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極端なことが教えてくれる社会構造への気づき



今回は、「SEX発電」(Conviene far bene l'amore)という変態映画?についてです。

<概要>
全裸の男女が登場する場面が多い映画なので、内容を無視してそこしか見てない人が多いようですが、個人を支配する社会構造を考えさせる深い内容を含んだ映画でもあります。

1.エネルギー危機、生産技術の退化で21世紀は人力に頼る原始時代に戻っている

2.セックスから発電する技術を開発(←感想:そんなバカな)

3.世間に広く普及(この部分は映画では、さらりと短く触れられているだけ)
・イタリア首相は世界一スケベなイタリアは電力大国になると大喜び
・開発者はノーベル賞受賞

4.電力を得るため、社会構造も変える
  (この部分も、さらりと飛ばすようにちょっと出てきただけ。しかし、非常に気になった)
・ローマ法王の協力を得て、堕落、姦通、強姦の奨励、処女禁止
・野獣のようなセックスで強力なエネルギーを得るため、
 情緒的愛の禁止、ロマンチックな書物は焼却、恋愛映画は廃棄、チョコレート・花を贈る風習も禁止、
 キス罰金、ダンス禁止、手紙は検閲、詩集は廃棄、愛情・情緒的言葉の抹殺、愛の語らい禁止・・・。
 夜は警察が、公園・街を見回り違反者を逮捕し、罰則は懲役10年もあり得る。
・人々はエネルギー確保のため、ひたすらセックスに励むよう政府から強制される。


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ガソリンも使えなくなっている。写真にはないが電気も使えない。


最初は、州立病院に勤務する医者らしい博士が過去のさまざまな文献からヒントを得て、助手の若い女性を全裸にしてさわりまくり実験する(←どう見ても変態の犯罪)。そして発電に成功。

その後、本格的な実験のため警察に保管された住民情報(イタリアでは本当に全国民の個人情報が保管されているなら怖いと思った)から60人以上の女性を満足させている精力絶倫男と、8人の子持ちの淫乱女を見つけ出し、病院の救急馬車で彼らに体当たりでケガをさせ、病院に連れ込む。同じ病室にベッドを2つ並べ、そこに全裸で彼らを入院させ実験を試みる。彼ら(絶倫と淫乱)は思惑どおりセックスをやりまくり発電実験は大成功。

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実験サンプルの確保(これは傷害と誘拐に該当)


そして、病院の周囲だけ電気が点いているので、不審に思った警察から質問を受け、さらに政府関係者も関心を寄せ、セックス発電開発者がその証明実験をすることになる。

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政府関係者を招いた発電実験


実験の成功を得て、政府は本格的にセックス発電に取り組む。発電所では、モニターを通して、監視員が発電に励む男女に「もっと早く、激しく」、「もっとゆっくり」などと指示を出しながら発電量の調整を行っている。

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発電所の風景


電力を安定供給するためには、野獣のようにセックスをさせる必要性を感じ、開発者の提言を受けた政府は、愛情を禁止する。人々は発電のためのセックスロボットになることを強制される(お金を稼ぐための労働ロボットに置き換えて考えると社会矛盾にも気づくことがあるかも)。セックスで統制された全体主義国家へと変わっていくのかと連想させるところで話は終わる。

4.jpg
男女の愛が見つかれば即逮捕


<感想>
セックス発電という一風変わったイタリア的発想を、
・私たちの学歴社会
・人間がお金を稼ぐ労働ロボットと化している
・地位、お金、名声が行動の原動力
という日常生活に置き換え、これも異常ではないかと考えてみるのです。
例えば、「なぜ何のために」と問いかけたり、「自分はどうあるべきか」、などなどです。

原動力がお金だと、お金持ちになった段階で働かなくなり没落に向かうこともあります。行動の原動力として地位、名誉、財産は一時的なものかもしれません。もっと持続的な原動力は、人間は人の役に立ったときに喜びを感じ、自分の存在を確認し、充実感を感じることにヒントがありそうです。その手段は、無意識に出る感情、動作、思考を活かせる分野が長続きします。そんな視点から考えてみるのも一つの方法かもしれません。

それではまた!

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