2017年06月19日
ヒアリが日本に侵入してきた。アルゼンチンアリと闘い続けて思う事。
先日、私というかアルゼンチンアリの被害に遭われた方なら分かると思うが相当衝撃的なニュースがあった。
アルゼンチンアリと同じく南米原産の特定外来生物に指定されているヒアリが日本国内で確認されたのだ。
6月19日現在、拡大の報告は無いがこのまま何事も無いままで終わって欲しいと願うばかり。
私は現在の家に引っ越してきてからアルゼンチンアリと闘い続けている。
暖かくなる5月上旬頃から頻繁に見かけるようになり真夏から10月にかけて家の前を大群が大行列。
実に半年近くも活発に活動している事になる。
思い起こせば7年前。
夏の爽快に晴れた暑い日に引っ越してきた。
アイスのカップをリビングに置きっぱなしにして寝て朝起きて驚愕の光景を目にしたのだ。
無数のアリがアイスのカップに群がっていた。
窓の隙間からリビングへ向けてまるで一本の黒いコンセントのように。
軽いパニックになった奥様はすぐさま不動産屋へ連絡し、『これは何事!?』と問い質す。
不動産屋は汗をかきながら涼しい顔で
『アルゼンチンアリですよ。この辺は多いですから気を付けてくださいね。』
これは瑕疵担保責任に当らないのか?などと本気で思ったくらい恐怖に思った事を覚えている。
ここから。ここから私とアルゼンチンアリの闘いは始まった。
まず我が家の裏庭は無駄に広い。
夏なんて草ボーボーだ。
『全部枯葉剤でやっちまおうぜ!』なんて私の意見は『子供に良くない』との理由で一蹴された。
では草がボーボーのままだとどうなるか?
アルゼンチンアリの絶好の巣になる
夏のクソ暑い日に草を素手でむしりアルゼンチンアリの巣を見つけては薬剤を撒く。
恐ろしく非効率的な作業をしていた。
薬剤を撒いて数日は姿を見かけないが1日で終わる訳の無い裏庭の草むしりを再開すると別の場所に巣が出来上がっている。
お蔭で引っ越してきた夏の休みは全て草むしりとアルゼンチンアリの駆除に追われて終わった。
そこからも奥様から枯葉剤の使用の許可は下りず、3年前まで草刈りグッズだけが充実していき貴重な休日は草むしりとアルゼンチンアリの駆除に追われ続けたのは今思えば、残酷なまでに時間の無駄だったと思う。
アルゼンチンアリ駆除の薬剤は完成形だ。フマキラー様ありがとう。
私の知っている限り7年前から大きな変化は無い。
確実に効果はある。巣を発見して散布すればその巣は完全に死滅する。
寄せ付けない粉タイプのものを家の周りに配備すれば確実に寄って来ない。雨で完全に流されるまでは。
だが、決定打ではない。
撲滅が出来ないのだ。
我が家一軒の周りを駆除出来てもそれを上回るスピードで他所で繁殖する。
そして効果が切れたタイミングを見計らってまた我が家の裏庭に巣を作る。
私は実に5回もの夏を草むしりとアルゼンチンアリに費やしてきた。
フマキラー様。ごめんなさい。もうアルゼンチンアリの駆除諦めて良いですか・・・?
そして2年前。転機が訪れる。
仕事がなんやかんやなってお給料は下がるのに時間は拘束されるという謎仕様になってしまった。
この状態で草むしりとアルゼンチンアリの駆除は満足に出来ない。
枯葉剤の使用許可は下りない。
住み始めた頃に『裏庭をお花で一杯にするの♪』と言っていたが草むしりすらままならない状態で放置されている現状を突き付け、画期的な方法で草むしりとアルゼンチンアリの駆除から解放される術を提案する。
そう、防草シートだ。
寸法をまともに測れない程、無能な私に変わり奥様が指揮官となり私が手足となって敷き詰める。
効果はバツグンだ。
私は裏庭の草むしりから解放されたのだ!
そしてアルゼンチンアリも裏庭に巣が作れない!
万が一作ったとしても発見が容易いので駆除も簡単!素敵!!!
