2010年11月01日
<グラッサー博士の選択理論> ウィリアム・グラッサー その3
引き続き、印象に残ったポイントをご紹介します。
家族の不幸の大半は親が善かれと思って子供を強制し、したくないことをさせようとすることである
子供が成長して幸せになり、成功し、親と親しい関係を持ち続けて欲しいと親が願うなら、「お互いの距離を引き離すと思われるようなことをしない」選択をすることである
子供との親しい関係を維持しようとするならば正義よりも常に人間関係を優先すること
上質世界(一部、選択理論.jpより引用)
上質世界とは、5つの基本的欲求を最も満たすイメージ写真のこと。具体的には、一緒にいたいと思う人、経験したい所有したいと思うもの、多くの行動を基となっている考え方・信条といったもので構成されている。
この上質世界にあるイメージに自分を近づけていくために、その時最善と思った行動を取ります。
私たちは上質世界にあるものには強い関心を持ちますが、上質世界にないものに対しては関心を払わない。
学校教育は子供に学習を強制する。学習を強制され、赤点や悪い成績をつけられた子供は上質世界から学校教育を外してしまう。結果として学校教育は子供の学習意欲を削ぎ落とし、教師嫌いや学校嫌いを助長する
問題は悪い成績の不良生徒にあるのではなく、強制学習という学校教育というシステムである
強制は上質世界をますます硬直させる
強制は上質世界を変化させることはできない
上質世界を変えるためには援助のみを提供すること
選択理論の10の原理
1.私たちがコントロールできる行動は唯一自分の行動だけである
2.私たちが与えることができるもの、受け取ることができるものはすべて「情報」である
その情報をどのように処理するかはそれぞれの選択である
3.長期にわたる全ての問題は人間関係の問題である
4.問題のある人間関係は常に私たちの「現在」の生活に含まれている
5.過去に起こった苦痛は私たちの現在に大きく関係しているが、この苦痛が現在の人間関係を改善することに役に立つことはない
6.私たちは「生存、愛と所属、力、自由、楽しみ」という5つの欲求によって駆り立てられている
7.私たちは上質世界に入っているイメージ写真を満足させることによってのみ、上記6の欲求を満たすことができる
8.私たちにできることは行動することである
またあらゆる行動は「行為、思考、感情、生理反応」によって成り立っている
9.全ての行動は「○○行動を(選択)している」と表現することができる
例えば、「うつで苦しんでいる」というのは「うつ行動を(選択)している」と表現でき、その行動をその人が選択していることにほかならない
10.全ての行動は選択されたものである。しかし、私たちが直接コントロールできるのは、「行為」と「思考」だけである。「感情」と「生理反応」は直接コントロールできないが、「行為」と「思考」をコントロールすることによって間接的にコントロールすることができる
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