2022年10月30日
ネジ工場の事務員は借りの姿 実はジョーンズに地球調査を命じた宇宙大統領みゆきが登場! 宇宙人ジョーンズ「禁じられた惑星」篇
この記事は、2022年6月19日に更新の、締め切り直前の漫画家の仕事場で気分を高揚させるために、アニメの主題歌を始め、女性アシスタントによる演歌の名曲、童謡による歌唱リレーも クラフトボス 宇宙人ジョーンズ「漫画家」篇の続編のCM記事となります。
とある惑星からやってきた宇宙人ジョーンズが、大物ハリウッド俳優トミー・リー・ジョーンズそっくりの地球人になりすまし、様々な職業を転々としながら、未知なる惑星・地球を調査する「宇宙人ジョーンズの地球調査シリーズ」。
前回の宇宙人ジョーンズ「漫画家」篇のCMが第81弾でしたので、第82弾となる今回は、町工場のネジ工場を舞台に、役所広司さん、杉咲花さん、神木隆之介さんらおなじみのメンバーに加え、従業員役として、先ごろ地球に帰還したあの宇宙飛行士が。
ジョーンズを地球へ派遣した張本人“宇宙大統領みゆき”役では、あのニューミュージック界のレジェンド歌手が出演します。
今回はのテーマは、「なぜこの惑星の住人はこれほどまでに働くのか」。
自分にとって最大の関心事であるこの答えを探るべく、ロケットのネジを製造している町工場に事務員として潜り込んだ、ジョーンズの故郷の星の宇宙大統領と称する女性。
ところが、ロッカーの奥にこっそり隠し部屋を作って、地球で働く人々の様子をモニタリングしたり、従業員として潜入調査していたジョーンズに身分を明かし、その答えを尋ねたりしても要領を得ませんでした。
そこで彼女が取り出したのは「働くの停止スイッチ」なる代物。
そのボタンを押した瞬間、地球上の至るところで起こった前代未聞の出来事とは果たして……。
なお、YouTubeで公開されていた「禁じられた惑星」篇は終了したことから、プレーヤーは削除しましたが、後からこの記事を訪問してくださった方のために、CMを振り返った記事等は残しておきますからね。
では、いつものように「禁じられた惑星」篇の60秒バージョンのCMを私なりに振り返ってみることにしましょう。
【宇宙人ジョーンズ「禁じられた惑星」篇 120秒バージョン】
とある町のねじ工場ににて。
工場長(役所広司)「この注文何個?」
女性従業員(杉咲花、以下、杉咲)「10個です」
工場長を始め、従業員らが忙しく働く中、清掃用具を持ち、メガネをかけ、デッキブラシを持っていた事務員の中島(中島みゆき)が、
「ジョーンズさん、ちょっといい?」
と手招きしながら、なぜか工場内に設置されていた狭いロッカーへと入っていく。
もちろんジョーンズは作業中だったが、作業の手を止め、中島の誘いに吸い込まれるようロッカーの中へと入っていった。
その中は通り道となっていて、大人の人間1人がやっと入れるくらいの空間のその奥には、実は隠し部屋となっていた。
そこには驚くべき空間が広がっていて、地球で働く人々の姿を映し出したモニターがずらり。
「覚えてる?
私があなたを派遣したのよ」」
と尋ねる中島を見たとたん、ジョーンズの頭の中に過去のシーンがフラッシュバック。
そのシーンとは、まだジョーンズが故郷の星にいたころで、白いドレスに華やかなアクセサリーを身に付けた女性の、
「地球に行きなさい」
の命令に、
「ハイ」
とジョーンズが素直に返事をしたシーンでもあった。
実は彼女こそが、ジョーンズに地球調査を命じた“宇宙大統領みゆき”で、事務員は仮の姿だったことが明らかとなる。
「この惑星の住人、働きすぎじゃない?