もっと早く奥様に裏庭のガーデニング化を諦めて貰えば良かった!!!
防草シートを張った年。2年前。
良い事の連鎖はするもので、町内を挙げてアルゼンチンアリの駆除に乗り出したのだ。
各家庭にフマキラー様製の『食べて巣に持ち帰って巣ごと駆除』出来るタイプの薬剤が配られた。
「これは非常に効果があった」と、長い間アルゼンチンアリと闘い続けた私が言おう。
我が家一軒の力で半径20Mくらいのアルゼンチンアリを駆除してもその先のアルゼンチンアリは駆除出来ない。
町内という広い範囲の一軒一軒の家で一斉にやる事で効果は最大化する。
お蔭で去年『今年は少ないね。』なんて会話を奥様としたのをハッキリと覚えている。
今年6月。
アルゼンチンアリは・・・
居る。
居るが少ない。行列に勢いが無い。
これは家の前を毎日の様に観察してた私が言うのだから間違いない。
確実に個体数は減っている。
そしてまた町内で薬剤が配られ一斉に置いたばかり。
撲滅は当分先のようにも思えるが、こういった多くの住民の地道な努力と協力無くして外来種の駆除は出来ないのだと強く言っておきたい。
ヒアリはアルゼンチンアリよりも毒性が強く危険である。
アナフィラキーショックでの死亡例の報告も何件もある。
追記2017年7月18日
環境省がホームページから死亡例が確認出来ないとして表現を削除しました。
繁殖能力においてはアルゼンチンアリの方が勝っているかもしれないがヒアリも負けず劣らず繁殖能力は高い。
一度爆発的に繁殖してしまったらアルゼンチンアリと同様に撲滅は難しい事であろう。
どうか、見つかった100匹だけであって欲しいと再度願うばかりである。
それでは
ん〜!良い人生を!
アルゼンチンアリと同じく南米原産の特定外来生物に指定されているヒアリが日本国内で確認されたのだ。
6月19日現在、拡大の報告は無いがこのまま何事も無いままで終わって欲しいと願うばかり。
アルゼンチンアリとの闘い
私は現在の家に引っ越してきてからアルゼンチンアリと闘い続けている。
暖かくなる5月上旬頃から頻繁に見かけるようになり真夏から10月にかけて家の前を大群が大行列。
実に半年近くも活発に活動している事になる。
思い起こせば7年前。
夏の爽快に晴れた暑い日に引っ越してきた。
アイスのカップをリビングに置きっぱなしにして寝て朝起きて驚愕の光景を目にしたのだ。
無数のアリがアイスのカップに群がっていた。
窓の隙間からリビングへ向けてまるで一本の黒いコンセントのように。
軽いパニックになった奥様はすぐさま不動産屋へ連絡し、『これは何事!?』と問い質す。
不動産屋は汗をかきながら涼しい顔で
『アルゼンチンアリですよ。この辺は多いですから気を付けてくださいね。』
これは瑕疵担保責任に当らないのか?などと本気で思ったくらい恐怖に思った事を覚えている。
ここから。ここから私とアルゼンチンアリの闘いは始まった。
まず我が家の裏庭は無駄に広い。
夏なんて草ボーボーだ。
『全部枯葉剤でやっちまおうぜ!』なんて私の意見は『子供に良くない』との理由で一蹴された。
では草がボーボーのままだとどうなるか?
アルゼンチンアリの絶好の巣になる
夏のクソ暑い日に草を素手でむしりアルゼンチンアリの巣を見つけては薬剤を撒く。
恐ろしく非効率的な作業をしていた。
薬剤を撒いて数日は姿を見かけないが1日で終わる訳の無い裏庭の草むしりを再開すると別の場所に巣が出来上がっている。
お蔭で引っ越してきた夏の休みは全て草むしりとアルゼンチンアリの駆除に追われて終わった。
そこからも奥様から枯葉剤の使用の許可は下りず、3年前まで草刈りグッズだけが充実していき貴重な休日は草むしりとアルゼンチンアリの駆除に追われ続けたのは今思えば、残酷なまでに時間の無駄だったと思う。
アルゼンチンアリ駆除の薬剤は完成形だ。フマキラー様ありがとう。
私の知っている限り7年前から大きな変化は無い。
確実に効果はある。巣を発見して散布すればその巣は完全に死滅する。
寄せ付けない粉タイプのものを家の周りに配備すれば確実に寄って来ない。雨で完全に流されるまでは。
だが、決定打ではない。
撲滅が出来ないのだ。
我が家一軒の周りを駆除出来てもそれを上回るスピードで他所で繁殖する。
そして効果が切れたタイミングを見計らってまた我が家の裏庭に巣を作る。
私は実に5回もの夏を草むしりとアルゼンチンアリに費やしてきた。
フマキラー様。ごめんなさい。もうアルゼンチンアリの駆除諦めて良いですか・・・?
