2010年10月30日
<グラッサー博士の選択理論> ウィリアム・グラッサー
「強制されても人は変わらない」
この理由がわかりやすく書かれている一冊です。
「勉強しなさい」
親と言えば子供に向かってこの言葉をよく発すると思いますが、
この言葉がますます子供を勉強嫌いにさせている理由がわかりやすく、かつ納得のいく形で説明されていると感じました。
他人に無理矢理行動を強制してしまうことを外的コントロールと言い、
この外的コントロールは多くの場面で用いられているのですが、
それは非生産的で、多くのトラブルを生み出す元凶になっています。
その外的コントロールをやめて有効な人間関係を築くための理論として選択理論が紹介されています。
その選択理論は唯一コントロールできるのは、自分のみと考え、外的コントロールをやめることで上質な人間関係が築けると説いていますです。
詳しいことは印象に残ったポイントで紹介しますが、人生において非常に価値のある考え方だと感じました。
3日にわけてご紹介します。
子供のために親ができる最高のことは、夫婦がお互いを愛し合うことである
気づいている、気づいていないに関わらず、
私たちは私たちの行動のすべてを自ら選んでいるのである
貧困層の生徒が学習をせず、勉強ができないというのは間違いである
生徒が教師と良い関係を持てるようになるとしっかりと学ぶようになる
人間の抱える一見解決不能に思える問題の多くは人間関係の問題である
人生で自分が不幸な時には不幸の原因が他人にあると他人を責めることが多い
自分の思い通りに事が運ばないときには他人をコントロールしようとする
しかし、強制は非生産的である。強制が長期間続くと回復が不可能になる敵対関係になってしまう
人々は不幸な状態であるとき、どちらか二つの方向に進む
一つは、幸福を手にする方法を見つけようとする
もう一つは、幸福な人々と関わって幸福になれることをあきらめている(そしてアルコールや麻薬などの快適で自滅的な快楽を得られる手段を選択する)
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