な〜んでこんなに働くの?」
と宇宙大統領の疑問をジョーンズに投げかけたが、ジョーンズが、
「ワカリマセン」
と答えを持たなかったことから、とある実験を試みる宇宙大統領。
何やらカエルのストラップが付いたスイッチのようなモノを取り出し、
「じゃあ、働くの禁止!」
と言ってボタンを押し、赤いランプが点灯した瞬間、宇宙から見た地球の世界中の都市の光が次々と消えてしまった。
それとともに、ロンドンのブリッジのゲートが閉鎖され、それまで勢いよく口から水を放出していた、シンガポールのシンボルであるマーライオンの吐き出す水が止まり、通勤中のビジネスマンたちの足も急ストップしてしまうことに。
それだけでなく、会社に通勤していた人たちや、スポーツではボクシングの試合も途中でストップ。
電車も止まったことで、続々と通勤客たちが途中下車し、
「働いちゃだめらしいよ」
という声がするなど、通勤客は大混乱に陥る。
それでも数人の男性が「仕事行こう」と言って歩き出すも、いきなり体に電気ショックが流れてしまう。
どうやら、宇宙大統領が押した「働くの停止スイッチ」の影響で、働こうとした人に必ず電流が流れる世の中になってしまったようだ。
−1ヶ月後−
宇宙大統領が押した「働くの停止スイッチ」により、東京・銀座の通りは閑散とし、やることがなく、ビルの片隅や公園で座り込み、茫然とたたずむ人たちが街にあふれていた。
「盛り下がっちゃったかしら」
モニターを見ながら、最初は働くのを禁止すれば地球人が喜んでもらえると思っていたのが、逆効果となってしまったことで、"ちょっとやりすぎたかな?"と後悔したような表情の"宇宙大統領。
先のネジ工場では、しびれを切らした杉咲が、
「働きます」
と作業に向かいますが、
「あっ、ちょっと待って、またビリビリする…」
と言って、男性従業員(神木隆之介、以下、神木)が止めに入ることに。
案の定、機械に触れると電気ショックが走り、助けに来た神木と一緒にしびれてしまう。
神木「働かなくていいの、ちょっとうれしい」
杉咲「私働きたいです」
閑散とした工場で
「人はなぜ働くのか…」
と言って、旋盤機類の前でたたずみ、哲学的に悩む工場長。
外のベンチでは宇宙大統領の隣で、ジョーンズが一服していたが、働いていない時に飲むボスは、いつもと味が違うとばかりに、不思議そうな目で缶を見つめていた。
−2ヶ月後−
宇宙大統領が押した「働くの停止スイッチ」によって、すっかり活気を失った街の風景や、部屋の人々の姿をバックに、
「この惑星は宇宙大統領のせいで盛り下がっていた」
という、ジョーンズのボヤきにも似た調査報告が重なる。
ねじ工場のベンチで、
「最初はうれしかったけど…」
最初はうれしかったけれど、2ヶ月も働けないとなるとさすがに…と思ったかのようにうつむく神木。
工場長がネジを見ながら、
「これ作るために働いてきたんだよな〜」
と弱音を吐くと、そばにいた男性従業員(野口聡一)が
「何言ってんですか、宇宙飛行士だって感謝してたはずです」
と言って、強引に作業に向かうことに。
ところが、やっぱり感電してしまい、思うように作業ができない。
「なんで働けないんだ、なんとかしてくれ!」
と嘆く工場長。
すると、その様子を見ていたジョーンズが意を決してロッカーへと向かうと、例のスイッチを右手で持ちながら居眠りしている宇宙大統領の姿が。
すかさずジョーンズは、宇宙大統領から強引にスイッチを奪い取り、「ハアッ!」と言ってボタンを押した。
「働くの停止スイッチ」がOFFになった次の瞬間、突然世の中が動き出し、都市の夜景やマーライオンの水も復活。
飛行機も離陸して飛び立ち、車のエンジンもかかるようになった。
ようやく稼働した町工場でも「やっと働けます!」とうれそうに話す杉咲の言葉に、工場長がうれしそうな表情を見せている。
その様子をジョーンズと並んで眺めながら、
「ま、そんなに働きたいなら、ファ~イト」
と笑顔でエールを送る、事務員姿の宇宙大統領。
最後は、キッチンカーでの販売の場面や、出勤のために横断歩道を歩いていたサラリーマンなど、洋服がかかったパイプハンガーをうれしそうに店頭へと運んでいた女性店員の姿も映し出されるなど、活気を取り戻した街の様子が。