そして2年前。転機が訪れる。
仕事がなんやかんやなってお給料は下がるのに時間は拘束されるという謎仕様になってしまった。
この状態で草むしりとアルゼンチンアリの駆除は満足に出来ない。
枯葉剤の使用許可は下りない。
住み始めた頃に『裏庭をお花で一杯にするの♪』と言っていたが草むしりすらままならない状態で放置されている現状を突き付け、画期的な方法で草むしりとアルゼンチンアリの駆除から解放される術を提案する。
そう、防草シートだ。
寸法をまともに測れない程、無能な私に変わり奥様が指揮官となり私が手足となって敷き詰める。
効果はバツグンだ。
私は裏庭の草むしりから解放されたのだ!
そしてアルゼンチンアリも裏庭に巣が作れない!
万が一作ったとしても発見が容易いので駆除も簡単!素敵!!!
もっと早く奥様に裏庭のガーデニング化を諦めて貰えば良かった!!!
防草シートを張った年。2年前。
良い事の連鎖はするもので、町内を挙げてアルゼンチンアリの駆除に乗り出したのだ。
各家庭にフマキラー様製の『食べて巣に持ち帰って巣ごと駆除』出来るタイプの薬剤が配られた。
「これは非常に効果があった」と、長い間アルゼンチンアリと闘い続けた私が言おう。
我が家一軒の力で半径20Mくらいのアルゼンチンアリを駆除してもその先のアルゼンチンアリは駆除出来ない。
町内という広い範囲の一軒一軒の家で一斉にやる事で効果は最大化する。
お蔭で去年『今年は少ないね。』なんて会話を奥様としたのをハッキリと覚えている。
今年6月。
アルゼンチンアリは・・・
居る。
居るが少ない。行列に勢いが無い。
これは家の前を毎日の様に観察してた私が言うのだから間違いない。
確実に個体数は減っている。
そしてまた町内で薬剤が配られ一斉に置いたばかり。
撲滅は当分先のようにも思えるが、こういった多くの住民の地道な努力と協力無くして外来種の駆除は出来ないのだと強く言っておきたい。
フィナーレ
ヒアリはアルゼンチンアリよりも毒性が強く危険である。
追記2017年7月18日
環境省がホームページから死亡例が確認出来ないとして表現を削除しました。
繁殖能力においてはアルゼンチンアリの方が勝っているかもしれないがヒアリも負けず劣らず繁殖能力は高い。
一度爆発的に繁殖してしまったらアルゼンチンアリと同様に撲滅は難しい事であろう。
どうか、見つかった100匹だけであって欲しいと再度願うばかりである。
それでは
ん〜!良い人生を!
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こんにちは!いつもありがとうございます!
国産の蟻は見るだけならカワイイですけど家に侵入きたりすると厄介ですよね〜
うちのは特定外来の蟻なので可愛さの欠片もありませんけど笑
多分いなず〜さん家とは草むしりのレベルが違うんだろうなぁって妄想。
いや〜私、ゆじさんに運命を感じるわー
実は、私も先日、蟻を駆除したばかりなんですよ。
ゆじさんの感動した、毒餌を持ち帰るやつね。
私、北海道で暮らして20年なんですが、蟻が家に上がってきたのは今回が初めて。
で、ドラックストアーで毒餌買ってきて、次の日には撲滅させました。
ゆじさん、長年の戦い、お疲れ様でした。
あ、でもね!私も毎日雑草と格闘してるよ!そこ同じ同じ!