2010年09月25日
<地頭を鍛えるフェルミ推定ノート> 東大ケーススタディ研究会
フェルミ推定の「受験用学習参考書・問題集」です。
フェルミ推定の問題と回答方法が類型化されており、コンサルファームなどで出題される
フェルミ推定の問題に悩んでいる人に参考になると思われる一冊です。
印象に残ったポイントは以下の通りです。
フェルミ推定の基本体形
ストック(あるモノの一時点での存在量)問題と
フロー(あるモノの一定期間での変化量)問題がある
6種類の問題パターン
ストック問題 − 所有 − 個人・世帯数を手掛かりに考える
(例:日本にピアスはいくつあるか)
− 所有 − 法人数を手掛かりに考える
(例:日本に取締役は何人いるか)
− 存在 − 面積を手掛かりに考える
(例:日本に電柱はいくつあるか)
− 存在 − ユニット(国、自治体など)を手掛かりに考える
(例:日本に美術館はいくつあるか)
フロー問題 − マクロ売上(市場規模から推定する。需要サイドから推定する)
(例:日本における自動車市場の規模はいくらか)
− ミクロ売上(1店舗ないし複数店舗から推定する。供給サイドから推定する)
(例:スターバックスコーヒー1店舗あたりの売上はいくらか)
フェルミ推定の基本5ステップ(例題:日本にカバンはいくつあるか)
1.前提確認(定義を決めて範囲を限定する。
例:セカンドバックやボストンバックなどカバンの種類は多岐にわたる。
そこでどういうカバンを数えるかを決める)
2.アプローチ設定(式をつくりだす。例:カバンの数=日本の人口×カバンの平均所有数)
3.モデル化(アプローチ設定でつくった「式」を分解する。例:日本の人口を男女別・世代別に分解する)
4.計算の実行
5.現実性検証(計算式の正しさや数の正確さを検証する)
フェルミ推定の目的は「性格な数字を求めること」が目的ではない。
「おおよその数字を瞬時に求めること」もしくは「数を求めるための計算式をつくる」ことが目的である
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