それ祝福するかのように現れた虹のもと、働いた後に飲むおいしいボスを味わったジョーンズの、
「この惑星には宇宙大統領はもう二度と来ないでほしい」
という、地球調査の報告というかボヤきでENDとなっていた。
◆「禁じられた惑星」篇のCMの撮影エピソードと私の一言コメント
ではここからは、「禁じられた惑星」篇のCMの撮影エピソードをご紹介しつつ、私の一言コメントを交えながら書いてみたいと思います。
おちゃめなジョーンズの立ち居振る舞いにほっこり
目の前で事務員の中島さんから正体を明かされるシーンで、「驚きをやや強く」という指示を受けたジョーンズさん。
その演技を終えた直後、すぐにオーバーアクションだと気付いたものの、そのままプレイバックの確認を待っていると、案の定、監督から撮り直しの指示が。
予想どおりの反応に「やっぱりそうですか(笑)」といたずらっぽい笑みを浮かべていました。
OKテイクとなった、目の前で事務員の中島さんから正体を明かされるシーンでのジョーンズさんの驚きは、言葉で表現すると「あぁ、あなたは…!」がふさわしい表情となっていましたね。
また、宇宙大統領に続いて、ロッカーの奥へ入っていくシーン。
狭いスペースから大きな体を窮屈そうに出す姿がコミカルだが、実際に撮影中もガタガタ音を鳴らしながら、ロッカーのあちこちに手足をぶつけながら入っていたジョーンズさん。
心配したスタッフが「大丈夫ですか?」と声をかけると、「OK! ちょっと手がデカいもんでねぇ(笑)」とちゃめっ気たっぷりに大きな手をアピールして、現場の笑いを誘っていました。
CMでは、中肉中背の大人1人が入るのがやっとのように見えた、ロッカーの奥に続く狭いスペース。
ジョーンズさんはそれよりも大きな体をしていたので、狭いスペースを通るシーンはさぞ窮屈に感じたことでしょうね。
町工場での作業が板につき過ぎの杉咲へ、役所からまさかのツッコミ
町工場のシーンで、「卓上旋盤」を操作した役所さんと杉咲さん。
足元のペダルを操作しながら、ネジ表面の凹凸を整えるこの機械は、実際の作業現場で使われているもので、事前に指導の先生からレクチャーを受けたうえで撮影に臨みました。
できる限りリアルな状況を再現すべく、役所さんは「作り終えたネジはどこに置くんですか?」などと熱心に質問。
一方の杉咲さんも一連の流れを確認し、練習をくり返しながら自然な動きを追求していました。
そんな彼女の姿を見て、「何だか板についてますね」と感心していた神木さん。
そこへ役所さんも「キャリア20年ぐらい?」と軽口をたたきながら加わると、杉咲さんが「そんなぁ、5歳からこの仕事してることになるじゃないですか(笑)」とユーモラスに返し、3人で楽しそうに笑い声を上げる場面があったのでした。
オープニングのネジを旋盤するシーンでは、役所さんと杉咲さんともに、あたかもネジ工場の社員として板についた演技をしていましたね。
息の合ったコミカルな感電芝居にキャストもスタッフも大爆笑
働けない状況にしびれを切らした杉咲が機械に触れ、助けに来た神木も一緒に感電してしまうシーン。
「仕掛けはないので、ご自身でビリビリしびれるお芝居をしてください」と指示を受けると、「よし!」とがぜんやる気を見せた神木さん。
ファーストテイクから硬直した体をガクガク震わせるだけでなく、白目までむく迫真の演技を披露し、現場を盛り上げていました。
これにはカメラ側を向いていて、後ろの様子が分からなかった杉咲も、プレイバックを観ながら大笑い。
ここでは結局監督の判断で、神木さん寄りのアクションで行くこととなり、撮影後、杉咲が思わず「このふたり、大丈夫かなぁ…」とこぼしたOKテイクを、ぜひ本編で楽しんでください。
働こうとすると感電してしまうシーンで、よくテレビのバラエティ番組におけるビリビリ○○では、出演者がビリビリとした際、CGで電気を黄色で表現し、頭がい骨を始め全身の骨までしびれているという感じで表現されることがあります。
ただ、CMでそこまで表現するとなると、ちょっとやりすぎな感じとなりそうですね(笑)。
宇宙飛行士から俳優へ転身!? 野口聡一が人生初の演技に挑戦!
