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トロント散歩 8

トロント散歩 8


●トロントに滞在して覚えていること●





昨日の続きです。今日も忘れそうなことを覚えているうちに書いておきます。

トロントの街を歩いて

 最初の数日は、チャイナタウンのそばにいながら、チャイナタウンは通過するだけでした。ところがチャイナタウンを歩いたりお店の中に入ってみると、良い印象なのです。チャイナタウンに良い印象を持ったというのは今回が初めてです。チャイナタウンの強烈なにおい、客の扱いが荒っぽいのは他の国のチャイナタウンと同じですが、トロントのDundas St. と Spadina Av. のチャイナタウンでは、結構強引な客引きはあるものの、お客がいらないと言えばそれ以上強引に売りつけることはありませんし、自分の店にお客のほしいものがなければ、お客のほしい商品は、どこの店にあるかまで教えてくれることがありました。また物を買わないで店を出ても、不機嫌そうにお客を見送ることもありませんでした。これで良い印象になるのですから、他の店がいかにひどいか想像できるのではないでしょうか。もちろん良い印象の店もあることはあるのですが、印象の良くない店のほうが多いという意味です。

 中国人の印象がなぜ良く思えたのか典型的な例を挙げますと、クイーンストリートのスーパーマーケットのロブロウやドラッグストアのショッパーズを知る前のことですが、ホテルの近所のストリートカーの通る、日本で言えばコンビニに淘汰されて消えていった駄菓子屋タイプの店に、サンドイッチ、サラダ、果物、ミネラルウォーターを買いに行ったところ、店に入ったときは、その店のオーナーと思われる白人の年配男性が、にこやかに、グッドイブニング、と言ってきました。その時、私の対応をしたのは従業員らしき中国人の中年夫婦でした。そして、私は探している商品がなかったので、店の中を一回りしてから出たのですが、中国人の夫婦は、何事もなかったように、グッドナイトと言って私を見送ってくれたのですが、一方、白人の年配の男性は、私をにらみつけるような表情で見送っていました。これは、印象がよくありません。

 チャイナタウンは、香港、台湾、中国、日本、その他のアジアの国の商品を幅広く扱っているお店もあり、アジアの商品の受け皿になってくれているようです。カナダのスーパーのロブロウで覚えていることですが、フリトレーのポテトチップスのようなお菓子は、日本の同じ商品の2倍以上のサイズなのですが、日本の「かっぱえびせん」と同じくらいのサイズで、韓国のノーシンのオニオンリングが、0.98ドルぐらいで入っていたり、ケーキ菓子タイプのパックもカナダの商品は大きなサイズですが、台湾製の大福のパックでパッケージは日本語で書かれたミニサイズのものが、現地の普通サイズ(日本人の感覚ではジャンボサイズ)の隙間を埋める、ミニサイズの安い商品として入り込んでいます。

 私は昨日も書きましたが、日本の小売業が、日本で現在流行している商品を、商業ビルのような感じでトロントの繁華街に出店し、日本人従業員が日本のサービススタイルで接客すれば、日本の会社は、現地のお店を潰すくらいの力を持っていると思います。私は、日本という一つの分野で、新しい市場を確立できると思いました。日本製をチャイナタウンで売るのではなく、日本企業が箱物を現地に建てて、日本製をブランド化して、もっと付加価値をつけるべきだと思いました。これをやれば、更に日本製商品の売上は伸びると思います。

 トロントは治安は良いと思います。マンハッタンのお店で見かけるような、店の入口で荷物を預け、ガードマンに見張られながら、ゲートのような装置をくぐり抜けて、お店を出入りするところは、トロントには、ありませんでした。



チャイナタウン(Dundas St.)

 この地域のチャイナタウンは中国人だけでなく、近所のいろんな人が買い物に来ています。 ところで、トロントで見かけた果物、野菜ですが、日本と比べると生命力を感じません。生気を抜かれたような感じの果物、野菜でした。




セントローレンスマーケット

 ここの野菜、果物も日本に比べて生命力を感じませんでした。




イートンセンター


イートンセンターのインディゴという書店やアメリカが本部だというキッチン用品のお店などは、テーマごとに、異なる分野の商品をひとまとめにして売っていました。日本のヴィレッジ・バンガードのデパート版といったところでしょうか。

 インディゴ(本屋)は、デザート(?)の本のところに、紅茶、コーヒー、甘味料、マグカップなどのギフト品も一緒に並べて売っていたり、お酒の本のコーナーでは、グラスや万年氷として使える石なども一緒に売られていました。

 キッチン用品のお店は、調理器具だけでなく、売っている調理器具で作れる料理の本、調味料、その料理に合うワインなど、商品だけでなく使い方も一緒に提案する売り方でした。また、お店のレイアウトも見ていて楽しいものでした。



 こういう発想が日本のお店は欠けていますので、日本の小売業は、もっと海外に出かけて、日本と違う発想を、積極的に取り入れてほしいと思いました。小売業は情報産業だと思います。

 イートンセンターのシアーズというデパートも見ましたが、電気製品売り場を歩いてみますと、店員が話しかけてきたので、見ているだけですと言うと、自由に見てください、写真を撮りたいときは10ドル払えば撮っていい(これは本気か冗談なのかは不明) ということでした。売り場を見て思ったことは、商品があまりにも巨大なので驚きました。掃除機などは、これ持ち上げられる人はいるのだろうかと思うくらいばかでかいものもありました。 商品を見て回ると、ワールプール、GEが主流で、食器洗機(?)で、1〜2点 韓国のサムソンとLGの商品があるだけで、日本製はゼロでした。

イートンセンターと同じビルだったか覚えていませんが、マンハッタンでも見かけたベストバイは、日本製の液晶テレビ、パソコンなどがありました。しかし、徐々に日本の影は薄くなっていますね。
前は日本企業も冒険的な商品を出していましたけど、今は無難な商品ばかりで、安く商品をつくれる国に徐々に市場を奪われているようです。 


ブロアストリートを歩いているときに見つけた本屋のインディゴ

ここトロントでも村上春樹の英語版の小説が何冊もありました。公文の小学生向けドリルもありました。漫画(グラフィック・ノベルティー)は、マンハッタンやシドニーの本屋のように、本棚1つを全部占領するような量ではなく、本棚の2段ぐらいを占めるような量でした。

それから、ブロアストリートを歩いているときに、HMVを見つけましたので中に入ってみました。007のシリーズが字幕付きが5ドルで売られており、、安いと思いました。それで、ハリー・パーマー・シリーズの国際諜報局(イプクリス・ファイル)がないか店員さんに聞いたところ、端末のところまで連れて行かれ、イプクリス・ファイルのスペルが分からないので教えてほしいと言われたので、外国人の私が教えることになり、なんだか奇妙な気分になりました。



ヨークビル・アベニューのフランス語の本を扱っている書店

ここも入ってみましたが、新聞のところに、一回新聞を開いたら購入していただきます というような注意書きがありました。こんな注意書きがあるということは、新聞を立ち読みする人がいるということです。また、それが許されるお店がある可能性もあります。国民性の違いを感じました。



トロントのお店を見ていますと、商品の販売元はカナダの会社になっていますが、アメリカの会社が作っているものを売っていることも多く、私のような現地を知らない外国人には、アメリカの一地方都市という印象を受けてしまいます。商品を探す気でトロントに来ている人なら、私と違って、いろいろな発見はあると思いますが、私のように何も考えず、ぶらぶら歩く範囲では、惹きつける商品に出会うことはありませんでした。カナダは寒い国なので、防寒対策商品に絞って探せば、何か面白い商品に出会えるかもしれません。







つづく


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