2011年01月26日
<価値を創造する会計> 天野敦之
タイトルに「会計」とありますが、あまり会計については詳しくは書かれていません。
企業が成長していくための「正しい心構えや考え方」を説いている一冊です。
会計に関する本を探している方にはこの本は期待のものと異なってしまいます。
本書の心構えや考え方は、論理的に書かれていますが、論理的に書かれているがゆえに本書のあとがきにも書かれているのように、「本当なのか?」と勘繰ってしまいそうです。
なので、個人的には物語形式になっている君を幸せにする会社の方が、説得力があり、読みやすく、納得しやすいという感想を持ちました。
印象に残ったポイントは以下の通りです。
会計の細かい知識を覚えるよりも「お客様を幸せにし、世の中をよりよくすること」の創造に注力することが大切である
利益は創造した価値の対価として得られるものである
この真理が企業経営においては極めて重要である
価値の源泉の3種類
1.作業の代替
2.情報の非対称性(情報やノウハウの提供)
3.規模の経済
既存の会計の枠組みでは人の心や知識、経験といったものを適切にとらえることはできない
そうした会計の限界を知った上で、会計面と非会計面の両方から価値創造プロセスを捉えなければならない
経営者と社員が幸せでなければお客様を幸せにし、世の中をよりよくすることはできない
ビジネスの成功 = 経営者や社員の考え方 × 経営手法
どんなに優れた経営手法を机上で導いたとしても経営者や社員の意識が変わらなければビジネスでの成功は望めない
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