2010年12月29日
<1万人の貯蓄長者から学ぶ 6000万円貯める技術> 坂井武
タイトルに誇張した感がありますが、お金を貯めるための至極まっとうな本です。
「ある程度の中堅企業に勤めている」サラリーマンがお金を貯める、お金を殖やすための教科書みたいなものです。
ただし、教科書なので細かなところには行き届いていないところもあります(どういった本でも紙面は限られているので仕方ないことですが)。
例えば、タイトルにある6000万円貯める!そのための前提条件というのは、
・年齢25歳から貯蓄スタート
・退職金あり
・給料及びボーナスは右肩上がり
であり、かつ
・退職金支給額は1500万円以上
・子どもの誕生や進学などは考慮せず
といったものとなります。
中小・零細企業に関わったことのある身としては「これは無理だ」というのが最初の感想でした。
細かなことは割愛しますが、中小・零細企業には退職金が出せるほどの余裕はありません。ボーナスも出せない、あるいは、出せてもほんの少しです。
そういった厳しい現実は本書には書かれていません。ですので、「ある程度の中堅企業に勤めている」サラリーマンを対象にした本という感想となりました。
別に本書をこき下ろすつもりはありません。おそらく6000万円貯めるというゴールから逆算すればこのような理論を組まざるを得ないと思います。
理論と現実に違いがあることにさえ注意を払っておけば参考になる一冊です。
印象に残ったポイントは以下の通りです。
お金持ちの通帳の原理
・小さな貯蓄を何回も行なう
・貯めたお金は使わない
・預金通帳の数を増やす
お金に歴史をつくると貯蓄は増える
お金持ちの節約方法
・買いものは時間をおいてから
・ケチるものとそうでないものとメリハリをつける
・財布の現金は少なめにする
・買いたいものをでてきたら通帳を見ながら考える
・夫婦で稼いでいたらどちらかの収入は全額貯金する
貯蓄の王道はお金を使わないこと
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