アフィリエイト広告を利用しています

広告

posted by fanblog

リハビリ3日目、クラシックを渇望

このブログを読んでくださっているみなさん、こんにちは。東京の大雪に巻き込まれ、午前中の便で辛うじて羽田に降り立ち、何とか今日中に東京に戻ってきた「よそじSE」でございます。結局自分の乗った便は一時間遅れで羽田に到着しましたが、その後は全便欠航という際どさで、ギリギリ助かりました。東京雪に弱すぎ。

では続けますね。

8/7(火)になりました。前日友人の食事をした時の気分の悪さはどこへやら、でしたが帰宅が遅くなってしまったので、そのまま薬を飲むタイミングが遅くなり、寝入ったのは23時過ぎで、朝7時に目が覚めました。5:30に掛けてあった目覚ましを止めた記憶がありません。

「あーあーあー、やっちゃったなー。」
と思ったものの、気分スッキリ起きられたので悪い気はしません。時間がないのでジョギングは中止。パンとコーヒーで朝食を摂りながらテレビのニュースを見ていると、ロンドンオリンピックでなでしこジャパンが決勝進出で沸き上がってます。

まぁこのブログを過去から読まれている方は分かると思うんですが、私、サッカーが大好きなんです。関塚ジャパンも気になりますし、このオリンピックはどうしても見たい試合が沢山ありました。しかし、開催地ロンドンとの時差は9時間、殆どの中継は日本の真夜中であり、これに付き合うほど心の余裕も体力もなかったです。それよりも、自分の睡眠時間と生活リズムを守ること、リハビリをしっかりやって復帰する事が自分の中の優先事項でした。

シャワーを浴びて身支度するといつも通りの時間となり、会社の人事部に「これから図書館行ってきます。」と出勤連絡メールを入れて図書館へ。今日で3日目、昨日あんなに「辛い辛い」と言っていた割りにはスンナリ来ることが出来ました。

というのも、今日は主治医の診察日。12:20の予約でしたので、図書館にいられるのは午前中のみ。診察受けた後どうしようか?という悩みもありましたが、とりあえずココは午前中だけいりゃいいんだと言う気楽さもあったのだと思います。そして耳にヘッドフォンを入れてiPhoneで好きな音楽を流しながら、読書を始めます。

すると、なんとなく違和感。

・・・なんか・・・この音楽うるさい・・・もっと静かな曲の方がいいかも。

私はアラフォーなんで80年代の洋楽辺りが大好きなんですが、この時、どのアーティストの曲にしてもうるさく感じてました。ロックでガンガンという訳でもない曲でも、ボーカルが入っている自体がうるさい。いまいち読書に集中出来ません。

・・・う〜〜ん、ダメだ頭がスッキリしない・・・。

そんな時フト「そうだ、クラシックとかならいいかもしれない。」と頭をよぎりました。私のかかりつけの病院では待合室に大画面TVでクラシックのDVDを静かに流していて、それをボーっと見ていると何となく気持ちが落ち着くような感覚がありました。それを潜在的に覚えていたのかもしれません。

断言しておきますが、私はこれまでクラシックは一切聴いてませんでした。だからショパンだベートーベンだモーツァルトだと名前は知っていても頭の中で曲とリンクしてません。中学の音楽の時間に聴いて以来、まっっったく興味がなかったのです。

しかしこの時の私の耳はクラシックを渇望していました。なぜか。不思議なもんです。

「よし、じゃあ今日はCDショップに寄ってクラシックのCDでも買ってみよう。」

11:30までそんな事を考えながら図書館で過ごし、図書館を出て病院に向かいました。
途中、CDショップを見つけて、15分ほど時間があったので早速クラシックのCDを探します。

・・・う〜〜〜ん、どれがいいのか、さっぱり分からない・・・。

ま、どれでもいいやと適当に手にとったのが、Peter llyich Tchaikovskyとジャケットに書いてって・・・なんて読むんだ・・・?あぁ何だチャイコフスキーかと、なんとか判読できた「くるみ割り人形」とHervert Von Karajan と Ludwig Van Beethovenと書いてあって、あぁカラヤンって聞いたことある。確か演奏家だよね、と記憶を手繰り寄せ、そのカラヤンが演奏したベートーベンって言うことね?と何とか理解出来た「交響曲第6番」でした。
※クラシックに対してもう恥ずかしいぐらいの知識レベルしか持ってないのがバレバレですね。(汗)

そして病院に向かい、ひとつ大事な事を聞かなければならないのを思い出しました。そうです、前回産業医に「なぜまだ復帰出来ないのか?というのを聞いて来い。」という宿題を出されていたので、それをクリアする必要があったのです。