今回のCM撮影が人生初のお芝居ということで、緊張をほぐすかのように「がんばります!」と力強く意気込みを語って、カメラ前へ向かった野口さん。
冒頭から演出の意図を素早く理解し、的確に演じてみせると、潜在能力の高さを感じ取った監督から「ちょっと難しいことをお願いしてもいいですか?」と打診され、「セリフの間を少し詰めたい」「動くスピードをもっと早く」などと、役者と同様の演技に対する細かい指示が次々と飛んでいました。
今回の「禁じられた惑星」篇が、CM初出演となった野口さん。
でも今回のエピソードを読んだ限りは、役者と同様の演技に対する細かい指示が次々と飛ぶなど、とても初出演だったとは思えませんでしたね。
そんな野口さんが最も力が入ったのが、「宇宙飛行士だって感謝してたはずです!」と勢いよく作業台へ向かうシーン。
町工場の職人が作るロケット用のネジのすごさを、誰よりも理解している野口さんだけに、監督から「今の良かったですね〜」とOKが出たときには、満面の笑みで喜びをあらわにしていました。
ロケット用のネジということや、現役の宇宙飛行士である野口さんだからこそ、監督さんから「今の良かったですね〜」とOKが出た演技ができたのかもしれませんね。
ファーストテイクでのほほ笑ましいNGに照れ笑い
中島さんの撮影は、お掃除道具を手にロッカーへ入っていくシーンからスタート。
早速上手に体勢を横にして、カニ歩きのごとくスムーズに入っていったものの、最後の最後で手元のモップが勢い余って、派手な音を立てながらドアに激突。
ファーストテイクでの思わぬNGに、中島も「ガッツン、だって(笑)」と照れ笑いを浮かべていました。
テレビでのCM出演はかなり久しぶりの中島さんだっただけに、ファーストテイクでは手元のモップが、勢い余って、派手な音を立てながらドアに激突してしまったというNGを出してしまったのかもしれませんね。
居眠り姿をお披露目も、まさかの怪力に一同驚愕!?
「働くの停止スイッチ」を持ったまま居眠りしているシーンで、監督から「イビキをかいているお芝居を」というリクエストがあり、「はーい」と快く応じた中島さん。
撮影後のプレイバックで、おそらく初めて目にするであろう鼻や喉を鳴らして寝る自身の姿を、「アハハハ」と笑いながら楽しそうに見つめる場面がありました。
また、ジョーンズからスイッチを奪われる際、「ちょっと抵抗してみてください」と指示を受けると、中島は手首にくっきり筋が浮かぶほどの力で必死に抵抗。
そのまま体ごと浮き上がってしまうひと幕もあり、意外な握力の強さで周囲を驚かせていました。
中島さんがイビキをかいているシーンは、おそらくCMでも初めて見たかもしれません。
スイッチを奪われるシーンでは、体ごと浮き上がってしまった場面があったので、眠りながらも抵抗している事務員役を演じていたんだろうなと感じたのでした。
宇宙大統領と事務員の二役を演じきった圧倒的な存在感
回想シーンでは、華やかなアクセサリーと気品ある白のドレスを身にまとい、配下のジョーンズに命令を下す宇宙大統領みゆきを、圧倒的な存在感と独特の口調を駆使して演じていた中島さん。
その一方で、宇宙大統領の仮の姿である事務員のシーンも、作業着にメガネ、エプロン、頭に巻いたスカーフ(シーンごとに色の変化あり)をバッチリ着こなすなど、重厚感と軽やかさを兼ね備えた唯一無二のキャラクターを見事に演じ分けていました。
その中で現場が最も沸いたのが、再び働けるようになって喜ぶ役所さんたちを見て、中島が「ファーイト!」とエールを送る場面。
チャーミングな言い回しと優しい笑顔がとても印象的で、監督も「素晴らしい!」と文句なしの一発OKを出していました。
いちばん最初に「禁じられた惑星」篇のCMを見たときは、事務員役として「あぁ、中島みゆきさんが久々に出演していたんだなぁ」とすぐに気付いたのですが、ジョーンズさんを地球調査に命じた"宇宙大統領みゆき"という宇宙大統領役を演じたシーンを見たときはビックリ!
