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2023年12月31日

水道修理作業員と公園の自販機を通じてくり広げられる物語 ジョーンズは自販機の中を調査? 宇宙人ジョーンズ「いつもの自販機」篇

この記事は、2023年7月24日に更新の、宇宙人ジョーンズシリーズ初の海外ロケ 全篇イタリアロケと言語のCM! 宇宙人ジョーンズ「ゴンドラ」篇の続篇となる内容となります。

とある惑星からやってきた宇宙人ジョーンズが、大物ハリウッド俳優トミー・リー・ジョーンズそっくりの地球人になりすまし、さまざまな職業を転々としながら、未知なる惑星・地球を調査する「宇宙人ジョーンズの地球調査シリーズ」。

サントリーさんの捉え方としては第85弾となる今回のCMでは、水道修理作業員(以下、作業員)に扮した役所広司さんと杉咲花さんが、ある家で水道トラブルの修理を行なうものの、男性のミスによるトラブルが、

その後、ひと仕事終えた後に立ち寄った行きつけの休憩スポットに行ったところ、いつもあるはずの自動販売機がなくなってしまっていました。

途方にくれていた男性作業員ですが、実は修理に出されていたらしく、トラックが付くと、元の場所へと設置されたのでした。

このように、かつて自販機があったときの思い出と、修理を終え、元の場所に戻ってきたその存在のありがたみに気づく様子を描いた内容となっていました。

まずは下のYouTubeからのプレーヤーを通じて、今回の記事の対象になった「いつもの自販機」篇のテレビCM動画を視聴してみてくださいね。

クラフトボス 宇宙人ジョーンズ「いつもの自販機」篇 30秒


では、いつものように「いつもの自販機」篇のCMを私なりに振り返ってみましょう。


【宇宙人ジョーンズ「いつもの自販機」篇】


とある公園の駐車場にて。

自販機がトラックのクレーンで吊り上げられているシーンに続いて、

「この惑星の、とある場所に私は潜んでいる」

という調査報告をバックに、なぜか真っ暗な空間にいる不安そうな面持ちの宇宙人ジョーンズ(以下、ジョーンズ)が映し出される。

ところ変わって、とある家のキッチンで水のトラブルに対応中の水道修理作業員の男性(役所広司)と女性(杉咲花)の2人。

しかし、男性のミスで水栓から水が大量に噴き出してしまうことに。

近くで女性作業員の隣でその様子を見ていたご主人(森末慎二)は、

「あんた達、大丈夫なの?」

と心配そうに言ったことで、すぐさま女性が助けに入って、ペンチのようなものを使って水の噴き出しを収めるのだった。

帰りの車の中で濡れた髪を拭きながら、運転席の女性作業員に、

「いつもの自販機でちょっと休もう」

と提案する男性作業員。

その公園には、サントリーの自動販売機が設置されている場所でもあった。

ところが、公園の駐車場に着くと、お目当ての自販機がなくなっていることに。

それをきっかけに、男性の頭の脳裏には、かつて自販機と過ごした夏の強い雨の日や寒かった雪の降る夜、桜舞い散る季節の思い出が次々と蘇っていた。

「あいつも、仕事仲間だったんだな…」

と感慨にふける男性作業員。

とそのとき、

「帰ってきましたよ!」

という女性従業員の声で我に返ると、目の前に自販機を積んだトラックが。

どうやら修理に出されていたらしく、早速2人で「ボス」を買って飲むと、男性が自販機に向かって、

「おかえり」

と、自販機の角を撫でながらうれしそうに声をかけて
ると、再び次の現場へと向かうのだった。

しばらくして、誰もいなくなった駐車場で自販機がガタガタ揺れ出したかと思うと、突然扉が開いて、中から煙とともにジョーンズが登場。

どうやら今回は自販機に潜んで調査していたらしく、最後は「ボス」を飲んでひと息つく姿に、

「この惑星の自販機は狭い」

という調査報告でENDとなっていた。


◆「いつもの自販機」篇のCMの撮影エピソードと私の一言コメント

ではここからは、「いつもの自販機」篇のCMの撮影エピソードをご紹介しつつ、私の一言コメントを交えながら書いてみたいと思います。


全身ずぶ濡れになるお芝居を心の底から楽しむ役所さん
自らのミスで水栓から大量に水が噴き出る場面では、事前のリハーサルの様子を「これはずいぶん濡れそうですね」と笑みを浮かべながら眺めていた役所さん。
水を浴びるシーンがよほど楽しかったのか、本番中は必死で水を止める演技を見せるも、カットが掛かった途端、全身濡れ鼠も気にせず、「どうだ!」とばかりに無邪気な笑顔をカメラに向けてアピールすると、杉咲さんと森末さん、スタッフの皆さんから大きな拍手が沸き起こりました。



杉咲さんが最もテンションが上がった意外なシーン
森末さん宅では、まさかのアクシデントに素早く対処し、駐車場のシーンでは、物思いにふける役所さんに自販機が戻ってきたことをいち早く告げるなど、常に冷静で頼もしい水道修理作業員を演じた杉咲さん。
そんな彼女が今回の撮影中、最もテンションが上がったのは、車を運転するシーンとのこと。
実は杉咲さん自身、「免許を取ってから初めての運転シーン」だったそうで、ハンドルを握りながら「とてもワクワクしていました」と、当時の心境をうれしそうに振り返っていました。


それは杉咲さんにとってワクワクしていた撮影シーンだったんでしょうね。

ただ、隣の助手席にいた役所さんにとっては、杉咲が免許を取ってから初めての運転だったことでドキドキものだったかもしれませんが…。

役所さん&森末さんの同世代トークの話題は!?
初対面ながら、1956年生まれの役所さんと、1957年生まれの森末さんは同世代ということで、撮影の合間も気さくに言葉を交わし、交流を深めていました。
特に盛り上がっていたのが、森末さんが趣味のスキューバダイビングの話題で、役所さんも自らの経験談をあれこれ語り出すと、楽しそうな話し声を聞きつけた杉咲さんも2人の輪に参加。
その後は、3人仲良くダイビングトークに花を咲かせていました。


役所さんと森末さんが同世代ということで、トークも弾んだことでしょうね。

ボス制作チームとの再会にジョーンズさんも気分上々!
今回の撮影のため、久々に来日したジョーンズさん。
旧知の制作チームのスタッフとの再会を楽しみにしていたようで、「みなさん、元気でしたか?」とニコニコしながらあいさつし、監督のコンテ説明にも熱心に耳を傾けていました。
本番が始まってからも「今の修正点は?」「もう一回やりましょう」と前向きにお芝居に臨み、OKテイクを連発すると、今度はご自身を撮影しているカメラに興味を抱いたらしく、機材を扱うカメラマンたちに根掘り葉掘り尋ねる場面も。いつにも増して積極的にコミュニケーションを図るジョーンズさんの姿に、現場のムードも大いに高まりました。


最近の、CM撮影におけるクロマキーの技術は素晴らしいものがあるので、たとえジョーンズさんが日本にいなくても合成などをすることでCMシリーズとしては撮影が成立していたんでしょうね。


次の記事では、森末慎二さんについてのプロフィールと視聴後の感想、CMソングについての関連記事を書いてみたいと思います。
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