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思い上がりは身をほろぼす


私は、人間や文明について考えるときは、自分と環境の違う世界の映画を見ることが多いです。
理由は、現実に引きずられず、客観的に人間や文明を見ることが出来るからです。

今回は2014年のイギリス映画「キングスマン Kingsman The secret service」です。

<概略>
主人公の庶民階級の少年が、最終的にKingsmanというどの機関にも属さないスパイ組織の
一員になるまでの山あり谷ありの話です。その途中に少年をスパイ候補として目をかけてくれた
Kingsmanのベテランスパイである仕立て屋さん、そのベテランスパイが追いかける世界人口
削減計画をたくらむIT長者などが出てきます。

■ストーリーの構成要素■

<一般大衆>
映画の中で人口削減を計画しているIT長者が一般大衆向けに、
携帯電話・インターネットが無料で利用できるSIM カードを無料配布し、世間から熱烈に歓迎される。
映画の中では10億枚以上配布したという言葉が出てくる。
無料SIM カードから発信される電波によって、人々は狂暴化し、お互いに殺しあうよう仕組まれている。

<特権階級>
IT長者が推進する世界人口削減計画に同意した人だけ、首にチップを埋め込み、特別待遇が得られる。
しかし、支配者の意に反したことをすると、チップは爆発し、チップを埋め込まれた人は爆死する。
この映画では、政府要人、著名人の失踪も頻繁に起きており、隠れた話題になっていることも描かれている。
失踪した人は、IT長者の計画に同意していない人々である。

<支配者>
この映画では、IT長者になっている。

<出てくる技術>
・情報技術
・遠隔操作による監視技術
・心理を操作する周波数

kingsman0a.jpg
1.スマホが人間狂暴化電波の受信機になっている


kingsman1a.jpg
2.無数の無料SIMカード搭載携帯端末に狂暴化電波を発信


kingsman2a.jpg
3.無料SIMカード搭載携帯端末の所有者は、電波を受けて狂暴化


<感想>
人々にとって得になる無料SIMカードをエサにして、大衆を利用・管理する道具をバラまくのは、非常に賢い
です。

大衆にとって携帯端末が無料になることはうれしい反面、その装置に人間の心理を操作する仕組みも
仕込まれています。素晴らしいマーケティング技術です。ただ、技術の悪用は感心できません。

支配者の協力者でもある特権階級にも裏切った時の対策として、特権階級の協力者の首に自爆チップを
埋めこんでいます。こんな防衛策を取っているところが根っからの悪党です。
共存共栄の日本人にはこういう発想がありません。
利益という言葉を発している人は、ここまで極端でなくても、自己中心的になっていることに気づくべきです。

支配者は、最終的に他人を利用して使い捨てることを考えているため、誰も信用していません。
これでは、心も休まる時はなく緊張感で体調に良くありません。

自分の利益を実現するための、周波数を管理して人間心理を操作したり、人間不信に基づいた
遠隔情報管理システムは日本人の発想から出てきません。しかも技術が悪用されています。

支配する側も、自分たちにとって不要な人間を処分しても、実は、自分たちを支えていたのは、
その不要な人間たちであったと後から気づいても遅いのです。
しかし、そのことに気づかず自分の愚行を推進しています。

自分の都合で、何の罪もない人々を殺すのは尋常ではありません。しかも気づかれないように、
こっそり目的を隠して計画を進めています。この悪事はキングスマンのスパイ試験に落ちた
主人公の少年などの活躍によって阻止されます。

私としては、支配者の野望が実現して、その後の自滅のストーリーを描いてくれたほうが、
映画として新鮮さがあると思いました。

この映画は、異質な世界を通して、共存共栄の大切さを気づかせてくれる、そんな映画でした。



それではまた!


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