とある惑星からやってきた宇宙人ジョーンズが、大物ハリウッド俳優トミー・リー・ジョーンズそっくりの地球人になりすまし、さまざまな職業を転々としながら、未知なる惑星・地球を調査する「宇宙人ジョーンズの地球調査シリーズ」。
サントリーさんの捉え方では第８６弾となる今回の「意外な天職」篇では、２０２２年の春ごろにオンエアされた「町おこし」篇に続き、「ボスと外へ！」というコンセプトで描かれています。
出演は、役所広司さん扮する駐車場の誘導員が、職場の同僚の神木隆之介さんから、「友達や仕事など世界が広がるかも」とマッチングを勧められたことをきっかけに、映画のキャスティングに携わる女性（安藤サクラさん）と遭遇。
ひょんなことから、新人エキストラとして出演した柳楽優弥さん主演の時代劇で頭角を現すと、数年後には大規模スタントもこなす役者へと成長するストーリーを通じて、外出のお供として、働く人の開放感やアクティブな行動を後押しする「クラフトボス」のメッセージを表現しています。
まずは下のYouTubeからのプレーヤーを通じて、今回の記事の対象になった「意外な天職」篇のうち、60秒バージョンのテレビＣＭ動画を視聴してみてくださいね。
クラフトボス 宇宙人ジョーンズ「いつもの自販機」篇 60秒では、いつものように「意外な天職」篇のＣＭを私なりに振り返ってみましょう。
【宇宙人ジョーンズ「意外な天職」篇】
地下駐車場の誘導員として働く１人の男性（役所広司）。
ある日の仕事終わり、これから帰って寝るだけ、などと同僚の男性（神木隆之介）に話していると、マッチングアプリで表示したスマホの画面を見せられながら
「マッチングどうすか？
友達できたり仕事につながったり世界広がりますよ」
と、マッチングを勧められた。
誘導員は、早速その日のうちにマッチングアプリをインストール後、すぐにマッチングする相手も決まったためか、別の日、マッチングした相手と会うべく、「クラフトボス」を持って公園に出かけることに。
行ってみると、お相手は女性がベンチに座っていましたが、メガネをかけていた役所さんの顔をひと目見た女性は、
「ちょっと外してみて。
あぁ思った通り役者っぽい〜。
私ね…映画のキャスティングもやってるんです」
と言って、「Ｓ＆プロダクション マネージャー・キャスティング 安藤サクラ」と書かれた名刺を渡したと同時に、
「あらっ、こっちも役者顔！
映画出てみない？」
と、偶然隣のベンチにいたジョーンズともども、その場で２人がスカウトされることになった。
その後「のどぐろ」というタイトルの時代劇の撮影現場に、エキストラの野盗役で参加した誘導員の男性。
主役の柳楽（柳楽優弥）に背後から斬りかかるも、気配を感じた柳楽に後ろを向いたまま刃を刺され、断末魔の叫びとともに崩れ落ちます。
撮影後、素人とは思えない迫真の演技に驚いた柳楽から、
「ほんとに新人っすか？」
と男性に声をかけた。
そのやり取りを見てうれしそうに拍手するキャスティングの女性の隣に、もう１人、最後まで出番がなかった野盗姿のジョーンズが寂しそうにたたずんでいた。
そんなジョーンズを見て、
「出番なかったね」
と慰めると、ジョーンズは、
「テンショクシマス」
自分には役者としての才能がないのかもしれないと思い、転職を決意するのだった。
−それから５年後−
初出演は時代劇映画だったが、いまでは、飛行場でアクション映画の撮影に臨むようになっていた男性。
セスナ機の片翼に、体をハーネスとワイヤーでくくりつけられながら行なう危険なスタントだけに、心配した監督が、
「本当にやるのか？」
と問いかけますが、男性は、
「役者ですから」
と晴れやかな表情で応じていた。
その撮影の様子を、スタッフ用のテントで、素人男性から役者へと成長した男性の姿を見ながら、
「化けたね〜」
と感慨に浸っていた、男性をスカウトしたキャスティングの女性。
ふと横を見ると、役者では通用しないと思ったのか、録音係に転職したジョーンズが、音声収録用のマイクを調整しながらキャスティングの女性を見ていた。
撮影がスタートし、猛スピードで飛行する翼に必死でしがみつき、叫び続ける姿は、もはや演技なのか、本当に怖がっているのかわからない状態の男性と、セスナの屋根から涼しい顔で役所さんの方にガンマイクを差し出したまま、「クラフトボス」をひと口飲むジョーンズ。
最後は、そんな対照的な２人の姿と、
「この惑星では、ひょんなことから世界が広がる」
という調査報告でＥＮＤとなっていた。
くだけた雰囲気作りにこだわる監督も唸った神木さんの絶妙な演技神木さんが役所さんにマッチングを勧めるシーンでは、監督から「かなり軽い感じでお願いします」とオーダーがありました。
