●システム形態
世の中にはいろいろなシステムが存在します。
・たった一つのアプリケーションで出来ているシステム
・何千何万と言うアプリケーションで構成されているシステム
そのシステムがどのような用途で用いられるかによって
システム形態はさまざまです。
当然、ある用途・ある規模ごとに最適な形態は当然異なります。
●単一システムと複合システム
ところが、私の所属する会社は、企業グループの一員です。
そして、私の会社では基幹システムは単一のシステムです。
しかし、グループ他社は複合システムです。
●どちらが良いか?
どうしてこのような事に?
それは、システムが成熟してきた経緯が全く異なるからです。
当社では基幹システムを全て自社で開発してきました。
なので、新規要件が発生しても既存の基幹システムにどのように融合させるか自分らで考案し
それを実現してきました。
グループ他社では、基幹システムを外部委託しているので
新規案件が発生すれば、外部委託するしかありません。
外部業者は、その新規案件部分に相当するシステムを単独システムとして開発し納品します。
すると・・・グループ他社には、そのようなシステムの集合体になります。
●選択肢と選択方法
どちらがいいか?
正解はありません。
ただ、グループ他社は、今回のグループ統合システム構築に際して
大きな首枷をはめられています。
現場では、変な運用があって、それを修正したいと思っていました。
しかし、グループ統合システムが実装しない機能は、周辺システムをそのまま継続使用します。
そして、新システムと継続システム間で情報のやり取りが上手くいくように
変な運用をカバーしている仕組みが、新システムでも採用しなければならなくなっています。
なぜならば、変な運用を是正しようと思えば、それに絡む複数システムで
歩調を合わせて変更しなければならないからです。
そして、その変更については、各システムで単体テストを行い、
各システム間で連携テストを行い
全システムで一気通貫テストをしなければなりません。
更に運用変更に伴う、要員の教育や記録書類などの変更も必要となってきます。
これらの事を行うことが期間的に無理(と、言うよりか考えてこなかった)
なので、その変な運用が新システム(グループ統合システム)でも引き継がれることになっています。
これに対して、当社のシステムは単一なので変更しようと思えば、システムの一部分を変更するだけで済みます。
恐らく、昨日発覚した件については、当社システムで変更しようとするとマスターデータを修正するのみで完了します。
裏を返せば、変更に柔軟に対応できるので、そのような変な運用が脈々と引き継がれてくることはありません。
なので、私としてはグループ統合システムが当社に導入されれば・・・
・当社システムの良いところが損なわれ
・身動きが取れない/小回りが利かない
・顧客の新規ニーズに対応できない
・競争力の弱いシステムに成り下がってしまう
このような不安が頭にこびりついてしまっています。
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