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知らないとひどい目にあう悪の罠

「地獄に堕ちた勇者ども(The Damned ) 1969年公開  監督:ルキノ・ヴィスコンティ」

この映画はエッセンベルク鉄鋼会社=製鉄所の支配をめぐって一族間のどろどろした権力争いを描いた作品です。

映画を見ると、社長になるため数々の悪事を引き受け最後は自殺に追い込まれる、雇われ重役のフリードリッヒと当主ヨアヒムの孫であり、ヨアヒムの死後製鉄会社の筆頭株主になるマーチンに目が行きます。

しかし、エッセンベルク鉄鋼会社の一族でもある親衛隊幹部アッシェンバッハを主人公として見ると全く違った景色が見えてきます。アッシェンバッハは自分の手を汚さず他人を使って動くため目立ちません。

下のA. B. C. の順番でアッシェンバッハは、自分の手を全く汚さずライバルすべてを処分し権力を手に入れてしまいます。この悪のテクニックは知っていたほうが良いです。

A.
アッシェンバッハは、フリードリッヒに製鉄所の経営者の地位、またはその地位の維持を約束して、自分のライバルの殺害を実行させる。そしてフリードリッヒを通して会社を支配する。

アッシェンバッハ
  |
フリードリッヒ
  ↓
 殺害
  ↓
ヨアヒム、コンスタンティン
  |       |
孫:マーチン 息子:ギュンター


B.
アッシェンバッハは、フリードリッヒが自分を排除しようとすると、フリードリッヒが殺害したライバルの子孫にライバルを殺したのフリードリッヒであることをばらし、フリードリッヒが一族内で孤立して自殺するよう仕向ける。

  アッシェンバッハ
       ↓
    フリードリッヒ 
       ↑
憎しみ、殺意で自殺に追い込む
  ↑          ↑
孫:マーチン  息子:ギュンター
ヨアヒム      コンスタンティン


C.
アッシェンバッハは、自分の暗部を知っている反抗的なフリードリッヒを、自分の手を汚さず処分して、扱いやすい鉄鋼一族の子孫を通じて会社を支配する体制を完成させる。

  アッシェンバッハ
       ↓
      支配
    ↓      ↓
孫:マーチン  息子:ギュンター
(故ヨアヒム)  (故コンスタンティン)



エッセンベルク当主
フリードリッヒに暗殺されるエッセンベルク当主 ヨアヒム


反ナチ民主主義者ヘルベルト
一族の重役で反ナチ民主主義者ヘルベルト


重役兼突撃隊幹部コンスタンティン
左:重役兼突撃隊幹部コンスタンティン 右:鉄鋼一族の親衛隊幹部アッシェンバッハ


左:当主の孫マーチン 真中:雇われ重役フリードリッヒ
左:故当主の孫筆頭株主マーチン 真中:野心に燃える雇われ重役フリードリッヒ


左:筆頭株主マーチンの母ゾフィー
筆頭株主マーチンの母でありフリードリッヒの愛人でもあるゾフィー


■感想■
アッシェンバッハのような人は、普段見ることは少ないので、遭遇しますとひどい目にあってしまいます。自分の手を汚さず野心のある人間、頭の弱い人間を使って自分の野望を達成します。しかし、自分の駒は自分の悪事を知っていますのでタイミングを見て始末します。しかも自分の手を汚さず、彼らの敵対勢力に始末させるよう筋書が出来ています。つまり、フリードリッヒ殺害で自分の悪事の証拠は消え、フリードリッヒを直接殺したのも自分ではないので、自分の身は安泰なのです。

こういう人に影響されないようにするには、他人・社会に役立つことに価値を置くことです。自分の利益になっても他人に危害が及ぶことはしないことです。権力の座のように限られたものを奪いあうのではなく、自分で何かを創造できる力をつけることです。外にある地位、名誉、財産ではなく、新しく何かを創造できる自分の才能など自分自身に価値を置くようにすべきなのです。そうすれば、他人を誘惑してひどい目にあわせるこのような人の餌食になることはありません。

ヨアヒムのような権力者の立場では、
フリードリッヒのような歪んだ野心を持つ者を周囲に置くと自分の命取りになるということや、マーチンのように後継者になる人間に非常識な趣味を持っていたり、マーチンの母のように正常な判断力を持たない者を抱えると組織を不安定にすることを教えています。
つまり、問題を抱えるものを周囲に置くと自分だけでなく組織にも悪影響が及ぶので、私欲のない見識ある人を周囲に置くべきということです。

そんなことを思いました。

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それではまた!












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