宇宙大統領と事務員の二役を見事に演じ切っていましたね。
では、今度続きとして更新する記事では、事務員と宇宙大統領の二役を演じた中島みゆきさんと、従業員役を演じた野口聡一さんのプロフィールと、視聴後の感想、CMソングについて書いてみたいと思います。
続きの記事は、下の日付とタイトルのリンクで更新しました。
2023年2月26日
宇宙人大統領みゆき役の中島みゆきさん ネジ工場の従業員役で出演の野口聡一さんについて 視聴後の感想、CMソングを含めた関連記事です
とある惑星からやってきた宇宙人ジョーンズが、大物ハリウッド俳優トミー・リー・ジョーンズそっくりの地球人になりすまし、様々な職業を転々としながら、未知なる惑星・地球を調査する「宇宙人ジョーンズの地球調査シリーズ」。
前回の宇宙人ジョーンズ「漫画家」篇のCMが第81弾でしたので、第82弾となる今回は、町工場のネジ工場を舞台に、役所広司さん、杉咲花さん、神木隆之介さんらおなじみのメンバーに加え、従業員役として、先ごろ地球に帰還したあの宇宙飛行士が。
ジョーンズを地球へ派遣した張本人“宇宙大統領みゆき”役では、あのニューミュージック界のレジェンド歌手が出演します。
今回はのテーマは、「なぜこの惑星の住人はこれほどまでに働くのか」。
自分にとって最大の関心事であるこの答えを探るべく、ロケットのネジを製造している町工場に事務員として潜り込んだ、ジョーンズの故郷の星の宇宙大統領と称する女性。
ところが、ロッカーの奥にこっそり隠し部屋を作って、地球で働く人々の様子をモニタリングしたり、従業員として潜入調査していたジョーンズに身分を明かし、その答えを尋ねたりしても要領を得ませんでした。
そこで彼女が取り出したのは「働くの停止スイッチ」なる代物。
そのボタンを押した瞬間、地球上の至るところで起こった前代未聞の出来事とは果たして……。
なお、YouTubeで公開されていた「禁じられた惑星」篇は終了したことから、プレーヤーは削除しましたが、後からこの記事を訪問してくださった方のために、CMを振り返った記事等は残しておきますからね。
では、いつものように「禁じられた惑星」篇の60秒バージョンのCMを私なりに振り返ってみることにしましょう。
【宇宙人ジョーンズ「禁じられた惑星」篇 120秒バージョン】
とある町のねじ工場ににて。
工場長(役所広司)「この注文何個?」
女性従業員(杉咲花、以下、杉咲)「10個です」
工場長を始め、従業員らが忙しく働く中、清掃用具を持ち、メガネをかけ、デッキブラシを持っていた事務員の中島(中島みゆき)が、
「ジョーンズさん、ちょっといい?」
と手招きしながら、なぜか工場内に設置されていた狭いロッカーへと入っていく。
もちろんジョーンズは作業中だったが、作業の手を止め、中島の誘いに吸い込まれるようロッカーの中へと入っていった。
その中は通り道となっていて、大人の人間1人がやっと入れるくらいの空間のその奥には、実は隠し部屋となっていた。
そこには驚くべき空間が広がっていて、地球で働く人々の姿を映し出したモニターがずらり。
「覚えてる?
私があなたを派遣したのよ」」
と尋ねる中島を見たとたん、ジョーンズの頭の中に過去のシーンがフラッシュバック。
そのシーンとは、まだジョーンズが故郷の星にいたころで、白いドレスに華やかなアクセサリーを身に付けた女性の、
「地球に行きなさい」
の命令に、
「ハイ」
とジョーンズが素直に返事をしたシーンでもあった。
実は彼女こそが、ジョーンズに地球調査を命じた“宇宙大統領みゆき”で、事務員は仮の姿だったことが明らかとなる。
「この惑星の住人、働きすぎじゃない?
