2010年09月26日
<研修女王の最強3分スピーチ> 大串亜由美
様々な大手企業でプレゼンテーションなどのビジネスコミュニケーション研修を行なっている著者のスピーチに関する一冊です。
朝礼、プレゼン、面接、新規顧客開拓などの対話で、アガリ癖・話しベタを治すためのノウハウがつまっています。スピーチの基礎が書かれ、教科書のように整理されていると感じました。
それから付属CDがあります。
これを聞いたところ、「ビジネスでの話し方が分からない」向けの本であることがハッキリしました。
逆にいえば、キング牧師のような魅力的な話術を身に付けたいと考えている人にはこの本はオススメしません。
あくまでビジネスにおいて聡明に見られるようにするための本です。
なお、当然のことかもしれませんが、本を読むだけでスピーチが上手になるわけではなく、
実際には練習する必要があります。
この本からはその練習の際にどこに気をつけたら良いかのポイントを知ることができます。
印象に残ったポイントは以下の通りです。
スピーチの基本は、オープニング+本論+クロージング
オープニングの基本構成は、
挨拶+名乗り+アイスブレイク+自己紹介+予告(本論のテーマを伝える)
いい聞き手になることがスピーチ上達の近道
他人の話をきちんと聞くことで自分のスピーチを改善するためのヒントが得られる
4つのステップで本論を整える
1.「相手に何をしてほしいか」から話のポイントを絞り込む
2.聞き手に「○○したい」と思ってもらうためにはどんな情報が必要かを考える
3.「あなたのその話を聞いて相手がどんな疑問を持つか」を考える
(その疑問に答えていくスピーチを展開することで聞き手をスピーチに引き込むことができる)
4.「相手のタイプ」と「スピーチのタイミング」で話の組み立て方を考える
「何を伝えたいか」ではなく、「何を伝えれば動いてもらえるか」を考える
聞いてもらえる話し方のコツ
1.前置きをなくす。
2.ボキャブラリー(語彙)を改める
(プラスの表現を使うことを心がける。「物は言い様」である)
3.「マイナス BUT プラス」話法を用いる
(マイナス面を先に伝え、それ後にプラス面を伝える)例:値段は高いですが、性能は2倍です
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