2017年04月17日
子供にソシャゲはやらせない方が良い理由。「ラーメンばあ」のレア判別方法も添えて。ソシャゲのガチャの確率と値段はおかしい。
※出典:懐かし迷宮様※
100円玉1枚で幸せになれた
今からおよそ30年前。
私が小学生低学年の頃の時代。
当時「ビックリマン」が全盛を誇りシール文化が小学生の間で大流行となった。
そこから雨後の筍のようにお菓子メーカーがシール付お菓子を続々と販売していたのを未だ鮮明に覚えている。
ラーメンばあ、ガムラツイスト、ドキドキ学園、ハリマ王、対決戦国時代、格闘キング等々。
新しく発売された子供向けチョコやスナックには何かしらのシールがおまけでついてきた。
エスキモーが出してた「秘伝忍法帖」などアイスのおまけについてたくらいである。
単価も1つ30円から60円と100円玉1枚あればお菓子も食べられ
レアなシールが当たる可能性もあった。
レアなシールが当ればクラスでヒーローになれる
そんな動機は子供にレアなシールを探し求めさせるのに十分。
「ビックリマンの新箱の右側の前から3番目が黄色だとレアだ」
根拠も無い噂話でも聞けば新箱が並べられるのをスーパーでひたすら待ち
「新発売のレアシールがカッコいいぞ!」
と聞けば「何処に売ってた!?」と血相を変えて可変ギア付き自転車に飛び乗る。
自転車で隣の町まで片道1時間くらいは余裕で移動出来た。
そのくらいレアなシールには価値があったのだ。
最も記憶に残っているレアなシール探索方法が1つだけある
冒頭にも貼ってある「ラーメンばあ」
そのレアなシールの見分け方は今でも忘れない。
スーパーに「ラーメンばあ」が並べられると子供達は一斉にシールの固さを触り比べる。
「ラーメンばあ」は棒状のベビースターラーメンを想像して頂けると話が早い。
シールは棒状のお菓子より幅が広く容易に固さを確認出来たのだ。
更に「ラーメンばあ」のシールは当時では画期的であり、2枚重ね仕様。
レアなシールは2枚目の材質が違い固さが若干違う、それ故に全ての「ラーメンばあ」の固さを触り比べて最も固いと自分が思うものを1つだけ選ぶのだ。
子供達が触り過ぎてレアなシールが最も柔らかい状態になってるなんて事もあった。
そんなある日、私は並べられたばかりの「ラーメンばあ」を誰よりも早く発見し全てを触り比べる。
そして異常に固い手応えの「ラーメンばあ」を発見する。
迷わず手に取りレジへ猛ダッシュ。
期待値を最高潮に高めて買ってすぐに開封。
中には最上級のレアなシールが2枚も入っていたのだ。
1枚は忘れ去ってしまったが1枚は今も鮮明に覚えている。
「クリスタル・エッグ」
2枚重ねの2枚目がホロ仕様の最高にイカしたレアシールだ。
※出典:懐かし迷宮様※
「俺は伝説になる!」
翌日友達に話すもそんな羨ましい話が受け入れられる訳もなく暫くの間私は「嘘つき」の烙印を押されたのを今でも忘れない。
親の転勤で烙印を押されたまま引っ越した事もあり、より強く記憶に残っている。
本当に最上級のレアなシールが2枚同時に当たった記憶は私の中だけにあれば良いのだ。
このように現実世界でのレアシール探索の記憶は宝物だ。
良い記憶や悪い記憶も込みで。
終わりは突如来る
公正取引委員会は1988年、ロッテに対してシールの価格差を無くす、種類毎の混入率を均一にする、特定のシールに価値が出るような広告をしない、という3つの自粛案を出した。ロッテはこの指導に従い今までキラキラと光っていたホログラム仕様のヘッドは地味なシールとなり、ヘッドが当たる確率は悪魔と同じ割合にまで引き上げられた。
※ビックリマンwikiより引用※
記述通りである。
これに習い他のお菓子メーカーも同様にレアなシールを出さなくなった
私のレアなシール集めは突如終わりを迎える。
レアなシールが出なくなったお菓子達の衰退は早かった。
買っても買ってもレアが出ないビックリマンなどただの美味しいチョコにいらないシールが付いてるものに成り下がった。
ビックリマンでさえそんな調子だから他のメーカー達のお菓子なんて見向きもされなくなり途中で終わりを迎えるものも多数あった事だろう。
ガムラツイストのスピンオフ的なタイムスリップバトルの続きが語られてないのは今でも口惜しい
宝物のシールも度重なる引っ越しで姿を消した。
きっと母親が処分したに違いない。
そんな事も一因に反抗期に突入したがここで語るのはよそう。
完全に黒歴史だから。
時は流れて