な〜んでこんなに働くの?」
と宇宙大統領の疑問をジョーンズに投げかけたが、ジョーンズが、
「ワカリマセン」
と答えを持たなかったことから、とある実験を試みる宇宙大統領。
何やらカエルのストラップが付いたスイッチのようなモノを取り出し、
「じゃあ、働くの禁止!」
と言ってボタンを押し、赤いランプが点灯した瞬間、宇宙から見た地球の世界中の都市の光が次々と消えてしまった。
それとともに、ロンドンのブリッジのゲートが閉鎖され、それまで勢いよく口から水を放出していた、シンガポールのシンボルであるマーライオンの吐き出す水が止まり、通勤中のビジネスマンたちの足も急ストップしてしまうことに。
それだけでなく、会社に通勤していた人たちや、スポーツではボクシングの試合も途中でストップ。
電車も止まったことで、続々と通勤客たちが途中下車し、
「働いちゃだめらしいよ」
という声がするなど、通勤客は大混乱に陥る。
それでも数人の男性が「仕事行こう」と言って歩き出すも、いきなり体に電気ショックが流れてしまう。
どうやら、宇宙大統領が押した「働くの停止スイッチ」の影響で、働こうとした人に必ず電流が流れる世の中になってしまったようだ。
−1ヶ月後−
宇宙大統領が押した「働くの停止スイッチ」により、東京・銀座の通りは閑散とし、やることがなく、ビルの片隅や公園で座り込み、茫然とたたずむ人たちが街にあふれていた。
「盛り下がっちゃったかしら」
モニターを見ながら、最初は働くのを禁止すれば地球人が喜んでもらえると思っていたのが、逆効果となってしまったことで、"ちょっとやりすぎたかな?"と後悔したような表情の"宇宙大統領。
先のネジ工場では、しびれを切らした杉咲が、
「働きます」
と作業に向かいますが、
「あっ、ちょっと待って、またビリビリする…」
と言って、男性従業員(神木隆之介、以下、神木)が止めに入ることに。
案の定、機械に触れると電気ショックが走り、助けに来た神木と一緒にしびれてしまう。
神木「働かなくていいの、ちょっとうれしい」
杉咲「私働きたいです」
閑散とした工場で
「人はなぜ働くのか…」
と言って、旋盤機類の前でたたずみ、哲学的に悩む工場長。
外のベンチでは宇宙大統領の隣で、ジョーンズが一服していたが、働いていない時に飲むボスは、いつもと味が違うとばかりに、不思議そうな目で缶を見つめていた。
−2ヶ月後−
宇宙大統領が押した「働くの停止スイッチ」によって、すっかり活気を失った街の風景や、部屋の人々の姿をバックに、
「この惑星は宇宙大統領のせいで盛り下がっていた」
という、ジョーンズのボヤきにも似た調査報告が重なる。
ねじ工場のベンチで、
「最初はうれしかったけど…」
最初はうれしかったけれど、2ヶ月も働けないとなるとさすがに…と思ったかのようにうつむく神木。
工場長がネジを見ながら、
「これ作るために働いてきたんだよな〜」
と弱音を吐くと、そばにいた男性従業員(野口聡一)が
「何言ってんですか、宇宙飛行士だって感謝してたはずです」
と言って、強引に作業に向かうことに。
ところが、やっぱり感電してしまい、思うように作業ができない。
「なんで働けないんだ、なんとかしてくれ!」
と嘆く工場長。
すると、その様子を見ていたジョーンズが意を決してロッカーへと向かうと、例のスイッチを右手で持ちながら居眠りしている宇宙大統領の姿が。
すかさずジョーンズは、宇宙大統領から強引にスイッチを奪い取り、「ハアッ!」と言ってボタンを押した。
「働くの停止スイッチ」がOFFになった次の瞬間、突然世の中が動き出し、都市の夜景やマーライオンの水も復活。
飛行機も離陸して飛び立ち、車のエンジンもかかるようになった。
ようやく稼働した町工場でも「やっと働けます!」とうれそうに話す杉咲の言葉に、工場長がうれしそうな表情を見せている。
その様子をジョーンズと並んで眺めながら、
「ま、そんなに働きたいなら、ファ~イト」
と笑顔でエールを送る、事務員姿の宇宙大統領。
最後は、キッチンカーでの販売の場面や、出勤のために横断歩道を歩いていたサラリーマンなど、洋服がかかったパイプハンガーをうれしそうに店頭へと運んでいた女性店員の姿も映し出されるなど、活気を取り戻した街の様子が。
それ祝福するかのように現れた虹のもと、働いた後に飲むおいしいボスを味わったジョーンズの、
「この惑星には宇宙大統領はもう二度と来ないでほしい」