先生はいつもの調子で「調子はどうですか?」から始まります。
「今リハビリで図書館通ってます。今日で3日目ってとこですね。」
「ふ〜〜ん、何時から何時まで?」
「一応、9時から17時半までって言われているので、頑張ってます。」
「あ、そう。で、どうなの?」
「結構辛いっす。一日中図書館にいるのって意外と大変なんだなぁって思いました。」
「そうでしょ?あのね、一箇所にずっと居るのって、意外とストレスになるんだよ。自分の家の中じゃなく外でね。ウチのリワークに来ている人たちも同じだよ。ま、だから、あんまり気にしないで。」

何か、慰められました。
私はホッとしたのが半分でしたが、立て続けに宿題を解決することにしました。

「あ、はい。あ、で、この前産業医の先生の診断受けたんですけど、一応主治医の先生に何でまだ復帰できないのか、どうなったら復帰できるのか聞いておいでって言われたんで、教えてもらえますか?」

「そうね、まずは自分の苦にならないようになること。今はまだ苦しそうだから、もっと楽な状態でいられるようになることだね。無理をせず、あまり欲張らないで、ひとつずつステップを上がっていくようにすること、かな。自分の事は自分しか分からないでしょ?だから、自分で苦にならないような状態になったら、っていうことかな。」
私はもっと具体的な回答をイメージしていたのですが、帰ってきた回答は要するに「自分で判断しろってことか」と解釈しました。

その時、口をついた言葉が、反射的に
「あ、はい。じゃあ、頑張ります。」と出てしまいました。
すると
「頑張らなくていいから。頑張ったらダメ。普通にやれるようにしないと。」と意外な回答が返って来ました。

頑張らなくていい・・・か。私は生まれてこの方、「頑張る」のが当たり前で、勉強も仕事も取り組んできたのに、初めて「頑張らなくていい」と言われてしまいました。ちょっとビックリ。そう言えば、あの本にもそういう事が書いてあったな・・・と一冊の本を思い出しました。

●酒井一太著『「うつ」とよりそう仕事術』Nanaブックス

「うつ」とよりそう仕事術 (Nanaブックス)

新品価格
¥1,470から
(2013/1/14 21:00時点)



Kindle板はこちら↓

「うつ」とよりそう仕事術 (Nanaブックス)




これはもうタイトル買い。復帰を目前に控えた自分にとっては教科書のような一冊でした。

復職はゴールではありません。
うつ病でも健康な人と互角に戦える戦術が必要なのです。


という導入部から、なるほど!と思わせてくれます。
うつ病という病気は、もしかしたら完治しないのかもしれない。自分の中に横たわったまま、いつか見えなくなってもそこに眠っているだけかもしれない。今後、病気と付き合っていくために病気を出来るだけソっとしておくために、自分が普段から心掛けて少しずつ改善しないといけないのだなぁと思いました。その他にも「仕事を圧縮するという考え方を身につける」「小さなスタートを切っておく」「頑張れ!などの地雷ワードはモノに転嫁してしまう。」など、目から鱗が落ちるような教示が沢山ありました。

一番心に残っているのが、

あの日からの「成長」を信じよう
休職を余儀なくされたあの頃と比べて、必ず自分は成長しているんだと信じることです。

という部分です。

確かに今、リハビリはシンドい。しかし闘病初期の辛さから考えればすごく前進してるじゃないか。リハビリ出来るようになったぐらいなんだし。これが頑張らずに「普通に」やれるようになればいいんだ。

そんな風に思いました。

この本、復職を間近に控えたうつ病の方に最適の一冊です。私はジャストタイミングでこの本と出会いました。是非、お手にとってみて下さい。


さて私は病院を出て薬を受け取り、近所のファーストフードでランチ。この日、リハビリ開始して初めてしっかり食べることが出来ました。これは一歩前進したな、と。

さて一旦帰宅して、まだ14:00前です。もう一回午前中に行っていた図書館に行くのは面倒だし電車代ももったいない。どうしようかと最寄りの図書館を探すと、歩いて15分ほどのところに1軒あるではないですか。このままリハビリサボって家にいるのは良くないと自分自身を奮い立たせ、猛暑に汗を吹き出しながら歩いて別の図書館に行きました。

そして3時間ほど読書をして、帰宅しました。
「帰宅しました」メールを会社の人事に打つと、「カウンセラーさんと面談したいので明日本社に16時に来て下さい。」とのお達し。カウンセラーさんかぁ、どんな人何だろうなぁと想像しながら、まぁ明日もフルタイムリハビリしなくていいんだという気安さで、一日を終えました。
×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。