元来レアな物を集める事が大好きな私は遊技王などカード型のレア物集めに精を出す。
カードでプレイなんて一切しない。
集めるだけで満足なのだ。
バイト代を全て遊戯王のレアカードに捧げた時期もあった
更にピンキーストリートなる人形のレアものまで集めたり完全に迷走している時期すらあった
子供達が時折引っ張りだして遊んでいたので無駄では無かったと言い聞かせている。
そこから携帯のブラウザゲームに始まりオンラインゲームを経てスマホのゲームでレアと呼ばれるものに大枚をはたいてきた。
その全てが「電子の藻屑」となり消えていった
中でもパズドラにはどれだけの金額と時間をかけたか考えるだけで恐ろしい。
お陰で商売をしている兄者と慕う人と仲良くなれたのは感謝しているが。
今でもドッカンバトルはやっているが空いた時間と余裕がある時だけ課金をするスタイルにしている。
そんな筋金入りのレアもの収集マニアの私が言いたい事
ソシャゲのガチャの確率と値段はおかしい
我々の時代は100円あればビックリマンが3個買えた。
「ラーメンばあ」と混合で買っても60円と30円なので100円で事足りる。
つまり100円でレアなシールをゲット出来る可能性は2〜3回もあり子供には十分すぎるチャンスの回数であろう。
更におかあさんといっしょに買い物に行けば買い物カゴにビックリマンや「ラーメンばあ」を投げ込める。
それでチャンスを広げる事だって出来た。
だが今はどうか?
大半の子供がレアなシールのようなものではなくソシャゲのレアものが欲しいのでは無かろうか?
事実うちの息子くんはソシャゲにハマりガチャを回したくて仕方ない状態。
ドラゴンクエストモンスターズスーパーライト(DQMSL)では最高級レアの
「魔王が欲しい」などと言っている。
DQMSLのガシャ紹介画面からの1枚
以前書いた記事でガチャの値段について触れているので参照して貰いたい。
※レアキャラの値段の話へのリンク※
多くのソシャゲでガチャ1回の値段に大差はなく1回のチャンスを得る為に必要な金額は
安く見積もってもおおよそ200円。
それで1%を切るような確率のレアものゲットを目指すのだ。
万が一運良くゲット出来てもそこから育成の為に莫大な時間を盗られる。
大金を払い、そこから苦行のような育成をしなければならない
それがソシャゲをする限りエンドレスで続く。
修行僧も顔負けの精神力でもないとやってられないのだ。
サービスが終了すると同時に「電子の藻屑」になるのにも関わらず。
『その時を楽しめれば良い』という考え方もあるだろうが
それは思い出として残り、宝物になり得るのか?
長年レアものを集め多数のソシャゲに課金してはデータを「電子の藻屑」にしてきた経験がある私には甚だ疑問である。
だから私は言いたいのだ。
『子供にソシャゲなんかやらせない方が良い』と。
そんな事より一緒にバトミントンでもした方がよっぽど子供の記憶に残るし
同じレアものでも形として残る物の方が将来価値が出る可能性だってあると言いたい。
例えば復刻版のビックリマンとかビックリマンとか
ゲット出来るかどうかも分からないレアものに課金して万が一出たとしてもレアキャラ育成の為に時間を盗られいずれ「電子の藻屑」になるものに多大な労力を払わせる事を親になった立場の自分から言わせて貰うと
『お金と時間の無駄でしかない』と思わずにはいられないのだ。
更に狙ったキャラが出なかった場合には『お金をドブに捨てるようなもの』だと強く言っておきたい。
私のように無駄な事の為に出費を繰り返してきた人間だからこそ次世代を担う子供達には同じ轍を踏んで欲しくないと願うばかりである。
フィナーレ
様々な国でも多種多様なゲームがあり、課金制のゲームも溢れかえっている現代。
子供が射幸性を煽られ親のカード情報で気付いてか気付かずか課金してしまっている問題も頻繁に起こっている現代。
抜本的な解決は未だ不透明だと思います
少なくとも日本の抜け穴が沢山あるゲーム運営会社は是正する気も無さそうですし。
それなら子供を持つ親としては『ソシャゲなんかより面白いものは世界中にあるよ』と情報を提供してあげる事が重要かと思います。
子供達の時間は親より長いと言っても有限な事に変わりは無いのです
そんな事実だけはしっかり我が子に伝えていこうと思った次第でございます。
長くなりましたが
それでは
ん〜!良い人生を!
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