という、地球調査の報告というかボヤきでENDとなっていた。
◆「禁じられた惑星」篇のCMの撮影エピソードと私の一言コメント
ではここからは、「禁じられた惑星」篇のCMの撮影エピソードをご紹介しつつ、私の一言コメントを交えながら書いてみたいと思います。
![](https://fanblogs.jp/_images_g/k11.png)
目の前で事務員の中島さんから正体を明かされるシーンで、「驚きをやや強く」という指示を受けたジョーンズさん。
その演技を終えた直後、すぐにオーバーアクションだと気付いたものの、そのままプレイバックの確認を待っていると、案の定、監督から撮り直しの指示が。
予想どおりの反応に「やっぱりそうですか(笑)」といたずらっぽい笑みを浮かべていました。
OKテイクとなった、目の前で事務員の中島さんから正体を明かされるシーンでのジョーンズさんの驚きは、言葉で表現すると「あぁ、あなたは…!」がふさわしい表情となっていましたね。
また、宇宙大統領に続いて、ロッカーの奥へ入っていくシーン。
狭いスペースから大きな体を窮屈そうに出す姿がコミカルだが、実際に撮影中もガタガタ音を鳴らしながら、ロッカーのあちこちに手足をぶつけながら入っていたジョーンズさん。
心配したスタッフが「大丈夫ですか?」と声をかけると、「OK! ちょっと手がデカいもんでねぇ(笑)」とちゃめっ気たっぷりに大きな手をアピールして、現場の笑いを誘っていました。
CMでは、中肉中背の大人1人が入るのがやっとのように見えた、ロッカーの奥に続く狭いスペース。
ジョーンズさんはそれよりも大きな体をしていたので、狭いスペースを通るシーンはさぞ窮屈に感じたことでしょうね。
![](https://fanblogs.jp/_images_g/k11.png)
町工場のシーンで、「卓上旋盤」を操作した役所さんと杉咲さん。
足元のペダルを操作しながら、ネジ表面の凹凸を整えるこの機械は、実際の作業現場で使われているもので、事前に指導の先生からレクチャーを受けたうえで撮影に臨みました。
できる限りリアルな状況を再現すべく、役所さんは「作り終えたネジはどこに置くんですか?」などと熱心に質問。
一方の杉咲さんも一連の流れを確認し、練習をくり返しながら自然な動きを追求していました。
そんな彼女の姿を見て、「何だか板についてますね」と感心していた神木さん。
そこへ役所さんも「キャリア20年ぐらい?」と軽口をたたきながら加わると、杉咲さんが「そんなぁ、5歳からこの仕事してることになるじゃないですか(笑)」とユーモラスに返し、3人で楽しそうに笑い声を上げる場面があったのでした。
オープニングのネジを旋盤するシーンでは、役所さんと杉咲さんともに、あたかもネジ工場の社員として板についた演技をしていましたね。
![](https://fanblogs.jp/_images_g/k11.png)
働けない状況にしびれを切らした杉咲が機械に触れ、助けに来た神木も一緒に感電してしまうシーン。
「仕掛けはないので、ご自身でビリビリしびれるお芝居をしてください」と指示を受けると、「よし!」とがぜんやる気を見せた神木さん。
ファーストテイクから硬直した体をガクガク震わせるだけでなく、白目までむく迫真の演技を披露し、現場を盛り上げていました。
これにはカメラ側を向いていて、後ろの様子が分からなかった杉咲も、プレイバックを観ながら大笑い。
ここでは結局監督の判断で、神木さん寄りのアクションで行くこととなり、撮影後、杉咲が思わず「このふたり、大丈夫かなぁ…」とこぼしたOKテイクを、ぜひ本編で楽しんでください。
働こうとすると感電してしまうシーンで、よくテレビのバラエティ番組におけるビリビリ○○では、出演者がビリビリとした際、CGで電気を黄色で表現し、頭がい骨を始め全身の骨までしびれているという感じで表現されることがあります。
ただ、CMでそこまで表現するとなると、ちょっとやりすぎな感じとなりそうですね(笑)。
![](https://fanblogs.jp/_images_g/k11.png)
今回のCM撮影が人生初のお芝居ということで、緊張をほぐすかのように「がんばります!」と力強く意気込みを語って、カメラ前へ向かった野口さん。
冒頭から演出の意図を素早く理解し、的確に演じてみせると、潜在能力の高さを感じ取った監督から「ちょっと難しいことをお願いしてもいいですか?」と打診され、「セリフの間を少し詰めたい」「動くスピードをもっと早く」などと、役者と同様の演技に対する細かい指示が次々と飛んでいました。