ファーストテイクこそ年上の役所さんに対する言い回しに戸惑ったものの、回を重ねるうちに慣れてきた神木さんを見て、監督が再び「まったく興味がない役所さんと目を合わせて、ニヤニヤする感じで」とさらに軽いノリの演技を要求。
それに応えて目の合わせ方や表情に工夫を凝らした演技を見せると、監督も「面白い！」と絶賛し、見事ＯＫを獲得しました。
注目の若手俳優と言われている神木さんにとって、役所さんは年上で大ベテランですからね。
いくらＣＭとはいえ、ファーストテイクでは役所さんに対する言い回しにかなり戸惑ったはずです。
でも監督さんの、まったく興味がない役所さんと目を合わせて、ニヤニヤする感じで」とさらに軽いノリの演技を要求したことで、それに応えて目の合わせ方や表情に工夫を凝らした演技を見せるというのはさすがだなと思いましたね。
安藤さんから見ると、メガネを掛けた役所さんはソックリさん！？現場入り早々、子どもの頃から見知った顔を見つけるやいなや、「役所さ〜ん！」とうれしそうに駆け寄ってきた安藤さん。
久々の再会を喜ぶと、二人で公園のベンチに腰掛けて、さっそく近況報告に花を咲かせました。
その後、スタンバイの合図がかかり、役所さんが本番用の度が強いメガネを掛けると、普段見慣れない顔を見た安藤さんが「役所さんのソックリさんみたい」「ちょっと違う感じですね」と指摘。
役所さんも「サクラちゃんの顔がすごくちっちゃく見える」と応じ、二人で大笑いするひと幕がありました。
何しろ安藤さんといえば、お父さんが奥田暎二さんで、お母さんが安藤和津さんですからね。
お姉さんの映画監督と、まさに芸能一家です。
そんな芸能一家に育ったサクラさんですから、子供のころから役所さんとも何度か交流していたんでしょうね。
柳楽さん迫真の殺陣シーンと役所さんの豪快な斬られっぷり「意外な天職」篇では、時代劇映画の主役を務める柳楽さんが、背後から斬りつけてきた野盗役の役所さんの気配に気づき、後ろも見ずに刃を突き刺すカット。
豪華な顔ぶれと迫力満点の殺陣に、スタッフの皆さんの視線も釘付けという状態でしたが、その中で誰よりも楽しそうにしていたのが役所さんと柳楽さん。
毎回、柳楽さんが、倒れた役所さんの手を取って起こす度に、２人から自然と笑みがこぼれ、斬られ役を嬉々として演じる役所さんが、断末魔の叫びとともに崩れ落ちるプレイバックを見ては、仲良く破顔大笑する姿が何度も見られました。
時代劇の野盗役に親日家のジョーンズさん大興奮！大の親日家で、伝統芸能や映画への造詣も深いことから、これまでのＣＭシリーズでも、日本の伝統的な衣装を着て演じる際には、自然と力が入っていたジョーンズさん。
本ＣＭで演じる野盗（やとう・定住せずに盗みを働く者。 山野にいる盗賊やおいはぎ。）もお気に入りの役に該当するため、黒頭巾に眼帯、長いあごひげ姿でニコニコしながら現場入り。
しきりに刀や衣装に触れ、興味深く眺めては、休憩中に珍しく「私の姿を撮ってほしい」とリクエストし、時代劇のセットで記念写真を撮るなど、いつにも増してテンションが上がっていました。
篇に続き、「意外な天職」篇ではジョーンズさんが野盗役を演じていました。
お気に入り役に該当するということから、黒頭巾に眼帯、長いあごひげ姿ともにによく似合っていましたね。
ジョーンズさん、強風をものともしない存在感たっぷりの演技を連発ジョーンズさんが、飛行中のセスナの屋根に乗って機体の翼につかまる役所さんにガンマイクを向けるシーンでは、テストの映像を見ながら、「今から私がこれをやるのかい？最高じゃないか！」と微笑むと、本職のスタッフに、ガンマイクの持ち方や扱い方を熱心に尋ねていたジョーンズさん。
その甲斐あって、本番は強風をものともしない存在感たっぷりの演技を連発し、現場を大いに湧かせていました。
メイキング映像で、飛行中のセスナの屋根に乗って機体の翼につかまる役所さんにガンマイクを向けるシーンでは、かなり滑稽に映っていましたが、ＣＭとして仕上がった映像を見てみると、機体にしがみつく役所さんと、ガンマイクを向けていたジョーンズさんとともに実にカッコよく映っていました。
本職のスタッフに、ガンマイクの持ち方や扱い方を熱心に尋ねていたジョーンズさんだけに、音声役も様になっていましたね。
次の記事は、映画のキャスティング役の女性を演じていた安藤サクラさんのプロフィールと、視聴後の感想、ＣＭソングを含めた関連記事となります。
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