2010年10月28日
<はじめて講師を頼まれたら読む本> 大谷由里子
タイトルには「講師を頼まれたら」とありますが、講師を頼まれていない人にも参考になる一冊です。
私は「話をする才能を特別持っていない人がどうやったら面白い話ができるのか?」
という視点で本書を読みました。
感想としては、面白い話は思いつきでできるものではなく、
念入りな事前準備が必要だということも具体的な準備方法とともに知ることができ、参考になりました。
とても具体的で実践的な「話をするため」の内容です。
印象に残ったポイントは以下の通りです。
講師を引き受けたら
「何を伝えるといいのか」「何を伝えてほしくて自分が呼ばれているのか」を考えて話を組み立てる
講師は3種類に分けられる
1.セミナー講師
2.コンサルタント講師
3.講演講師
台本として5分ネタをたくさん作る
・5分ネタをつくることで時間調整が容易にできる
・5分ネタは原稿内容のチェックや自分の話し方のビデオチェックも容易にできる
例え話(エピソード)をたくさん持っていると面白い話ができる
人の心は挑戦と共感で動く
失敗体験は共感を得やすい
成功体験は「具体的な誰でもできるスキル」に落とし込んで話す
例:お客さんを大事にした → 関係のありそうな知り合いを紹介した
最初の3分で聞き手の気持ちをつかむ
・最初の3分で聞き手の気持ちをつかめないと最後まで熱心に話を聞いてもらえる確率が低くなる
・台本を何パターンか用意する
まず結論から話す
・結論を先に言っておくことで聞き手を安心させることができる
・結論を先に言っておくことで話が別の方向に飛んでいっても元の位置にもどってくることができる
伝えるための「思い(熱意)」と「スキル(技術)」はワンセットである
聞き手を夢中にさせるために数字を使う
例:先進国で少子化を食い止めた国は婚外子の出生率が高い。スウェーデンでは56%が婚外子である
クイズタイムで聞き手を引き込む
例:少子化を食い止めたスウェーデン。婚外子の出生率は何%か? → 56%が婚外子である
語呂合わせで印象に残す
例:ABC
A:あたりまえのことを
B:バカにしないで
C:ちゃんとやる
説得力に欠けるときは「(説得力のある)人の言葉を借りる」
自分の姿をビデオ撮影してみる
声は小さいよりも大きい方がいい
5Sを意識する
・ストーリー(物語)
・シンプル(わかりやすさ)
・スペシャル(ここだけの話といった特別感)
・スピード(話す速さを調節する)
・スマイル(笑顔)
聞き手を引き付けるために小道具を使うことも一つのテクニック
事前の打ち合わせで確認すること
・なぜ、私を講師として呼んでくださったのか
・この講演(研修)を通して参加者に得てもらいたいことは何か
・主催者として伝えたいことは何か
会場の下見をすること
あがるのは当たり前
「あがり」を抑えるためには自信が必要。その自信は自分が経験した量以上になることはない
あがらないようにするために努力や準備をすることが肝心。何をしておけば安心なのかを考える
寝ている人はイジリ倒して笑いのネタにする
トイレに行きたくなったら聞き手に考えさせる時間を与える
頼まれごとは試されごと
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