2016年09月19日
分かってもらえない心のもろさ!
「砂糖菓子が壊れるとき」 (1967年6月公開 大映)
私は、普段、文芸作品を全く読みません。しかし、タイトルとDVDのパーッケージの写真にギャップがあり、そこに興味を持ってこの映画を見たのです。
●概略●
「砂糖菓子が壊れるとき」は、マリリン・モンローの人生をモデルにした映画だそうです。
この映画は、場面が頻繁に飛ぶのでストーリーが非常に分かりにくいです。飛んだ場面の次の場面で、登場人物たちの会話から、飛んだ場面の内容をつないでいます。しかし、映画を初めて見る、ストーリーを知らない人にとって、映画を見ながらその背景の風景・建物の文字を読み取ったり、ストーリーの流れ・内容を組み立てながら、見るのは大変です。
ところで、この映画のストーリーですが、人に依存しないと生きていけない心の弱い女優が、
人の心の温もり、つながりを求めて男性に近づくのですが、相手は体目当てであったり、支配したいだけであったり、うっとうしくて離れていかれたりで、自分の心が満たされず、絶望感で心が壊れ、睡眠薬におぼれていくのです。
女優は、絶望から逃れるため、徐々に睡眠薬の量を増やしていきます。最後は、ナポリの映画祭で主演女優賞を受賞したという知らせを持ってきた友人に、死亡した姿で発見されます。
●男性遍歴一覧●
「芸能プロダクション社長」
芸能プロダクション社長の熱海の別荘で、女優が、今日は昨日と違って静かな海だと話すと、社長は、「海は見るときの気持ちによって違うんだよ」と返すところや、ヌード写真疑惑の記者会見に対して、「真実をありのまま話しなさい。真実が強い。捨て身の時は真実でいくべきだ。誠実に話しなさい」と答えるところが、印象に残りました。
「新聞記者」
この記者は、工藤社長の葬儀の時に、女優を騒ぎの渦中から避難させるため、自分の叔母の家に連れていきます。愛人がいながら、体目的の不純な動機も見られますが、この後、困ったときの相談相手・救世主として、たびたび登場します。
「大学教授」
恩人の工藤社長の死去、最初に思いを寄せていた栗原映画監督の結婚で、ショックを受けていたので、新聞記者の勧めで女子大の聴講生になります。しかし、尊敬していた教授から体を求める求愛を受けひどくショックを受けます。
「プロ野球選手」
知人を通じて知り合い、プロ野球選手は女優の無邪気なところに心惹かれ交際が始まり結婚します。しかし、いつも多くの来客を招いて夫婦の触れ合いも少なく、女優は自分にかまってほしいのですが、野球選手は女優から母親のように自分の世話をしてもらいたいと思っていたりします。その辺で、すれ違いがあったり、野球選手は女優を家庭にしばりたいのですが、女優は自分の女優活動を続けたいところでも食い違いがあり、最後は別れてしまいます。
「劇作家」
プロ野球選手との離婚後の失意を癒すため、女優が訪れたホテルで偶然再会し、不倫の末、劇作家と再婚します。
しかし、女優があまりにも劇作家にまとわりついてくるのでうっとうしくなり、劇作家は女優と距離を置くため、旅行に行くと書き置きして去っていきます。
■感想■
主人公の女優は、子供の頃、施設に預けられ、人の愛情に飢えて育ちます。これが心を不安定にしています。このタイプの人は、自分を受け入れ、支えてくれる人が必要です。心に空いた大きな穴を埋めてくれる人です。同時に、付き合う相手の意図を見抜き、自分の行動が相手にどのような悪影響を与えているのかを知らせ、バランスを取りながら自立できる手助けをできる人なら尚良いです。そういう意味では、かなり年上の包容力のある人になります。
また、相手に感化されやすい人は、悲観的な人と付き合うと、自分まで悲観的になり、身を滅ぼしかねないので、付き合う相手は、明るく前向きな人にすべきです。この辺も注意したいところです。
この映画の教訓ですが、
*自分に近づく相手の意図を見抜く必要性
*人を理解するには、その人のバックグラウンドを知る必要性
*外から見た客観的な自分を教えてくれる第三者の必要性
を教えられました。
この映画は、いろいろと考えさせられます。お勧めです。
●「砂糖菓子が壊れるとき」
バリュードメイン→「.JP」ドメイン新規登録料金2,840円(3,067円)
それではまた!
