くしもとぐらし

家で毎年、たわわに実をつける甘夏の木。

祖母が若い頃に植えたので、樹齢７０年といったところだろうか？

実家にはだれも手入れがするものがおらず、

ずっと放置されていたのだが、

串本に帰ってきた最初の年、今年もたくさんの実をつけてくれた。


肥料も何ももらっていないのに、深い地下から栄養を吸い上げ実をつける。

我が家の自慢の木である。

目次
１．自然のものはおいしいけど…
２．えぐみ、にがみは身を守るために
３．ふき、ゼンマイ、わらびも手間を焼く
４．強さと工夫のおいしさ


１．自然のものはおいしいけど…

自然のものはおいしい。

農薬や化学肥料、環境汚染が問題になる昨今

それらの被害がなく、天然に実をつける果物は

どんだけ価値のあるものだろうか？

ただ、この甘夏…

そのままだと、耐えようもなくしぶいのだ…


２．えぐみ、にがみは身を守るために

彼らは、害虫から身を守るため、

食べても美味しくないにがみやえぐみをみにつける。

だから、これをおいしく食べようと思うと、

とおい、とおい道のりになる…

皮は３回吹きこぼしをし、

さらに、一晩水に浸して千切り。


翌日、砂糖といっしょに煮込んでようやくできあがる。

たくさんみのってくれるのはうれしいが、

こんなにいっぱい実ると春はおおいしがしだ…



３．ふき、ゼンマイ、わらびも手間を焼く

春の風写し、ふき、ゼンマイ、わらびも

同じ食べるには手間のかかる山菜だ。

彼らを調理もせずに食べようものなら、

人間でも、尿路結石や癌になってしまう…

冬から春になり虫が目覚めだす頃、

彼らが身に着けた対抗手段は、

強力なものだ…



４．強さと工夫のおいしさ

こんなふうに、自然の野菜は身を守るたえ持ち、

飢えの歴史の中で、どうにか美味しいものを食べたいという人々の工夫は、

舌を楽しませるだけじゃなく、

心の奥から感じるおいしさを味あわせてくれるのだ。



余談

こどものころ、知り合いのおばちゃんがマーマレードジャム炊いてきてくれて、

ナビスコのリッツにはさんでだしてあげたら、

「あんたかしこいねぇ〜」

ていってほめてくれた(*´∀｀*)

甘さと塩気、とマーマレードの独特の風味…

それに、気がついた幼かったぼくは天才だったのかもしれない…(*´∀｀*)

まぁ、２０すぎればただの人っていいいますけどね…

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