今回の「禁じられた惑星」篇が、CM初出演となった野口さん。
でも今回のエピソードを読んだ限りは、役者と同様の演技に対する細かい指示が次々と飛ぶなど、とても初出演だったとは思えませんでしたね。
そんな野口さんが最も力が入ったのが、「宇宙飛行士だって感謝してたはずです!」と勢いよく作業台へ向かうシーン。
町工場の職人が作るロケット用のネジのすごさを、誰よりも理解している野口さんだけに、監督から「今の良かったですね〜」とOKが出たときには、満面の笑みで喜びをあらわにしていました。
ロケット用のネジということや、現役の宇宙飛行士である野口さんだからこそ、監督さんから「今の良かったですね〜」とOKが出た演技ができたのかもしれませんね。
![](https://fanblogs.jp/_images_g/k11.png)
中島さんの撮影は、お掃除道具を手にロッカーへ入っていくシーンからスタート。
早速上手に体勢を横にして、カニ歩きのごとくスムーズに入っていったものの、最後の最後で手元のモップが勢い余って、派手な音を立てながらドアに激突。
ファーストテイクでの思わぬNGに、中島も「ガッツン、だって(笑)」と照れ笑いを浮かべていました。
テレビでのCM出演はかなり久しぶりの中島さんだっただけに、ファーストテイクでは手元のモップが、勢い余って、派手な音を立てながらドアに激突してしまったというNGを出してしまったのかもしれませんね。
![](https://fanblogs.jp/_images_g/k11.png)
「働くの停止スイッチ」を持ったまま居眠りしているシーンで、監督から「イビキをかいているお芝居を」というリクエストがあり、「はーい」と快く応じた中島さん。
撮影後のプレイバックで、おそらく初めて目にするであろう鼻や喉を鳴らして寝る自身の姿を、「アハハハ」と笑いながら楽しそうに見つめる場面がありました。
また、ジョーンズからスイッチを奪われる際、「ちょっと抵抗してみてください」と指示を受けると、中島は手首にくっきり筋が浮かぶほどの力で必死に抵抗。
そのまま体ごと浮き上がってしまうひと幕もあり、意外な握力の強さで周囲を驚かせていました。
中島さんがイビキをかいているシーンは、おそらくCMでも初めて見たかもしれません。
スイッチを奪われるシーンでは、体ごと浮き上がってしまった場面があったので、眠りながらも抵抗している事務員役を演じていたんだろうなと感じたのでした。
![](https://fanblogs.jp/_images_g/k11.png)
回想シーンでは、華やかなアクセサリーと気品ある白のドレスを身にまとい、配下のジョーンズに命令を下す宇宙大統領みゆきを、圧倒的な存在感と独特の口調を駆使して演じていた中島さん。
その一方で、宇宙大統領の仮の姿である事務員のシーンも、作業着にメガネ、エプロン、頭に巻いたスカーフ(シーンごとに色の変化あり)をバッチリ着こなすなど、重厚感と軽やかさを兼ね備えた唯一無二のキャラクターを見事に演じ分けていました。
その中で現場が最も沸いたのが、再び働けるようになって喜ぶ役所さんたちを見て、中島が「ファーイト!」とエールを送る場面。
チャーミングな言い回しと優しい笑顔がとても印象的で、監督も「素晴らしい!」と文句なしの一発OKを出していました。
いちばん最初に「禁じられた惑星」篇のCMを見たときは、事務員役として「あぁ、中島みゆきさんが久々に出演していたんだなぁ」とすぐに気付いたのですが、ジョーンズさんを地球調査に命じた"宇宙大統領みゆき"という宇宙大統領役を演じたシーンを見たときはビックリ!
宇宙大統領と事務員の二役を見事に演じ切っていましたね。
では、今度続きとして更新する記事では、事務員と宇宙大統領の二役を演じた中島みゆきさんと、従業員役を演じた野口聡一さんのプロフィールと、視聴後の感想、CMソングについて書いてみたいと思います。
続きの記事は、下の日付とタイトルのリンクで更新しました。
2023年2月26日
宇宙人大統領みゆき役の中島みゆきさん ネジ工場の従業員役で出演の野口聡一さんについて 視聴後の感想、CMソングを含めた関連記事です
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