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<脳に悪い7つの習慣> 林成之





脳にとって悪い習慣をやめて、 脳を最大限に活かそうという内容です。


大まかに、

1.「興味がない」と物事を避けることが多い
2.「嫌だ」「疲れた」とグチを言う
3.言われたことをコツコツやる
4.常に効率を考えている
5.やりたくないのに、我慢して勉強する
6.スポーツや絵などの趣味がない
7.めったに人をほめない

という7つの習慣を止めようというものになっています。


読み進めていくと今までの価値観を大きく覆す持論を展開している部分もありますが、
2008年には北京オリンピックの競泳日本代表チームに招かれ、「勝つための脳」=勝負脳の奥義について、選手たちに講義を行い結果に大きく貢献。北島康介選手をはじめ多くの選手が好成績をあげたこともあり、有益になることが多く書かれていると感じました。




印象に残ったポイントは以下の通りです。


「脳トレ」のゲームやドリルでの脳を鍛えることはできない


入ってくる情報にマイナスのレッテルを貼ると考えたり、覚えたりする機能が十分に働かなくなる


一般に「良い」とされていたり、「悪いわけではない」と思われていることであっても実は脳に悪いという習慣がある


脳神経細胞が持つ本能は次の3つである
「生きたい」「知りたい」「仲間になりたい」

これらの本能を遮るような考えは脳の機能を衰えさせることになる



4歳未満の幼児に対して「やめなさい」といった否定語は使わない方が良い


脳神経細胞の持つ2つのクセ
「自己保存」「統一・一貫性」


「自己保存」が行き過ぎると、例えば「反対意見を言った人まで嫌いになる」といったことになる


「統一・一貫性」が行き過ぎると、例えば「多くの人が同意するもの、権威があるもの、それらしい理屈があるもの、常識とされているものを正しいと思い、正しい理解や深い思考を妨げてしまう」



頭がいい人とは何に対しても興味を持ち、積極的に取り組める人のことである



理解力、思考力、記憶力といった脳の力は感情によってパフォーマンスが左右される



「面白くない」、「好きじゃない」などのマイナスの感情は持ってはいけない



人を嫌って得することは何もない

どうしても好きになれなければ居場所を変えてもいい



「いやだ」「疲れた」と口にするのはNG

グチを言った方がストレス発散になると思いがちだが、
否定的な言葉は、自分が言っても、あるいは周囲が言うのを聞いても、脳にとっては悪い影響しかない



脳は人の話を聞いたときは新しい知識に触れたときに素直に感動することは非常に大切である
感動することが少ないほど脳は鈍ってしまう


表情が暗いと脳のパフォーマンスを落としてしまう



「だいたいできた」「(途中なのに)完成した」と安心してはいけない
物事が90%できていると「だいたいできた」と思ってしまいがちだが、脳が思考することを止めてしまうことになる。むしろ「ここからが本番だ」と考えなければならない


「もう無理だ」と考えてしまうのも脳が思考することを止めてしまうことになる。
難しい問題に直面しても「今、具体的に何をすべきか」と考えなければならない



「コツコツやる」「一歩一歩、着実に進める」ことは、「失敗しないように」という考えが隠れた言葉であり、脳にとってはマイナスの言葉である。
これを「物事は達成目指して一気にやりきる」と考えなければならない



目標と目的は分けて考える
「具体的に何をするか」「いつまでにするか」「今日は何をするか」など、目標を明確にしなければならない。「頑張る」といった言葉では、脳にとっては意味不明な言葉としてしか認識しない


目標は、手近で、具体的で、確実にこなせるものにする
これを達成させて自信を生むことがポイントである


目的を達成するためには結果にこだわるのではなく、プロセスにこだわること


目標をコロコロ変えてはいけない
脳が「今度の目標は達成できるだろうか?また目標を変えてしまうのではないか?」と思ってしまうことになる



「○○に言われたから」という他人任せの姿勢では脳の考える才能は止まってしまう
「失敗したら自分の責任である」という主体性を持たなければならない



「ここぞ」というときにリラックスをしてはいけない
緊張することは脳のパフォーマンスを最大限に引き出すために重要なことである



マニュアル通りにやらせてはいけない
一方的に指示だけして相手の意見を聞きだすことをせず、自主性を損なわせることをしてはいけない



効率を重視して「だいたいわかった」と考えてはいけない
「だいたいわかった」と考えた時点で思考が止まってしまうことになる


「だいたい覚えた」で終わってはいけない
3日経っても覚えていて初めて身についたと考える



人間は本などを読んで得た記憶よりも体験記憶にも基づいて物事を判断する傾向がある



姿勢の悪さは脳に影響する
「超一流だから姿勢がいいのではなく、姿勢がいいから超一流である」と言えるほど、姿勢が良いことは脳には重要である



寡黙でいることは脳にとってメリットはない



クールに淡々と話してはいけない。感情を表に出して話をするようにする


人は人、自分は自分と開き直りすぎてはいけない
リタイア後に認知症を患う人の多くに共通することが「人が寄ってこないこと」である



人を褒めると脳も喜ぶ


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