私は、普段、文芸作品を全く読みません。しかし、タイトルとDVDのパーッケージの写真にギャップがあり、そこに興味を持ってこの映画を見たのです。
●概略●
「砂糖菓子が壊れるとき」は、マリリン・モンローの人生をモデルにした映画だそうです。
この映画は、場面が頻繁に飛ぶのでストーリーが非常に分かりにくいです。飛んだ場面の次の場面で、登場人物たちの会話から、飛んだ場面の内容をつないでいます。しかし、映画を初めて見る、ストーリーを知らない人にとって、映画を見ながらその背景の風景・建物の文字を読み取ったり、ストーリーの流れ・内容を組み立てながら、見るのは大変です。
ところで、この映画のストーリーですが、人に依存しないと生きていけない心の弱い女優が、
人の心の温もり、つながりを求めて男性に近づくのですが、相手は体目当てであったり、支配したいだけであったり、うっとうしくて離れていかれたりで、自分の心が満たされず、絶望感で心が壊れ、睡眠薬におぼれていくのです。
何回も結婚に失敗し絶望感で心が壊れ狂人のように笑う
時間とともに絶望感は重くのしかかり放心状態になる
女優は、絶望から逃れるため、徐々に睡眠薬の量を増やしていきます。最後は、ナポリの映画祭で主演女優賞を受賞したという知らせを持ってきた友人に、死亡した姿で発見されます。
●男性遍歴一覧●
「芸能プロダクション社長」
世に出るきっかけをつくった芸能プロダクション 工藤社長
芸能プロダクション社長の熱海の別荘で、女優が、今日は昨日と違って静かな海だと話すと、社長は、「海は見るときの気持ちによって違うんだよ」と返すところや、ヌード写真疑惑の記者会見に対して、「真実をありのまま話しなさい。真実が強い。捨て身の時は真実でいくべきだ。誠実に話しなさい」と答えるところが、印象に残りました。
「新聞記者」
新聞記者 奥村氏
この記者は、工藤社長の葬儀の時に、女優を騒ぎの渦中から避難させるため、自分の叔母の家に連れていきます。愛人がいながら、体目的の不純な動機も見られますが、この後、困ったときの相談相手・救世主として、たびたび登場します。
「大学教授」
女子大の西洋古代史の天木教授
恩人の工藤社長の死去、最初に思いを寄せていた栗原映画監督の結婚で、ショックを受けていたので、新聞記者の勧めで女子大の聴講生になります。しかし、尊敬していた教授から体を求める求愛を受けひどくショックを受けます。
「プロ野球選手」
ホームラン王のプロ野球選手 土岐氏
知人を通じて知り合い、プロ野球選手は女優の無邪気なところに心惹かれ交際が始まり結婚します。しかし、いつも多くの来客を招いて夫婦の触れ合いも少なく、女優は自分にかまってほしいのですが、野球選手は女優から母親のように自分の世話をしてもらいたいと思っていたりします。その辺で、すれ違いがあったり、野球選手は女優を家庭にしばりたいのですが、女優は自分の女優活動を続けたいところでも食い違いがあり、最後は別れてしまいます。
「劇作家」
劇作家 五来氏
プロ野球選手との離婚後の失意を癒すため、女優が訪れたホテルで偶然再会し、不倫の末、劇作家と再婚します。
しかし、女優があまりにも劇作家にまとわりついてくるのでうっとうしくなり、劇作家は女優と距離を置くため、旅行に行くと書き置きして去っていきます。
■感想■
主人公の女優は、子供の頃、施設に預けられ、人の愛情に飢えて育ちます。これが心を不安定にしています。このタイプの人は、自分を受け入れ、支えてくれる人が必要です。心に空いた大きな穴を埋めてくれる人です。同時に、付き合う相手の意図を見抜き、自分の行動が相手にどのような悪影響を与えているのかを知らせ、バランスを取りながら自立できる手助けをできる人なら尚良いです。そういう意味では、かなり年上の包容力のある人になります。
また、相手に感化されやすい人は、悲観的な人と付き合うと、自分まで悲観的になり、身を滅ぼしかねないので、付き合う相手は、明るく前向きな人にすべきです。この辺も注意したいところです。
この映画の教訓ですが、
*自分に近づく相手の意図を見抜く必要性
*人を理解するには、その人のバックグラウンドを知る必要性
*外から見た客観的な自分を教えてくれる第三者の必要性
を教えられました。
この映画は、いろいろと考えさせられます。お勧めです。
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それではまた!
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