いつも、モヤモヤとしている。

すごく、悔しいと感じている。


売れている漫画家や作家の人に対しての嫉妬?も、あるのかもしれない、

けど、単純に「嫉妬」という言葉ではしっくりこない。

本が何万冊も売れて、ドラマ化もされて話題になって…という

作家さんのことを知るたびに

「羨ましい」とはなんか違う、別の感情が渦巻く。


「どうして私は売れないの」


とはいつも思う。


特別絵がうまいというわけではないけれど、

私くらいのレベルなら、もうちょっと売れてもいいはずだ、

なんておこがましくも感じてしまう。

実際、いつもいつも編集者は

「おもってたよりも売れないですねー」と言う。


漫画家として生きているだけ。ただ、それだけ。

それが悔しい。


「好きなことが仕事になってスゴいですねー」と

言われるたびに胸がぎゅうーっと、つらくなる。


「仕事があるのはいいことですよ」と言われるのも

つらい。違う、といいたいけど、何が違うのか

わからない。


お正月に実家に帰った時、

(親が創価学会なので)新年勤行会に母と行って、

昔お世話になった人に久々に会って、

「まだ漫画描いてるのー」と言われ、

「お母さん、娘さんが漫画家になって、良かったねー」と母に言ってた。

ものすごい違和感をかんじだ。


漫画家になっただけではダメなんだ。


その人は私の漫画を読んだこともないくせに「スゴイねー」と言う。

どこでも「仕事は何ですか?」と聞かれ

「漫画家です」というと「スゴいねー」と言われる。


スゴいねー、なんて言われたくない。





私の漫画を読んで、感動してほしい。



それが私の願い。


だけど、知り合った人は私の名前を検索して

適当に読み放題で出てきた漫画を見て

「見ましたよ」とせせら笑うだけ。

感想はない。


おもしろかったか、とか、感動したか、とか

どう感じたか、とか

それを私が求めるのは間違ってる。

感想が何もない、ということは

「別に」ということなのだ。


それがショックだ。

私は、私の漫画で「おもしろい」とか

感動を与えられなかった。

それが、本当につらい。




いい漫画を描かなければいけない。



人が感動するような。


人の心に残るような。


人の人生を変えるような。



そんな漫画を描かなければ意味がない。


漫画家になった、だけではダメなんだ。




だからすごくつらい。


あと2〜3年で、そんな漫画を発表できる私に、

なれるだろうか。


どうしても私は、本当の意味で

「漫画家になったよ!」と

父に言いたいのだ。




なぜかというと、

私が漫画を描くようになったのは、

父親が漫画が好きだったから。



父親が手塚治虫のファンだったから、

私も漫画に夢中になった。


高校を卒業するとき、

進学も就職もイヤで、悩み過ぎて泣き出した時、


父は「お前は何がしたいんや」といい、

私は「アルバイトをしながら漫画家を目指す」と言った。

そしたら

「ほな、それでええやないか」

と、言った。


世間的にちょっとずれてる、ちょっと、おかしい

こんな父でよかった。

ああ、なんだ、それでいいのか、と私は救われた。




私にとって、漫画とは



私の人生を、作るもの、変えるものなのだ。



普通の人生は就職したり、結婚したり子を産んだり

するのだろうけど、それはそれで素晴らしいしまっとうな生き方

なんだろうけど


私にとっては、漫画を描いていないと

そこで人生がストップしてしまうように感じる。



出版社の望むくらい売れることは

できなかったけど、

私は自分で考え悩み、作り出すストーリーの中で

わたし自身が成長している。

自信も何にもなかった私が、自分を一から作ってこれた、

漫画という手法で。



だから自分だけでなく、

私の漫画で、同じように感動してほしい。

笑ってほしい。

泣いてほしい。

恋してほしい。

切なくなってほしい。



それができるまで


父に生きていてほしい。

























posted by 蒼乃シュウ at 15:54 | TrackBack(0) | 日記
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ティーンズラブを主に描いておりました。以前は本名でミステリーや普通の少女漫画も描いていました。 Twitterは @pinokodoaonoshu ぴのこ堂
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